JPS63502719A - プロモ−タ−系 - Google Patents

プロモ−タ−系

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JPS63502719A
JPS63502719A JP50044387A JP50044387A JPS63502719A JP S63502719 A JPS63502719 A JP S63502719A JP 50044387 A JP50044387 A JP 50044387A JP 50044387 A JP50044387 A JP 50044387A JP S63502719 A JPS63502719 A JP S63502719A
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heterologous
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JP50044387A
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デ・ヴィリアーズ,ジーン
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ジェネティックス・インスチチュ−ト・インコ−ポレ−テッド
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (9)請求の範囲第2項記載の組換えDNA分子を含む真核宿主細胞。
(10)請求の範囲第3項記載の組換えDNA分子を含む真核宿主細胞。
(11)請求の範囲第4項記載の組換えDNA分子を含む真核宿主細胞。
(12)請求の範囲第5項記載のハイブリッド転写単位を含む真核宿主細胞。
(13)請求の範囲第6項記載のハイブリッド転写単位を含む真核宿主細胞。
(14)請求の範囲第7項記載のハイブリッド転写単位を含む真核宿主細胞。
(15)請求の範囲第8項記載の宿主細胞を、細胞増殖および遺伝子発現を可能 にする適当な条件下で培養することから成る異種タンパク質の生産方法。
(16)請求の範囲第9項記載の宿主細胞を、細胞増殖および遺伝子発現を可能 にする適当な条件下で培養することから成る異種タンパク質の生産方法。
(17)請求の範囲第10項記載の宿主細胞を、細胞増殖および遺伝子発現を可 能にする適当な条件下で培養することから成る異種タンパク質の生産方法。
(18)請求の範囲第11項記載の宿主細胞を、細胞増殖および遺転子発現を可 能にする適当な条件下で培養することから成る異種タンパク質の生産方法。
(19)請求の範囲第12項記載の宿主細胞を、細胞増殖および遺伝子発現を可 能にする適当な条件下で培養することから成る異種タンパク質の生産方法。
(20)請求の範囲第13項記載の宿主細胞を、細胞増殖および遺伝子発現を可 能にする適当な条件下で培養することから成る異種タンパク質の生産方法。
(21)請求の範囲第14項記載の宿主細胞を、細胞増殖および遺伝子発現を可 能にする適当な条件下で培養することから成る異種タンパク質の生産方法。
明 細 書 プロモーター系 遺伝子工学の、特にここlO学年間わたる進歩はいくっがの場合に異種タンパク 質のin vttro合成を可能にした。一般に、異種タンパク質をコードする ヌクレオチド配列は、転写プロモーター、転写および翻訳の開始信号、ならびに 転写および翻訳の終止信号を含む発現調節配列に上記のヌクレオチド配列が作動 可能な状態で連結されたベクターを介して、培養宿主細胞中に導入される。その 後、遺伝子工学的に処理された宿主細胞は、プロモーターの転写制御下に異種タ ンパク質を発現しうる適当な条件のもとで培養される。
遺伝子発現において転写速度の変化および転写の特異性は重要な現象である。組 換えDNA技術の急速な進歩は、多数の細胞遺伝子およびウィルス遺伝子の徹底 分析を容易にした。これらの研究は、真核細胞のポリペプチド産物をコードする 遺伝子の場合には転写プロモーター配列が一般にRNA転写物の開始部位、すな わちキャップ部位、の上流に位置することを明らかにした。“TATA”ボック スおよび“CAAT”ボックスはそれぞれキャップ部位の約30ヌクレオチド上 流および約80ヌクレオチド上流に存在する〔コードン(Corden、 J、 )ら、 5cience 209 : 140B 〜1414 (1980)お よびブレスナーク(Breathnach、 R,)およびチャンポン(Cha mbon、 P、)、 AnnualReview of Biochea+1 stry 50 : 349〜383 (1981)を参照されたい〕。真核細 胞遺伝子の110bp以上上流に位置する転写モジュレータ−因子は最近になっ て開示された。サルおよびネズミDNA腫瘍ウィルス、サルウィルス40(SV 40)およびポリオーマウィルス(Py)の初期遺伝子の発現にとって必要不可 欠なこの種の上流配列はそれぞれ現在一般に“エンハンサ−”と呼ばれる1つの クラスの遺伝子調節因子の原型である。転写エンハンサ−は、単離して種々の遺 伝子に連結したとき、鋳型のコピー数を上昇させずに転写を劇的に増大し且つ他 の発現調節成分よりも一層離れた距離にわたって通常どの方向にも機能するシス 作用性DNA配列である〔バナージ(Banerjl、 J)ら、 Ce1l  27 : 299〜30g (1981) 、ならびにデビリアーズ(deVi lllers、 J、)およびシャフナ−(Schaffner、 W、)。
Nucleic Ac1ds Re5earch 9 : 6251〜6264  (1981)を参照されたい〕。それ以来エンハンサ−はヒトおよびネズミの サイトメガロウィルス(hCMV:ボスハート(Boshart、 M、)ら、 Ce1141 : 521〜530 (1985) : mCMV :ドルシュ ーハスラー(Dursch −Hasler、 K、)ら、Proc、 Nat l、 Acad、 Sci、82 :8325〜8329 (1985)を参照 〕を含めた多くのウィルスゲノムならびに細胞遺伝子において固定された。
数種の真核細胞プロモーター(特に真核細胞RNAポリメラーゼ■により確認さ れたもの)は異種DNAのin vitro発現のために使用され、そしてそれ ぞれの場合に異なる程度の成功をおさめた。それらにはサルウィルス4oおよび ポリオーマウィルスの初期遺伝子プロモーター、レトロウィルスのLTR(lo ng terminal repeat)および細胞遺伝子プロモーター(例え ばマウスのメタロチオネイン遺伝子プロモーター)のようなプロモーターが含ま れる。
ヘルペスウィルス科に属するサイトメガロウィルス(CMV)は多くの異なる動 物種から単離され、そして科学文献中に記載されている。CMVのいくつかの菌 株はアメリカンψタイプ・カルチャーφコレクション(米国メリーランド州ロッ クビル)に例えばATCC番号VR706、VR53g 、 VR807、VR 536およびVR194として寄託されている。2つのグループはマウス・サイ トメガロウィルス(mCMV;マウス唾液腺ウィルス(スミス株)としても知ら れる〕ゲノムの分子特性決定ならびにクローニングを報告した〔例えばエベリン グ(Ebeling。
い〕。
本発明は、mCMV前初期遺伝子の調節配列から誘導されるDNAフラグメント の転写制御下に、異種タンパク質をコードするDNAを宿主細胞内に挿入するこ とにより、異種タンパク質の有意に増強されたin vitro発現レベルを達 成する。これらのフラグメントにはウィルスゲノムから単離した約2270bp の制限エンドヌクレアーゼフラグメント、このフラグメントの末端切断型、およ びこのフラグメントから誘導される転写プロモーター配列と他の転写単位から誘 導される調節配列とを組み合わせることによりin VltrOで作製したハイ ブリッドプロモーターが含まれる。さらに、驚くべきことに、2270塩基対フ ラグメントの末端切断は異種構築物中のプロモーターとしてのそのDNAフラグ メントの効力を有意に改良することが見出された。
その上、マウスCMV前初期プロモーター成分と他の転写単位から単離されたエ ンハンサ−因子とを組み合わせることによりtn vitroで作製した新規な ハイブリッドプロモーターは、天然“野生型”プロモーターフラグメントよりも さらに一層効果的でありうることが判明した。
より詳細には、本発明はマウス・サイトメガロウィルス前初期プロモーターを含 むmCMVゲノムの約2.27キロ塩基対のPstI制限フラグメントまたはそ の有効な発現促進フラグメントに作動可能な状態で連結された異種タンパク質を コードするヌクレオチド配列から成る組換えDNA分子を提供する。。そのフラ グメントは大きいPstTフラグメントの1387塩基対(bp)HpaI/P stIフラグメントまたは196 bpX ho I / P st Iフラグ メントであり得、また表Iに示したヌクレオチド配列にハイブリダイズし得るヌ クレオチド配列から成る他の有効な発現促進フラグメントでありうる。
本発明はさらに異種転写調節配列、例えば以下でより詳しく述べるSV40また はポリオーマウィルスの転写エンハンサ−のような異種エンハンサ−に機能的に 連結された上記の組換えDNA分子から成るハイブリッド転写単位を提供する。
本明細書においてタンパク質またはDNA配列に対して用いる“異種”なる新語 は、自然界に存在するmCMVのゲノム中に存在しないタンパク質またはDNA 配列を意味する。
本発明はさらに上記の組換えDNA分子またはハイブリッド転写単位を含む真核 宿主細胞、ならびにこの種の宿主細胞を細胞増殖および遺伝子発現を可能にする 適当な条件下で培養することから成る異種タンパク質の生産方法を提供する。
モーターまたはその誘導体を保有する新規DNAフラグメントを使用すると、i n vltro細胞培養系において慣例的なパラメーターが利用可能である。
特に、本発明者はmCMVゲノムの約2270の塩基対(bp)DNA制限フラ グメントおよびその末端切断誘導体ならびにハイブリッド誘導体を使用する。2 270bpフラグメントはm CM V(スミス株ATCCN11LVR194 )DNAをPstIで消化し、続いて慣用技法により消化産物を調製用アガロー スゲル電気泳動で分離することにより得られる。そのより短い1387bp誘導 体は、PStIフラグメントの唯一のHpaI部位で切断し、斯く形成された平 滑DNA末端をベクターDNAの平滑末端に連結することにより発現ベクター内 に挿入される(以下の実施例2で詳細に説明する)。そのより短い196bp誘 導体は大きいフラグメントのいずれか一方の唯一のXhoI部位で切断し、次に 斯く形成されたDNA末端をベクターDNAに連結することにより発現ベクター 内に挿入される(以下の実施例2で詳細に説明する)。
mCMVプロモーターのハイブリッド誘導体は、欠失されたmCMVの配列の代 わりにSV40、ポリオーマウィルスまたは他の転写単位から単離された転写調 節DNAフラグメントを挿入することにより作られる(以下の実施例2で詳細に 説明する)。
細菌のクロラムフェニコールアセチルトランスフェラーゼ(CAT)遺伝子の発 現を誘発するこの種のプロモーターフラグメントの能力は実施例3に記載の如く 定量化され、そして斯く得られた発現レベルは他の強力な真核細胞プロモーター の場合に得られる発現レベルと比較された。2270bpのm CM VDNA フラグメントは、トランスフェクションされだ哺乳動物細胞の溶菌液においてC AT遺伝子産物の上位レベルの酵素活性により立証される如く、非常に強力なプ ロモーターを保有することが見出された。驚くべきことに、末端切断されたL3 87bpフラグメントは、ある種の細胞株での異種遺伝子発現を促進するという 点で、長いフラグメントよりもさらに一層効果的であるとわかった。プロモータ ー活性のこの予期しない増強は、少なくとも若干の細胞において異種遺伝子(こ こではCAT遺伝子)の転写にネガティブな影響を与え且つ1387bpフラグ メントでは効果的に欠失される1つまたはそれ以上の因子が2270bpフラグ メント中に存在することを示している。また、mCMVプロモーターの最も短い 末端切断誘導体(196bpフラグメント)でさえも残余の転写プロモーター活 性を保持し、その活性がチャイニーズハムスター卵巣細胞(CHO細胞)のよう ないくつかの細胞株ではポリオーマウィルスの初期プロモーターよりもさらに一 層効果的であるという発見は驚くべきことである。このことは、このフラグメン トに含まれる転写開始部位の約150bp内の配列が大きいmCMVプロモータ ーフラグメントの全効率に有意に寄与しうろことを示している。2270bpフ ラグメント内に存在するネガティブ因子の一部または全部を欠くフラグメン)  (1387bpフラグメントのヌクレオチド配列を含む)はどれも適当な状況の もとて有効な発現調節因子として有用であるだろう。このような中程度の長さの フラグメントは慣用技法により2270bpフラグメントをBa、931エキソ ヌクレアーゼで消化するか、あるいは末端切断することにより容易にえることが できる。
これらの中程度の長さフラグメントは表工に示したヌクレオチド配列とハイブリ ダイスすることができるだろう。中程度の長さのフラグメントのプロモーター活 性は、以下の実施例3に記載の方法を含めた慣用方法により容易に定量化され、 196bpフラグメント、1387bpフラグメント、1387bpフラグメン トおよび他のプロモーターの活性と比較しうる。1387bpフラグメントは目 下のところ本発明に従って使用するのに好適であるが、227゜bpフラグメン トのより長いまたはより短いサブフラグメントもそれぞれの場合において有用で あるだろう。
ハイブリッドSV40エンハンサ−−mCMVフラグメントは意外にも、とりわ けヒトHeLa細胞株およびチャイニーズハムスター卵巣細胞株において、非常 に強力な転写プロモーターであることが見出された。同様に、ハイブリッドポリ オーマウィルスエンハンサ−−mCMVフラグメントは、とりわけマウスNIH 3T3およびCHO細胞株において、非常に強力な転写プロモーターであること が判明した。
これらの新規ハイブリッド転写プロモーター配列は明らかに、異種転写調節成分 と組み合わせることにより、自然界に存在する対応物よりも優れた利用性をもつ 遺伝子発現ベクターを構築する潜在的能力を有している。
2270bp、 1387bpおよび198bpのmCMVDNAプロモーター フラグメント、ならびにSV40エンハンサ−−mCMVプロモーター(SV− CMV)およびポリオーマウィルスエンハンサー−mCMVプロモーター(PY  −CMV) ハイブリッドフラグメントの他の異種真核細胞遺伝子の発現を誘 発する能力が試験された。CAT遺伝子だけでなく他の異種遺伝子も、上皮およ び間葉山来のヒト、ラット、マウス、チャイニーズハムスター、サルおよびミン ク細胞を含むいろいろな種類の細胞において効果的に発現されることが見出され た。
本発明の組換えDNA分子(例えばクローニングベクターまたは発現ベクター、 もしくはウィルス−またはプラスミド−誘導分子)はこうして、mCMV前初期 プロモーターの発現促進フラグメントに作動可能な状態で(すなわちその発現制 御下に)連結された異種タンパク質をコードするヌクレオチド配列を含む分子を 包含する。従って、mCMV−誘導プロモーターは上記の約2270bpPst  Iフラグメント、または1387bpHpa I / P stIフラグメン ト(その塩基配列は表Iに示す)もしくはそれにハイブリダイズすることができ るフラグメントのような有効なその発現促進フラグメントでありうる。mCMV −誘導プロモーターはまたmCMVプロモーターまたはその末端切断誘導体に機 能的に連結された、他の転写単位から単離された転写調節配列から成るハイブリ ッド、例えば実施例2で説明しかつ第1図に示すようなSV−CMVまたはpy −cMvプロモーターフラグメントでありうる。この種の組換えDNA分子で形 質転換された宿主細胞は、異種タンパク質を生産し、その後回収・精製する方法 のような慣用技法を用いて培養される。
本発明によるmCMVプロモーターの使用は意図する異種タンパク質によって制 限されず、それ故にこの点において広い利用可能性をもつ。これらのプロモータ ーはまた非常に広い宿主域を有し、試験したいろいろな細胞株において効果的に 機能した。これらのプロモーターは例えば当分野で知られるような増幅可能なベ クター、および哺乳動物細胞によるタンパク質の発現を介してタンパク質コード DNAを同定・単離するために考案されたベクターを含む多種多様のベクターに おいて有用であるだろう〔例えばウオン(Wong、 G)ら、 5cienc e 228 :810〜815 (1985)を参照〕。異種タンパク質をコー ドするヌクレオチド配列は、上記のようにして得られたmCMVプロモーターま たはその誘導体に作動可能な状態で連結されたクローニングベクターまたは発現 ベクター中に容易に挿入することができる。
ベクターの構築は公知の技法を用いて行われ、そしてそのベクターDNAは所望 の宿主細胞を形質転換するために使用される。これらの形質転換細胞はその後慣 用方法を用いて培養され、そしてタンパク質またはRNA産物は当分野で知られ る如く分離・精製される。
表I mCMV前初期プロモーターを含むHpa I / Pst Ioacvrra aaaaaTTIInACorncoamacoaaaapncaeye^T? afOC:CCe丁oaaAallTo00ftAlllAJ1i5TTeOC :丁T丁caoaaoarr^TLITQa3TaT!II 1!@ 23@  146 j七26・よ7・xao290コl11m コ1・ コ【ロ ココ・ エ4e コ3Φ1&@ コア・ ニー窃 コ軸 4・ 1wgaca^eaavieatataae丁oaaytaye:a、ycaa aaryacccaeiaota*HpaI/PstIフラグメントは本明細書 において1400bp”フラグメントまたはセグメントとも呼ばれる。
実施例 1 mCMV(マウス唾液腺ウィルス、スミス株)は米国メリーランド州ロックビル のアメリカン・タイプ・カルチャー令コレクション(ATCC番号V R−19 4)から入手可能である。ウィルスはBa1b/Cマウス胚線維芽細胞内で増殖 させ、そしてウィルスDNAは従来の手法に従って調製した〔エバーリング前初 期プロモーターを保有する約2270bpのDNAフラグメントは、ウィルスD NAを制限エンドヌクレアーゼPstIで消化することによりmCMVゲノムか ら切除し、このようにして得られたフラグメントは標準手法を使用するアガロー スゲル電気泳動により単離した〔マニアチス(Maniatls)ら、′モレキ ュラークローニング、実験室マニュアル”、コールド・スプリング・ハーバ−、 ラボラトリ−、コールド・スプリング・ハーバ−、ニューヨーク(1982)を 参照されたい〕。アガロースゲルの適当な領域から抽出したDNAは適当なりロ ーニングベクターににサブクローニングし、正しいPstIフラグメント挿入物 の存在は標準組換えDNA法、例えば表■に示す配列の一部または全部に対応す る標識DNAプローブへのハイブリダイゼーション、あるいは制限酵素分析によ り証明した。
上記の2270bpフラグメントの1387bp末端切断誘導体は、そのフレア ーゼHpalでさらに切断することにより作った。この部位は大きいフラグメン ト中で唯一のものであり、そして平滑末端をもつDNAを生成するので、そのD NAはT4DNAリガーゼを用いて他の平滑末端DNAに連結することができた (マニアチスの上記文献参照)。
大きいm CM V前初期遺伝子プロモーターフラグメント(2270bpフラ グメントまたは1387bl)フラグメントのいずれか一方)の196bp末端 切断誘導体は、表Iのヌクレオチド番号1190と1197の間に位置する唯一 のXhoI制限エンドヌクレアーゼ部位で切断することにより作った。このよう にして生成したDNA末端はDNAリガーゼを用いて適合性のDNA末端に連結 することができた(マニアチスの上記文献参照)。
上記の前初期プロモーターを保有するDNAフラグメントは表Iに示したDNA 配列内の部位を認識する多数の制限エンドヌクレアーゼ(AccI、 NdeI 、 AatIIおよびXboIを含む)で消化することにより性状決定された。
表1に示した1387bp末端切断プロモーターフラグメントのDNA配列は、 ジデオキシヌクレオチドチェインターミネーション法により決定された〔サンガ ー(Sanger)ら、 Proc、 Natl、 Acad、 Set、 U SA 74 :5463〜5467 (1977)を参照されたい〕。
すべてのプラスミドDNA構築物は組換えDNAの使用を管理するNIHガイド ラインに従って、マニアチスらの上記文献(198−2)に記載されるような標 準技法を用いて作製した。本発明者は上記のmCMV前初期プロモーター誘導D NAフラグメント類の1つを保有する多数の異なる真核細胞発現ベクター誘導体 を構築した。これらのフラグメントのほとんどすべての適当なりローニングベク ターまたは発現ベクターへのサブクローニングは慣用手法により行うことができ る。大きい(2270bl))フラグメントはPstI切断産物としてmCMV ウィルスDNAから生成され、それは発現すべき異種遺伝子またはクローニング 部位がそのプロモーターの“下流”になるように方向づけられねばならない。そ のDNAフラグメントの方向づけはそのフラグメントの“下流”末端から197 bpのところに非対称的なXhoI制限エンドヌクレアーゼ認識部位が存在する ために容易である。より短い(1387bp)フラグメントは大きい(2270 bp)PstIフラグメントのHpaI切断により生成し、このフラグメントの 方向づけはこのフラグメントの“上流”末端が平滑であるので容易に達成される 。同様に、より短い196bpフラグメントは大きいフラグメントのいずれか一 方のXhoI切断により生成し、このフラグメントの方向づけは“上流”および “下流”末端が同じでない唯一の適合性DNA末端に連結され得るので容易に達 成される。
これらのプロモーターフラグメントの強さを完全化して他のプロモーター配列と 比較するために、第1図に示した試験用のプラスミドDNAを標準技法により作 製した。
これらのプラスミドはpSV2CAT (ゴーマン(Gorman)ら、 Mo 1. Ce11. Blol、 2 : 1044〜1051 (1982)を 参照〕がら誘導されるpPyCAT〔ベルドマン(Valdman)ら、Mol 。
Ce11.Biol、5:649〜658(1985)を参照〕の誘導体である 。
本発明者が作製したCATプラスミド誘導体は、pPyCAT中のポリオーマウ ィルス(A2株)の初期プロモーターが第1図に示すような上記のm CM V プロモーター誘導フラグメントで置き換えられている。それぞれのmCMVプロ モーター誘導フラグメントは細菌のクロラムフェニコールアセチルトランスフェ ラーゼ(CAT)遺伝子が転写キャップ部位に隣接し且つその転写プロモーター の“下流“になるように方向づけられる。これは初めにpPyCATプラスミド からポリオーマウィルス初期プロモーターを保有するHind m/ EcoR lDNAフラグメントを除き、その後合成オリゴヌクレオチドアダプターフラグ メントを使用して慣用方法により2270bpのm CM V D N Aフラ グメントで置き換えることにより達成された。以下で述べる他のCATプラスミ ド誘導体がその後pmCMVCATと命名されたこの構築物から誘導された。こ れらはpmcMV1387cAT ; pmcMV196 CAT ;pSVm CMVCAT ; pPymCMVCATである(第1図参照)。このようにし て作製されたDNAプラスミドはコンピテント大腸菌HB 101細胞をアンピ シリン耐性へ形質転換するために使用した。これはマニアチスらの上記文献(1 982)に記載される標準技法を用いた目的プラスミドのクローニング、同定、 単離および分子特性決定を可能にした。
実施例 3 培養哺乳動物細胞による異種遺伝子発現の定量分析SV40初期プロモーターま たはポリオーマウィルス初期プロモーター、上記の2270bpm CM V前 初期プロモーターフラグメント、その末端切断1387bpおよび196bp誘 導体、ならびにSV40−mCMVおよびポリオーマウィルス−mCMVハイブ リッド誘導体によって誘発される、削孔動物細胞による細菌のクロラムフェニコ ールアセチルトランスフェラーゼ(CAT)遺伝子の発現を定量化するために、 次のプラスミドのそれぞれのDNAを精製した: pSV2CAT; (ゴーマン(Gorman)ら、 Mo1. Ce11.  Biol、。
2 : 1044〜1051 (191112)を参照〕CAT遺伝子の発現を 誘発するSV40初期プロモーターをもっ;ATCC番号37155゜pPyC AT ; 〔ベルドマン(Veldman)ら、 Mo1. Ce1l。
Biol、、 5 : 649〜858 (1985)を参照〕ポリオーマウィ ルス初期プロモーターにより誘発されるCAT発現をもつ。
pmCMVCAT;ポリオーマウィルス初期プロモーターの代わりに大きい(2 270bp) m CM V P st Iプロモーターフラグメントをもつ上 記 pP yCATの誘導体(第1A図参照)。
p m CMV1387CA T ;ポリオーマウィルスプロモーターの代わり に末端切断された1387bpm CM VHpaI/PstIフラグメントを もつ類似プラスミド(第1B図参照)。
pmcMV196 CAT;ポリオーマウィルスプロモーターの代わりに末端切 断された196bp m CM VXhoI/PstIフラグメントをもつ類似 プラスミド(第1C図参照)。
pSVmCMVCAT;196bp 5V40XhoI転写エンハンサ−保有フ ラグメント〔ヌクレオチド100〜296、デビリアーズ(deVillier s、 J、)ら。
Nucleic Ac1ds Re5earch 10 : 7965〜797 B(1982)を参照〕に機能的に連結されたmCMVの19Eibp Xho  I / P st Iプロモーターフラグメントから成るハイブリッドプロモ ーターをもつ、pmcMV196 CATから誘導されたプラスミド構築物(第 1D図参照)。
pPymCMVCAT;ポリオーマ株A2 (ATCC45017)由来の約6 33bpポリオーマウイルスBamHI/XhoI転写エンハンサ−保有フラグ メント〔ヌクレオチド4632〜5265、チンダル(Tyndall、 C, )ら、Nuclelc Ac1dsResearch 9 : 6231〜62 50 (1981)を参照〕に機能的に連結されたmCMVの196bpXho I/PstIプロモーターフラグメントから成るハイブリッドプロモーターを含 む類似プラスミド(第1E図参照)。
プラスミドDNAは慣用手法により細菌培養物から単離し、そして2段階のCs Cρ密度勾配遠心により精製した。その後これらの精製DNAは上皮および間葉 山来の種々の培養哺乳動物細胞(ヒト、ラット、マウス、チャイニーズハムスタ ー、サルおよびミンクの細胞を含む)へ別々に導入した。これはリン酸カルシウ ム共沈降法またはDEAE−デキストラン法〔デビリアーズ(deVillie rs)およびシャフナ−(Schaffner)。
Techniques in Nucleic Ac1d Biochemls try、 vol、 B5.フラベル(R,A、 Plavell)編集、エル スピア−・サイエンティフィック・パブリッシャーズ、アイルランド(1983 )を参照〕のいずれかにより行われた。トランスフェクションされた哺乳動物細 胞はトランスフェクションの48時間後に溶菌し、モして溶菌液中のクロラムフ ェニコールアセチルトランスフェラーゼ活性について検定した〔ゴーマン(Go rman)ら、Mo1. Ce11. Blol。
2 : 1044〜1051 (1982)を参照されたい〕。細菌のクロラム フェニコールアセチルトランスフェラーゼ遺伝子の発現を誘発する上記プロモー ターフラグメントの能力は、標準技法により得られたオートラジオダラムのデン シトメーター走査により定量化された。2270bpm CM V D N A フラグメントは非常に強力なプロモーターを保有することがわかった。驚くべき ことに、その1387bp末端切断フラグメントはある種の細胞株においてさら に一層効果的であることが判明し、そして最も短い末端切断誘導体のL96bp フラグメントでさえも残余の転写プロモーター活性をかなり保持していた。SV 40エンハンサ−−mCMVプロモーターハイブリッドおよびポリオーマウィル スエンハンサー−mCMVプロモーターハイブリッドがある種の細胞株において “野生型°のプロモーターフラグメントよりもさらに一層効果的であるという発 見は非常に意義のあるものだった。また、上記の転写プロモーターは、CAT遺 伝子が異なる動物種および種族から誘導されたいろいろな種類の細胞において効 果的に発現されることが見出されたので、広い範囲の利用可能性をもつことが明 らかになった。
図面の簡単な説明 第1A図は2270bpm CM V P st Iプロモーターフラグメント 第1B図は1387bpm CM V Hpa I / P st Iフラグメ ントを含むプラスミドpmcMV1387cATを示し;第1C図は196bp  mCMVXhoI/PstIフラグメントを含むプラスミドpmcMV196  CATを示し;第1D図はSV40エンハンサ−−mCMVプロモーターハイ ブリッドを含むプラスミドpSVmCMVCATを示し;第1E図はポリオーマ ウィルスエンハンサー−mCMVプロモーターハイブリッドを含むプラスミドp PymCMVCATを示す。
Fig、IB Fig、ID Figure IE 国際調査報告

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)マウス・サイトメガロウイルス(mCMV)の前初期プロモーターを含む mCMVゲノムの約2.27キロ塩基対のPstI制限フラグメントまたはその 有効な発現促進フラグメントに作動可能な状態で連結された異種タンパク質をコ ードするヌクレオチド配列から成る組換えDNA分子。
  2. (2)有効な発現促進フラグメントは2.27キロ塩基対のPstIフラグメン トの1387bpHpaI/PstI末端切断誘導体から成り、該1387bp フラグメントは表Iに示すヌクレオチド配列によってさらに特徴づけられる、請 求の範囲第1項記載の組換えDNA分子。
  3. (3)有効な発現促進フラグメントは2.27キロ塩基対のPstIフラグメン トの196bpXhoI/PstI末端切断誘導体から成る、請求の範囲第1項 記載の組換えDNA分子。
  4. (4)有効な発現促進フラグメントは表Iに示すヌクレオチド配列にハイブリダ イズすることができるヌクレオチド配列から成る、請求の範囲第1項記載の組換 えDNA分子。
  5. (5)異種転写調節配列に機能的に連結された請求の範囲第1項記載の組換えD NA分子から成るハイブリッド転写単位。
  6. (6)異種転写調節配列は異種エンハンサーである、請求の範囲第5項記載のハ イブリッド転写単位。
  7. (7)異種エンハンサーはSV40またはポリオーマウィルスの転写エンハンサ ーから成る、請求の範囲第6項記載のハイブリッド転写単位。
  8. (8)請求の範囲第1項記載の組換えDNA分子を含む真核宿主細胞。
  9. (9)請求の範囲第2項記載の組換えDNA分子を含む真核宿主細胞。
  10. (10)請求の範囲第3項記載の組換えDNA分子を含む真核宿主細胞。
  11. (11)請求の範囲第4項記載の組換えDNA分子を含む真核宿主細胞。
  12. (12)請求の範囲第5項記載のハイブリッド転写単位を含む真核宿主細胞。
  13. (13)請求の範囲第6項記載のハイブリッド転写単位を含む真核宿主細胞。
  14. (14)請求の範囲第7項記載のハイブリッド転写単位を含む真核宿主細胞。
  15. (15)請求の範囲第8項記載の宿主細胞を、細胞増殖および遺伝子発現を可能 にする適当な条件下で培養することから成る異種タンパク質の生産方法。
  16. (16)請求の範囲第9項記載の宿主細胞を、細胞増殖および遺伝子発現を可能 にする適当な条件下で培養することから成る異種タンパク質の生産方法。
  17. (17)請求の範囲第10項記載の宿主細胞を、細胞増殖および遺伝子発現を可 能にする適当な条件下で培養することから成る異種タンパク質の生産方法。
  18. (18)請求の範囲第11項記載の宿主細胞を、細胞増殖および遺伝子発現を可 能にする適当な条件下で培養することから成る異種タンパク質の生産方法。
  19. (19)請求の範囲第12項記載の宿主細胞を、細胞増殖および遺伝子発現を可 能にする適当な条件下で培養することから成る異種タンパク質の生産方法。
  20. (20)請求の範囲第13項記載の宿主細胞を、細胞増殖および遺伝子発現を可 能にする適当な条件下で培養することから成る異種タンパク質の生産方法。
  21. (21)請求の範囲第14項記載の宿主細胞を、細胞増殖および遺伝子発現を可 能にする適当な条件下で培養することから成る異種タンパク質の生産方法。
JP50044387A 1985-12-18 1986-12-12 プロモ−タ−系 Pending JPS63502719A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006520589A (ja) * 2003-03-11 2006-09-14 アプライド リサーチ システムズ エーアールエス ホールディング ナームロゼ フェンノートシャップ mCMVIE2プロモーターを含んで成る発現ベクター

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