JPS63503123A - 義歯及び義肢などの挿入体を製造するための方法及び装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 義歯及び義肢などの挿入体を製造するための方法及び装置技術分野 本発明は、義歯及び義肢用の挿入体又は個別的な（相互に異なる）特徴を有する 外部輪郭をもった同様な三次元体を製造するための方法及び装置に関するもので ある。この発明の装置は、また個別的特徴を有する内部輪郭を製造するために在 来の設備と関連して用いることもできる。

背景技術 歯科用金冠などのための金属支持体の製造は、現在の処、熟練した技工士による 純粋に手作業的な方法で行うのが普通であるが、歯科医は問題の歯の残部に適用 する所望の鋳型（ｃａｓｔ　ｉｍｐｒｅｓｓｉｏｎ）を作成するために周知の技 術を用い、その上で技工士は鋳型を用いて機械的手段によって義歯製造行程を実 行するものである。このような従来の手順は、例えば前述した金属支持体として 金などのような鋳造可能な材料を用いる場合において可能であった。

必要とされるこの種の支持体の製造において、他の物質又は合金を使用できると いう可能性の追求は種々の理由において進められている。例えば、歯科用金冠及 び義肢用支持体などをチタン又は他の硬質材料もしくは合金から製造することが 強く望まれている。

本発明の説明 技術的問題点 硬質材料による挿入体の製造は、それらの特徴的な原形を比較的高精度で復元し なければならないという事実に基づきその製造コストが高くなる。

個々の形状を有する挿入体を高い製造原価によることな（、効率的に製造するた めの方法は未だ見出されていないのが現状である。

解決手段 本発明の基本目的は、このような挿入体の効率的な製造を行うための機構を提供 することである。この新たな製造方法は、基本的には作成すべき挿入体の複製物 を第１のエレメントによって支持し、これと一対をなす第２のエレメントを同時 に作動させることを特徴とするものである。挿入体を作成するための素材は前記 第２のエレメントに支持される。前記第１及び第２のエレメントは前記複製物及 び素材を対応する回転軸のまわりにおいてそれぞれ回転させるように回転動作す るものである。前記第一対のエレメントに対しては第二対のエレメントが関連し て配置される。この第二対のエレメントは前記複製物の外部輪郭と接触し、相互 作用する検出装置を支持した第３のエレメント、及び前記素材を加工するための 工具を支持した第４のエレメントを含んでいる。この第４のエレメントは第３の エレメントによって制御され、工具が前記検出装置によって検知された複製物の 外部輪郭形状に対応する動きを生ずるようになっている。本発明の新規の機構は 、一対の同期回転エレメントを備え、その第１のエレメントが作成されるべき支 持体の複製物（又は鋳型）を支持するように配置されている。と共に、第２のエ レメントが支持体を作成するための素材を支持するように配置され、これによっ て前記複製物及び素材が対応するエレメントの回転軸のまわりにおいてそれぞれ 回転するという特徴的構成を有するものである。本発明の装置の第２の特徴は、 第二対のエレメントの一方である第３のエレメントが複製物の外部輪郭と接触相 互作用（指触〉する検出装置を支持し、第４のエレメントが素材を加工するため の工具を支持するように構成されていることである。本発明の装置のさらなる特 徴は、前記第一対及び第二対のエレメントが相互に変位可能であり、しかも第４ のエレメントは第３のエレメントによって制御され、工具が検出装置によって検 出された複製物の外部輪郭形状に対応して運動するようになっていることである 。

本発明の概念の発展形式において、第３のエレメントの検出装置は長さ方向に変 位可能な部分であって、第４のエレメントの工具が素材に横側的な相互作用をす るように、その第４のエレメントをサーボ機構を介して制御する部分を含んでい る。このサーボ機構としては流体力又は電気的特性を利用することができる。

第１及び第２のエレメントはなるべくなら、第３及び第４のエレメントの軸方向 に関して鈍角、例えば１３５°程度の角度を有する回転軸を備えたものである。

この場合において、前記検出装置の軸方向変位部分もしくはその支持手段はなる べくなら摩擦伝動／減速機構により回転駆動されるようにすべきである。

用するようにしだ液圧作動型ピストンを含んでいる。検出素子の軸方向変位部分 はこの場合、その軸方向変位の程度に応じて液圧作動型ピストンの絞り部を調整 するように配列されている。このようにしてピストンの一側面にかかる流体圧が 変化し、これにより発生するピストンの両側における差圧が対応するピストン運 動を生ずるものである。この実施例において、前述した軸方向変位部分に接する 、液圧ピストン側の流体は、まず固定した絞り部を介し、そして次に前述した可 変の絞り部を介して液圧源から液圧ピストンの内側に達し、この内側からドレイ ン容器に導かれる。

ピストン及びこのピストンに連結されたピストンロッドは第４のエレメントを支 持するベアリング素子の取付点を構成することができる。

本発明の新規の装置は必要な金属体の内部空洞を作成するために用いら−れる電 気食刻におけるグラファイト電極の製造に用いることができる。この場合におけ る空洞の壁面は基本的には金属体の外側と同一の形状を有し、その結果、中空薄 壁型の三次元金属体が形成される。

本発明の装置はさらに、歯科医によってマークされたアウトラインに従い支持体 のベースを研摩するのに用いることができる。複製物はマークされたアウトライ ンの片側に導電性物質を被覆し、又はその片側が導電性物質そのものからなり、 他方、マークされたアウトラインの反対側には非導電性物質が被覆されるか、又 は非導電性物質そのものからなるものである。したがって、検出装置は、駆動装 置を用いて第一対及び第二対のエレメントをその検出装置がマークされた輪郭の いずれの側を検出したかに応じて互いに接近及び離間するように案内する電気縮 尺加工装置として作用するものである。

作　用 上記の構成によれば、個々の特徴的形状を有する三次元体の正確な製造を行うこ とが可能である。そして、きわめて良好な再現性及び精度により多量の挿入体を 効率的に製造することができる。

本発明の装置は材料の選択が比較的自由であり、したがって妥当な材料の選択に よりその寸法に関して必要な精度を得るための制御手順に従って挿入体を製造す ることができる。特に、口腔内に使用するための三次元体の場合、口内の液体に よる腐食に対する耐性が強く、しかも生体組織に悪影響を与えないチタンなどの 物質を用いてそれを製造することが可能である。

本発明の新規の装置を使用することにより、特に、空洞を有する金属体を効果的 に製造することができる。この空洞は、例えばグラファイトからなる適当な電極 を装備した電気食刻装置を使用する従来の方法により作成される。この電極（工 具）には、その個別的な特徴を有する挿入体の外形に対応する外形が付与される 。すなわち、電極は歯の残部の外形寸法に対応する寸法に加工される。必要な金 属体は前記電極の外形とほぼ同一の外形を付与される。すなわち、金属体内の壁 を製造することができるようわずかに大きな形状に仕上げられるからである。装 置はきわめて薄い壁体を製造すること、例えば０．６〜０．７ｎｍ程度の壁厚を 得ることが可能である。最もこの壁の厚さは広範囲に調整することができる。

上記の構成によれば、本発明の装置は挿入体をマークされた輪郭に沿って切断す ることができる。これは歯科用金冠における支持体として用いるための中空体を 製造するような場合において、特に重要なことである。支持体と歯の残部との間 の接触面は、この場合、重大な要素であり、正確な形状ききわめて薄い（尖鋭な ）エツジを要求するものである。

図面の簡単な説明 本発明の重要な特徴を含む好ましい実施例については、以下、添付の図面を参照 して説明する。ここに、 第１図は本発明の装置の最重要部分を示す斜視図、第２図は第１図の構成に含ま れる軸方向移動要素の機能を示す縦断面図。

第３図は三次元体の下端を整形するために用いられる機構を示す基本原理図であ る。

発明を実施するための最良の形態 第１図において、第一対のエレメントは第１エレメント（１）及び第２エレメン ト（２）からなるものとして示されている。これらのエレメント（１）、（２） はそれらの各軸（３）及び（４）のまわりにおいて回転できるように構成されて いる。それらエレメントの回転は、例えば液圧モータなどのようなモータにより 駆動される。モータはその駆動シャフト（６）上に駆動歯車（７）を装置してい る。エレメント（１）及び（２）は支持シャフト（８）および（９）を有し、こ れらのシャフトは例えばボールベアリングなどを介してベアリングハウジング（ １０）内に支持されている。支持シャフトはモータ（５）の駆動歯車（７）と噛 合する歯車（１１）及び（１２）をそれぞれ有する。したがって、駆動歯車（７ ）はエレメント（１）及び（２）を同方向（工３）及び（１４）に回転させるこ とになる。これらの歯車はまた、エレメント（１）及び（２）を同期回転させる ように構成されている。

エレメント（１）及び（２）はクランプ装置（チャック）　（Ｉｓ）及び（１６ ）を有し、これらのクランプ装置によりホルダ（１７）及びホルダ（１日）を保 持するようになっている。これらのホルダは三次元体（２１）及び素材（２２） のための支持装置（１９）及び（２０）を保持するものである。三次元体（２１ ）の外部輪郭は複製されるべきものであり、その外部輪郭となるように加工され るべき素材（２２）は例えばチタン又は金属合金などからなっている。この三次 元体く複製物）及び素材は接着剤又は接合装置などによりそれぞれ支持装置（１ ９）及び（２０）に取り付けられる。これらの支持装置は周知のクランプ原理を 用いた保持装置内に保持されている。ハウジング（１０）はガイド（２３〉及び （２４）上に取り付けられたことによりエレメント（１）及び（２）をそれらの 回転軸（３）及び（４）に沿って矢印（２５）で示す方向に軸方向変位させるこ とができるようなっている。この軸方向変位は、例えば液圧シリンダなどのよう な軸方向変位装置（２６）により達せられる。この液圧シリンダのピストン（２ ７）はハウジング（１０）に取り付けられている。軸方向変位の速度は特定の加 工作業に適するように調整することができる。

第二対のエレメントは第３のエレメント（２８）及び第４のエレメント（２９） からなっている。第３のエレメント（２８）は特に図示しないが、第１図中（３ ０）で指示した装置枠内に固定されている。ここで、“第３のエレメント”とは 、前記装置枠の一体部分を構成するものとして広義に解すべきである。

第３のエレメントは前記装置枠に関して移動することができる検出装置（３１） の支持要素を構成するものである。ここに示した実施例において、装！（３１） は第３のエレメント内で軸方向変位できるように配置されたビン又は針形を有す る。第３のエレメントはまた軸方向変位可能な液圧ピストン（３２）のための支 持機能をも有する。このピストンは後述の通り、サーボピストンとして作用する ものである。ピストンロッド（３３）上にはサーボピストンに属するアタッチメ ント（３４）が装備され、ピストンロッド（３３）は外周ねじ（３３ａ）を有し 、この外周ねじに係合したねじ穴を有するアタッチメント（３４）がねじ作用に より前進し、ロッド（３６〉を圧力ＣＰ）をもってエレメント（２８）中に挿入 せしめる。この場合、圧力（Ｐｏ）はオン／オフ原理に従って適用され得る。

ピストンロッド（３３）はエレメント（２８）の枠から遠ざかった終端部におい て、ベアリングボックス（３８）内に支持され、かつ圧力駆動される背圧ピスト ン（３７）と当接し、相互作用するものである、この背圧力は接続ライン（３９ ）に供給される流体の圧力（Ｐ）により発生する。この流体系のためにはドレイ ンライン（４０）およびドレインタンク（４１）が装備される。ビン（３１）は 第３のエレメントの枠内における摺動ベアリング内に支持されている。

ビンの取付機構及び機能は（３３）においてより詳細に示されている。ピストン ロッドの外周ねじ（３３ａ）上にはさらにナツト（３５）又は同様な固定手段が 配置される。これによりピストン／ピストンロッドはナツト（３５）又はアタッ チメントに関して同様な働きをする手段により手操作で軸方向に変位させること ができる（逆方向の作用伝達も可能である）。ナツト（３５）は目盛（３５ａ） を有し、これによってアタッチメントとピストンとの間の相互変位を判定するこ とができる。ロッド（３６）は第３のエレメント（２８）内の対応する孔内にお いて軸方向変位可能に支持され、かつその一端においで後者の穴（３４ａ）にお いてアタッチメント（３４）に固着されている。ロッドの端面（３６ａ）は一時 的に加えられる駆動圧（Ｐｏ）に対して露出される。圧力（Ｐｏ）によりアタッ チメント（３４）はエレメント（２８）に関して後ろ向けに推進される。この機 能は挿入体を完成するとき、及びニードル（３１）及び工具（５２）を工作片（ ２１）及び（２２）から後方に引き戻すときに利用される。圧力（Ｐｏ）は入口 （３４ｂ）を通してアタッチメントに加えられる。一実施例において、圧力（Ｐ ｏ）及び（Ｐ）はアタッチメント（３４）がエレメント（２８）に関して所望の 相対位置を占めるように平衡している。別の実施例においては、第２図において 詳細に示すようなストッパ装置を用いることができる。ビンの前端（３１ｂ　） は複製物（２１）の外部輪郭＜２１　ａ　）と接触し、相互作用するものである 。検出動作中において、ビン（３１）は矢印（４２）で示すような往復軸方向移 動を行うものである。ビン（３１）のための支持装置は（４３）で示す通りであ る。ビンの他端（３１ｃ　）はピストン（３２）における絞り部又は入口（３２ ａ）と相互作用するものである。空間（２８ａ）は固定の絞り部（４４）を通し て、例えばオイルからなる流体のための圧力ライン（４５）に接続される。ピス トンの内側（３２ｂ）はホール（３２ｃ）を介してドレインライン（４６）に導 かれた中空部を構成している。ピストン面積、絞り部及び圧力はピストン（３２ ）がすべての時点においてピストンの両側に等しい流体圧が作用することを介し て平衡を保つように選択される。この平衡位置において、流体（例えば、オイル ）は圧力ライン（４５）からスペース（２８ａ　）内に入り、絞り部（３２ａ） を経て内空間（３２ｂ）に達し、さらにボール（３２ｃ）を経てドレインライン に流入する。スペース（２８ａ　）の内側において、このように発生した流体圧 は、背圧ピストン（３７）からの力により平衡している（第１図参照）。

もし、外部輪郭（２１ａ　）の連続的な検出中において、ビンが矢印（４２）で 示した方向のいずれかに変位すると、ビンの終端（３１ｃ）は絞り部（３２ａ　 ）のサイズを変更することになる。すなわち、流体圧はスペース（２８ａ）内に おいて増大又は減少する。この圧力変動は、サーボピストン（３２）をいずれか の方向（４２）に移動させる。ピストンはここで前述した平衡位置を占めるもの である。

ビン（３１）は回転軸（３）に対向した軸線（３１ａ　）を有し、これによって 鈍角くα）が形成される。１つの好ましい実施例において、この角度は約１３５ ゜にされる。しかしながら、角度は９０”〜約１７ｏ°程度までの範囲で選択す るこおができる。サーボ機構の感度を低下させる摩擦はこの場合、ベアリング（ ４２）内において生ずるものである。この摩擦の主要な部分を制限するため、ビ ン及びそのベアリングはベアリング（４３）内の摩擦の減少を達成するように選 択された回転方向において、それらの軸１（３１ａ　）のまわりに回転駆動され る。

第１図によれば、上記の回転はモータ（４７）により例えばベルト（４８）など のような伝動装置を介して駆動され、これによりビン及びヘアリングが回転する 。ビンの回転速度は例えば、１１０００ｒｐとすることができる。回転方向は矢 印（４９）で示す通りである。流体圧のための圧力タンクは（５０）で示され、 ドレインライン（４６）に接続されたタンクは（４１）で示されている。

エレメント（２９）はそれがサーボピストン及びアタッチメントの矢印（５１） で示す軸方向変位を追従するようにアタッチメント（４３）内に堅固に支持され ている。エレメントは素材〈２２〉を加工するための工具（５２）を支持してい る。この工具は素材がチタン又は他の硬質合金からなっている場合、硬質金属の フライス又はミリングカッタ（５２）から構成される。エレメント（２９）の軸 １（５３）は軸（４）と角度（β）をなす方向に突出しているが、この角度（β ）はなるべくなら角度（α）と同じ大きさにすべきである。第４のエレメントは 工具（５２）のためのクランク装置（チャック）（５４）を有する。工具はモー タ（５５）によりこの場合ベルトドライブ（５６）からなる伝動機構を介して回 転駆動される。このベルトドライブは第４のエレメント（２９）が方向（５１） において実行する微小の軸方向変位に関係なく工具（５２）を回転駆動するよう に配列されている。工具（５２）の回転は、エレメントの回転可能に取り付けら れたシャフト（５７）により駆動される。このシャフト（５７）の回転可能な取 付はボールベアリング（２９ａ）を用いることにより周知の態様で行うことがで きる。アタッチメント（３４）は１又は２以上の支持体（５８）によりそれがね じれ抵抗をもつように支持される。

上記の装置の動作モードは次の通りである。第１及び２のエレメント（１）及び （２）は例えば、１１０００ｒｐの速度で回転し、同時にビン（３１）及び工具 （５２）に向かって前進する。この変位中において、ビンは複製物（２１）の先 端（２１ａ　’　）から基部（２１ａ−）までの輪郭を検出することができる。

この検出に応じて堅固に構成されたエレメント（２８）内のサーボピストン（３ ２）は、ビン（３１）による検出に従って軸方向変位を生ずるように駆動される 。

これらの運動はアタッチメント（３４）、従ってエレメント（２９）に伝達され る。これにより工具（５２）は素材（２２）上において、ビン（３１〉により検 出された輪郭に対応する運動パターンを実行する。かくして複製物（２１）に対 応する三次元体は素材（２２）から製作される。エレメント（１）及び（２）が −たびビン（３１）の（２１ａ’）及び（２１ａ”）間における検出動作に対応 する軸方向運動を完了すると、これらのエレメントは反対方向（２５）における 軸方向変位を生じ、工Ｉ／メント（２）からはここで完成した挿入体が分離され 、例えばチタンなどのような新たな素材と交換される。素材とニードル及び工具 の周囲において、比較的大きい無障害の空間を提供するため、アタッチメント（ ３４）は端面（３６ａ）を介して加えられる駆動力により後方に押動される。

完成された三次元体の外部寸法を種々に異ならせるためには、ナツト（３５）を 調整することによりピストンロッド（３３）に関するアタッチメント（３４〉の 軸方向位置を変えればよい。この調整は完成された挿入体（２２）の外部輪郭が 複製物（２１）、すなわち治療もしくは整形すべき患部等の外部輪郭より大きく したり、等しくしたり、又は小さくしたりするためにも容易に行うことができる 。このようにして複製物又は鋳型のサイズをわずかに上回る程度の外部寸法を有 する第１物体を製作することが可能である。この第１物体は挿入体として選択さ れた素材から切り出される。さらに、複製物又は鋳型と同一の外部輪郭を有する 第２物体を製作することも可能である。

この第２物体はグラファイトからなり、周知の電気食刻（研摩）装置における工 具もしくは電極として使用することができる。

第３図に示す通り、本発明の装置は必要に応じて加工された挿入体をその基部に おいて整形するために用いることができる。このため、複製物上にはアウトライ ン（２１ｂ　）が記入される。アウトラインに関して複製物の頂部（２１ｄ　） を含む側に対しては非導電性表面被覆が施される。複製物のアウトラインに関す る反対側（２１ｅ　）には導電性が付与される。装置（５９）は導電性材料から なる部分（６０〉を有するが、ニードル（３１）の自由端に保持されるようにす るため、その部分（６０）以外は非導電性材料からなっている。部分（６０）は 複製物の外部輪郭と相互作用するものであり、例えばバッテリなどのような電気 エネルギ源のいずれかの極に接続される。電気エネルギ源の他方の極はソレノイ ドスイッチなどのような切換装置（６２）に接続される。

ソレノイドスイッチは開閉型の２位置弁（６３）への液体（Ｍ）、（Ｍｏ）の流 れを制御するものである。第１の位置（すなわち、第３図に示した位置）におい て、ピストンロッド（２７）のピストン（２７ａ＞の一方の側（２７ａ’）はド レイン容器（４１）に接続される。また、他方の位置において、駆動圧（Ｐりは ピストン（２７ａ）の前記一方の側（２７ａ　）に導かれる。ピストン（２７ａ 　）への液導通は、固定絞り部（６４）を介して行われる。切換装置（その電気 巻線）はさらに接続要素（６５）で示すように、接地電位（装置枠）にも接続さ れる。

上記の装置構成において、ピストン（２７ａ　）の移動方向は検出部分（６０） が書き込まれたアウトライン（２１）に関して例えば（２１ｄ　’）で示す側か ら反対側（２ｊｅ）、又はその逆方向に横断すると、同時に変更される。検出部 分（６０）が導電側（２１ｅ　）に接触及び相互作用すると、バッテリの負極か ら前記部分（６０）、複製物（２１）の導電側（２１ｅ　）、要素（１９）、装 置枠、装置（６２）の巻線、およびバッテリの正極に到る閉回路が形成される。

切換装置が駆動されると、それはバルブを流体（Ｍ）、（Ｍｏ）の作用によりそ の第２位置へ移動させる。したがって、圧力（ＰＩ）はピストンの一方側（２７ ａ’）に加えられ、ピストンに連続して作用する圧力（Ｐ２）を上回るピストン 駆動圧を発生する。これは複製物（２１）が部分（６０）に関して後方に移動し 、この場合において部分（６０）はアウトライン（２１）を横切って非導電性部 分と相互作用することを意味する。回路が遮断されると、流体（Ｍ）、（Ｍｏ） の効果は阻止される。バルブはリターンスプリング（６３ａ）によりその初期位 置に復帰するものである。ピストンの側面（２７ａ’）は再びドレイン容器に導 かれると共に、ピストンロッドはその反対方向に移動し、その結果、複製物の部 分（２１）は前進し、したがって部分（６０）が再びアウトライン（２１ｃ　） を横切り、導電物質側と相互作用する位置となる。

部分（６０）はマーキング（２１ｃ　）を追従するようわずかな偏向を伴って移 動する。工具（５２）はこれに対応した運動を行い、物体（２２）をマーキング （２１Ｃ）に対応する想像線（２２ａ　）に沿って切断又は研摩するものである 。

切換装置（６２）及びバルブ（６３）は周知の駆動源により前記の通り駆動され る。部分（５９）は円筒型であり、周知の態様においてピン（３１）に取り付け られる。部分（６０）は例えばにかわなどにより前記部分（５９）に接着保持さ れたワッシャ形状を有する。

本発明の新規の方法によれば、第１及び第２のエレメントは同期回転すると共に 、第３及び第４のエレメントに関してそれぞれ相対的に変位する。第４のエレメ ントは工具が素材に対する所望の機械加工を実行し得るように第３のエレメント によって制御される。工具は複製物の外部輪郭に対応する運動を実行し、これに よって歯科用金冠、完全義歯又は部分義歯もしくは目的に応じた他の物体を製作 することができる。

本発明は、以上説明した実施例に限定されるものではなく、種々の変形を加える ことが可能である。例えば、ニードル（３１）のためのバルブ機構に変えて、周 知の種々の機構を用いることができる。

国際調査報告

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．義歯及び義肢もしくはその他同等の三次元挿入体の複製物（２１）を第１の エレメント（１）に保持すると共に、この第１のエレメントと同期回転する第１ のエレメント対（１）、（２）を構成する第２のエレメント（２）に、製作され るべき挿入体の素材（２２）を保持し、前記第１及び第２のエレメントをそれぞ れ前記複製物及び素材が各エレメントの回転軸（３）、（４）のまわりに回転す るように回転駆動し、前記複製物の外部輪郭と相互摺触することができる検出装 置（３１）を支持した第３のエレメント（２８）及び前記素材を加工することが できる工具（５２）を支持した第４のエレメント（２９）からなる第２のエレメ ント対（２８）、（２９）を前記第１のエレメント対と関連するように配置し、 前記第４のエレメントを前記第３のエレメントによって制御し、これによって前 記工具が前記検出装置によって検出された複製物の外部輪郭形状に対応する動き を実行するようにしたことを特徴とする義歯及び義肢、その他同等の三次元挿入 体を製造するための方法。 ２．義歯及び義肢、その他同等の三次元挿入体の複製物（鋳型（２１））を支持 するように配列された第１のエレメント（１）と、前記挿入体を製作するための 素材（２２）を支持するように配列された第２のエレメント（２）により同期回 転する第１のエレメント対（１）、（２）を構成するとともに、このエレメント 対を前記複製物及び挿入体の素材がそれぞれ対応する回転軸（３）、（４）のま わりに回転するようにし、前記複製物の外部輪郭（２１ａ）と相互摺触すること かできる検出装置（３１）を支持した第３のエレメント（２８）と、前記素材を 加工することができるように工具（５２）を支持した第４のエレメント（２９） により第２のエレメント対（２８）、（２９）を構成し、前記第１及び第２のエ レメント対（１）、（２）及び（２８）、（２９）が互いに相対変位可能であっ て、前記第４のエレメント（２９）が前記第３のエレメント（２８）に制御され ることにより、前記工具を前記検出装置によって検出された複製物の外部輪郭形 状に対応して移動させるように構成されたことを特徴とする請求の範囲第１項に 記載の方法を実施するための装置。 ３．検出装置（３１）が前記第３のエレメントのフレームに関連して移動する部 分を含み、前記部分がサーボシステム（３２）、（３３）を介して軸方向に変位 できるようにし、これによって第４のエレメント（２９）を制御し、工具（５２ ）が素材と相互摺触するようにしたことを特徴とする請求の範囲第２項に記載の 装置。 ４．第３及び第４のエレメントの軸線（３１ｄ）、（５３）が前記第１及び第２ のエレメントの回転軸（３）、（４）の方向と約１３５°の鈍角（α）、（β） をなすようにしたことを特徴とする請求の範囲第２項又は第３項に記載の装置。 ５．軸方向移動部分（３１）及びその支持手段が摩擦伝動・減速機構により回転 伝達されるようにしたことを特徴とする請求の範囲第３項又は第４項記載の装置 。 ６．サーボシステムがいずれか一方の側面に作用する流体圧により作動するよう にした液体ピストン（３２）からなり、前記軸方向移動部分（３１）がその軸方 向変位の大きさに応じて液圧ピストン（３２）における絞り部（３２ａ）を調整 し、これと固定絞り部（４４）との作用により前記ピストンの一方側に作用する 流体圧を変化させ、これによってピストンの両側に異なった圧力を生ぜしめ、こ れに対応した液圧ピストンの変位を生ずるようにしたことを特徴とする請求の範 囲第３項〜第５項のいずれか１項に記載した装置。 ７．液圧ピストンにおいて、軸方向変位部分上に位置する側の液体流量を圧力源 （５０）から固定及び可変絞り部（４４）及び（３２ａ）を介して液圧ピストン の内側（３２ｂ）に導びき、ここからドレイン容器（４１）に接続したことを特 徴とする請求の範囲第６項記載の装置。 ８．サーボシステムの一部をなすピストンロッド（３３）が第４のエレメント（ ２９）を支持したベアリング素子（３４）のための取付点を提供するようにした ことを特徴とする請求の範囲第３項〜第７項のいずれか１項に記載した装置。 ９．１つの複製物（２１）を用い、金属又は金属合金からなる第１の素材から第 １の物体を製作し、例えばグラファイトなどの電極材料からなる第２の素材から 第２の物体を製作するにあたり、素材に関する工具の相対的な位置決めを通じて 前記第１及び第２の物体間においてサイズを異ならしめ、その場合において前記 第２の物体が第１の物体の放電加工のための電極として用いられるようにし、こ れによって第１の物体が前記相対的な位置決めにより制御される壁厚を有する中 空体形状となるようにしたことを特徴とする請求の範囲第２項〜第８項のいずれ か１項に記載した装置。 １０．記入されたアウトラインに従って挿入体の基部を縮小するために前記複製 物（２１）における前記アウトラインに関する一方の側を導電性にし、他方の側 を非導電性にすると共に、前記検出装置か電気縮尺装置として作用することによ りその縮尺装置か前記一方の側を検出するか、又は他方の側を検出するかに応じ て前記第１及び第２のエレメント対を互いに接近又は離間させるようにしたこと を特徴とする請求の範囲第２項〜第９項のいずれか１項に記載した装置。 １１．第３のエメントが他のエレメントに関して定位置に配置され、第１及び第 ２のエレメント（１）、（２）が第３及び第４のエレメントに近接及び離間する ことができるように構成され、さらに前記検出装置が前記固定された第３のエレ メントに関して相対的に移動し、前記第４のエレメントか電気的又は電子的サー ボ機構もしくは液圧サーボ機構からなるサーボシステムにより前記検出装置（３ １）と共同軸方向移動を生ずるようにしたことを特徴とする請求の範囲第２項〜 第１０項のいずれか１項に記載した装置。