JPS6350737Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 本考案は、撮影などに用いる照明器具に関す
る。

〔考案の技術的背景〕

従来、撮影用などの照明器具としては、たとえ
ば、第５図および第６図に示すものが知られてい
る。

第５図および第６図において、１は前面となる
下面を開口した段付き円筒状の合成樹脂からなる
本体で、この本体１の内側上部に取付脚２が一体
的に設けられ、この取付脚２の下部にほぼコ字形
の取付板３の中央部がねじ４で固定され、この取
付板３の中央下部にランプソケツト５が取付けら
れ、このランプソケツト５にランプ６が装着され
る。

上記取付板３の両側の取付部７の下部にほぼ椀
形の遮熱板８の上部およびこの遮熱板８の内側上
部に円環状のミラーホルダー９が両側のねじ１０
で取付けられ、このミラーホルダー９の下面に数
個の係止爪１１が突設され、この係止爪１１に上
記遮熱板８の内側においてほぼ椀形の反射ミラー
１２の上部が係着されている。

また、上記ランプソケツト５に接続した電源コ
ード１３が上記本体１の上部のコード孔１４から
外方に導出されている。１５は円環状の前面板
で、この前面板１５の外周上部に縁片１６が設け
られているとともに、前面板１５上に内側に向つ
て複数個の係止爪１７が設けられ、かつ、前面板
１５の両側部に取付孔１８が穿設されている。そ
して、上記前面板１５の中央部に透明ガラスなど
からなる透光板１９が支持されて各係止爪１７で
縁部が係着されている。

また、上記本体１の開口面の両側にナツト２０
がインサートされ、このナツト２０に上記前面板
１５の取付孔１８から円筒状のスペーサ２１を通
した飾りを兼ねる取付ねじ２２が螺合され、本体
１の開口面に前面板１５が取付けられている。

そうして、組立にあたつては、取付板３にラン
プソケツト５を取付けるとともに、取付板３の取
付部７に遮熱板８およびミラーホルダー９をねじ
１０により取付けし、反射ミラー１２を回転操作
により係止爪１１に係着し、これらの部品を取付
けた取付板３を本体１の取付脚２にねじ４で取付
ける。これとともに、ランプソケツト５に接続し
た電源コード１３を本体１の上面のコード孔１４
から外方に導出する。

また、前面板１５に係止爪１７により透光板１
９を係着し、この前面板１５を本体１の前面開口
部に取付ねじ２２で取付ける。

〔背景技術の問題点〕

上述のよな器具においては、本体１に前面板１
５を取付ける手段として、本体１の開口縁部に複
数個のナツト２０をインサートするとともに、前
面板１５との間に各ナツト２０に対応する円筒状
のスペーサ２１を介在し、この各スペーサ２１内
を通した取付ねじ２２をナツト２０に螺合してい
る。そして、前面板１５は、ランプ６の保護およ
び塵埃の侵入を防止するため本体１の開口面に近
接して取付けるので、前面板１５およびスペーサ
２１は高温となり、この熱が取付ねじ２２、スペ
ーサ２１、ナツト２０を介して本体１に伝わり、
そのため、本体１の合成樹脂は高温に耐える比較
的高価な材料を使用しなくてはならない。

また、異常使用等により規定の温度により上昇
した場合には、本体１が変形するなどのおそれも
ある。

また、前面板１５をスペーサ２１を介して取付
けているため、ランプ６の交換時に前面板１５を
はずしたとき、スペーサ２１を紛失しやすい。

〔考案の目的〕

本考案は、上述のような問題を解決しようとす
るもので、本体に対して前面板部からの熱が直接
伝わらないようにするとともに、組立も容易にす
ることを目的とするものである。

〔考案の概要〕

本考案の照明器具は、前面を開口した筒状の本
体と、この本体内に設けられた取付板と、この取
付板に取付けられランプを装着するランプソケツ
トと、上記取付板に基部が固着され先端内側に係
止片を有する複数個のサポートと、この各サポー
トの係止片に開口端が係止され上記ランプの周囲
を覆う遮熱板と、上記各サポートの先端部に取付
けられて上記本体の前面に配設され中央部に透光
板を設けた環状の前面板と、を備えたことを特徴
とし、前面板をサポートを介して取付けて、前面
板部からの熱が本体に直接伝わらないようにした
ものである。

〔考案の実施例〕 以下、本考案の一実施例を第１図ないし第４図
を参照して説明する。

この実施例において、本体１、取付脚２、取付
板３、ねじ４、ランプソケツト５、ランプ６、取
付板３の取付部７、ミラーホルダー９、ねじ１
０、ミラーホルダー９の係止爪１１、反射ミラー
１２、電源コード１３、コード孔１４、前面板１
５、前面板１５の縁片１６、前面板１５の係止爪
１７、前面板１５の係止爪１７、前面板１５の取
付孔１８、透光板１９、取付ねじ２２の構成は、
前記第５図および第６図と同様なので、対応する
部分に同一符号を付して詳細な説明は省略する。

３１はほぼ椀形の金属からなる遮熱板で、この
遮熱板３１は、上端に円筒状の縁部３２を形成す
るとともに、下端外周部にフランジ３３を形成
し、このフランジ３３の両側部に切欠部３４を設
ける。

３５は金属板からなる両側のサポートで、この
サポート３５は、上端の基部３６に傾斜部３７を
介して側辺部３８を連設し、この側辺部３８の先
端外側に取付片３９を折曲形成し、基部３６に取
付板３への取付孔４０および取付片３９に前面板
１５の取付孔４１を形成するとともに、側辺部３
８の先端内側に係止片４２を切り起し形成する。

そして、両側のサポート３５の基部３６を取付
板３の取付部７とミラーホルダー９との間に取付
孔４０を介してねじ１０で固着し、また、遮熱板
３１の上端の縁部３２をサポート３５の基部３６
に当接し、かつ、遮熱板３１のフランジ３３の切
欠部３４にサポート３５の側辺部３８を係合する
とともに、サポート３５の係止片４２に遮熱板３
１の開口端を係止して遮熱板３１を固定し、さら
に、サポート３５の取付片３９に取付孔４１を介
して前面板１５を取付ねじ２２で取付ける。

そうして、組立にあたつては、取付板３にラン
プソケツト５を取付けるとともに、取付板３の両
側の取付部７の下部に両側のサポート３５の基部
３６およびミラーホルダー９をねじ１０により取
付けし、反射ミラー１２を回転操作により係止爪
１１に係着する。

ついで、この各部品を取付た取付板３を本体１
内に挿入して取付脚２にねじ４で取付ける。これ
とともに、電源コード１３を本体１のコード孔１
４から外方に導出する。

ついで、本体１内に遮熱板３１を挿入する。こ
の際、両側のサポート３５の側辺部３８に遮熱板
３１のフランジ３３の切欠部３４を合わせて、か
つ、サポート３５をその弾性により押し開きなが
ら押し込み、遮熱板３１の上端の縁部３２をサポ
ート３５の基部３６に当接するとともに、サポー
ト３５の係止片４２を遮熱板３１のフランジ３３
の下面に係合し、遮熱板３１をサポート３５の弾
性により切欠部３４と係止片４２とで位置決めし
て固定する。

また、前面板１５に係止爪１７により透光板１
９を係着し、この前面板１５の両側部をその取付
孔１８および両側のサポート３５の取付片３９に
おける取付孔４１を介して取付ねじ２２で取付
け、本体１の前面に透光板１９を設けた環状の前
面板１５をわずかな間〓をおいて取付ける。

〔考案の効果〕

本考案によれば、本体に対してサポートにより
前面板を取付けることにより、本体に接触しない
で前面板を取付けることができ、したがつて、前
面板の熱が本体に直接伝わらず、本体に比較的高
価な耐高温性の材料を使用しなくてもよく、か
つ、本体の熱変形等のおそれも少なく、また、遮
熱板はサポートにその弾性により係止片を介して
取付けることにより、ねじ止めなどの必要がな
く、組立性も向上することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の照明器具の断面図、第２図は
第１図の一部を切り欠いた斜視図、第３図は第２
図の一部の分解斜視図、第４図は第３図の断面
図、第５図は従来の照明器具の断面図、第６図は
第５図の一部を切り欠いた斜視図である。 １……本体、３……取付板、５……ランプソケ
ツト、６……ランプ、１５……前面板、１９……
透光板、３１……遮熱板、３５……サポート、３
６……基部、４２……係止片。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 前面を開口した筒状の本体と、 この本体内に設けられた取付板と、 この取付板に取付けられランプを装着するラン
   プソケツトと、 上記取付板に基部が固着され先端内側に係止片
   を有する複数個のサポートと、 この各サポートの係止片に開口端が係止され上
   記ランプの周囲を覆う遮熱板と、 上記各サポートの先端部に取付けられて上記本
   体の前面に配設され中央部に透光板を設けた環状
   の前面板と、 を備えたことを特徴とする照明器具。