JPS6352059A - 採漿器 - Google Patents

採漿器

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JPS6352059A
JPS6352059A JP61196395A JP19639586A JPS6352059A JP S6352059 A JPS6352059 A JP S6352059A JP 61196395 A JP61196395 A JP 61196395A JP 19639586 A JP19639586 A JP 19639586A JP S6352059 A JPS6352059 A JP S6352059A
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充 鈴木
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勇 山本
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、血液中から血漿9特に血液凝固筒■因子を含
有する血漿を効果的に採取しうる採漿器に関する。
(従来の技術) 血友病患者の治療には、血液凝固筒■因子を投与するこ
とが行われている。血液凝固筒■因子は。
血漿中に存在する分子量約100万の蛋白質である。
通常、健常人の血液から血漿成分を分離し、冷却して生
成した沈澱物を水酸化アルミニウムゲルに吸着させた後
、0℃に冷却してグリシン緩衝液で再溶解し、β−アラ
ニン緩衝液で再沈澱させて血液凝固筒■因子の濃縮製剤
を得ている。このような血漿製剤の90%以上は輸入に
依っている。輸入血漿製剤に起因するAIDSの危険も
あるため、現在。
国内での血漿の調達が大きな課題となっている。
そのためには、血液から血Wiを効果的に分離すること
が望まれる。
血液から血漿を得るには、採取した全血を遠心分離にか
ける方法があるが、(1)収率が悪いため大量の血液を
必要とする。(2)遠心処理に時間がかかる。などの欠
点がある。遠心分離のほかには、中空繊維膜を用いた採
漿器を使用する方法がある。
それによれば、血液を採漿器にかけ、中空繊維膜を通し
て血漿成分を採取し、血球成分濃度の高い濃縮血液は再
び供血者に返血される。このような採漿器には5例えば
、リューマチ患者の血液体外循環による治療に用いられ
る血漿分離器が転用されている。リューマチ患者の治療
では、患者からの血液を中空繊維膜を有する血漿分離器
(第1濾過器)にかけ、得られた血漿を第2の濾過器に
かけ、ここで病因となる分子量約16万の免疫グロブリ
ンを除去する。そして、第2濾過器で免疫グロブリンが
除去された血漿と第1゛濾過器通過後の血球成分濃度の
高い濃縮血液とを合わせ、再び患者の体内へ戻している
。リューマチ患者の治療時には患者の様子を観察しなが
らゆっくりと(2〜3時間をかけて)血漿を分離して治
療を行うことが望ましいため、血漿分離器による血漿の
分離速度は比較的遅く行われる。このような血漿分離器
の中空繊維膜としては9例えば、特公昭57−4924
8号公報に開示されている中空繊維膜(実施例には膜厚
95μm、空孔率62.5%、限外濾過係数1150m
 1 /re”・hr−ml(gの中空繊維膜が開示さ
れている)が好適である。このような中空繊維膜は、血
漿の分離速度が比較的遅く、シかも上記分子量約16万
の免疫グロブリンをよく透過させる。
これに対して、健常者から血漿を採取する場合に、2〜
3時間もの長時間にわたって供血者を拘束するのは好ま
しいことではなく、できるだけ短時間で血漿の分離が行
われることが望ましい。さらに、血液凝固第”yl因子
の分子量は約100万であり、リューマチ、患者の血液
から除去されるべき免疫グロブリンの約16万に比べて
はるかに分子径が大きい。そのため、従来の血漿分離器
の中空繊維膜の膜孔を通しては濾過されにくいという欠
点がある。これら従来の中空繊維膜の膜孔を大きくすれ
ば、血液凝固第■因子を含む血漿が効果的に得られると
考えられるが、実際には、血球など巨大分子による目づ
まりの問題もあり、血液凝固第■因子を含む血漿を効果
的に分離しうる中空繊維膜を有する採漿器は、得られて
いないのが現状である。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明は上記従来の問題点を解決するものであり、その
目的とするところは、血液凝固第■因子を高率で含有す
る血竣を短時間のうちに血液から分離しうる採漿器を提
供することにある。本発明の他の目的は、血液凝固第■
因子を高率で含有する血漿を効果的に通過しうる中空繊
維膜を利用した採漿器を提供することにある。
(問題点を解決するための手段) 本発明の採漿器は、複数本の中空繊維膜を筒状容器に並
列に装填しその両端部を樹脂で該容器に固着したモジュ
ールでなり;該複数本の該中空繊維膜の一端開口部より
血液を供給し、該血液を他端開口部より排出される血球
成分濃度の高b s ?H!i?!血液と該中空繊維膜
を透過する血漿成分とに分離する採漿器であって、■該
中空繊維膜が膜厚60μm以下のセルロースエステル系
中空繊維膜であり。
■該中空繊維膜の空孔率(x)と水を用いて測定したと
きの限外濾過係数(y)とが次式を満足し:y≧48x
 −330 (ここでXの単位は%、yの単位は m l /m2−hr−mHgである。)、そして、■
該中空繊維膜のβ−リポプロテイン篩係数(SC)が0
.95以上であり、そのことにより上記目的が達成され
る。
本発明の採漿器に用いられる中空繊維膜には。
強度に優れたセルロースエステルが用いられる。
セルロースエステルとしては、セルロースジアセテート
、セルローストリアセテート、硝酸セルロースなどが挙
げられる。この中空繊維膜は、血液凝固第′111因子
を含む血漿を効果的に分離するため。
上記■〜■の条件をすべて満足するものが利用される。
これら■〜■の条件のうちひとつでも上記範囲を外れる
と、充分な性能が得られない。例えば、■の膜厚が60
μmを越えると血漿分離時の初期に血球などの巨大粒子
による目づまりが起こり。
血漿分離速度が非常に低いレベルで安定する、(2)の
空孔率と限外濾過係数との関係を満足できない場合は、
経時的に血漿分離速度が低下する。
例えば、同一空孔率であっても孔径の小さい穴が多い場
合や膜を貫通する穴が円筒状ではなく中央でくびれでい
るような場合は、この■の条件を満足させることができ
ず、血漿分離速度の経時的な低下がおこる、(3)のβ
−リポプロティンは、その分子量などが血液凝固筒■因
子に類似するため、その篩係数(SC)は血液凝固筒■
因子の膜透過性を示す重要なファクターとなる。β−リ
ポプロティンの篩係数が0.95を下まわる中空繊維膜
は、その穴の径が平均的に小さいため血液凝固筒■因子
が充分に透過できない。
上記中空繊維膜の限外濾過係数およびβ−リポプロティ
ンの篩係数は1次のように測定される。
限外濾過係数測定装置は、第1図に示すように。
恒温槽100と、これに収納された水槽1および中空繊
維膜モジュール2を有する。水槽1と中空繊維膜モジュ
ールを接続するラインの中途には、それぞれ圧力測定装
置31.32が設けられている。中空繊維膜モジュール
は、中空繊維膜を1700本束ね。
その両端部を円筒状容器に液密状に固着したものであり
、中空繊維膜の有効長は16 、4 cmである。恒温
槽は37±1℃にセントされる。水槽1からの水はポン
プ12により圧力測定装置31の貯水槽312に導かれ
、さらに中空繊維膜モジュール2の流入口21へと導か
れる。貯水槽312の内圧PBiは圧力計311により
測定される。中空繊維膜により濾過された水は中空繊維
膜モジュール2の濾過水排出口23から排出され、貯留
槽25へ導かれる。濾過されずに中空繊維膜を通過した
水は排出口22から圧力測定装置32の貯水槽322を
経て水槽1へと戻される。貯水槽322の内圧P3゜は
圧力計321により測定される。圧力測定装置32と水
槽1との間に設けられた流量調整弁33により、平均膜
間圧力差(TMP)が30mm)Igとなるように調整
する。TMPは圧力計311の圧力Pi11と圧力計3
21 Ps。との平均値である(P□〉P、。)。この
とき、1時間あたり濾過されて出る水の量(mβ)を中
空繊維膜の単位面積(m 2 )とTMP(inHg)
とで割った値が限外濾過係数(cm l /aa”−h
r・1mHg)に相当する。
β−リポプロティンの篩係数測定装置は、第2図に示す
ように、β−リポプロティン溶液供給槽41と、圧力測
定装置61と、中空繊維膜モジュール5と、圧力測定装
置62とが順次直列に連結されている。圧力測定装置6
1および中空繊維膜モジュール4の間には三方コック3
00を介して生理食塩水供給槽42が連結されている。
中空繊維膜モジュールは、U字状容器52に中空繊維膜
51を42本束ね。
その両端部を接着剤で該容器52に固着したものであり
、中空繊維膜の有効長は15cmである。β−リポプロ
ティン溶液供給槽41に収容されたβ−リポプロテイン
?容液液411.β−リポプロテインン(CohnFr
action 111−0;United 5tate
s BiochemicalCorporation 
 (C1eveland 0hio 44128)製〕
を30■/aの割合でリン酸緩衝性生理食塩水(Pho
spha teBuffer 5aline)に溶解し
て得られる。測定系は恒温[(図外)により37℃に保
持される。
この装置によりβ−リポプロティンの篩係数を測定する
には、まず、三方コック300を切り換えて生理食塩水
供給槽42に収容された生理食塩水421をポンプ42
2を介して中空繊維膜モジュール5へ導(。この生理食
塩水421 は、圧力測定装置62の貯水槽621を通
って排出される。このように、系内を生理食塩水421
で置換して完全に脱泡した後。
三方コック300を切り換えて、β−リポプロティン溶
液411を、ポンプ412で熱変換器413および圧力
測定装置61を経て中空繊維膜モジュール5へ導く。β
−リポプロテイン溶液411は中空繊維膜モジュール5
から圧力測定装置62の貯水槽621を通って排出され
る。系全体がβ−リポプロティン溶液で置換されたら、
系内を流れるβ−リポプロティン溶液の流量を、流量調
節弁60で調整し、圧力計612.622による測定値
(それぞれ、 Pl、P2)の平均が50m)Ig (
ただしPL>P2)となるようにする。この流量調節弁
60による流量の調整は、β−リポプロティン溶液によ
る系内の置換後5分以内に行う。流量調節弁60により
流量(圧力)を調整した後、15分後に中空繊維膜51
の膜孔を通って濾過された溶液(A)、濾過されずに測
定系から排出された溶液(C)および中空繊維膜モジュ
ール5へ供給されるβ−リポプロティン溶液(B)を採
取する。それぞれの溶液のβ−リポプロティンの濃度を
比色法で測定し9次式によりβ−リポプロティンの篩係
数(SC)を算出する: b+c ここで、aは、中空繊維膜51の膜孔を通って濾過され
た溶液(A)、bは中空繊維膜モジュール5へ供給され
るβ−リポプロティン溶液(B)、そしてCは濾過され
ずに測定系から排出される溶液(C)のそれぞれのβ−
リポプロティン濃度を示す。
上記■〜■の条件を満足させる中空繊維膜は。
基本的には、紡糸原液を二重管ノズルから吐出・固化さ
せる通常の中空繊維膜の調製法により調製されうる。紡
糸原液は、上記セルロースエステル。
該セルロースエステルを溶解させる溶媒および膨潤剤(
非溶媒)を含有する。溶媒としては、セルロースエステ
ルを溶解することが可能な非プロトン性極性溶媒が、そ
して膨潤剤としては、セルロースエステルを溶解しない
非溶媒がそれぞれ用いられる。溶媒は150℃以上の沸
点を有する。このような)8媒としては、N−メチルピ
ロリドン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミ
ド、ジメチルスルホキシドなどがある。膨潤剤としては
例えばエチレングリコール、トリエチレングリコール、
ポリエチレングリコール、グリセリン、ポリプロピレン
グリコールなどの多価アルコール類が挙げられる。溶媒
と膨潤剤との混合割合は重量比で9通常3ニア〜8:2
の範囲にある。上記セルロースエステル、溶媒および膨
潤剤をあわせた紡糸原液中のセルロースエステル濃度は
20重量%以上、好ましくは22〜30重量%と、比較
的高くすることが必要である。20重量%を下まわると
得られる中空繊維膜の強度が不充分である。
紡糸原液を凝固させる内液および凝固液には。
上記溶媒−非溶媒混合液の水溶液が用いられる。
溶媒−非溶媒の割合は、上記と同じく重量比で3ニア〜
8:2の範囲にあり、この溶媒−非溶媒混合液は水溶液
中に50重景%以上、好ましくは55〜70重量%の割
合で含有される。50重量%を下まわると得られる中空
繊維膜のβ−リポプロティン篩係数(SC)が低くなる
。中空繊維膜の直径は、特に限定されないが1通常、内
径が200〜400μmとなるように紡糸原液を吐出す
るノズルのサイズを選択する。
本発明の中空繊維膜は、常法に従い、上記紡糸原液を二
重管ノズルの外側ノズルから、内液を内側ノズルから同
時に吐出させ、凝固浴に導き固化させる。このとき、吐
出温度(T、)および凝固浴の温度(T2)とをO<T
+−Tz≦40(’C)に設定することが重要であるo
TlおよびT2が上記範囲を外れると、得られる中空繊
維膜の限外濾過係数が低くなる。このような中空繊維膜
を用いると経時的に血漿の分離速度が低下する。固化し
た中空繊維膜は、水洗され1巻き取られる。80℃以上
の熱処理を施すと中空繊維膜の強度を高め耐熱性を付与
することができる。115℃で30分、121℃で20
分。
または126℃で15分の条件下で熱処理を施すことが
推奨される。
このようにして得られる中空繊維膜の複数本を。
例えば第3図および第4図に示す筒状容器72内に並列
に装填し、その両端部を樹脂73でケースに液密状に固
着して本発明の採景器が得られる。中空繊維膜を固着す
るには2例えば複数本の中空繊維膜の末端部を切りそろ
え、樹脂注型用金型に入れ込み、注型樹脂を流し込む。
このような樹脂としては、ポリウレタン樹脂など、樹脂
中から可塑剤が溶出することのない樹脂が用いられる。
樹脂で固着した部分は接着部74と呼ばれる。接着部7
4では、第5図の部分断面図に示すように、中空繊維膜
が樹脂により、おたがいに密着することなく固定されて
いる。
この採漿器モジュールの大きさは特に限定されないが1
通常、筒状容器72の内径が15〜6(bm、その中に
収容される中空繊維膜の有効長lは、約120〜30(
hmである。中空繊維膜の容器内への充填量は膜面積で
規定され1通常、 0.05〜2.0 m”である。
このモジュールを用いて血液から血漿を分離するには2
例えば、採取した血液を加圧下で第4図に示すモジュー
ルの血液流入ロア5から供給し、モジュールの中空繊維
膜71内を通過させる。血液は中空繊維膜71内を通過
する間に血液凝固第■因子を含む血漿成分が中空繊維膜
の膜孔を通して濾過され、血漿流出ロア7.78から排
出される。血漿が濾過された後の血球濃度の高(貸;縮
血液は血液排出ロアロからモジュール外へ排出される。
モジュール内を通過する血液流量は10〜150mIl
/分である。
10mβ/分を下まわると血漿の分離に長時間を要し、
1501117!/分を上まわると、圧力損失が大きく
なりしばしば血球の損傷がおこる。このような血液流量
に設定するためには、中空繊維膜の膜間圧力差を100
寵mug以下に、好ましくは10〜500Hgとするこ
とが必要である。濃縮されてモジュールから排出される
血液は、再び供血者へ返血される。
(作用) 本発明の採漿器に用いられる中空繊維膜は、このように
、紡糸原液のセルロースエステル濃度が高いため膜強度
が高い。紡糸原液中のセルロースエステルを固化させる
凝固液および内液における溶媒−膨潤剤(非溶媒)濃度
を高く設定し、かつ吐出温度と凝固浴の温度差を40℃
以下に設定したため、セルロースエステルはゆっくりと
固化する。
その結果、比較的大きな孔径を有し、かつ比較的大分子
量の血液凝固第■因子が目づまりを起こすことなく安定
して透過するのに充分な形状の膜孔を有する中空繊維膜
が得られる。このような中空繊維膜を収容した採漿器を
用いると、血液凝固第■因子を含む血漿が安定した高速
度で血液から分離される。
血漿を短時間で分離することができるため、供血者への
返血が速やかになされ、供血者の負担が少ない。本発明
の採漿器の中空繊維膜は比較的分子量の大きい血液凝固
第■因子を効果的に透過させうるため、得られる血漿の
血液凝固第■因子の含有率は従来の分離膜を利用したと
きに比べてはるかに高い。得られた血漿を常法により処
理すると血液凝固第■因子製剤が調製される。
(実施例) 以下に本発明を実施例につき説明する。
実施炎上 セルローストリアセテートをN−メチルピロリドン(溶
媒) 52.5重量部およびポリエチレングリコール(
膨潤剤) 22.5重量部でなる混合液に溶解させ、セ
ルローストリアセテートが25重量%濃度の紡糸原液を
調製した。紡糸用の内液としてN−メチルピロリドン4
9重量%、ポリエチレングリコール21重量%および水
30重量%の混合液を調製した。上記紡糸原液を二重管
ノズルの外側ノズルから、内液を内側ノズルから同時に
吐出させ、常法により中空繊維膜を調製した。凝固浴の
凝固液としてはN−メチルピロリドン45重量%、ポリ
エチレングリコール19,3重量%および水35.7重
量%の混合液を用いた。紡糸原液の吐出温度は85°C
であり、凝固浴の温度は75℃である。得られた中空繊
維膜を水洗し、オートクレーブ中121℃にて20分間
加熱した。
このようにして得られた中空繊維膜の膜厚および空孔率
の測定を行なった。別に、第1図に示す装置を用い、限
外濾過係数の測定を行なった。さらに、第1図に示す装
置(モジュールの膜面積0.25+Rz)を用い、水の
代わりにヘマトクリット値(Ht;血球含有率)40%
の生血を流150m1/分で供給した。供給開始後5分
間に濾過されてくる血景量を測定し、平均膜間圧力差1
mm1gあたりの濾過血漿量を算出し、これを初期血漿
分離速度とした。
供給開始30分後にも同様に測定を行い、平均膜間圧力
差あたりの濾過血漿量を算出した。次に、第2図に示す
装置を用い、中空繊維膜のβ−リポプロティン篩係数の
測定を行った。さらにβ−リポプロティン溶液の代わり
にヘマトクリット値40%の生血を供給し、血液凝固第
■因子の篩係数を算出した。それぞれの結果を下表に示
す。実施例2〜3の結果もあわせて下表に示す。
1応±1 セルローストリアセテ−)[度が22重量%の紡糸原液
を用い、凝固浴の温度を70℃としたこと以外は実施例
1と同様である。
実施車重 セルローストリアセテート濃度が20重量%の紡糸原液
を用い、凝固浴の温度を65℃としたこと以外は実施例
1と同様である。
(以下余白) 紡糸時のノズルの厚みをかえて、95μmの膜厚の中空
繊維膜を調製した。これを用いて実施例1と同様の方法
で初期血漿分離速度を測定・算出したところ、 0.3
3 mJ/win ・mm11gと低いレベルであった
。これは膜孔の血球成分などによる目づまりが生じるた
めと考えられる。
ル較五又 凝固液に含まれるN−メチルピロリドンの濃度を35重
量%、そしてポリエチレングリコールの濃度を13重量
%とじたこと以外は実施例1と同様に操作した。得られ
た中空繊維膜のβ−リポプロテイン篩係数および第■因
子篩係数は、それぞれ0゜78および0.70と低い値
を示した。
北較班ユ 凝固浴の温度を40℃としたこと以外は、実施例1と同
様に操作した。得られた中空繊維膜の空孔率は63%、
限外濾過係数は2320m6/m”、hr−mmHgで
あった。本発明の中空繊維膜の限外濾過係数(y)と空
孔率(x)との関係式に本比較例の中空繊維膜の空孔率
(x)をあてはめると。
48x −330=48X63−330 =2694と
なり。
y≧2694が導かれる。本比較例の中空繊維膜の限外
濾過係数yは上記のように2320であり、この関係を
満足しない。本比較例で得られた中空繊維膜の初期血漿
骨ir!速度は0.5抛!/m2・hr・1鳳)1gで
あったが、30分後には0.31mA/m”−hr−m
Hgと大きく低下した。このようにし上記式を満足しな
い中空繊維膜を用いると、血漿分離速度が経時的に低下
する。β−リポプロティン篩係数は0.95であった。
(発明の効果) 本発明によれば、このように、血液凝固第■因子を含む
血漿を効果的に透過しうる中空繊維膜を利用した採漿器
が得られる。この採漿器を用いると、血液から血液凝固
第■因子を含む血漿を短時間のうちに分離することがで
きるため、供血者を長時間拘束することなく血漿を採取
することが可能である。得られた血漿の血液凝固筒■因
子含有率は従来の採漿器を用いたときに比べてはるかに
高いため、効果的に血液凝固第■因子製剤の調製がなさ
れる。
4、 ゛  の  ゛なうl 第1図は、中空繊維膜の限外濾過係数測定装置を示す概
略図、第2図は中空繊維膜のβ−リポプロテイン篩係数
測定装置を示す概略図、第3図は本発明の採漿器の一例
を示す斜視図、第4図はその断面図、そして第5図は第
4図の採’!12Sの接着部の拡大横断面図である。
2.5.7・・・中空繊維膜モジュール、 51.71
・・・中空繊維膜、52・・・U字状容器、72・・・
筒状容器、73・・・樹脂。
以上

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、複数本の中空繊維膜を筒状容器に並列に装填しその
    両端部を樹脂で該容器に固着したモジュールでなり;該
    複数本の該中空繊維膜の一端開口部より血液を供給し、
    該血液を他端開口部より排出される血球成分濃度の高い
    濃縮血液と該中空繊維膜を透過する血漿成分とに分離す
    る採漿器であつて、 (1)該中空繊維膜が膜厚60μm以下のセルロースエ
    ステル系中空繊維膜であり、 (2)該中空繊維膜の空孔率(x)と水を用いて測定し
    たときの限外濾過係数(y)とが次式を満足し: y≧48x−330 (ここでxの単位は%、yの単位はml/m^2・hr
    ・mmHgである。)、そして、(3)該中空繊維膜の
    β−リポプロテイン篩係数(SC)が0.95以上であ
    る、 採漿器。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS607853A (ja) * 1983-06-29 1985-01-16 帝人株式会社 選択透過性中空糸膜,それを用いた血漿成分分離器及び血漿成分分離装置
JPS6011166A (ja) * 1983-06-30 1985-01-21 Toyobo Co Ltd 臨床検査用血漿の採取方法
JPS60201253A (ja) * 1984-03-26 1985-10-11 Jeol Ltd 血漿採取装置

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