JPS6350821B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、広い意味で、電気的相互接続に関
し、さらに詳しくは、平らで可撓性のある多心ケ
ーブルを包含する電気的相互接続装置に関する。

米国特許第3601755号は現在広く用いられてい
る電気ジヤンパを記載しており、このジヤンパは
絶縁カバーに包まれた複数本の導電性心線を有
し、これらの心線の端部は電気的に接続するため
に露出している。心線の端部はほぼ円形の横断面
をもち、これらの端部の間に架橋部が延びてお
り、この架橋部は端部よりかなり大きい可撓性を
有し、種々の接続用途に合わせ、特にプリント配
線板の縁部間または配線板内での接続をするため
にケーブルをかなり曲げることができるようにし
ている。先の米国特許のジヤンパを作るに際し
て、ケーブルの心線は、最初、その全長にわたつ
て一定の円い横断面を有し、それを圧延して架橋
部の横断面を当初の円い形状からかなり薄くて幅
の広いほぼ矩形に変形させる。

このようなジヤンパの心線は、変形のための圧
延圧力に応じる組成のものでなければならないの
で、一般に軟質の金属で作つてあり、心線の端部
は主として電気的接続に合うように波形ハンダ付
けに適するようになつている。たとえば、プリン
ト配線板は、予じめ導電パツトをつけて形成して
あり、これらの導電パツトはジヤンパ端部を受け
入れる孔を構成しており、心線の端部を各孔に挿
入して所定位置で波形ハンダ付けを行なう。この
ようなハンダ支えがないと、ジヤンパ端部は意図
した整合状態から外れやすく、取外自在の接続に
用いるコンタクト部材として適したものとは考え
られなかつた。従つて、このようなジヤンパはプ
リント配線板等の用途において取外自在の可撓性
相互接続部として用いることはできなかつた。

本発明の主目的は、取外自在の電気接続のため
の改良した可撓性相互接続装置を提供することに
ある。

本発明のより特別な目的は、上記形式のジヤン
パを取外自在式電気的相互接続に用いることにあ
る。

前記目的及び他の目的を達成するために本発明
は、平形の電気ケーブルと電気絶縁性のハウジン
グ（以下の実施例ではヘツダを構成）とこのハウ
ジングに設けた引張タブとから成り、上記平形の
ケーブルは複数本の心線とこのケーブルの端部を
該ケーブルの一方の端で露出させる電気絶縁性の
カバーとを有し、上記ハウジングはケーブルの一
方の端で前記カバーを囲うように設け、露出され
た心線の端部は該ハウジングから突き出し、各突
き出た心線の端部は接続可能な電気部品（具体的
には例えばソケツト）に設けたコンタクトと電気
的に接続するためのコンタクト部材を形成する、
電気的相互接続装置を提供する。本発明の好まし
い実施例において、本発明は電気絶縁材料で作つ
てあり、心線端部を囲んでそれに一体に取り付け
てあり、心線端部のための共通の支持路を構成し
ているヘツダを提供する。別の特徴において、本
発明はプリント配線板等に取り付けることができ
且つ上記ヘツダとともに用いることのできるソケ
ツト部材を提供する。さらに、本発明はヘツダと
ソケツトを解放自在に結合するためのラツチ構造
を提供し、このラツチ構造はソケツトとヘツダの
ためのジツパー式分離を防止するようにも作用す
る。

前記および他の目的、特徴は、以下の詳細な説
明および図面からさらに明らかとなろう。図面に
おいて、同じ参照符号は同じ部品を示す。

第１図を参照して、プリント配線板１０，１２
の取付自在電気的相互接続は、ジヤンパ組立体１
４とソケツト１６とで行なつている。このジヤン
パ組立体１４はジヤンパ１９を包含し、このジヤ
ンパは多数の心線１８およびヘツダ２０を有し、
これら心線、ヘツダは相互に固着してある。

ジヤンパ１９の形状は第２図ないし第４図でわ
かる。心線端部１８ａ，１８ｂは可撓性のある中
央部１８ｃでつながつている。これらの端部はほ
ぼ円形の第１横断面（第３図）を有し、中央部は
第２の異なつた横断面（好ましくは矩形）を有
し、１辺が他辺よりかなり大きくて撓み性を強く
してある。前記米国特許に詳しく記載してあるよ
うに、細長くて円い心線を圧延によつて平らに
し、第２−４図のジヤンパ形状にすることができ
る。わかりやすいように、平らな横断面から円い
横断面に移行する区域はジヤンパ部１８ｄで示し
てあり、端部のジヤンパ絶縁材２２内の区域はた
とえば区域１８ｂ−１で示してあり、端部のジヤ
ンパ絶縁材２２の外の部分はたとえば区域１８ｂ
−２で示してあり、この端区域１８ｂ−２の末端
部分は１８ｂ−３で示してある。これら末端部分
１８ｂ−３は第１図でわかるようにヘツダ２０の
外側に配置してあり、ジヤンパ１８に対して90度
の向きで互に隔たつて支えられている。ソケツト
１６は円形の孔２４を有し、これらの孔は末端部
分１８ｂ−３の間隔に一致した中心間隔で相互に
隔たつている。後述するソケツト内の接点要素は
下方に突出したテイル２６ａを包含し、これらの
テイルはプリント配線板１０に波形ハンダ付けし
てある。ジヤンパ組立体１４の端部１８ａも同様
にプリント配線板１２の導電孔２８に波形ハンダ
付けしてある。

ソケツト１６とヘツダ２０の構造上の詳細は第
５図および第６図に別々に示してあり、第７図に
は、これらの部品が組立状態で示してある。

ヘツダ２０（第６図）はジヤンパ端末処理体３
０と、ラツチ兼引張用タブ３２と、可撓性リンク
３４とを有する。端末処理体３０はジヤンパ１８
の端部１８ｂ（第２図）上にたとえばプラスチツ
ク成形で形成してあり、末端部分１８ｂ−３の外
にジヤンパ区域１８ｂ−１，１８ｂ−２に隣接し
て接合面３０ａ，３０ｂを構成している。これら
の接合面によつて、端末処理体３０はジヤンパの
可撓性を損うことなくジヤンパ絶縁材２２を囲ん
でいる。たとえば、架橋部１８ｃから隔たつたジ
ヤンパ位置で絶縁材と係合し移行部１８ｄを露出
させている。また端末処理体３０は端部１８ｂの
ための支持路を構成している。端末処理体３０
は、また、ジヤンパ末端部分１８ｂ−３に隣接
し、区域１８ｂ−２を囲む面取面または截頭円錐
形面３０ｃを構成している。

リンク３４は末端処理体３０の幅よりかなり小
さい幅（W.第６図）を有し、末端処理体３０と
ラツチ兼引張用タブ３２との間のヒンジとなつて
いる。こうして、第７図の組立体に示すようにリ
ンク３４は第６図の水平方向にラツチ兼引張タブ
３２を折るのを容易にしている。ラツチ兼引張タ
ブ３２は末端部分１８ｂ−３を横切つて端末処理
体３０と共に長さ方向に延びており（第１図）、
後述する目的のためにその長さ方向に開口部３６
が設けてある。

第５図を参照して、ソケツト１６は孔２４を有
するハウジング３８を包含し、端末処理体３０の
面３０ｃに合せて面取りしてあつてそれを受入れ
るようになつている截頭円錐形面３８ａを有す
る。面３８ａはその内方端においてハウジング面
３８ｂによつて囲まれた半円筒形チヤンネル４０
に隣接している。接点要素２６は、止め部材２６
ｂをハウジング面３８ｃと合わせかつばね接点２
６ｃをハウジング面３８ｂに弾力的に係合させる
ことによつてハウジング３８内に保持してある。
上記のように、テイル２６ａがハウジング３８の
外に突出し、プリント配線板１０（第１図）に着
座するようになつている。

第７図において、ヘツダ２０はそれぞれ面３０
ｃ，３８ｃおよび錠止面３２ａ，３８ｂを係合さ
せることによつてソケツト１６に取外自在に錠止
される。末端部分１８ｂ−３はばね接点２６ｃの
上にのり、接点およびチヤンネル４０によつて図
示位置に拘束される。こうして、それぞれ接点テ
イル２６ａおよび心線１８の遠い端（端部１８
ａ、第１図）に接続した、プリント配線板１０，
１２上の導電プリント配線板パツト（図示せず）
間に電気的連続性が達せられる。

心線端部の選定長さのための剛性支えを与える
ことによつて、ヘツダ２０は軟質金属にも拘らず
末端部分１８ｂ−３を取外自在接点として有効に
用いることを可能とする。更に、ヘツダ２０はジ
ヤンパ１９の可撓性を損うことなく、それと選択
的に係合することによつてジヤンパ１９のための
合成ハウジングとなる。

ソケツト１６において、接点２６は接触抵抗を
かなり低くするのに十分な弾力性をもつているこ
とが望ましい。従つて、挿入力及び引抜力は大き
くなるが、これらの力はヘツダとソケツト双方の
プラスチツクス材、ソケツトのチヤンネル４０及
びヘツダの面取りされた端部によつて加減され
る。引抜き、すなわち、ヘツダとソケツトの分離
に際して、ラツチ兼引張タブ３２を第７図の位置
から第６図の位置に転位される。このとき、開口
部３６はタブを持上げるのを助ける。次にタブを
第７図の右に引張り部品を分離することはでき
る。こうして、ジツパー作用等の変形作用なしに
ジヤンパ端末部分１８ｂ−３をソケツトから容易
に取外すことができる。

前記実施例は種々の変更を行うことができるこ
とは当業者にとつて明らかであろう。たとえば、
円形と矩形の横断面の組合せ以外のジヤンパ形態
を採用することもできるし、プリント配線板以外
の電気回路手段を接続するのにも用いることがで
きる。図示し、ここに説明した装置はほんの一例
であり限定する意味はない。発明の真の精神およ
び範囲は特許請求の範囲に記載してある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の接続装置の種々の構成要素を
示す展開斜視図、第２図は第１図の多心ケーブル
の概略側面図、第３図は第２図の−面に沿つ
た断面図、第４図は第２図の−面に沿つた断
面図、第５図は第１図のソケツトの断面図、第６
図は多心ケーブルと組合せた状態の第１図のヘツ
ダを有するジヤンパ組立体の断面図、第７図は第
５図のソケツトと第６図のジヤンパ組立体の組合
せを示す部分断面図である。 〔主要部分の符号の説明〕、プリント配線板…
…１０，１２、ジヤンパ組立体……１４、ソケツ
ト……１６、ジヤンパ……１９、心線……１８、
ヘツダ……２０、ジヤンパ端末処理体……３０、
タブ……３２、リンク……３４、チヤンネル……
４０。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 平形の電気ケーブルと電気絶縁性のハウジン
   グと該ハウジングに設けた引張タブとから成る電
   気的相互接続装置であつて、 前記平形の電気ケーブルは、複数本の心線と、
   該ケーブルの端部を該ケーブルの一方の端で露出
   させる電気絶縁性のカバーとを有し、 前記電気絶縁性のハウジングは、該ケーブルの
   前記一方の端で前記カバーを囲うように設け、露
   出された前記心線の端部は該ハウジングから突き
   出し、各突き出た心線の端部は接続可能な電気部
   品に設けたコンタクトと電気的に接続するための
   コンタクト部材を画成し、 前記引張タブは、前記ハウジングから突き出た
   部分を有し、把持可能な構造であり、該タブを操
   作することにより前記接続可能な電気部品から容
   易に取り外すことができるようにした、電気的相
   互接続装置。 ２ 特許請求の範囲第１項に記載の電気的相互接
   続装置において、 前記引張タブは、可撓性であり、前記接続可能
   な電気部品とラツチするための手段を有すること
   を特徴とする、電気的相互接続装置。 ３ 特許請求の範囲第２項に記載の電気的相互接
   続装置において、前記引張タブは前記ハウジング
   に対しヒンジ状に折り曲げることができるように
   設け、前記ラツチするための手段はこのヒンジ状
   の部分から離れたところにある該引張タブの端部
   にラツチ用の面を有することを特徴とする、電気
   的相互接続装置。 ４ 特許請求の範囲第３項に記載の電気的相互接
   続装置において、 前記タブは、該ケーブルをほぼ横断するように
   延在することを特徴とする、電気的相互接続装
   置。 ５ 特許請求の範囲第３項に記載の電気的相互接
   続装置において、 前記タブは該タブを貫通する少なくとも一つの
   通孔を有し、前記ラツチ用の面は該タブ上の該通
   孔に近接して設けることを特徴とする、電気的相
   互接続装置。 ６ 特許請求の範囲第１項に記載の電気的相互接
   続装置において、 前記ハウジングと前記引張タブとは前記ケーブ
   ルの一端で一体的にモールド化することを特徴と
   する、電気的相互接続装置。 ７ 平形の電気ケーブルと電気絶縁性のハウジン
   グとから成る電気的相互接続装置であつて、 前記平形の電気ケーブルは、各々が第１と第２
   の端部とこの両者の間に架橋部とを有する複数本
   の心線と、該第１と第２の端部を露出する電気絶
   縁性のカバーとを有し、 前記電気絶縁性のハウジングは、前記ケーブル
   の一方の端で前記カバーを囲うように設け、前記
   第１の端部が該ハウジングから突き出し、各々の
   第１の端部は接続可能な電気部品に設けたコンタ
   クトと電気的に接続するコンタクト部材を画成
   し、 前記ハウジングは、該ハウジングに一体に設け
   把持部分を有し且つラツチ手段のある自由端を有
   する可撓性の引張タブを含み、該タブは、前記第
   １の端部によつて規定された前記コンタクト部材
   が該タブを前記電気部品と接続させずに該電気部
   品のコンタクトと接続するところの第１の位置か
   ら、該タブのラツチ手段が該ケーブルと該電気部
   品とを係合状態に保持するため該電気部品と協働
   するところの第２の位置に移動できるようにした
   電気的相互接続装置。 ８ 特許請求の範囲第７項に記載の電気的相互接
   続装置において、 前記第１の端部は前記架橋部の横断面とは異な
   る横断面を有することを特徴とする電気的相互接
   続装置。 ９ 特許請求の範囲第８項に記載の電気的相互接
   続装置において、 前記第１の端部の横断面は略円形であり、前記
   架橋部の横断面は略長方形であることを特徴とす
   る電気的相互接続装置。 １０ 平形の電気ケーブルと、第１のハウジング
   と第２のハウジングとから成る電気的相互接続装
   置であつて、 前記平形の電気ケーブルは、複数本の心線と、
   該ケーブルの端部を該ケーブルの一方の端で露出
   させる電気絶縁性のカバーとを有し、 前記第１のハウジングは、前記ケーブルの前記
   一方の端に設け、露出された前記心線の端部は該
   第１のハウジングから突き出し、各突き出た心線
   の端部はコンタクト部材を画成し、前記第１のハ
   ウジングは該ハウジング上に可撓性の引張タブを
   有し、前記タブは把持部分と該タブの自由端にラ
   ツチ部を有し、 前記第２のハウジングは分離できるように前記
   第１のハウジングと連結し、該第２のハウジング
   は前記コンタクト部材と電気的に接続するための
   コンタクトを有し、該第２のハウジングは前記引
   張タブのラツチ部とラツチするため該引張タブと
   協働する電気的相互接続装置。 １１ 特許請求の範囲第１０項に記載の電気的相
   互接続装置において、 前記第１のハウジングは、露出された心線の端
   部を囲んで該ハウジングから突き出すように設け
   た構造部を有し、前記第２のハウジングは該ハウ
   ジング上で接続するため前記構造部と相補的な構
   造の凹陥部を有することを特徴とする電気的相互
   接続装置。