JPS6355766B2 - - Google Patents

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JPS6355766B2
JPS6355766B2 JP57042811A JP4281182A JPS6355766B2 JP S6355766 B2 JPS6355766 B2 JP S6355766B2 JP 57042811 A JP57042811 A JP 57042811A JP 4281182 A JP4281182 A JP 4281182A JP S6355766 B2 JPS6355766 B2 JP S6355766B2
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JP
Japan
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oxide
lithium
glass
moisture
ion conductive
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JP57042811A
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English (en)
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JPS58161301A (ja
Inventor
Mitsuo Harada
Shigeki Uno
Hideaki Hiraki
Kyoshi Matsunaga
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Toshiba Corp
Original Assignee
Tokyo Shibaura Electric Co Ltd
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  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Fluid Adsorption Or Reactions (AREA)
  • Non-Adjustable Resistors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔発明の属する技術分野〕 この発明は、ヒステリシスが小さくしかも使い
易い信頼性の高い非加熱クリーニング型の電気抵
抗式の金属酸化物を用いた感湿素子に関するもの
である。 〔従来技術とその問題点〕 温度、湿度の計測・制御は空調機器、乾燥機、
生産プロセス、品質管理などにとつて重要でしか
も省エネルギ効果に大いに寄与する。温度センサ
については、すでにサーシスタなどで代表される
ように精度、信頼性にすぐれしかも安価なものが
市販、使用されている。一方、湿度センサについ
ては、まだ完全なものはなく、センサに要求され
る条件、すなわち、回路組込みの容易な方式でし
かも0℃から100℃までの温度で0%から100%の
広範な相対湿度を測定できるもの、ヒステリシス
が小さいもの、高信頼性を有する素子の開発が望
まれている。従来回路組込みの容易な従来方式に
は、電気抵抗式があり、その感湿材料には金属酸
化物、有機高分子、塩化リチウムが用いられてい
る。また、それらの材料形態には薄膜、厚膜、多
孔質焼結体があり、相対湿度の変化に伴う抵抗値
変化は、第1図に示すように前者の2つでは、ア
ルミナのような密な絶縁基板、多孔質絶縁基板
(実開昭51−71181)又は金属酸化物と半導性ガラ
スとからなる基板(特開昭49−18386、特開昭49
−20685)の上に設けられた一対の電極で検出さ
れる。一方多孔孔焼結体では、この焼結体をはさ
んで一対の電極が取りつけられる。 高分子材料を用いたものは、耐熱性に問題があ
り、例えば80℃以上で長期使用中に抵抗値が上昇
し、劣化するため、その使用温度範囲が限定され
る。 また塩化リチウム材料を用いたものでは、その
精度は大変優れているが、高湿下で長期間放置に
より塩化リチウムが流出し特性の変化が生ずる。 金属酸化物材料を用いたものでは、耐熱性に優
れているが、高抵抗又は長期信頼性の欠ける等の
欠点をもつ。さらに、これらの素子においては、
感湿特性測定時のヒステリシスが大きく、これは
精度の低下の原因となつていた。 〔発明の目的〕 この発明は、上述した従来感湿素子の欠点を改
良したものであり特にヒステリシスを低減させ、
感湿素子の精度を向上させしかも使いやすい低抵
抗値で回路設計を容易にする事ができる感湿素子
を提供する事を目的とする。 〔発明の概要〕 本発明は平板状感湿素体表面に一対の電極が設
けられた感湿素子において、前記感湿素体が多孔
質金属酸化物焼結体及びこの焼結体の結晶素子表
面に被覆されたアルカリイオン導電性ガラスから
なる感湿素子である。 つまり本発明においては、高湿下でも安定なア
ルカリイオン導電性ガラスを用い通常のセラミツ
ク技術を用いて高温溶融処理行うことによりこれ
を多孔質金属酸化物焼結体に均一に分散させて、
結晶粒子を被覆させるために最適な感湿特性が得
られるものである。この感湿素子の特性は30%
RH〜90%RHの湿度領域で1MΩ以下4KΩ以上
と使いやすい抵抗値でしかも応答性も良く、高湿
下でも劣化はなく長期にわたつて安定に動作し信
頼性の高いものである。 なお本発明におけるアルカリイオン導電性ガラ
スとしては、リチウムイオン導電性ガラス、ナト
リウムイオン導電性ガラス等を用いる事が可能で
あり、実用上はリチウムイオン導電性ガラスとし
て、酸化リチウム−酸化ホウ素−塩化リチウムガ
ラス、酸化リチウム−塩化リチウム−五酸化リン
ガラス、酸化リチウム−フツ化リチウム−酸化ホ
ウ素ガラス、酸化リチウム−酸化ゲルマニウム−
五酸化バナジウムガラス、および酸化リチウム−
五酸化バナジウムガラス、酸化リチウム−塩化リ
チウム−酸化ホウ素−酸化アルミニウムガラス、
ヨウ化リチウム−リン酸リチウムガラス、臭化リ
チウム−リン酸リチウムガラス、塩化リチウム−
リン酸リチウムガラス、およびリン酸リチウム−
硫酸リチウムガラスの少なくとも1種を、またナ
トリウムイオン導電性ガラスとして酸化ナトリウ
ム−酸化アルミニウム−五酸化リンガラスを用い
る事が好ましい。 さらに本発明における多孔質金属酸化物焼結体
としては、高融点金属酸化物で本発明で用いるア
ルカリイオン導電性ガラスが前記金属酸化物の結
晶粒子表面を被覆する程度の低粘性になる程度の
温度で焼成、加熱処理した場合に前記金属酸化物
からなる焼結体が多孔質となるもの、特にその多
孔質の気孔率が5〜40%となる事が好ましい。ま
た上記結晶粒径は1μm程度とする事が好ましい。 なお上記多孔質金属酸化物焼結体として具体的
には酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化
ジルコニウム、酸化チタン、酸化クロム、酸化ス
ズ、酸化マグネシウム−酸化アルミニウムスピネ
ル、酸化マグネシウム−酸化クロムスピネル、酸
化亜鉛−酸化クロムスピネル、酸化亜鉛−酸化チ
タンスピネル、酸化亜鉛−酸化チタン−酸化クロ
ム系化合物を用いる事が好ましい。 〔発明の実施例〕 以下、本発明を具体的実施例により説明する。 実施例 1 多孔質金属酸化物として酸化アルミニウム、イ
オン導電性ガラスとしてLi2O−B2O3−LiCl系ガ
ラスからなる基板を用いた感湿素子を作製した。 25mole%のLi2Oと58mole%のB2O3と17mole
%のLiClからなる配合組成のLi2O−B2O3−LiCl
系リチウムイオン導電性ガラスを作製した。
Li2CO3、B2O3、LiCl試薬を上述の組成比になる
ように秤量し、混合した後、白金ルツボに入れ電
気炉を用いて800℃、30分間溶融した。その後、
鉄板上に流し出してガラス板とした。ガラス板は
粗粉砕後、アルミナボールミルで1昼夜アセトン
溶液を用いて湿式粉砕を行つた。この時のガラス
の平均粒径は2μmであつた。こうして得られた
リチウムイオン導電性ガラス粉末を、5wt%の割
合で酸化アルミニウム粉末に加え、混合した。混
合物に1wt%のPVA溶液を加え金型プレスを用
いて直径10mm、厚さ1mmの円板を成型し、これら
を第1表に示すような各温度で焼成した。得られ
た焼成体の気孔率は水銀ポロシメータの測定によ
れば3〜38%であつた。なお、43%の気孔率をも
つもの(A−1)は強度が非常に弱く体積法によ
り、気孔率を算出した。このように気孔率が40%
以上になると、その強度は非常に弱くなり、実用
的でない。
【表】 次にこれらの焼成体を0.25mmの厚さまで研磨
し、洗浄、乾燥後、これを基板として片面に第1
図に示すような一対のくし型状酸化ルテニウム電
極を印刷、焼付けた。ここで、気孔率が3%と、
非常に小さいもの(A−7)では、くし型電極の
一部に変形、断線がみられた。これは、電極材に
接合材として含まれているガラスフリツトと基板
中のイオン導電性ガラスが一部反応し電極部を砕
壊したものと思われる。このように気孔率が5%
以下になると電極の正常な焼付けが困難となり実
用的でない。比較のため、イオン導電性ガラスを
含まない試料すなわち酸化アルミニウム粉末を
1450℃で焼成して得られた気孔率が21%の焼成体
にくし型酸化ルテニウム電極を焼付けた感湿素子
(A−8)を試作した。又A−4の焼成体の両面
に円板状の酸化ルテニウム電極を焼付けたバルク
型感湿素子(A−9)も試作した。 これらの試料を恒温恒湿槽に入れ、感湿特性を
測定した。25℃の温度のもとで、30%→50%→70
%→90%と順次高湿にして、次に90%→70%→50
%→30%と低湿へもどし、各湿度で素子の抵抗値
を測定した。イオン導電性ガラスを含まない多孔
質酸化アルミニウムだけからなる素子(A−8)
では、30、50、70%で20MΩ以上、90%で5.3M
Ωと非常に高抵抗で、実用的でない。A−4、A
−9の素子の感湿特性を第2図に示す。イオン導
電性ガラスの被覆は素子抵抗を大幅に低下させる
ことがわかる。ヒステリシスは50%付近で最大で
あり、A−4では3%、A−9では5%と、くし
型電極を片面に取付けたものではヒステリシスが
小さくなつている。第2表に、他の素子の30%、
90%での抵抗値、ヒステリシスを示す。
【表】 これらの素子を40℃90%RHの極限高湿下に3
ケ月間放置した所、+8%RH以内の変動でおさ
まつていた。この素子を次に通常の湿度雰囲気に
放置すると1週間後には特性は初期値にもどり、
常温、常湿用として十分実用に耐える。 実施例 2 Al2O3粉末に1wt%のPVAを加え十分混合した
後、1ton/cm2の圧力で直径15mm、厚さ1mmの円板
を成型し、その後1450℃で1時間の焼成を行つ
た。得られた焼成体の気孔率は21%であつた。こ
の多孔質焼成体の厚さを0.5mmまで研磨して得ら
れた基板の一面に実施例1と同様にくし型状酸化
ルテニウム電極を焼付けた。次に実施例1で試作
したLi2O−B2O3−LiCl系イオン導電性ガラス粉
末にエチルセルロースとα−テレピノールの混合
液をバインダとして加え、十分混練してペースト
を作成した。このガラスペーストを基板上の電極
有効面積に印刷し、乾燥後、1000℃で30分の加熱
処理を行つた。 このようにして得られた感湿素子では、イオン
導電性ガラスは完全に溶融して、多孔質Al2O3
板の気孔を通つて内部へ均一に分散し、Al2O3
子を被覆し、電極形状には何んら異常がなかつ
た。比較のために、市販密なAl2O3基板を用い
て、同様な方法で試作をした所、電極とイオン導
電性ガラスが反応して電極が一部破損して、使用
不可能であつた。第3図に感湿特性を示す。ヒス
テリシスは2%であつた。 実施例 3 40mole%のZnOと50mole%のTiO2と10mole%
のCr2O3粉末を混合、成形、1300℃で焼成して気
孔率が21%の多孔質焼成基板を試作した。厚さ5
mmに研磨した後、実施例2と同様に酸化ルテニウ
ム電極を焼付けた。第3表に示す組成のイオン導
電性ガラスを800℃〜1000℃の加熱により作成し、
実施例2と同様に多孔質基板上に印刷し、その後
1000℃で加熱処理を行つた。こうして得られた素
子の30、90%での抵抗値、ヒステリシスを第4表
にまとめに示す。B−11の試料にみられるように
ナトリウムイオン導電性ガラスを用いた場合でも
同様な効果が得られた。
【表】
【表】 実施例2、3では、多孔質金属酸化物基板とし
て、Al2O3、ZnO−TiO2−Cr2O3系化合物を用い
たが、1200〜1600℃の温度で焼成したMgAl2O4
MgO、ZrO2、Cr2O3、SnO2、TiO2、MgCr2O4
ZnCr2O4、ZnTi2O4多孔質基板を用い、実施例
2、3と同様な製法でヒステリシスが2〜3%の
感湿素子が得られた。感湿素子の長期信頼性を向
上させるために、多孔質焼成体の粒子をイオン導
電性ガラスで完全に被覆する必要がある。このた
めに、ガラスを1000℃以上の温度で処理し、その
粘性を十分に下げねばならない。一方、多孔質基
板は、この温度で5〜40%の気孔率をもち、融溶
ガラスを吸収できることが必要である。基板材料
としてこのような条件を満す高融点化合物でしか
もその粒子径が1μm程度の均一なものが望まし
い。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例に用いる感湿素子の上
面図、第2図および第3図は本発明に係る実施例
の感湿素子で得られる特性を示す曲線図。 1……感湿素体、2,3……電極、4,5……
リード。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 平板状感湿素体表面に一対の電極が設けられ
    た感湿素子において、前記感湿素体が多孔質金属
    酸化物焼結体およびこの焼結体の結晶素子表面に
    被覆されたアルカリイオン導電性ガラスからなる
    事を特徴とする感湿素子。 2 特許請求の範囲第1項又は第2項において感
    湿素体の気孔率が5〜40%である事を特徴とする
    感湿素子。 3 特許請求の範囲第1項、第2項又は第3項に
    おいて、アルカリイオン導電性ガラスとしてリチ
    ウムイオン導電性ガラス、ナトリウムイオン導電
    性ガラスの少なくとも1種を用いた事を特徴とす
    る感湿素子。 4 特許請求の範囲第4項においてリチウムイオ
    ン導電性ガラスとして酸化リチウム−酸化ホウ素
    −塩化リチウムガラス、酸化リチウム−塩化リチ
    ウム−五酸化リンガラス、酸化リチウム−フツ化
    リチウム−酸化ホウ素ガラス、酸化リチウム−酸
    化ゲルマニウム−五酸化バナジウムガラス、酸化
    リチウム−五酸化バナジウムガラス、酸化リチウ
    ム−塩化リチウム−酸化ホウ素−酸化アルミニウ
    ムガラス、ヨウ化リチウム−リン酸リチウムガラ
    ス、臭化リチウム−リン酸リチウムガラス、塩化
    リチウム−リン酸リチウムガラス、およびリン酸
    リチウム−硫酸リチウムガラスの少なくとも1種
    を、ナトリウムイオン導電性ガラスとして酸化ナ
    トリウム−酸化アルミニウム−五酸化リンガラス
    を用いた事を特徴とする感湿素子。 5 特許請求の範囲第1項において、多項質金属
    酸化物焼結体として酸化アルミニウム、酸化マグ
    ネシウム、酸化ジルコニウム、酸化チタン、酸化
    クロム、酸化スズ、酸化マグネシウム−酸化アル
    ミニウムスピネル、酸化マグネシウム−酸化クロ
    ムスピネル、酸化亜鉛−酸化クロムスピネル、酸
    化亜鉛−酸化チタンスピネル、亜化亜鉛−酸化チ
    タン−酸化クロム系化合物を用いた事を特徴とす
    る感湿素子。
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