JPS6351528A - ケ−ソンの沈設工法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （技術分野） この発明は、ケーソンの沈設が困難な地層においてもケ
ーソンを容易に沈設することのできるケーソンの沈設工
法に関するものである。

〈背景技Ｈｊ　） ケーソンは、あらかじめ地上に横築した鉄筋コンクリー
トを主体とする構築物を、その底部の土を堀り取って自
重または荷重を利用して所定の地層まで沈下させ、底部
にコンクリートを打設して設置するものである。

このケーソンの沈設工法においては、ケーソンの刃口や
外周面の抵抗力に対抗して沈下させることになるが、こ
の抵抗力はかなり大きいため、抵抗力を減少させるため
の方策が必要になる。

従来採用されているケーソンに対する抵抗力、特にケー
ソン外周面のせん断抵抗力を減少させる方法としては、
ケーソンの外周部に配した管体より空気あるいは水を外
周面に噴出させ、せん断抵抗力を一時的に減少させる方
法がある。またこの方法と類似のものとして、水の代り
に主として粘土質鉱物のスラリーを噴出させ、同様の効
果をねらう方法がある。

しかしながら、これらの方法の場合には、空気あるいは
水の噴出時のみの一時的なものであり、また空気や水は
局所的にしか行きわたらないのでその効果も局所的なも
のであるために、不等沈下が生じたり、さらに噴出位置
が深くなるほど効果が減少するなどの欠点があった。ま
た、粘土質の鉱物のスラリーを用いる場合にも、これら
のスラリーは地下水により容易に希釈され、しかも周囲
の地山上と容易に混合するので、この方法による効果も
一時的なものであった。

このため、ケーソンの沈設工法において、ケーソンの外
周面のせん断抵抗力の減少効果に浸れ、しかもその効果
の持続性の良好なせんＵＩ抵抗力の減少方法の実現が強
く望まれていた。

（発明の目的） この発明は、以上のような事情を鑑みてなされたもので
あり、従来工法の欠点を改善し、ケーソンの沈設にあた
って、優れなせん断抵抗力の減少効果を容易にし、しか
も、この効果を安定して実現することのできるケーソン
沈設工法を提供することを目的としている。

（発明の開示） この発明のケーソン沈設工法は、上記の目的を実現する
ために、ケーソンの沈設にあたり、気泡を圧送してケー
ソンの外周面に気泡層を形成することを特徴としている
。

ケーソンの外周面に気泡層を形成することによって、ケ
ーソン外周面と周辺地山とのせん断抵抗力を減少させ、
滑らかにケーソンを沈設させる。

また、この気泡層の形成によって、周辺地山を自立させ
、安定化させる。

このような優れた効果を得るために、この発明の方法に
おいては、気泡層形成のための注入剤を圧縮空気ととも
にケーソン外周面に吐出する。注入剤としては、固体の
粒状または粉体物質の水分散液または重油やエチレング
リールなどの油類の分散液を用いることができる、この
場合の粒状または粉体物質としては、ベントナイト、粘
土などの粘土質鉱物、ガラス、プラスチック、セメント
などを用いることができる。

また、注入剤としては、水または油類を単独で用いても
よい、プラスチックのスラリーを使用する場合には、吸
水性樹脂を用いることもできる。

さらにまた、これらの注入剤は適宜に併用してもよい。

起泡剤を用いるのも効果的である。この場合には、たと
えば、ポリオキシエチレンアルキルフェノールエーテル
硫酸ナトリウムなどの界面活性剤を使用することができ
る。起泡剤の使用により、ケーソン外周面での気泡層の
形成は容易になり、かつ、気泡が安定する。

ケーソン外周面の周辺地山の土質、ケーソンの沈設の状
態に対応して、気泡は微小気泡あるいは独立気泡とする
ことができる。注入剤の種類、ケーソン外周面への吐出
量および圧縮空気の送気藍に応じて、この気泡の状態や
、気泡層の状態を適宜に調整する。

添附した図面に沿ってさらに具体的にこの発明の詳細な
説明する。

第１図は、この発明の工法の一例をケーソンの断面図と
して示したものである。

ケーソン１の本体内部には配管２を設けている。

その配管２の上部は地上に出ている。また、配管２の下
端は、ケーソン１のフリクションカット部５の下端段部
の位置にある。ここで配管２は、水平管２′に接続して
いる。水平管２′には、間隔を置いて、多数の吐出口３
を接続している。

このケーソンにおいて、刃先部４から沈下が始まるにと
もなって、配管２を通じて地上より注入剤と圧縮空気と
を圧送する。吐出口３より吐出した注入剤と圧縮空気と
によって、フリクションカット部５に気泡充填層６ｆ：
形成する。

ケーソンの外周のフリクションカット部５と地上表面と
の１９１には、気泡層を密閉するための圧力密閉装置を
設ける。この圧力密１７１装置としては適宜なものを用
いることができるが、たとえば、第２図に示したような
弾性シール板８としてもよいし、あるいは第３図に示し
たチューブ状のシール部材９によって形成してもよい。

気泡形成のための注入剤と圧縮空気の圧送・吐出のため
の配管と吐出口は、第１図に示したように同一のものと
してもよいが、別個にしてもよい。

この発明の工法は、以上のとおり、ケーソン外周面と周
辺他山との間に気泡層を形成するようにしているので、
従来の水や空気だけの場合のように散逸するおそれがな
い、またベントナイトスラリーだけを用いる場合のよう
に水分によって希釈され、周囲の他山上の崩壊が避けら
れないという欠点はない、気泡はケーソン外）側に２１
閉されｔ２状態にあるために散逸しないし、また、他山
は常に気泡によってケーソン外周面との間で圧迫されて
いるので、崩壊せずに、自立し安定化する。

このため、この発明のケーソン沈設工法により、安定し
たケーソン外周面と周辺地山とのせん１ｔＩｒ紙抗力の
減少効果を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この発明の工法の一例を、ケーソンの断面図
として示したものである。 第２図および第３図は、圧力密閏装置の例を示している
。 図中の番号は次のものを示している。 １・・・ケーソン体、２・・・配管、２′・・・水平管
、３・・・吐出口、４・・・刃先部、５・・・フリクシ
ョンカット部、６・・・気泡充填層、７・・・圧力密閏
装置、８・・・弾性シール板、９・・・チューブ状部材
代理人　弁理士　　西　澤　利　矢 筒　　　　ユ　　　　図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ケーソンの沈設にあたり、気泡を圧送してケーソンの外
   周面に気泡層を形成することを特徴とするケーソンの沈
   設工法、