JPS6352981B2 - - Google Patents

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JPS6352981B2
JPS6352981B2 JP58002759A JP275983A JPS6352981B2 JP S6352981 B2 JPS6352981 B2 JP S6352981B2 JP 58002759 A JP58002759 A JP 58002759A JP 275983 A JP275983 A JP 275983A JP S6352981 B2 JPS6352981 B2 JP S6352981B2
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JP
Japan
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mandrel
liquid metal
rotor
magnetic field
mold
Prior art date
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JP58002759A
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English (en)
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JPS58122161A (ja
Inventor
Erunsuto Roran
Garunie Maruseru
Jiruutoryu Misheru
Geyusuie Andore
Moroo Rune
Peitauan Pieeru
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
BARUURETSUKU
Original Assignee
BARUURETSUKU
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Publication date
Application filed by BARUURETSUKU filed Critical BARUURETSUKU
Publication of JPS58122161A publication Critical patent/JPS58122161A/ja
Publication of JPS6352981B2 publication Critical patent/JPS6352981B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D11/00Continuous casting of metals, i.e. casting in indefinite lengths
    • B22D11/10Supplying or treating molten metal
    • B22D11/11Treating the molten metal
    • B22D11/114Treating the molten metal by using agitating or vibrating means
    • B22D11/115Treating the molten metal by using agitating or vibrating means by using magnetic fields
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D11/00Continuous casting of metals, i.e. casting in indefinite lengths
    • B22D11/006Continuous casting of metals, i.e. casting in indefinite lengths of tubes

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Continuous Casting (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、内部マンドレル近傍の環状区域内で
液体金属に磁界を作用させ乍ら連続鋳造によつて
中空体を製造する方法とその方法を実施するため
の装置とに係る。
本発明の方法は、従来の中実体鋳造法により連
続的に鋳造できる全ての金属、例えばアルミニウ
ム、銅、鋼鉄などに適用し得る。
本発明の方法は、一般的には多様な断面形状を
もつ種々の中空体の製造に適用し得る。特に、円
形の断面をもつ中空体を特に回転式連続鋳造によ
つて製造する場合に適用すると格別に有利であ
り、得られた中空体は内外の表皮の品質に秀れ、
継目無し管を製造するための素材等として使用し
得る。
円形断面をもつ中空体、即ち通常は外側の断面
と同心である内部空洞をもつ物体の製造に関して
は既に種々の技術が提供されている。
これら公知の方法では、一般に銅の如き金属製
の円筒状又は円筒円錐状マンドレルを水で内部冷
却し、且つ当該マンドレルを鋳塊鋳型、即ち鋳造
用外側型枠の内部に同軸的に配置して使用する。
また、凝固した表層の形成後に、得られた中空体
の内壁を通常は水で冷却するための処置も施す。
鋳造の進行と共に当初液体であつた金属はマンド
レルとの接触によつて凝固するが、液体金属の凝
固前線はマンドレルに対し放射状に広がつて行
く。
この凝固は液体金属の自由表面からすでに始ま
つているため、得られた中空体の内部表皮を構成
する凝固した表層内に、液体金属の表面に存在し
ているスラグ、介在物又は他の非金属性粒子から
成るドロスが封入され、一般的には湯あか、スラ
グ、巻込み傷などの欠陥を内部表皮が持つことに
なる。このような欠陥は、得られた中空体を後に
使用する前に表面処理して除去しなければならな
いが、この処理は技術的に難かしく費用もかか
る。
換言すれば、これらの製品の内部表皮は従来の
鋳造による中実体の外部表皮にみられる欠陥と同
一タイプの欠陥を有することになるが、内部表皮
の場合は自由なスペースが少ないためこれら欠陥
を少くとも部分的に除去し得る機械的装置を導入
できないことから一層重大である。
前述の如き問題を解決すべくいくつかの方法が
開発されてきたが、その中で、例えば1977年1月
6日付のスイス特許第618363号明細書に開示され
ている方法では、外部鋳塊鋳型又はマンドレルを
使用しないで中空体の連続鋳型を実施すべく、単
巻外部誘導子と単巻内部誘導子との電極効果が利
用される。
この方法で使用される誘導子には単相交流が供
給され、従つて通常パルス状磁界と呼ばれる正弦
形定在磁界が生じる。
パルス状磁界は主として、液体金属内に大きな
循環運動を発生させることなく、誘導子を収納す
る固定壁面を押し広げるような圧力が液体金属内
に生じる現象を促進する。
即ちこの技術では磁界によつて環状の液体金属
の環の均衡を維持するものである。この場合、液
体金属の自由表面は前述のスイス特許の明細書第
1図に示されている如く凸状の形態を有する。パ
ルス状磁界の作用半径は狭小であり、そのため凝
固中金属の棒状体の高さも制限する必要がある。
このような技術は、凝固の深さが余り深くなく
て凝固前線が比較的平坦なアルミニウムには恐ら
く使用し得る。
これに反し、少くともアルミニウムよりは密度
が高く熱伝導性がアルミニウムより遥かに低い金
属である鋼鉄の場合には、凝固の深さ、即ち凝固
中の金属の棒状体に沿つて測定した液体金属の自
由表面から凝固終了部までの距離が極めて深く、
アルミニウムの場合をかなり上廻る。そのため、
パルス状磁界によつて生じる圧力を考慮すると、
未凝固の液体金属を収容するに十分なだけの耐性
をもつ凝固表皮を得るためには鋳込み速度を極め
て緩慢にする必要がある。従つて前述の方法は、
仮に実施し得るとしても経済上の理由から鋼鉄に
使用することは完全に不可能であろう。
鋳造中空体の内部表皮の質を改善する別の解決
方法として、回転式連続鋳造方法を使用する技術
がフランス特許第2180494号に開示されている。
この方法では中央マンドレルを使用し、凝固中の
金属の環状面とマンドレルの外壁との間にスラグ
を連続的に導入する。
この方法は熱交換を妨害し且つマンドレルから
の凝固前線の進展を遅らせるという欠点をもつ。
加えて、特に内部表皮上に付着したスラグ層を除
去すべく、得られた製品の内面を使用前に処理す
る必要もある。
鋳型での自由なスペースが高さ及び直径共に少
ないことや、特に鋼鉄の場合、水を使用してこの
水が液体金属に接触すると爆発の危険性があるこ
となどの問題点が存在する。この問題点の解決は
一般に困難である。
本発明の目的は、上質な内部表皮、即ち特別な
表面処理を必要としないか又は必要であつても最
小限である内部表皮を有する中空体を製造し得る
中空体連続鋳造法及び装置を提供することにあ
る。
本発明によれば、前記目的は、流体の循環によ
り冷却される金属製外部型枠と流体の循環により
冷却される内部マンドレルとの間の環状スペース
に液体金属を連続的に導入し、前記液体金属が前
記型枠の壁面と前記マンドレルの壁面との接触に
より漸次凝固して中空体を形成し前記中空体が前
記型枠の下方に抜出される垂直連続鋳造によつて
金属製中空体を製造する方法であつて、下から上
に向かう垂直成分を有し前記液体金属の自由表面
に向かつて前記液体金属を流動させるような力を
前記マンドレルの外側環状部の近傍における前記
液体金属の内部に発生させる移動性磁界を前記マ
ンドレルの内部に設けられた移動性磁界発生手段
によつて発生する段階と、前記移動性磁界の作用
下に前記液体金属を置く段階とからなることを特
徴とする方法によつて達成される。
本発明の鋳造法によれば、下から上に向かう垂
直成分を有し液体金属の自由表面に向かつて液体
金属を流動させるような力をマンドレルの外側環
状部の近傍における液体金属の内部に発生させる
移動性磁界の作用下に液体金属が置かれるが故
に、マンドレルの外側環状部の近傍において液体
金属が下から上へ移動し得、液体金属の自由表面
に環状の盛り上がり部が形成され得、その結果堰
堤効果によつて液体金属の自由表面に浮遊する介
在物、スラグ等が、鋳造される中空体の内部表皮
の形成領域内のマンドレルの壁面に接近するのを
阻止し得る。
本発明の方法の対象は、垂直連続鋳造による金
属中空体の製法であり、この製法では流体の循環
により冷却される金属製外部型枠と、同じく流体
の循環により冷却される内部マンドレルとの間の
環状スペースに液体金属を連続的に導入する。こ
の金属は型枠即ち鋳型の内壁面とマンドレルの外
側環状部即ち外壁面とに接触すると漸進的に凝固
し、やがて中空体を形成する。中空体は型枠下方
に抜出される。この製法ではまたマンドレルの外
壁面近傍の環状スペース内で液体金属を移動性磁
界、即ちスライド磁界の作用下におく。この磁界
は液体金属の内部に下から上へと垂直に向かう成
分を持つ力を発生させるため、この力が加えられ
た液体金属はその自由表面に向かつて流動する。
このように、本発明の鋳造法では内部マンドレ
ル近傍の液体金属が下から上へと、即ち形成され
た中空体の取出し方向と逆の方向へ移動する。環
状スペース内における液体金属のこの上方への移
動は、マンドレルの外壁面近傍の液体金属中に存
在する介在物又はグラスの液体金属の自由表面へ
向かう浮上を促進する。
マンドレルの近傍で下から上へと生じる液体金
属の上昇運動は液体金属の自由表面に接近すると
半径方向へ方向転換する。マンドレルの近傍区域
では液体金属の自由表面に浮遊している介在物又
はスラグ等がこの液体金属の半径方向への移動に
よつて退けられるため、これら種々の介在物又は
スラグが形成された中空体の内部表皮内に封入さ
れる危険性はない。
更に、内部マンドレルの外壁面の直ぐ近傍にお
いて液体金属が下から上へ移動すると液体金属の
自由表面に環状の盛り上がり部が形成され、その
結果、液体金属の自由表面の周縁に向かう液体金
属の半径方向の移動の効果に盛り上がり部の堰堤
効果が加えられるため、浮遊している介在物又は
スラグが中空体の内部表皮の形成領域内のマンド
レルの外壁面に接近する現象が回避される。
従つて、前述の効果を持つ磁界を使用せずに製
造した場合と比べて、明らかに上質の内部表皮が
得られる。
通常、液体金属は、噴射の流量及び衝撃力を角
度的にも位置的にも調整し得る鋳造ノズルなどか
ら連続的且つ調節的に噴出される。
液体金属の自由表面は大気と接触していてもよ
いし、或いは公知の手段、例えば液状もしくは気
体状で導入される中性保護ガス又はスラグなどに
よつて保護されていてもよい。
重要な役割を果たす移動性磁界は、多相交流の
供給を受け液体金属に対し固定或いは可動である
誘導手段、又は直流の供給を受けるコイルかもし
くは磁化された磁性材料で構成された可動の誘導
手段など、任意の手段によつて発生させてよい。
移動性磁界の特に簡単で効果的な発生法とし
て、磁化された磁気材料を表面に固定してある回
転ロータで形成した磁気ロータを使用する方法が
ある。この磁気ロータはマンドレル内に収納さ
れ、回転駆動手段によつて軸を中心に回転する。
より好ましい方法では、タービン又は他の適切な
直接駆動或いは間接駆動手段を介して、内部マン
ドレルの冷却流体により磁気ロータを回転させて
もよい。
一般に、磁気ロータを使用する場合は、液体金
属をマンドレルのまわりに回転させようとする移
動性磁界の水平成分に対し、その磁界の垂直成分
を優先させるよう配慮する。
鋳型内でのこのような液体金属の回転運動は本
発明の鋳造法の機能にとつて有用ではないため、
任意の手段によつて制限するか又は抑止してよ
い。そのためには、鋳型内に導入される液体金属
の噴出を、その金属の移動方向が磁界による回転
方向と逆方向の正接成分を有するよう方向付ける
とよい。
磁気ロータの回転速度は、主として垂直成分を
考慮する場合にはスライド磁界とも呼ばれる移動
性磁界が、液体金属をマンドレルに沿つて上昇さ
せる効果を得るに十分なだけの周波数を有するよ
う調整する。但し、この周波数は余り大きすぎて
もいけない。その場合は磁界がマンドレルとマン
ドレルの外壁面沿いに凝固した金属層とで構成さ
れる金属スクリーンにより大部分吸収されてしま
うからである。
通常は、17から50ヘルツの周波数に対応する
1000から3000rpmの回転速度を使用するが、この
場合によつてはこれより速い又は遅い速度が有利
なこともあり得る。
鋳造の間、例えば菜種油の如き公知の潤滑用植
物油を用いて金属と接触するマンドレルの外壁面
を継続的に潤滑すると有利な場合もある。
形成された中空体の型枠からの抜出しを容易に
するためには必要なテーパをマンドレルに与えれ
ばよい。
以上説明してきた本発明の鋳造法は、一般的に
はあらゆる種類の連続鋳造に適用され、より特定
的には回転式連続鋳造に適用される。
円形断面を有する中実体の製造に広く利用され
ている回転式連続鋳造では、通常回転軸の周りを
一定速度で回転する垂直鋳型が使用される。この
場合鋳込まれた金属は下方への連続的な螺旋運動
により鋳型の下へ垂直に抜出される。
このような技術は、フランス特許第1440618号
明細書、第2119874号及び1981年2月発行の
“Revue de Me´tallurgie”、CIT(pp.119〜136)
など多数の文献に記載されている。
本発明の鋳造法を回転式連続鋳造に使用する場
合は、垂直軸を有すると共に断面が円形であり、
垂直軸周りを一定の角速度で回転する冷却された
外部型枠と、同じく垂直状であり、多くの場合軸
が外部型枠の軸と合致している内部マンドレルと
の間の環状スペースに液体金属を導入する。マン
ドレルは内部を循環する流体によつて冷却され、
外部型枠と同一方向に軸の周りを回転する。形成
された中空体は抜出し手段を介して下方への螺旋
運動によつて垂直に抜出される。
前述の如く、液体金属は、マンドレル内部に源
を有する移動性磁界の作用下におかれ、その結果
マンドレルの軸と平行に下から上へと方向付けら
れた垂直成分を持つ運動を液体金属に与えるよう
な力が発生する。回転式鋳造の場合、マンドレル
の角速度は通常外部型枠の角速度とほぼ同等であ
り、前記の運動は機械的手段により制御されるか
又はマンドレル上で凝固中の中空体の摩擦による
伝導の結果として生じる。
より有利には、凝固中の中空体を、マンドレル
の外壁面の近傍でこれに沿い且つ外壁面の近傍で
のみならず外部型枠の高さのほぼ全長に相当する
高さに亘つて、移動性磁界の作用下におく、 好ましいと思われる回転式連続鋳造法では、移
動性磁界の水平成分に起因する液体金属の回転と
外部型枠及びマンドレルの回転運動とが互に逆行
するよう回転方向を決定する。その結果マンドレ
ルに沿つた金属上昇の効果が、外部型枠とマンド
レルとの回転によつて液体金属の自由表面が通常
は凹状であるにも拘らず、最も良く現われるから
である。
外部型枠の回転速度は通常30から120rpmであ
る。
一般的に使用される本発明の鋳造法の好ましい
具体例は、回転式連続鋳造の場合にも勿論適用可
能であり、より好ましい鋳造法を構成する。本発
明の鋳造法の好ましい特徴によれば、シール性の
内部マンドレルを使用するため、形成中の中空体
の内面が水の如き冷却用流体に直接接触すること
は一切ない。この場合、冷却は中間に配置された
マンドレルによつて実施されるが、より効果的に
冷却すべく、熱の排除を容易にする気体状冷却補
助剤を添加して又は添加せずに、幅射遮蔽体を内
部マンドレルの延長部に具備してもよい。
また、本発明によれば、前記目的は、流体の内
部循環によつて冷却され、垂直方向に伸長した円
筒状の外側型枠と、流体の内部循環によつて冷却
され、前記型枠と協同して環状スペースを規定す
べく前記型枠の中において前記型枠と同軸的に設
けられた円筒状のマンドレルと、前記環状スペー
スに前記環状スペースの上端から液体金属を連続
的に供給する供給手段と、前記環状スペースにお
ける前記液体金属の凝固によつて形成された中空
体を前記環状スペースから前記環状スペースの下
端に抜出す抜出し手段と、前記マンドレルの内部
に設けられており、前記マンドレルの外側環状部
の近傍における前記液体金属を従わせるために前
記環状スペースに対して磁界を印加すると共に、
前記マンドレルの前記外側環状部の近傍における
液体金属がほぼ前記液体金属の上部自由表面まで
前記外側環状部に沿つて上昇するように前記磁界
を移動させる移動性磁界発生手段とからなる中空
体連続鋳造装置によつて達成される。
本発明の装置によれば、移動性磁界発生手段
が、マンドレルの外側環状部の近傍における液体
金属を従わせるために環状スペースに対して磁界
を印加すると共に、マンドレルの外側環状部の近
傍における液体金属がほぼ液体金属の上部自由表
面まで前記外側環状部に沿つて上昇するように前
記磁界を移動させるが故に、マンドレルの外側環
状部の近傍において液体金属が下から上へ移動し
得、液体金属の自由表面に環状の盛り上がり部が
形成され得、その結果堰堤効果によつて液体金属
の自由表面に浮遊する介在物、スラグ等が鋳造さ
れる中空体の内部表皮の形成領域内のマンドレル
の壁面に接近するのを阻止し得る。
この装置では移動性磁界を、マンドレルの外側
環状部即ち外壁面に対し固定されているか又は可
動であり、多相交流の供給を受ける誘導コイルに
よつて発生してもよい。
より好ましくは、マンドレルの外壁面に対して
回転し、直流が供給されるコイルか又は恒久的に
磁化されている磁気材料を備えた誘導手段によつ
て移動性磁界を発生させる。
回転式鋳造の場合、本発明の装置は更に外部型
枠の回転手段と、凝固中の中空体の螺旋運動によ
つて下方へ垂直に抜出す抜出し手段とを具備す
る。マンドレルは外部型枠に対し同軸的に配置す
るのが好ましい。
好ましい態様として、移動磁界発生手段が磁気
ロータからなり、この磁気ロータはマンドレル内
に配置されたタービンを介して冷却循環流体によ
り回転させる。
マンドレルは必ず磁気材料で形成しなければな
らない。この材料は熱伝導性が大きく、電気伝導
性ができるだけ小さいと有利である。マンドレル
の内部、即ち磁気ロータに対応する部分は、外部
型枠の高さとほぼ同等の高さに亘つて伸長してい
ると有利であり、その場合磁気ロータは液体金属
の自由表面の上方に突出する。
移動性磁界の好ましい発生法として、矩形面を
持つ平行六面体状の永久磁石を磁化した磁気材料
として使用する方法である。この磁石は磁気材料
製回転部材で構成されたロータの周縁で、好まし
くは半径方向に沿つた正負磁化軸を有すると共に
均等な磁気を持つ螺旋部に沿つて配置される。
磁界の強さを増大させるためには、ロータに二
条ねじの如く形成され位相が互いにずれている2
つの螺旋部に沿つて、磁化した磁気材料を配置す
る。この場合各螺旋部は半径方向の均等な磁気を
有しており、一方はいずれの点でも正極の方がロ
ータの軸に近く、他方はいずれの点でも負極の方
がロータの軸に近くなるよう磁化される。このよ
うに位相のずれた螺旋部を2つより多く使用する
ことも可能である。その場合は夫々が半径方向の
均等な磁気を持つ偶数個の螺旋部を、磁化方向が
1つおきに交互になるよう配置する。このように
すれば、スペース内で位相がずれており多相交流
を供給しなければならない複数の多重巻誘導子を
使用するより簡単に、移動性多相磁界が永久磁石
を介して得られる。
磁化した磁気材料が遠心力によつて剥離する危
険性を回避すべく、この材料はこれを被覆し且つ
磁気ロータを包囲する天然又は合成の繊維を基本
とする材料で構成された帯を介してロータに固定
することが重要である。この帯と磁気材料が接合
されたロータとの間の接合は帯に合成樹脂を含浸
させて重合することにより実施するのが好まし
い。ロータを構成する磁気材料は軟鋼であるか又
は構造用鋼の如き炭素鋼であるのが望ましい。磁
化した磁気材料製の1つ又は複数の螺旋部の巻き
と巻きの間には、ガラス繊維の入つた重合し得る
しつくいのような充填結合材料を充填するのが好
ましい。帯と磁化した磁気材料との間には好まし
くは不織繊維質材料のフエルトを配置する。この
帯の形成にはガラス繊維又はポリアミド繊維の如
き機械的性質に秀れたフアイバを使用するのが好
ましい。これらフエルト、帯と磁気材料が接合さ
れたロータとの間の接合は、好ましくは、該帯と
フエルトとに合成樹脂を含浸させて重合すること
により実施する。
特に有利な方法では、テープ状などの磁性ゴム
か、又はサマリウムの如き稀土類金属を少くとも
一種類含むコバルトを基本とする合金を、磁化し
た磁気材料として使用し得る。
本発明の装置は全体的に前述の如き構造を有し
ているため、製造の点でも使用の点でも極めて簡
単であり且つ極めてコンパクトである。
従つて、高度の信頼性と使用上の安全性が保証
されると共に、使用コストが極めて低い。
以下添付図面に基づき具体例を挙げて、連続鋳
造により円形断面をもつ中空体を製造するのに使
用される本発明の装置を説明する。但し、本発明
はこれら具体例に制約されるものではない。
具体例では回転式連続鋳造による鋼鉄中空棒の
製造に使用する場合の本発明の装置を説明する
が、その全体図は第1図に示されている。尚、簡
略化のため図面は下方部分を省略した。
円形断面を持つ中実体を回転式連続鋳造により
製造するための装置は特に前述の特許の如き文書
等々により既に公知である。
従つて、以下の説明では本発明の方法と装置と
を実現するのに使用される新規の手段を主として
取扱うことにする。
第1図は、本発明の装置の1具体例である。こ
の装置は、ほぼ円筒状であり且つ垂直軸のまわり
に回転し且つ冷却された外部型枠、即ち鋳型1
と、中空の内部マンドレル2と、矢印3で示され
るように液体金属を鋳型1内に導入する図示しな
い供給手段と、鋳造された物体を螺旋運動により
垂直方向へ抜出す図示しない抜出し手段とを備え
ている。供給手段と抜出し手段は、中実丸棒の回
転式連続鋳造に使用される手段と同一であり、当
業者には公知であるため図示されていない。鋳型
1は、5及び6部分で限定された内壁面4のみで
示されている。通常、壁面4は凝固中の金属との
接触を確実にすべく軽いテーパを有しており下方
へ向けて断面が縮径している。鋳型1の冷却手段
及び回転駆動手段は当業者に公知であるため図示
されていない。金属の自由表面は7で、部分的に
凝固している断面円形の中空体は8で、夫々示さ
れている。
マンドレル2は2つの部分、即ち下方部と上方
部とから成つており、下方部は鋳型1と同一レベ
ルにあり、凝固中の金属に浸漬されていてマンド
レル2の作用部を構成し、上方部は鋳型1の上方
に位置し、下方部を制御し支持する機能を有して
いる。
マンドレル2の下方部には、通常管状であつて
円形断面を有しており、鋳型1より多少丈の高い
スリーブ9が設けられている。
スリーブ9は、凝固中の金属を収縮させるため
に、上から下に向つて直径が漸減するテーパ状で
あるのが有利である。スリーブ9は通常、熱伝導
率の良い非磁性材、例えば銅又は銅合金から成
る。
マンドレル2は、第2図を用いて後述される支
持手段によつて、スリーブ9と鋳型1とが完全に
同軸的に配置される位置において鋳型1内に保持
される。
スリーブ9は、固定用シール11を備えた継手
10を介して回転支持管12のに接続されてい
る。支持管12はマンドレル2の上方部を構成し
ており、上端がマンドレル頭部13内に挿入され
ている。マンドレル2は二重リツプ継手14の存
在により、内部を循環する加圧下の流体に対して
シール性を確保しながら頭部13に対し自由に回
転する。
スリーブ9は、第3図を用いて後述される回転
手段により回転されるが、この回転手段は、マン
ドレル2を機械的に回転させると共に鋳型1に対
し垂直状態で心合わせされた位置にマンドレル2
を保持する機能をも果たす。この場合マンドレル
2の軸は鋳型1の軸と合致する。
固定ラグPを介して第3図の回転手段に固定さ
れる頭部13は、冷却用流体の導入路15及び排
出路6を備えている。
マンドレル2の内部には、スリーブ9と同軸で
あり、断面が円形の中央管17の下方部に磁気ロ
ータ18が設けられている。ロータ18は管17
に対し自由に回転し得るよう管17の下方部の周
りに装着されている。管17は下端部19で密封
的に閉鎖されており、放射状プレート20,21
を介して管12に固定されている。プレート2
0,21は、管12及び管17間における冷却用
流体の軸方向の流れを阻止することはない。
スリーブ9及び管17は、環状シール23及び
24を備えた環状底部材22を介して互いに下方
部において密封的に固定されている。管17の上
端には環状部材25が同軸的に配置されており、
頭部13内の環状シール27により管17が部材
25に対し自由に回転する。
29の部分で管17にねじ止めされたナツト2
8は部材22を固定する機能を果たしている。
スリーブ9、管12、管17及び部材22はこ
のようにして互いに完全に固定され且つ同一速度
で回転する。
ロータ18は、管17周りを自在に回転する中
空円筒体で構成されており、外周面に磁気材料が
装着されている。ロータ18の構造の特徴につい
ては後述する。ロータ18の長さは、上方部がス
リーブ9の近傍の液体金属の自由表面に相当する
高さを明らかに越えるよう選択される。冷却用流
体が十分通過し得るだけの断面を保持しつつロー
タ18とスリーブ9との間の間隙30をできるだ
け縮小するように配慮されるのがよい。
ロータ18の回転速度は管17の回転速度とは
互いに独立である。セルロン(ce´leron)タイブ
の繊維状樹脂を基本とする材料のような適宜な材
料で形成されたリング31,32が管17上に配
置されており、ロータ18と管17とは、すべり
リング31,32上で回転する。約1000から
3000rpm程度の高速度で回転するロータ18は、
ロータ18の下方部に設けられた回転駆動手段と
してのタービン33によつて冷却用流体により回
転する。
第2図は、タービン33を断面図で示してい
る。冷却用流体は、管17の内部で適切な圧力下
におかれ、管17の周縁に任意の数だけ放射状に
配列された開口34を介して流出する。適切な輪
郭を持つポート36は、ロータ18の周縁上に配
列されており、反力によつてロータ18を駆動さ
せるように方向付けられている。
冷却用流体の圧力調整と共にポート35の輪郭
によつてもロータ18の回転速度が所望の速度範
囲内に制御される。このように本発明の装置の1
具体例では、通常水である冷却用流体が導入路1
5から導入され、管17の内部を下降し、間隙3
0内を再び上昇して排出路16から流出し、それ
によつて液体金属の熱を除去すべくスリーブ9を
冷却すると共に、ロータ18と磁化した磁気材料
とを冷却する。
各部材に適切な形状を与えれば、冷却用流体が
2から3Kg/cm2の水圧で、ロータ18の全体の温
度を100℃より小さい値に支持しながら約
3000rpmの速度を得ることができる。冷却用流体
の速度としては、冷却用流体の流路内での空気の
存在を回避するような速度を使用する。
好ましくは、液体金属を十分に速い速度で上昇
せしめるようなロータ18の回転速度を選択す
る。液体金属の上昇温度と中空体18の回転速度
との比は回転速度に応じて変化する。臨界回転速
度を越えると液体金属の上昇速度はそれ以上増大
しなくなり、逆の場合は急激に低下し始める。こ
の臨界回転速度はスリーブ9の壁面を構成する材
料の性質と壁面の厚みとに特に依存する。
スリーブ9が銅製の場合、ロータ18の臨界回
転速度Nc(単位はrpm)は式 NC=300000/e2 で大体の値が求められる。
式中eはスリーブ9の壁の厚み(単位ミリメー
トル)を表わす。
マンドレル2の回転は第3図の回転手段によつ
て実施される。この手段は、第1図の面D−
D′及びE−E′間に配置され、本質的に有歯環36
から成つている。環36は駆動軸37によつて駆
動する部材12上に嵌装されており、軸37の先
端には円錐状ピニオン38が設けられている。
環36は、所定の調心された垂直位置にマンド
レル2を保持しておくための2つの円錐状ローラ
軸39及び40により支持されて回転する。軸3
7も同様に2つの円錐状ローラ41及び42に支
持され回転する。気密性の冷却された箱43,4
4は全体を閉鎖するのに使用され、パツキン4
5,46はマンドレル2の回転時のシール性を確
保する機能を果たす。
頭部13はラグP及び47とボルト48とを介
して駆動軸を担持する箱43,44上に固定され
る。
マンドレル2は、図示されていない手段によ
り、一方で鋳型1の高さにある作業台に係止され
他方で箱43,44又は頭部13上に係止された
ラグを介して鋳型1上に配置され、その結果、適
切に規定された垂直位置に維持される。
本発明の装置で使用されるロータ18は様々な
構造を持ち得る。
以下、ロータ18の有利な具体例を幾つか説明
する。
第1具体例として、移動性磁界を生じるロータ
18の構造を第4図に正面図で示す。第4図の上
方部は断面図で示されている。
ロータ18は構造用鋼製の回転部材としての中
空円筒体49で構成されており、摩擦を最小限に
抑えて回転するようにロータ18を正確に中心に
配置するためのすべりリング31,32を収納す
るように形成された先端を有している。
磁化した磁気材料は永久磁石50で構成されて
おり、磁石50は、円筒体49の表面に螺旋状に
並んで形成された収納部51内に配置されてい
る。磁石50は、例えば接着などにより各収納部
51に固定されている。より好ましくは、磁石5
0は、矩形面を有すると共に、長辺が円筒体49
の母線と平行となるように配置されており、極化
軸が円筒体49の半径方向となるような平行六面
体状の磁石からなる。
第1具体例では2つの同軸螺旋部52,53が
使用され、右巻二条ねじの如く円筒体49の周囲
に配置される。この場合、各螺旋部52,53
は、磁気的に均一に、即ち同一の螺旋部において
は、磁石組立体の回転軸に最も近い極が全て同一
の極であるよう方向付ける。但し、2つの螺旋部
の磁化方向は互に逆にする。例えば第4図では螺
旋部52のロータ18の軸に最も近い極がいずれ
も負である一方、螺旋部53のロータ18の軸に
最も近い極は全て正である。
磁石50としては、十分な安定性を備えていれ
ば如何なる永久磁石を使用してもよい。
ロータ18上における1つ以上の螺旋部52,
53の上から見た場合の巻方向は、上から見た場
合のロータ18の回転方向と同一でなければなら
ない。即ち、上から見てロータ18が時計の針の
方向に回転する場合、螺旋部52,53は右巻き
でなければならない。このような構造のロータ1
8は、移動方向がいずれの点でも螺旋部52,5
3の条と直交し且つ円筒体19の表面に正接する
平面上に含まれるようなスライド磁界とも称する
移動性磁界ををロータ18の回転に伴い発生させ
る。スライド磁界の移動方向は、従つて、液体金
属を下から上へと流動させる垂直成分を持つ一
方、液体金属を回転させる水平成分を有してい
る。
1つ以上の螺旋部52,53のピツチ、即ち円
筒体19の母線に沿つた同一螺旋部に沿つた2つ
の巻き相互間の距離は、磁力線が液体金属中に深
く侵入するように円筒体19の同一の母線上で逆
の極同志が互に接近し過ぎるのを回避しつつ磁力
線の水平成分を小さい値に維持するよう選択す
る。円筒体19の同一母線上において、正磁石に
最も近い先端と負磁石に最も近い先端との間の距
離は平行六面体をなす磁石の長辺の長さより小さ
くしないことが好ましい。
本発明の装置で得られる結果の良し悪しは、後
述の如く、スリーブ9に沿つて上昇する液体金属
の移動速度が十分に速いか否かに主として依存す
る。何故なら、液体金属の上昇移動が存在すれば
こそスラグ及び介在物等が液体金属の自由表面ま
で浮上し、且つ液体金属の自由表面に浮遊するス
ラグ及び介在物等が凝固中の中空体の内面に付着
するのを阻止するための環状の盛り上がり部がス
リーブ9の周囲に形成されるからである。前述の
如く、液体金属の上昇速度を十分速くするために
は、通常ロータ18を最適速度で回転させる必要
がある。この最適速度は多くの場合前述した式に
よつて算出される臨界速度に極めて近いが、この
最適速度が、ロータ18を覆う磁化された液体金
属の層を遠心力により剥離せしめるような速度に
等しい場合もある。このような危険性は、ロータ
18とマンドレル2の内壁との間の間隙30と、
マンドレル2の外側環状部としての外壁面と、マ
ンドレル2の外壁面に接触していて既に凝固して
いる金属層との透磁率が低いと一層大きくなるた
め、磁気材料は所望の誘導が得られるよう密度が
比較的高くて十分な体積を有するものを使用す
る。一方、ロータ18の構造は可能な限り軽く且
つ小型であるのが好ましい。ロータ18は、比較
的大きな長さを持ちながら一方の先端でのみ図示
しない固定手段に固定されないマンドレル2の内
部に配置されるからである。そのため、場合によ
つては、前記の剥離を回避すべくロータ18の速
度を最適速度、即ち液体金属に最大上昇移動速度
を与えるような速度より小さい値に制限せざるを
得ない。
磁化した磁気材料を剥離する危険性を伴わずに
高速度で回転し得る比較的軽量の磁気ロータを以
下に説明する。
磁気ロータは、軸を中心に回転し得る磁気材料
製回転部材を備えており、該部材の表面には少な
くとも1つの螺旋に沿つて磁化した磁気材料が配
置されている。この磁化した磁気材料は天然又は
合成繊維を基本とする材料と合成樹脂とで構成さ
れた少なくとも1つの帯によつてロータに固定さ
れており、帯は磁化した磁気材料を被覆すると共
にロータを包囲している。
以下、本発明によつて改良された前記磁気ロー
タの具体例の2つを説明するが、これらの具体例
は本発明を制約するものではない。
第5図は、前述の磁気ロータ18の第1具体例
を示している。ロータ18はXC35(AFNOR規
格)鋼の如き炭素鋼製の回転部材としての円筒体
64で構成された磁気金属製回転部材を有してい
る。円筒体64の両端には、最小限の摩擦をもつ
て軸中心に円筒体64を高速回転させるためのす
べりリング又は玉軸受を受容する収納部65,6
6が設けられている。ロータ18の下方部に形成
された回転駆動手段としてのタービンは67,6
8で簡略的に示されているようなオリフイスから
成つており、その方向及び寸法はこれらオリフイ
スを67,68通過する流体が前述の如くロータ
18を所望の速度で回転せしめるように決定され
ている。円筒体64の表面には互いに平行な2つ
の螺旋溝69,70が形成されている。溝69,
70は深さdが比較的浅く、幅l1が大きい。2つ
の隣接した溝69,70間の距離l2はl1の値とほ
ぼ同等であるのが好ましい。磁気材料はこれら溝
69,70内に部分的に挿入される。例えば、作
用物質が多くの場合フエライトである磁性ゴムの
テーブなど適宜な手段により溝69,70内に接
着して使用する。磁気材料の体積を十分に大きく
すべく、好ましくは磁性ゴムを数枚重ねて接着す
るとよい。
第5図の場合は、夫々が3層の磁性ゴム711
−712−713及び721−722−723で構成さ
れている2つの磁気螺旋部71,72を使用して
いる。各螺旋部71,72では正負磁化軸が円筒
体64の半径方向であり、同一螺旋部内では磁化
方向が同一である。但し、異なる螺旋部間では磁
化方向が互に逆である。例えば、第5図では、螺
旋部71が外部に正極Nを有しているのに対し螺
旋部72は負極Sを有している。
螺旋部71,72を相互間で且つ円筒体64に
対し効果的に固定させるには、帯74と円筒体6
4の表面及び磁気材料に対し十分な湿潤能を備え
た重合可能な樹脂の混合物の如き充填結合材を螺
旋部71,72の相互間の間隙73に充填する。
密着性を向上させるべく円筒体64の表面を削つ
てもよい。樹脂が硬化すれば前記の充填結合材に
よつて特に螺旋部71,72の相互間のズレが回
避される。
磁気材料及び充填結合材は弾性係数の大きい繊
維を基本とする織布から成る帯74によつて円筒
体64上に装着される。即ち、2つの螺旋部7
1,72と充填結合材とで形成された円筒体64
の表面を帯74で全体的に被覆する。帯74は第
5図に部分断面図で示されている。
帯74の織布とその下の材料との間の結合度を
向上させるべく、第5図には示されていないが、
ガラス繊維を基本とする不織フエルトの薄層を両
者間に配置して全体に液体合成樹脂を含浸させて
もよい。この合成樹脂は重合後帯とフエルトと基
体、即ち螺旋部71,72及び充填結合材で包囲
された鋼鉄円筒体との間を極めて十分に接合せし
めるような樹脂である。帯74の厚みは、ロータ
18が常用速度で回転する時に磁気材料に加えら
れる遠心力の作用にもかかわらず螺旋部71,7
2を円筒体64に当接させておくような値に設定
されている。前述の如き帯74を構成する秀れた
機械的性質を備えた繊維としては、特にガラス繊
維、ポリアミド繊維又は炭素繊維もしくはほう素
繊維が使用可能である。好ましくは弾性係数の大
きい繊維を使用するとよい。ある種の天然繊維も
同様に使用し得る。
ロータ18を構成する種々の部材の相対寸法は
当業者により形成すべき中空体連続鋳造装置の
種々のパラメータに応じて選択され、かなり広範
囲に亘つて変化させてもよい。例えば、中空体の
連続鋳造に胴製のマンドレルを使用し、マンドレ
ル内に外径144ミリメートル、高さ600ミリメート
ルの磁気ロータを収納してもよい。このロータは
前述の如くタービンによつて約3000rpmの速度で
軸の周りを回転する。ロータは直径87ミリメート
ル、高さ600ミリメートルの構造用鋼製円筒状コ
アを有しており、コア上には深さ1.5ミリメート
ル、幅50ミリメートルの円筒状の底を持つ2つの
溝が互いに平行して螺旋状に形成されている。こ
れらの溝は2つの溝の最も近接した縁間の距離が
50ミリメートルとなるよう200ミリメートルのピ
ツチで円筒体の周縁に形成される。各溝には厚み
が約9ミリメートルで幅が溝の幅にほぼ等しい磁
性ゴムテープの三重層を配置する。これらテープ
は溝の底に接着され、相互間でも接着される。テ
ープ間の間隔にはガラス繊維が入つた重合可能な
しつくいを充填する。次いで全体を厚み約1ミリ
メートルのグラスフエルトの薄層で被覆し、更
に、この層をポリアミド繊維で構成された織布に
より被覆する。この織布は機械的耐性及び弾性係
数が大きく、約2ミリメートルの厚みを有してお
り、帯を構成している。その後、硬化して帯とフ
エルトと磁性ゴムテープが固定されたロータとを
確実に接合する重合可能な液体樹脂を帯とフエル
トとに含浸させる。帯の厚み及びフエルトの厚み
は磁気ロータの外径が約144ミリメートルとなる
ように調整される。帯の存在により、磁性ゴムテ
ープはロータのコアに固定され、磁気ロータが
3000rpmの速度で回転してもその結果加えられる
遠心力に耐え、移動することはない。磁気ロータ
の外面とロータが収納されているマンドレルの内
面との間の間隙は、多くの場合水である冷却用流
体が循環し得るよう十分広い通路をあけつつ、可
能な限り小さくなければならなく、この具体例の
場合、冷却用液体の流量は、排除すべき熱量のみ
ならずタービンを所望の速度で回転させる必要性
をも考慮して決定すべきである。
前述の如く、螺旋部の極面とこれに対向する液
体金属の表面との間の距離は最小限に制限しなけ
ればならない。この距離は、やはりエアギヤツプ
と呼ばれ、次の3項の合計に相当する。即ちマン
ドレルの外面に接触している凝固した金属の厚
み、このマンドレルの壁の厚み、このマンドレル
の内面と磁気螺旋部の外面との間の距離である。
従つて前記の項は材料の耐性、熱学及び流体力
学に関する当業者の知識に基づきいずれも最適の
値を有していなければならない。
本発明によつて改良された磁気ロータの第2具
体例において磁化したゴムによつて得られる磁界
より遥かに強い磁界の使用を試る。そのためには
特にCORAMAG 磁石(AIMANTS UGIMAG
社の登録商標)のようなコバルト−希土類金属を
基本とする磁石を使用する。この種の磁石は約
8000エールステツドの極めて大きい誘導磁界と約
83000ガウスの極めて大きい磁束密度とを有して
いるため、体積が同一であれば発生する磁界は4
倍になる。
即ち、このような磁石を使用すれば、約17メガ
ガウスエールステツドの極めて大きな比エネルギ
が得られるため重量及び慣性を大幅に軽減するこ
とができるのである。
第6図はこのような磁石を備えた磁気ロータを
部分断面図で示している。
全体の構成は第5図のロータに類似している。
第6図のロータは、第5図の円筒体64と同様の
炭素鋼製の回転部材としての円筒体75で構成さ
れている。第5図のタービンと類似の駆動タービ
ンが配置されている円筒体内部は図示していな
い。
円筒体75は、第5図の場合と同様互いに平行
な2つの螺旋溝76,77を設けている。溝7
6,77は、深さが浅く幅が比較的大きくて、
CORAMAG磁石のようなコバルト−希土類をベ
ースとする磁石で作られた板状の平行六面体を収
容する。前記の磁石は、コバルトを基本とし、
TR Co5又はTR2CO17の如き金属間化合物として
少なくとも一部がコバルトと結合したサマリウム
などの希土類金属を含んでいる。なおTRは希土
類金属を表わす。
例えば、溝76,77の底の直径が約80ミリメ
ートルの場合は、大きさが18×19×10ミリメート
ルであり最も小さい厚み(この場合は10ミリメー
トル)の方向に磁化されている板状の平行六面体
を磁石として使用する。最大効果を得るためには
磁石78,79,80を三層重ねて使用するが、
この場合、磁石78,79,80の最大寸法の辺
を円筒体の母線に平行させ、磁化軸に対応する最
小寸法を円筒体の半径方向に配置する。第1具体
例の場合同様、磁化軸の方向は同一螺旋部内では
同一であり、異なる螺旋部間では互いに逆にな
る。
第6図の場合、螺旋部81は正極Nが円筒体7
5の軸から最も離れているが、螺旋部82の場合
は逆に負極Sが円筒体75の軸から最も離れてい
る。第6図の下半分を見ると円筒体75の周縁に
螺旋状に並べられた磁石83,84,85,86
などの配置がより良く理解される。これらの磁石
は合成接着剤により円筒体75に接着されている
と共に相互間でも接着されているのが好ましい。
しかし乍ら、これら磁性合金は密度が高い(約
8.4)のため剥離する危険性が大きいことから、
機械的耐性の大なる繊維を含む帯88によつて円
筒体75上に圧着するのがよい。この場合も第1
具体例と同様にガラス繊維が入つた重合し得るし
つくいの如き充填結合材を磁石の螺旋部の間に充
填し、次いで全体を帯88で包囲する。帯88は
秀れた機械的性質を有し特に弾性係数が大きい繊
維を基本とする一層の織布で構成されており、円
筒体75を完全に被覆する。帯88は例えば円筒
体75の周囲に螺旋状に巻装されたテープで構成
されていてもよいし、又は円筒体75上に嵌装す
るスリーブの形状を有していてもよい。このため
にはガラス繊維を基本とする織布などが使用され
得る。
第6図では、帯88が軸方向断面図内に部分的
にしか示されていないが、帯88が磁石78,7
9,80を強く締めつけ、円筒体75が3000rpm
又はそれ以上の速度で回転している時でも溝7
6,77の底へ確実に押し付けておくよう円筒体
75の表面全体を被覆している。好ましくは、帯
88に公知タイプの重合可能な液体樹脂を含浸さ
せることにより帯88を磁石78,79,80が
接合された円筒体75に固定する。
帯88とその下の材料とをより良く接合すべ
く、いずれの点でも弾性的締付けを実現せしめる
ようなガラス繊維などをベースとする不織フエル
トを両者間に配置してもよい。帯とフエルトとそ
の下の材料とは、重合し得る液体樹脂を含浸させ
ることにより互いに結合するのが好ましい。
本発明の磁気ロータは様々な製法により形成し
得る。ロータの形成には種々の磁性金属又は磁性
合金が使用可能であるが、一般には公知の鋼を使
用するのが好ましい。磁化した磁気材料としては
種々の磁石を使用し得、その磁気的又は寸法上の
特性は極めて多様であつてよい。螺旋部は、互い
に逆の極性を有するもの2つを使用する代りに単
一極性のものを1つだけ使用してもよい。この場
合液体金属内での磁界変化は少なくとも2倍弱く
なり効率も減少する。2つより多い数の同軸螺旋
部を隣接螺旋毎に極性を変えて配置することもで
き、このような方法はロータの直径が大きい場合
に有利である。同様にして、磁気ロータの回転駆
動も種々の方法で実施し得る。特に、ロータの駆
動は、冷却用流体によつて駆動するタービンでは
なく電動モータを使用してもよく、その場合はモ
ータをロータに直接接続するか、或いは逆に、適
切な長さの機械的駆動手段を介して接続してもよ
い。帯もまた種々の製法で形成することができ、
極めて多様な合成繊維又は天然繊維を使用し得
る。これら種々の変形例はいずれも本発明の範囲
内に含まれる。
本発明の装置は、第1図に示されているように
遮蔽体54をマンドレル2の下方に配置すれば更
に完全な形となり得る。遮蔽体54の機能は、中
空体がマンドレル2から抜出された時に中空体の
内面の輻射を減少させることである。遮蔽体54
は、金属平底中空円筒体から成つており、管17
の延長部に55部分でねじ止めし得る。また、遮
蔽体54の存在如何にかかわらず、中性保護ガス
による他の冷却手段を具備することもでき、その
方が有利である。第1図から明らかなように、こ
のような保護ガスは管17の底19に形成された
軸方向開口58に57部分のねじ山によつてねじ
止めされている管56を介して供給される。半径
方向溝59は開口58を外部に連通させており、
ガスは溝59から流出して凝固中の中空体の内壁
にぶつかり、その結果凝固を促進する。
保護ガスは頭部13の60部分に導入される。
このようにすると冷却用流体がマンドレル2より
漏出することがなく、冷却用流体が凝固中の中空
体の内凹部へ不適時に侵入する危険性もない。管
56の上端にはパツキン61が設けられており、
そのため管17の冷却用流体の侵入が回避され
る。
より好ましくは、スリーブ9と凝固中の中空体
の内部表皮との間の界面に滴下装置などを介して
種油の如き植物油を給供する潤滑装置を具備する
とよい。
以上説明してきた磁気ロータは極めて簡単でコ
ンパクトであるという利点を有している。
磁気ロータを以上の具体例の如く形成すれば、
磁界の発生そして更には磁気ロータの回転駆動に
も電気的エネルギー源を使用しなくて済む。鋳型
には、温度が高い点、自由空間が極めて小さい
点、水が液体金属上に浸透する危険性がある点な
どの悪条件が存在するため、前述の磁気ロータの
具体例ような構造にすると特に有利である。
前述の磁気ロータの具体例には、更に使用が簡
単であるという利点をも有しており、例えば、同
一の管12に、作業直径即ち凝固中の金属中に浸
漬している部分の直径が製造すべき中空体の種々
の内径に対応するような種々の寸法のスリーブ9
を取付けてもよい。その場合、スリーブ9は、第
1図の如く一定の断面を持つ回転円筒体状ではな
く、鋳込まれた金属と接触する部分全体では製造
すべき中空体の内部断面に対応する回転形を有
し、上方部では管12の継手10に対応する断面
を有するような形状に構成する。スリーブ9の2
つの部分はシヨルダを介して互に接合される。
ロータ18の直径は、勿論スリーブ9の内径に
合わせる。同一のロータ18を数種類の大きさの
スリーブ9に、従つて数種類の大きさの中空体に
使用してもよい。
マンドレル2及びロータ18等の組立体の解体
は極めて簡単であり、先ずナツト28のねじを緩
め、部材22を取り外し、次いでスリーブ9を取
り外せばロータ18が自然に外れ、一方管17は
管12に固定されたまま残る。
次に、前述の装置を使用して実現される鋳造法
について説明する。
液体金属を矢印3に従つて鋳型1内に導入し、
該鋳型1を一定速度で回転させる。マンドレル2
も鋳型1とほぼ同等の一定速度で同一の方向へ回
転させる。マンドレル2の回転は第3図に示され
ている手段を使用するか又はマンドレル2に接し
た凝固中の金属の単なる摩擦によつて実施する。
後者の場合第3図の手段は回転するマンドレル2
を調心された垂直位置に保持する機能しか果たさ
ない。鋳型1及びマンドレル2が継続的に回転す
るため、鋳型1及びマンドレル2の局部的加熱、
特に液体金属を矢印3に従つて鋳型1内へ導入す
る場所での輻射による過熱が回避される。このた
め本鋳造法では熱が極めて均等に配分され、極め
て均整のとれた製品を製造し得る。
冷却される鋳型1の壁面4とやはり冷却される
スリーブ9とに接触すると固状スケール8が形成
され、中空体を鋳型1の下方から抜出すにつれて
凝固が進む。
気体状又は液体状で導入される保護ガスの流れ
によつて保護してもよい液体金属の自由表面7
は、鋳型1が回転するため一般に第1図の如き凹
形状を示し外縁62が高くなつている。そのため
液体金属の自由表面7に浮遊している介在物、ド
ロスは周縁62から遠ざかる傾向を示す。従つ
て、後の工程で加工する前に必要な表面処理を施
さなくても極めて上質な外面が得られる。このこ
とは既に良く知られており、特に前述の“Revue
de Metallurgie−CIT”に詳しく説明されてい
る。
マンドレル2の付近ではロータ18により発生
した移動性磁界の垂直成分が、スリーブ9の外面
近傍における液体金属の凝固の定常条件を全面的
に変化させるべく作用する。即ち、スリーブ9に
沿つて発生する流体金属の上昇流動によつて存在
する限りのドロス及び介在物が液体金属の自由表
面7まで急速に浮上し、更にこの流れが周縁62
に向けて半径向に方向転換するためマンドレル2
の近傍の液体金属の高さが高くなり、このように
して形成された環状の盛り上がり部63によつて
液体金属の自由表面7に浮遊しているドロスが凝
固中の中空体の内面に付着する現象が回避され
る。この機械的な堰提効果が表面の流動による掃
流効果に加わつて、液体金属の自由表面7に浮遊
するドロスをマンドレル2から引離す。
最大限の高さを有する盛り上がり部63を形成
するためには、移動性磁界の水平成分に起因する
液体金属の回転に、この液体金属の回転と逆方向
の凝固中の中空体の運動を真つ向から対立させ
る。即ち、中空体の回転方向と中空体を駆動する
鋳型1壁面の回転方向とマンドレル2の回転方向
とをロータ8の回転方向に逆行させる。
液体金属の導入はマンドレル2の近傍の上昇流
及び対流の効率が最大限に保持されるように方向
付けて実施する。そのためには、鋳型1内に鋳込
まれた液体金属の運動が半径方向遠心成分を持つ
よう噴出を方向付けるのが好ましい。この場合液
体金属を回転させようとする正接成分は鋳型1の
回転方向に方向付けられる。一方、マンドレル2
の近傍で凝固中の液体金属上で行なわれる撹拌
は、得られる中空体の内部表皮の構造を精練する
効果をもたらす。
その結果、極めて美しい内部表皮を持つ中空体
が形成され、従つて更に面処理する必要がない。
この中空体連続鋳造法は鋼鉄の場合に使用する
と特に有利であり、例えば外径350から400ミリメ
ートル、内径115から200ミリメートルの鋼鉄棒な
どを製造することができる。
外径が400ミリメートル、内径が200ミリメート
ルの場合、作動上のパラメータは以下の通りであ
る。
鋳型の高さ 430ミリメートル 磁気ロータの高さ 350ミリメートル 鋳型の回転速度 40rpm マンドレルの回転速度(鋳型と同一方向)
40rpm 磁気ロータの回転速度(鋳型と逆の方向)
300rpm 銅製マンドレルの厚み 10ミリメートル 冷却用水の圧力 2.5バール 前述の具体例では回転式連続鋳造、即ち中空体
を鋳型と共に回転させる鋳造に使用した場合の本
発明の鋳造法に関して説明したが、本発明の鋳造
法は鋳型が固定されている鋳造法にも極めて広く
使用される。
前述の如く、本発明の鋳造法は磁気ロータによ
つてではなく多相交流が供給されるコイルで構成
された誘導子によつて発生する移動性磁界を使用
しても実施し得る。例えば三相交流が流れるコイ
ルなどから成る誘導子の使用はナトリウム更には
アルミニウムの如き液体金属をポンピングする場
合には公知である。これら誘導子の構造は並進運
動が直線であるようなスライド磁界を得るべく直
線状に配列された多相交流モータのステータ部分
の構造にほぼ該当する。
本発明の鋳造法では、垂直軸を持つ磁気材料製
の円筒体で構成されており、円筒状外径に突起状
の溝穴を有しており、これら溝穴の中に数列の多
相交流コイルが配置されているような誘導子をロ
ータに代えてマンドレルの内部に収納してもよ
い。
三相交流が供給される場合は特に3列のコイル
を、これらコイルに交流が流れた場合に、円筒体
の母線と平行に移動するスライド電磁界が得られ
るよう磁気円筒体の溝穴に配置して使用してもよ
い。磁界の並進速度Vはコイルのピツチpと交流
の周波数fとの積に等しい。コイルは磁界の垂直
な並進移動が下から上へと起きるよう三相交流源
に接続される。並進速度Vは、一方でコイルのピ
ツチPを変化させ、場合によつては他方で、使用
される多相交流の周波数fを変えることにより調
整される。
好ましくは、液体金属がマンドレルの近傍区域
で垂直に流動するよう円筒体を固定する。この場
合、移動性磁界は液体金属を回転させようとする
水平成分を含まない。
回転式連続鋳造法を使用する場合はマンドレル
の回転に伴つて誘導子も回転するのが好ましい。
本発明の鋳造法及び装置はその範囲内で極めて
多様に変形することが可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の装置の1具体例の縦断面
図、第2図は、第1図の装置のC−C′に沿つた断
面図、第3図は、第1図のD−D′及びE−E′の間
に配置されるマンドレルの回転手段の縦断面図、
第4図は、第1図の磁気ロータの部分縦断面図、
第5図は、本発明の装置による磁気ロータの第1
具体例の部分断面正面図、第6図は、本発明の装
置による磁気ロータの第2具体例の部分縦断面図
である。 1……鋳型、2……マンドレル、9……スリー
ブ、15……導入路、16……排出路、18……
磁気ロータ、33……タービン、49……中空円
筒体、50……永久磁石、54……遮蔽体。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 流体の循環により冷却される金属製外部型枠
    と流体の循環により冷却される内部マンドレルと
    の間の環状スペースに液体金属を連続的に導入
    し、前記液体金属が前記型枠の壁面と前記マンド
    レルの壁面との接触により漸次凝固して中空体を
    形成し、前記中空体が前記型枠の下方に抜出され
    る垂直連続鋳造によつて金属製中空体を鋳造する
    方法であつて、下から上に向かう垂直成分を有
    し、前記液体金属の自由表面に向かつて前記液体
    金属を流動させるような力を前記マンドレルの外
    側環状部の近傍における前記液体金属の内部に発
    生させる移動性磁界を前記マンドレルの内部に設
    けられた移動性磁界発生手段によつて発生する段
    階と、前記移動性磁界の作用下に前記液体金属を
    置く段階とからなることを特徴とする方法。 2 前記型枠が回転することを特徴とする特許請
    求の範囲第1項に記載の方法。 3 前記マンドレルが前記型枠と同一の方向へ前
    記型枠とほぼ同等の速度で回転することを特徴と
    する特許請求の範囲第2項に記載の方法。 4 前記移動性磁界が、多相交流の供給を受容す
    るコイルを備えた誘導子により発生されることを
    特徴とする特許請求の範囲第1項から第3項のい
    ずれか一項に記載の方法。 5 前記移動性磁界が、直流の供給を受容するコ
    イル又は磁化した磁気材料を備えた回転誘導子に
    より発生されることを特徴とする特許請求の範囲
    第1項から第3項のいずれか一項に記載の方法。 6 流体の内部循環によつて冷却され、垂直方向
    に伸長した円筒状の外側型枠と、流体の内部循環
    によつて冷却され、前記型枠と協同して環状スペ
    ースを規定すべく前記型枠の中において前記型枠
    と同軸的に設けられた円筒状のマンドレルと、前
    記環状スペースに前記環状スペースの上端から液
    体金属を連続的に供給する供給手段と、前記環状
    スペースにおける前記液体金属の凝固によつて形
    成された中空体を前記環状スペースから前記環状
    スペースの下端に抜出す抜出し手段と、前記マン
    ドレルの内部に設けられており、前記マンドレル
    の外側環状部の近傍における前記液体金属を従わ
    せるために前記環状スペースに対して磁界を印加
    すると共に、前記マンドレルの前記外側環状部の
    近傍における液体金属がほぼ前記液体金属の上部
    自由表面まで前記外側環状部に沿つて上昇するよ
    うに前記磁界を移動させる移動性磁界発生手段と
    からなる中空体連続鋳造装置。 7 回転手段が、前記型枠、前記マンドレル及び
    前記型枠から抜出される中空体の少なくともいず
    れか一つに直接又は間接的に作用することを特徴
    とする特許請求の範囲第6項に記載の装置。 8 前記移動性磁界が、多相交流の供給を受容す
    るコイルを備えた誘導子によつて発生されること
    を特徴とする特許請求の範囲第6項又は第7項に
    記載の装置。 9 前記コイルが、前記マンドレルの内部に設置
    された円筒体の外壁に形成されている溝穴に互い
    に並んで配置されており、下から上へと移動する
    移動性電磁界を発生すべく多相交流源に接続され
    ていることを特徴とする特許請求の範囲第8項に
    記載の装置。 10 前記マンドレルが回転式である場合、その
    回転に伴つて誘導コイルを担持する前記円筒体が
    回転することを特徴とする特許請求の範囲第9項
    に記載の装置。 11 前記移動性磁界が、回転駆動手段により回
    転軸のまわりに回転する誘導子によつて発生し、
    前記誘導子が直流を受容するコイル又は磁化した
    磁気材料を備えていることを特徴とする特許請求
    の範囲第8項に記載の装置。 12 前記回転駆動手段が、毎分約1000から3000
    回転の速度で前記誘導子を回転させることを特徴
    する特許請求の範囲第11項に記載の装置。 13 前記誘導子が、前記マンドレルの冷却用流
    体が通過するタービンに固定されており、前記流
    体によつて回転駆動されることを特徴とする特許
    請求の範囲第11項又は第12項に記載の装置。 14 前記誘導子が、前記マンドレルの内部で回
    転し且つ磁化した磁気材料が少なくとも1つの螺
    旋に沿つて前記回転軸のまわりに配置されている
    磁気ロータにより構成されていることを特徴とす
    る特許請求の範囲第11項から第13項のいずれ
    か一項に記載の装置。 15 前記磁化した磁気材料が前記回転軸の半径
    方向の正負磁化軸を有しており、前記回転軸に最
    も近い極が同一螺旋状の前記磁化した磁気材料に
    関しては全体を通して全て同極であることを特徴
    とする特許請求の範囲第14項に記載の装置。 16 前記磁化した磁気材料が、前記ロータの周
    縁に多条ねじの如く形成された偶数個の同軸螺旋
    に沿つて配置されており、前記回転軸に最も近い
    極が隣接する螺旋間で互いに異なることを特徴と
    する特許請求の範囲第14項又は第15項に記載
    の装置。 17 前記回転駆動手段によつて前記回転軸のま
    わりに回転する前記磁気ロータが磁気材料製回転
    部材を有しており、前記回転部材上に磁化した前
    記磁気材料が少なくとも1つの螺旋に沿つて配置
    されており、天然繊維又は合成繊維を基本とする
    機械的性質が秀れた材料で構成された少なくとも
    1つの帯によつて前記磁気材料が前記ロータに固
    定されており、前記帯が前記磁気材料を被覆する
    と共に前記ロータを包囲していることを特徴とす
    る特許請求の範囲第11項から第16項のいずれ
    か一項に記載の装置。 18 前記磁化した磁気材料が配置されている1
    つ又は複数の螺旋の連続した巻きと巻きの間に、
    繊維質材料と重合した合成樹脂との混合物の如き
    充填結合材料が充填されていることを特徴とする
    特許請求の範囲第15項から第17項のいずれか
    一項に記載の装置。 19 前記磁化した磁気材料が磁性ゴムである
    か、又はサマリウムの如き希土類金属を少なくと
    も一種類含みコバルトを基本とする合金であるこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第11項から第1
    8項のいずれか一項に記載の装置。
JP58002759A 1982-01-13 1983-01-10 中空体連続鋳造法及びその装置 Granted JPS58122161A (ja)

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