JPS6357787A

JPS6357787A - 水中金属の防食法

Info

Publication number: JPS6357787A
Application number: JP20008486A
Authority: JP
Inventors: Kazuo Ishimi; 石見　一雄; Hideyuki Honjo; 本城　秀幸; Masahisa Fujita; 藤田　雅久; Toshiharu Wake; 敏治和気; Akira Takizawa; 彰滝沢
Original assignee: Organo Corp; Nippon Kayaku Co Ltd; Japan Organo Co Ltd
Current assignee: Organo Corp; Nippon Kayaku Co Ltd
Priority date: 1986-08-28
Filing date: 1986-08-28
Publication date: 1988-03-12

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〈発明の利用分野〉本発明は冷却水系内における金属表面の防食法に関する
ものである。

〈従来の技術〉従来開放あるいは密閉冷却水系における金属の防食剤と
してはクロム酸塩、亜鉛塩等の金属塩、亜硝酸塩、カル
ボン酸塩および重合リン酸塩等のりん系化合物を冷却水
系に添加して防食する方法が一般的によく知られている
。

〈発明が解決しようとする問題点〉冷却水系にクロム酸塩を添加することはクロム酸塩の毒
性が強いため排水規制が実施されている現在、その塩が
優れた防食効果をもつにもかかわらずその使用が非常に
困難である。

また亜硝酸塩もクロム酸塩と同程度の防食効果を得るが
水中の硝化性細菌等により酸化され防食効果が減退する
ため開放系では使用されていない。

クエン酸、酒石酸、安息香酸等のオキシカルボン酸は微
生物による生分解性を有するため防食剤として利用され
ているケースはない。

りん系化合物はそれを使用した冷却水を川や海に排水し
た際に冨栄養源となり、特に海に廃棄した場合、赤潮発
生の原因となり、また無機りん化合物はもちろんのこと
、打機りん化合物においてもオルトリン酸に分解し、防
食効果が大幅に低下する欠点を有していて、且つ熱交換
器の伝熱面にスケール付着に伴う腐食障害をひきおこす
傾向がある。

上記の種々の欠点を改善するためりんや重金属を含まな
い無公害の防食剤で従来のりんや金属を含んだ防食剤を
使用する防食法と同程度またはそれ以上の効果をもつ防
食法の開発が望まれている。

〈問題点を解決するための手段〉本発明はりんを含まない防食剤を冷却水に添加して、水
中の金属特にカルシウムイオンを有効に利用することに
より水中の金属の腐食を抑制することを特徴とする防食
法である。

即ち本発明の防食法には特開昭５７−９４３９８号に記
載された方法で製造された共重合物を使用する。即ち、
当該共重合物は（ａｌ成分として一般式　　　　　Ｒ１ ■ ＧＨｚ”’Ｃ−Ｃｏｏ　（ＲＺ−０）　、、Ｈ（式中Ｒ
１は水素原子またはメチル基、Ｒ２はエチレン基または
プロピレン基、ｎはＲ２がエチレン基の場合は２〜３０
であり、Ｒ２がプロピレン基の場合は２〜１５％を表す
。）で示される不飽和華量体を１〜９０重量％および（
ｂ）成分としてカルボキシル基を有するエチレン系不飽
和単量体および／またはそのアルカリ金属塩を１０〜９
９重量％含む（ａｌ、（ｂｌ成分の共重合体である。

更に詳しくは、上記一般式で示される（ａｌ成分とはポ
リアルキレングリコールモノ　（メタ）アクリレート即
ちポリエチレングリコールモノ　（メタ）アクリレート
およびポリプロピレングリコールモノ　（メタ）アクリ
レートである。

この場合、ポリエチレングリコール使用の時は平均分子
量１００〜２０００のものが適当であり、ポリプロピレ
ングリコールの時はその共重合体の親水性が低下し、水
溶性を阻害しない範囲の平均分子量の小さいものが適当
である。

（ａ）成分が共重合物中に占める含有層は１〜９０重量
％好ましくは５〜５０重量％が効果的である。

（ｂ）成分であるカルボキシル基を有するエチレン系不
飽和単量体はアクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、
（無水）マレイン酸、クロトン酸、（無水）フマル酸で
好ましくはアクリル酸およびメタクリル酸である。また
そのアルカリ金属塩はナトリウム塩、カリウム塩等であ
る。（ｂ）成分が共重合物中に占める割合は１０〜９９
重量％好ましくは５０〜９５重量％であり５０重量％以
下では水溶性が低下し保存安定性にかける欠点がある。

以上のごとき（ａｌ、（ｂｌ成分の共重合物を製造する
には、通常の還流または、レドックス重合法でよい。た
とえば、任意のポリアルキレングリコールモノ　（メタ
）アクリレートおよびカルボキシル基を有する単量体を
含有する水溶液中に連鎖移動剤を加えて重合開始剤（た
とえば、過硫酸アンモニウムおよびソーダ等の過硫酸塩
）の存在下、４０〜１１０℃の温度で重合させることに
より得られる。

本発明の防食法は基礎処理後冷却水系に本発明法を用い
るものである。上記薬剤（ａ）、（ｂ）はそれぞれ単独
で用いる場合には腐食抑制効果、防食効果はないが両者
を共重合したものを冷却水系に添加使用すると水中金属
の防食に役立つ。

次に本発明法による薬剤の添加量は目的とする防食条件
に応じて一律に言えないが一般に５〜５００■／ｌの範
囲が好ましい。添加方法は従来の防食剤と同様な方法で
よく、定量的に連続若しくは間歇的に注入すればよい。

本発明法の薬剤を水中に添加することによって水中にお
ける金属の腐食抑制効果を高めるがさらに必要に応じて
公知の防食剤である重合りん酸塩、ホスホノカルボン酸
、ホスホン酸、ホスフィノカルボン酸、リン酸エステル
などの含りん系物質、亜鉛モリブデン酸、アルミニウム
、カルシウムなどの多価金属塩と併用しても差し支えな
い。

以下実施例によって本発明を説明する。

〈発明の実施例〉第１図に示す循環式腐食試験装置のテストピース用アク
リルカラム５にテストピース７　　（ＳＳ−４１製）を
吊し試験水槽１の循環水の温度をヒーター２で４０℃と
しポンプ３により流速を０．５　ｍ／５ｅｃ（流量計４
で測定）の条件で冷却水を循環した。

腐食試験に使用した冷却水は次の水道水を５倍に濃縮し
たものを使用した。（水道水の水質はｐＨ７，１、Ｍア
ルカリ度４０ｒｎｇ　ａｓ　ＣａＣ０，／ｌ。

カルシウム硬度６０ａｇ　ａｓ　Ｃａ　Ｃｏｘ／ｌ、電
気伝導率２１０ｐｓ／ｅ１ｍ、塩化物イオン１７ｍｇＣ
＃／ｌを示すものを使用した。）水道水を５倍に濃縮した水を基礎処理水とした。

試験期間は基礎処理の２日間を含め３０日間とした。試
験は表−１に示す薬剤添加量で実施した。

腐食試験結果は腐食速度（Ｍ、Ｄ、Ｄ、）を測定した。

その値を表−１に示す。本腐食試験の結果本発明法によ
る薬剤の添加量は５■／１以上の添加で冷却水系に効果
があることが実証された。

表−１腐食試験結果く効果〉本発明は従来法に比較して冷却水に添加する薬品の毒性
が低下し、またリン酸がないため排水による富栄養化の
心配がなくなり、また水中の硝化性細菌による酸化によ
って防食効果が落ちることもなく、且つ添加量が５■／
１以上で水中金属の優れた防食効果が得られるという特
筆すべき効果がある水中金属の防食法である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施の態様を示す循環式腐食試験装置
である。第１図手続補正書（自発）昭和６１年１０月２３日特許庁長官　　黒　１）明　雄　殿１、事件の表示昭和６１年特許願第２０００８４号２、発明の名称水中金属の防食法３、補正をする者事件との関係　特許出願人住　所　　東京都千代田区富士見１丁目１１番２号名　
称　　（４０８）　　日本化薬株式会社住　所　　東京
都文京区本郷５丁目５番１６号名　称　　（４４０）　
　オルガノ株式会社４、代理人〒１１３住　所　　東京都文京区本郷５丁目５番１６号オルガノ
株式会社内氏名　（６３７６）弁理士高橋　装置、　８１１−５１５１５、補正の対象明細書の発明の詳細な説明の欄　　　　　　　　・′°
゛−゛−パ６、補正の内容　　別紙のとおり　　　　　
　　　　２゛・−い。 ”　　　　””−’Ｊ明細書中の下記事項を訂正願います。１、第６頁１２行目に「亜鉛モリブデン酸」とあるのを
「亜鉛、モリブデン酸」と訂正する。２、第７頁８行目に「基礎処理水」とあるのを「乗用処
理水」と訂正する。３、第８頁〜第９頁の表−１を以下のとおり訂正する。

Claims

【特許請求の範囲】（ａ）一般式Ｒ＿１ＣＨ＿２＝Ｃ−ＣＯＯ（Ｒ＿２−Ｏ）＿ｎＨ（式中Ｒ＿
１は水素原子またはメチル基、Ｒ＿２はエチレン基また
はプロピレン基、ｎはＲ＿２がエチレン基の場合は２〜
３０であり、Ｒ＿２がプロピレン基の場合は２〜１５を
表す。）で示される不飽和単量体を１〜９０重量％およ
び（ｂ）カルボキシル基を有するエチレン系不飽和単量
体および／またはそのアルカリ金属塩を１０〜９９重量
％含有する（ａ）、（ｂ）成分の共重合体を使用するこ
とを特徴とする水中金属の防食法。