JPS6351144A - ワイヤ−ドツトプリンタの印字ヘツド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、低騒音形のワイヤード−／　トプリンタの印
字ヘッドに関するものである。

〔従来の技術〕

現在、コンピュータの出力機器として使用されているワ
イヤードットプリンタは、クラッパ−形が主流である。

このフラッパー形は、ワイヤー〇後端にアーマチュアを
配置し、このアーマチュアを電磁石で吸引する際にワイ
ヤーの後端を叩き、バネに抗してワイヤーの先端を印字
ヘッドから突出させ、インクリボンの背後から記録紙を
打点するものである。

このクラツバ−形は、アーマチュアの打撃による騒音が
大きいため、低騒音形のワイヤードットプリンタの開発
が望まれている。この低騒音形のワイヤードットプリン
タとしては、特開昭６０−２０６６６９号公報に記載さ
れたエレクトロダイナミック形が有望視されている。こ
のエレクトロダイナミック形は、後端部を固定した３電
性のアクチュエータピンを磁場内に配置し、このアクチ
ュエータピンに電流を流すことにより、発生した電磁力
でアクチュエータピンを変形させ、アクチュエータピン
の先端に固着した印字ビンを突出させるようにしたもの
である。したがって、このタイプの印字ヘッドは、印字
ビンの移動に打撃力を使用していないため、印字ヘッド
内での騒音が殆どなく、しかも構造が簡単となる等の長
所がある。

〔発明が解決しようとする問題点〕

印字品質を高めるには、多数ビン化を図ることが必要で
あり、例えばワイヤードットプリンタの主流であるクラ
ッパ−形では、印字文字高さく約３ｍ）に、９〜１２本
の印字ビンを千鳥状に２列に配置させて多数ピン化を図
っている。しかし、前述した低騒音のエレクトロダイナ
ミック形の印字ヘッドでは、アクチュエータピンが横に
張り出ているため、フラッパー形と同じような間隔で千
鳥状に２列に配置すると、左右のアクチュエータピンが
当たってしまう。この当たりをな（すには、アクチュエ
ータピンの直径を０．１鶴以下にすればよいが、こうす
るとインクドツトのサイズが小さくなすぎるため、良好
な印字を行うことができず、しかも強度的にも問題があ
る。

したがって、左右のアクチュエータピンの当たりをなく
すには、第６図のように配置することが必要となる。こ
の第６図は印字ヘッドの水平断面を示すものであり、第
１列目を構成する２本のアクチュエータピン２．３の先
端が合わせられ、この部分に印字ビン４が固着されてい
る。同様に、第２列目を構成する２本のアクチュエータ
ピン５゜６の先端に印字ビン７が固着されている。これ
らの各部材を収納するヘッド本体８に、各アクチュエー
タピンの後端部例えば２ａがそれぞれ固着され、また各
列の印字ビン４．７がヘッド本体８に摺動自在に嵌合し
ている。

一対のアクチュエータピン２．３に電流を流すと、その
向きにより矢線方向又はその逆方向に電磁力が発生する
。このためにアクチュエータピン２．３が互いに近接又
は離れる方向に変形して印字ビン４が直線移動する。印
字ビンを千鳥状に２列に配置する場合は、アクチュエー
タピン３と５とが弾性変形する際に、接触しない程度に
横方向に離すことが必要である。こうすると、印字ビン
４と７の間隔Ｄ１が大きくなり、印字ビンの高密度配置
を行うことができない。この場合には、プリント時での
インクドツトの位置合わせが難しくなり、また印字ヘッ
ドの横方向での長さが大きくなる。

本発明は、印字ビンの高密度配置を行うことができ、し
かも全体をコンパクトにすることができるワイヤードッ
トプリンタの印字ヘッドを提供することを目的とするも
のである。

〔問題点を解決するための手段〕

上記目的を達成するために、本発明は、両側部に複数の
案内溝を千鳥状又は対向して形成した共通ガイド板を設
け、山形に屈曲させた複数のアクチュエータピンの後端
部を各案内溝に固着するとともに、その先端端を案内溝
に摺動自在に嵌合したものである。

本発明は、各印字ビンに対して、１本のアクチュエータ
ピンを使用し、このアクチュエータピンの一部を山形に
屈曲させている。これらの各アクチュエータピンは、両
側部に案内溝を対向又は千鳥状に形成した共通ガイド板
に取り付けられる。

すなわち、アクチュエータピンの後端部は、案内溝に固
着され、先端部が摺動自在に案内溝に嵌合する。このア
クチュエータピンの先端には、滑入性のある印字ビンが
固着されている。

本発明の好ましい実施例では、共通ガイド板は、導電性
のある材料で作られており、アクチュエータピンととも
に電流路を形成する。この場合には、アクチュエータピ
ンの後端部には、絶縁性チューブが嵌合され、アクチュ
エータピンの先端部だけが共通ガイド板と電気的に接触
する。また、共通ガイド板をプラスチック等の絶縁材料
を作った場合には、案内溝の一部であってアクチュエー
タピンの先端が接触する部分に導電性ブラシ等を設け、
アクチュエータピンからの電流をこれに流すことが必要
である。

前記アクチュエータピンは、山形に屈曲されているから
、その剛性（バネ定数）が高くなり、共振周波数を高め
て、印字ピンの移動を早くすることができる。

以下、図面を参照して本発明の一実施例について詳細に
説明する。

〔実施例〕

第１図において、共通ガイド板１０は、導電性材料例え
ば銅、真鍮、アルミ等の金属で板状に作られており、そ
の左側面に複数の案内溝１１か所定のピッチで形成され
ている。同様に、共通ガイド板１０の右側面にも複数の
案内溝１２が形成されている。ここで、案内溝１２は、
左側にある２個の案内溝１１の中央に位置するように形
成されているため、２列の案内溝１１．１２は千鳥状と
なっている。

アクチュエータピン１３は、りん青銅、又はベリリウム
−銅合金等から作られており、電磁力による弾性変形を
可能にするために、そのほぼ中央部が山形に屈曲してい
る。この７クチユエータビン１１の後端部には、絶縁パ
イプ１４が嵌着されており、この絶縁バイブ１４を介し
て共通ガイド板１０の案内溝１１に嵌合され、動かない
ように接着材で固着されている。また、アクチュエータ
ピン１３の先端部は、共通ガイド板１０と良好な電気的
接触を保ったままで、摺動自在に案内溝１１に嵌合して
いる。アクチュエータピン１３の先端には、耐久性に優
れた金属例えばステンレス製の印字ピン１５が接合され
ている。同様に、共通ガイド板１０の右側面に形成した
各案内溝１２にも、先端に印字ピン１６を接合したアク
チュエータピン１７が取り付けられている。

第２図は本発明の印字ヘッドの概略を示すものである。

前記共通ガイド板１０は、コ字形をした一対の側板２０
．２１に接着される。この側板２０．２１としては、成
形加工したベークライト板が用いられる。前記共通ガイ
ド仮１０の先端部には支持部２２が固着されており、こ
の支持部２２には、印字ピン１５．１６が貫通する孔２
３．２・１が２列に形成されている９前記側板２０．２
１の上下には、黄銅製の仮２５．２６が固着され、その
両側に非磁性体の磁石ホルダー２７が配置される。この
磁石ホルダー２７には、４個の永久磁石２８ａ〜２８ｄ
が取り付けられており、永久磁石２８ａと永久磁石２８
ｃとで上向きの磁界をアクチュエータピン１７に与え、
そして永久磁石２８ｂと永久磁石２８ｄとで下向きの磁
界をアクチュエータピン１３に与える。なお、隣接配置
された２個の永久磁石例えば２８ａと２８ｂとは、その
間に共通ガイド仮１０が位置するため、これで磁気シー
ルドされる。

第３図は印字ピンの配置を示すものである。本発明では
１本のアクチュエータピンを使用するものであるから、
列の間隔りが第６図に示す間隔Ｄ１のほぼ半分程度でよ
い。なお、長さしは３顛である。

第４図は本発明の印字ヘッドの使用状態を示すものであ
る。ドライバ３０は、共通電極１０に＋電位を印加して
おき、駆動すべきアクチュエータピン１３．１７に接続
されたスイッチを所定時間ＯＮにする。したがって、電
流は、共通ガイド板１０からＯＮ状態にあるアクチュエ
ータピンに流れる。ここで、アクチュエータピン１３に
は、永久磁石２８ｂと２８ｄとの間で発生し、紙面と垂
直な上向きの磁界が与えられており、またアクチュエー
タピン１７は永久磁石２８ａと２８Ｃとによる下向きの
磁界が与えられている。したがって、電流が流れたアク
チュエータピンは、共通ガイド板１０に向かって移動す
るため、印字ピンが突出する。この印字ピンは、インク
リボン３１を介して、プラテンに巻き付けられた記録紙
３２を打点し、この記録紙３２にインクドツトを転写す
る。

前記アクチュエータピン１３．１７としては、直径が０
．２５ｍ、長さが６５ｍのベリリウム銅合金線又はりん
青銅線が用いられ、その先端に印字ビン例えば直径０．
２５１■のステンレス捧が接合される。共通ガイド仮１
０としては黄銅が使用され、厚さが２■で、長さが５Ｏ
ｎ＋に加工される。

支持板２２としては、ルビー板が用いられ、直径０．２
７Ｂの了Ｌ２３，２４を０．３５璽鳳ピツチで９個形成
しである。また側板２０．２１は、ベークライトで作ら
れている。なお、上下に配置されたアクチュエータピン
の干渉を除くために、これらの間に絶縁フィルムを介在
させるのが望ましい。

アクチュエータピンに８Ａの電流を０．５ｍｓだけ通電
したところ、印字ビンの移動量が約５゜Ｏμであった。

第５図は印字ヘッドの別の実施例を示すものである。こ
の実施例のアクチュエータピン３５，３６は、５個の屈
曲部を有し、山形が２個形成されている。したがって、
アクチュエータピン３５゜３６の長さが長くなるから、
印字ビンの移動量を大きくすることができる。この印字
ビンの移動量を大きくすると、記録紙のセットが容易と
なり、また感圧紙による複数枚記録が可能となる等の利
点がある。

前記実施例では、アクチュエータピンの右列と左列とで
、異なった向きの磁界を与えているが、右列と左列とで
逆極性の信号パルスを与えれば、同じ向きの磁界を与え
ることができる。また、共通ガイド板の中央に絶縁層を
形成し、例えばアクチュエータピン１３の電流が共通ガ
イド仮１０に向かって流れるようすれば、やはり同じ向
きの磁界を与えることができる。

〔発明の効果〕

以上詳細に説明したように、本発明では、両側部に案内
溝を形成した共通ガイド板を使用し、これにアクチュエ
ータピンを嵌め込むとともに、その後端部を共通ガイド
板に固着したから、２列に配置した印字ビンの間隔を狭
く保ち、高密度の配置を行うことができる。また、矩形
状をした１個のアクチュエータピンで印字ビンを駆動す
るため、アクチュエータピンの張り出し量も小さいから
、印字ヘッドを小型化することが可能になる。更に、ア
クチュエータピンの剛性が高いから、共振周波数が高く
なり、印字ビンを早く移動させることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の要部を示す斜視図である。 第２図は印字ヘッドの概略を示す分解斜視図である。 第３図は印字ヘッドの正面図である。 第４図はプリント状態を示す印字ヘッドの断面図である
。 第５図は本発明の別の実施例を示す印字ヘッドの断面図
である。 第６図は従来のアクチュエータピンを千鳥」Ｘに２列に
配置した状態を示す印字ヘッドの断面図である。 １０・・共通ガイド板 １１．１２・・案内溝 １３．１７・・アクチュエータピン １４・・絶縁パイプ ｉ５，１６・・印字ビン ２０．２１・・側板 ２２・・支持板 ２８ａ〜２８ｄ・・永久磁石 ３１・・インクリボン ３２・・記録紙 ３５．３６・・アクチュエータピン。

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. （１）一端部を固定した導電性のアクチュエータピンを
   磁場内に配置し、このアクチュエータピンに電流を流し
   、発生した電磁力でアクチュエータピンを変形させて打
   点するようにしたワイヤードットプリンタの印字ヘッド
   において、 両側部に複数の案内溝をそれぞれ形成した共通ガイド板
   を設け、山形に屈曲させた複数のアクチュエータピンの
   後端部を各案内溝に固着するとともに、その先端部を案
   内溝に摺動自在に嵌合したことを特徴とするワイヤード
   ットプリンタの印字ヘッド。
2. （２）前記複数の案内溝は、千鳥状に形成されているこ
   とを特徴とする特許請求の範囲第１項記載のワイヤード
   ットプリンタの印字ヘッド。
3. （３）前記共通ガイド板は導電体であり、アクチュエー
   タピンの後端部を絶縁材を介して案内溝に固着したこと
   を特徴とする特許請求の範囲第１項又は第２項記載のワ
   イヤードットプリンタの印字ヘッド。
4. （４）前記アクチュエータピンの山形は、そのほぼ中央
   に１個形成されていることを特徴とする特許請求の範囲
   第１項ないし第３項いずれか記載のワイヤードットプリ
   ンタの印字ヘッド。
5. （５）前記アクチュエータピンの山形は、複数個形成さ
   れていることを特徴とする特許請求の範囲第１項ないし
   第３項いずれか記載のワイヤードットプリンタの印印字
   ヘッド。