JPS6350671Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、加熱圧力融着装置における定着ロー
ルの温度分布の改良に関するものである。

加熱圧力融着装置における定着ロールの温度制
御は、定着される用紙の通らない定着ロールの端
部に温度センサを置くことが多い。定着ロール端
部は側板からの熱流出により中央部より温度が低
下し易く、定着ロール中央部分の温度変化に対す
る応答性が悪くなる。そのため、定着ロールの中
央部の温度が高くなりオフセツト現象を発生する
こともある。

本考案の目的は、上記した従来技術の欠点をな
くし、定着ロールの寿命を伸ばすことである。

本考案は、空気の熱伝導率の低さに着目し、定
着ロールの温度センサの下部に空気層を設け、定
着ロールの熱の伝わり方を工夫したものである。

以下本考案の実施例を図面を用いて説明する。
第１図において、定着ロール１の内部に発熱体５
を有し、定着ロール１を加熱する。また、押付ロ
ール２は定着ロール１に押付けられており、定着
ロール１と押付ロール２の間に紙３を有する。ト
ナー４は定着ロール１の押付ロール２の間を通過
する時、熱と圧力により紙３に付着あるいは粘着
する。

発熱体５より発生した熱をベアリング１１とベ
アリング１７にできるだけ伝えないために、定着
ロール１の側面に定着ロール側板６と定着ロール
側板７を設ける。

また、紙３は、定着ロール１の定着ロール側板
６と定着ロール側板７の間ｌを通る。

紙３が定着ロール１と押付ロール２の間を通過
する事により、定着ロール１の外側の温度が低下
する。この温度低下を温度センサ８で検出し、発
熱体５より熱を発生させる。発熱体５よりの副射
熱は、定着ロール１の内壁および定着ロール側板
６、定着ロール側板７を加熱する。定着ロール側
板６に吸収された熱は空気層９があるため、定着
ロール１へ伝達されにいく。一方、定着ロール１
の内壁で吸収した熱は熱伝導により温度センサ８
を加熱しやすくなる。また、用紙３による定着ロ
ール１の外側の温度の低下も、熱伝導により、温
度センサ８に伝えられる。そのため、定着ロール
１の温度変動は小さくなる。

前実施例においては、定着ロール側板６に空気
層９を設けたが、第３図に示すように、定着ロー
ル１に設けてもよい。

本考案によれば、定着ロールの温度センサ下部
に空気層を設けたので、定着ロールの温度変化を
小さくする事ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は加熱用定着ロールの模式図である。第
２図は本考案実施例を示す縦断面図である。第３
図は第２図の実施例を示す縦断面図である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 電子写真の加熱圧力融着装置において、定着ロ
   ールと定着ロール両端部に設けた側板との間に断
   熱用の空気層を設け、空気層の外側に位置する定
   着ロール内に温度センサを設けてなる加熱用定着
   ロール。