JPS6351512A

JPS6351512A - 土、砕石および砂の直撒き工法および直撒き用投入枠付き台船

Info

Publication number: JPS6351512A
Application number: JP19681986A
Authority: JP
Inventors: Masami Mitsuse; 光瀬　正美
Original assignee: OOSAKAWAN KAIHATSU KANRI KK
Current assignee: OOSAKAWAN KAIHATSU KANRI KK
Priority date: 1986-08-21
Filing date: 1986-08-21
Publication date: 1988-03-04

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、埋立地造成や魚場成形のために用いられる土
、砂、砕石などの投入材の直撒き工法および、該直撒き
に使用する投入枠付き台船に関するものである。

（従来の技術）埋立地造成や魚場成形のため、海底の軟弱地層の上面に
敷砂（土石）をｌ０ｃｍ〜数ｍの厚さで撒布している。

該敷砂（土石）の撒布方法として、第６図に示す如き、
サンドポンプによる撒布方法が多用されているが、この
場合、砂運搬船１１ストックパーツ２、ポンプ船３、砂
撒布船４、ポンプ船３から砂撒布船４へ排送管をガイド
するフロター５、砂撒布船４から海中へ垂丁する砂撒布
管６などの多数の設備を必要とし、かつ、砂撒布船、１
が大型船となるなど設備に要する費用が非常に高価にな
る問題があった。また、ポンプ船３や砂撒布船４の能力
によっては砂運搬船（ガツト船）の待機時間が長くなり
、砂運搬船の回転率が悪くなって経費的に不利であり、
かつ、当然のことながら、砂撒きの施工能率ら悪くなる
問題があった。

（発明の目的）本発明は上記したポンプ式撒布による問題を、ガツト船
などの運搬船からの直撒き方法により解消し、かつ、大
端に施工が出来るようにするものである。

（発明の構成）本発明は、大型台船の両側面のほば全長に沿って閉回路
状の投入枠を接舷して夫々着脱自在に配置すると共に、
これら投入枠の外側に土、砂、砕石などの投入材を積載
した運搬船を配置し、該運搬船より投入材をクレーンを
用いて夫々の投入枠内に投入し、これら投入枠に吊設し
て海中に垂らしたノートを通して投入材の拡散を防止し
ながら設定範囲に投入材を撒布する直撒き工法および該
工法に使用する投入枠付き台船を提供するものである。

さらに、本発明の直撒き工法では、上記台船を停止して
所定範囲で行う投入材の撒布が終了すると、台船を所定
距離移動して、前回の撒布範囲の周縁部に生じた投入材
の傾斜面に所要量の投入材を撒布し、施工部を均等な厚
さとしてその上面が全域にわたって平坦状となるように
したことを特徴とするものである。

また、本発明の投入枠付き台船においては、該台船を船
首部近傍より船尾にかけて、左右両舷部を互いに平行な
長い直線状に形成すると共に、該台船の両舷部の外面に
沿って連続して複数個の投入枠を着脱自在に連結させる
一方、該投入枠は台船に連結される矩形状の枠体に、長
尺で同形枠状のシートの上端を固定して水中に弱らし、
かつ、該シートが水中で流動するのを防止するために、
ソート下端又は中間に重りを取り付けてシートを垂直に
懸垂さすもので、この略一定位置に保持される投入枠を
通して土、砂、砕石を撒布する構成としたことを特徴と
するものである。

（実施例）以下、本発明を図面に示す実施例により詳細に説明する
。

第１図において、１０は台船、ＩＩＡ、ＪＩＢ。

１１Ｃは台船１０の一側舷部に沿って連続して設置する
投入枠、Ｉ　ＩＤ、Ｉ　ＩＥ、Ｉ　ＩＩ”は台船ＩＯの
他舷部に沿って連続して設置する投入枠、Ｉ２Ａ、１２
８は投入枠１１Δ〜ＩＩｃの外側に配置するガツト船、
＋２０，１２Ｄは投入枠＋１Ｄ〜ＩＩＦの外側に配置す
るガツト船である。

上記台船１０は船首の近傍から船尾にかける平行舷側部
を直線状に設定している。未実施例では、台船１０は長
さ８０ｍ１幅２２ｍ、深さ４．５ｍとし、積噸数は約５
０００ｔである。

この台船１０の船首側と船尾側の両側には位置決め用の
スパッドアンカー１３Ａ、１３Ｂを垂設しており、該ス
パッドアンカー１３Ａ、１３Ｂを海底に落下定置して、
台船１０を土石投入位置に位置決め支持するようにして
いる。この位置決めは台船１０に搭載した電波測位機な
どにより行うことにしている。尚、台船１０には、中央
部に予備の敷砂積載用ストックヤード１４を設けており
、かなりの量の砂、土、石からなる投入材ををストック
出来るようにしている。

上記台船１０の両側舷部に沿って接舷する投入枠１１Ａ
〜ＩＩＦは、夫々第４図に示す如く閉回路状の構造とし
ており、長方形の枠体１５に沿って長方形枠状のカーテ
ンシート１６の上端を固着し、該カーテンシート■６を
下方に重設している。

該カーテンシート１６としては強度および耐海水性があ
る化繊製カーテンシート又は細メツシュ漁網か好適に採
用され、縦長さは施工位置の水深に応じて設定している
。また、該カーテンシー１−１６が海中で海流により流
動して上記土、砂等投人材の投入位置が投入枠の設定位
置から移動するのを防止するため、カーテンシート１６
の下端に適当な正量を持つ重し１８を懸垂させ、あるい
は、中間部に鉛などの重しを付着させたりしている。

さらに、枠体１５の上面は作業員が移動可能な幅として
手摺２１を設置している。

これら投入枠は台船１０と着脱自在に連結して配置する
ようにしている。即ち、枠体１５の上面に設置したバイ
ブ２３にワイヤーローブ２４を係止し、該ワイヤーロー
ブ２４を介して台船ＩＯと連結するようにしており、か
つ、枠体１５の外面には防舷材３０を取り付けている。

上記実施例においては、各投入枠は長さを３３゜５ｍ、
幅を８．５ｍとしており、図示のように、台船１０の両
側に３個を１組に連続させて配置している。

土、砂などの敷砂となる投入材を積載して台船１０まで
運搬し、上記投入枠１１Δ〜ＩＩＦに投入材を投入する
ガツト船１２’Ａ〜＋２Ｄは、４００Ｇｔ級以」二であ
り、これらガツト船には、投入材啓上および撒布用のグ
ラブ式クレーン２５を搭載しており、該クレーン２５で
投入材を撒布するようにしている。その際、４００Ｇｔ
級では１８０分で７１０ｍ’、６００Ｇｔ級では１５０
分に１３９０ｍ３の砂を投入出来るものである。該ガツ
ト船１２Ａ〜１２Ｄは図示のようにワイヤー〔１−プ２
７で台船ｌＯに連結し、ゴム防舷材や占ゴムタイヤなど
からなる防舷材２８で投入枠＋１Ａ〜１１Ｆの外面に接
舷している。

次に、上記役人枠付き台船ＩＯを使用した敷砂となる投
入材の直撤作業について説明する。

作業順序は、台船１０を電波測位機などの測ｆｉｔ機器
で位置決めし、アンカー２９で投入位置に定置する。そ
の後、該台船１０を中心として、その両側に投入枠＋１
Ａ−１１Ｆ’を連結配置し、該投入枠１１八〜ＩＩＩ”
の外側にガツト船１２Δ〜１２Ｄを連結配置する。潮位
を確認すると共に測鉛３２にて投入枠！１Ａ〜ＩＩＦ内
の水深を確認した後、ガツト船１２Ａ〜１２Ｄに積載し
た投入材を投入枠＋１Ａ−１１Ｆを通して海中に直接撒
布し、かつ、枠体１５上より測鉛により所定厚さに仕上
がるのを順次確認する。海中に投入された敷砂はカーテ
ンシー）１６により枠外に拡散するのが防止され、かっ
、重り１８によりカーテンシート１６が所定位置に垂下
しているため、所定の位置に撒布されると共に、砂の拡
散による濁りの拡散も防止出来る。

本実施例においては、台船１０の停止位置において一度
に施工させる範囲は、３組の投入枠の全長う月００ｍで
あり、かつ、該３組の投入枠を左右両側に配置している
ため、台船１０を定置した位置を中心としてほぼ１００
ｍｘ６５ｍが施工範囲となる。該範囲での施工を終了す
ると、スパッドアンカー１３Ａ、１３Ｂを位置決め場所
より外して、台船ｌＯを移動させ、第１施工範囲と一部
がオーバラップする第２施工範囲に投入材が撒布される
ように台船１０をアンカーにより定置する。

このように、前施工範囲と一部をオーバーラツプさせな
がら順次施工している。このようにオーバーラツプさせ
るのは、第５図に示すように、施工範囲の周縁では心機
した土、砂などの投入材がある程度流れて傾斜部３０を
作るためであり、該傾斜部３０上にも投入材を撒布する
ことにより、施工範囲の厚さが均等となるようにし、そ
の上面全体が平坦面を形成するようにしている。即ち、
土、砂などの投入材の投入量は施工部が均等な厚さとな
るように測鉛により測定しながら投入しており、よって
、投入材の投入量を停止位置により可変するものである
。

尚、上記施工作業において、実働所要時間は、１６２６
０ｍ’の敷砂の投入に対して約１７．７時間となって、
はぼ２日工程である。

（発明の効果）以上の説明より明らかなように、本発明によれば、ガツ
ト船などの投入材運搬船による敷砂の大ＵＩｉ直撒き工
法を問題なく採用することが出来る。

よって、ポンプ撒布のような大型の作業船およびそれに
付属する大量かつ大型の諸設備を必要とせず、設備が極
めて簡単となるため、大幅な設備経費の開城を図ること
が出来る。また、ポンプ式砂撒き船の能力や故障に関係
がなく、装置はウィンチ類だけである為、故障が殆ど無
いことにより、ガツト船などの砂運搬船の待機時間が少
なくなり回転率が良くなる。特に、台船にストックヤー
ドを設けているため、ガツト船の残量をストックし、後
に、台船に搭載したタラムシエルで投入枠を通して敷砂
を撒布することが出来、ガツト船の待機時間をより短縮
して回転率の向上を図ることが出来る。　さらに、投入
枠を通して砂を撒布するため、該投入枠に取り付けたカ
ーテンシートが開本の拡散を防止し、上面流の濁りは枠
外には出ないと共に、砂の投入により一時的に海面に泡
が溜まった場合には、投入枠より溢れ出る前にガツト船
よりホースにて撒水し、泡を解消することが出来る等、
公害の発生を防止出来る。

また、台船は大型としているため、４００Ｇｔ級から９
９９Ｇｔ級のガツト船を同時に４隻接舷でき、これら４
隻のガツト船から敷砂の直撒きを行う１こめ、作業能力
は飛躍的に向上する。さらに、台船はスパッドアンカー
付きであるため、位置決めおよび台船移動が正確かつ容
易に行うことが出来る。さらにまた、投入枠毎に測鎖に
よる深さの確認が行えるので、許容範囲内で正確に仕上
げることが出来る等の種々の効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係わる投入枠付き台船の実施例を示す
平面図、第２図は第１図の正面図、第３図は敷砂投入作
業を示す概略図、第４図は投入枠の正面図、第５図は撒
布された敷砂を示す概略図、第６図はポンプ撒布を行う
場合の設備を示す概略図である。１０・・台船　　　＋１Ａ−１１ｒ’・・投入枠＋２Ａ
〜１２Ｄ・　・ガツト船１３Ａ、１３Ｂ・・スパッドアンカー１５・・枠体　　　１６・・カーテンシート１８・・重
り

Claims

【特許請求の範囲】

（１）大型台船の両舷側部のほば全長に沿って閉回路状
の投入枠を配置し、該投入枠の外側にガット船などの土
、砂、砕石等の投入材運搬船を配置し、該運搬船よりグ
ラブクレーン等を用いて投入材を上記投入枠内に投入し
、これら投入枠に吊設して海中に垂らしたカーテンシー
トを通して投入材の拡散を防止しながら設定範囲に敷砂
を撒布するようにし、この台船を停止して所定範囲で行
う敷砂の撒布が終了すると、台船を前回撒布施工範囲に
一部がオーバーラップする距離だけ移動して、前回の撒
布範囲の周縁部に生じた敷砂の傾斜面上にも投入材を撒
布し、施工部の厚さを均等として上面が全域にわたって
ほぼ平坦状になるようにしたことを特徴とする土、砂、
砕石の直撒き工法。
（２）埋立地造成や魚場成形のために、土、砂、砕石な
どの投入材を積載したガット船などの運搬船から、台船
などの舷側部に付属させた投入枠内に上記投入材を投入
し、該投入枠を通して敷砂を均等に撒布するものであっ
て、上記投入枠は台船に連結される矩形状の枠体に、長尺で
同形枠状のシートの上端を固定して水中に垂らし、かつ
、該シートが水中で流動するのを防止するために、シー
ト下端又は中間に重りを取り付けてシートを垂直に懸垂
さすもので、略一定位置に保持される投入枠を通して土
、砂、砕石を撒布する構成としたことを特徴とする土、
砂、砕石などの直撒き用投入枠付き台船。