JPS63502170A - 環状ポリマ製品の製造装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 環状ポリマ製品の製造装置 技術分野 本発明は環状ポリマ製品の製造装置に関する。

背景技術 従来、公知の環状ポリマ製品の製造装置は、ハブとハブの囲りに配設された円、 筒体とを備え、この円筒体にポリマ材からなる素材すなわちパリソンが配置され る。円筒体は複数の扇形部材からなり、そのうちのいくつかのレバを介してハブ に連結され、ハブに対して半径方向および軸方向に移動可能となっている。ハブ は管状構造をなし、内部に軸方向に移動する押部材を収納している。

この押部材は、ハブを超えて可動部材に固着されたストッパまで伸びる端部を有 しており、この端部は前記可動部材を動かすために前記ストッパと協働する。押 部材の端部とストッパはハブの軸線と直角をなしている。押部材は固定ロッドか らの動きを受け入れる。このロッドは装置をロッド上に載置したとき、円筒体か ら最終環状製品を分離させる装置によって作動するものである。円筒体は上方お よび下方を取外自在の蓋によって密封されている（例えば、ソ連発明者証第１． ０８７，３５８号、「発明、発見、工業デザインおよび商標」公報、１９８４年 第１５号）。

上述の装置特有の問題点は、押部材端部とストッパが水平に配設されているため 、最終製品を可動部材から分離するためにかなりの力を加えなければならないこ とである。なぜならば、この力は半径方向への分離力の方向と直交するからであ る。

発明の開示 本発明の目的は、扇形部材および押部材が最終環状製品の分離を容易としかつ装 置の処理能力を増加できるような構造をなす、環状ポリマ製品の製造装置を提供 することである。

本発明の目的は、ハブと、このハブの周囲に設けられかつ複数の扇形部材よりな る円筒体とを備え、この扇形部材の一方はハブに堅固に連結され、他方の扇形部 材はハブに相対移動可能に連結され、ハブ内部の軸方向に押部材を設け、この押 部材は移動中、他方の扇形部材に向って伸びる端部を介して他方の扇形部材に固 着されたストッパと協働し、ハブに対して他方扇形の部材を移動させる環状ポリ マ製品の製造装置であって、ストッパが他方の扇形部材に、前記他方の扇形部材 が接近する際の押部材の移動方向に対して９０″より小さい角度で保持されてい ることを特徴とする装置によって達成される。

また、好ましくは押部材の端部はストッパの傾斜角と同一角度だけ折曲げられて いる。

押部材のこのような構造によって、押部材に加わる軸方向の力に応じて他方の可 動扇形部材が最終製品から分離するとき、他方の可動扇形部材に加わる半径方向 の力を増加することができる。

また、好ましくはストッパは階段状の設計となっており、第１段階は押部材の移 動方向に沿って第２段階よりもかなり短くなっている。そして第１段階の傾斜角 は第２段階のものよりかなり小さい。そして押部材の端部にはローラが設けられ 、このローラは押部材の移動中ストッパの各段階と協働する。

材の接近開始時に、最終製品から他方の扇形部材を分離するのに必要なだけの大 きな半径方向の力を生じさせることができる。

また、押部材が第２段階を移動する際、他方の扇形部材に対して長い距離の半径 方向移動を行なわせて、装置の周長をかなり減少させることができる。

また、好ましくはストッパが押部材のローラと協働する面を有する溝部を備えて いる。

ストッパおよび押部材端部のこのような構造により、押部材の動きによって生じ る半径方向の力によって、扇形部材の接近および分離を行なうことができる。こ のことはＶ−ベルトを製造する場合とりわけ重要である。

本発明による環状ポリマ製品の製造装置は、一方で単純な構造となっており、ま た最終製品の容易な分離を行なうことができ、さらに従来と同様の公知装置と比 べて扇形部材を接近させるために用する力は非常に小さくなる。

図面の簡単な説明 本発明は、以下の添付図面を参照して説明される実施例によって明らかになる。

第１図は環状ポリマの製造装置の概略図であり、第２図は最終製品が分離される 場合の環状ポリマ製品の製造装置の図、 第３図は第１図のｍ−ｍ線断面図、 第４図は第１図の矢印Ａ方向にみた図、第５図は階段状のストッパの図、 第６図は第５図のＶＩ−Ｖｌ線断面図、第７図は第２図の■−■線断面図である 。

発明を実施するための最良の形態 環状ポリマ製品の製造装置は、４つの扇形部材２，３からなる円筒体１（第１図 および第２図）を備えている。

対向する扇形部材２（第３図）はハブ２に堅固に連結され、一方他方の扇形部材 ３はトグルリンク作動器５を介してハブ４に関して移動自在となっている。ハブ ４は管状構造となっており、内部に押部材６が収納されている（第１図）この押 部材はその両側に配設された端部７を有しており、端部７は他方の扇形部材３に 堅固に形成されたストッパ８まで伸びている。これらは扇形部材３に関する説明 で詳述されるであろう。

円筒体１は上端蓋９と底端蓋１０によって密封されている。蓋９，１０はそれぞ れ扇形部材３に肩部て係合する円すい状の突出部を有している。このため扇形部 材３を分離位置に正確に取付けることができる。

溝部１２（第４図）が底蓋１０の扇形部材３が配設された場所に設けられている 。この溝部は底蓋１０を取外すことなく最終製品゛Ｃ°（第２図）を上方へはね 上げるものである。溝部１２は扇形部材３の幅Ｈ（第３図）より幾分狭くなって おり、このことは蓋１０の円すい状の突出部１１の表面に前記扇形部材が係止す るため必要である。

ストッパ８は扇形部材３の壁面に、扇形部材３が共に動いた時押部材６によって 行なわれる移動の方向゛Ｄ′に沿う軸に対して角αで固着されている。この角度 は９０＠より小さくなっている。ストッパ８と係合する押部材６の端部７はスト ッパ８の傾きαと同一の大きさの角度だけ曲げられている。このような形状のた め、押部材６に軸方向の力が加えられて最終製品゛Ｃ′　から扇形部材３が分離 するとき、扇形部材３にかなりの半径方向の力を加えることができる。

大きな分離力を形成し、かつ扇形部材３が大きく移動できるように、ストッパ１ ４（第５図）が階段状に形成されている。第１段階１５は、扇形部材３（第１図 ）が移動する時−緒に移動する押部材１６の移動方向（第１図）に沿って“ｇ″ の長さを有しており、これは第２段階１７の長さ′Ｌ°　より非常に短くなって いる。押部材１６の移動方向′Ｄ′（第１図）に対する第２段階１７あ傾斜角α は９０°より小さくなっている。一方、第１段階１５の傾斜角α１　（第５図） は、第２段階１７の傾斜角αより非常に小さくなっている。

ローラ１８が押部材１６の端部に配設され、このローラ１８は押部材１６が半径 方向に移動する時、ストッパ１４の段階１５．１７と協働する。ローラ１８がス トッパ１４の第２段階１７と協働する間、押部材１６は円筒体１（第１図）の周 長を減少するに必要な長さだけ横行する。扇形部材３が単に一緒に移動するだけ でな（半径方向の力によって分離されるように、実際にはストッパ１４（第６図 ）はＴ型溝部形状となっていて、その表面は押部材１６のローラ１８と協働する ようになっている。

この形状はＶ−ベルトの製造装置において、特に重要である。なぜなら、この製 造工程は扇形部材の厳格な半径方向の移動が必要だからである。

環状ポリマ製品の製造装置は次のように作用する。

素材が配置された環状ポリマ製品の製造装置は、鋳込みおよび加硫のため前方へ 送られる。

加硫したのち、装置は次のように分解される。上蓋９が取外され、装置はロッド １９上に置かれる（第２図）。

このロッドはハブ４内の開口２０（第１図）内を貫通し押部材６の端部７はスト ッパ８と協働しつつ、扇形部材３を移動させる。ストッパ８と押部材の端部７と は、押部材６の移動方向゛Ｄ′に対して９０°より小さな角度で配置されている ので、押部材６に作用する軸方向の力によって、かなりの半径方向の力が扇形部 材３に作用する。これによって、扇形部材３は最終製品Ｉ　Ｃ＋　から分離可能 となる。この結果、扇形部材３はトグルリンク５と移動して装置の中央へ向う。

このように、円筒体１の周長は減少し、第７図に示すように最終製品′Ｃ′　は 外される。この時固定部材２から最終製品゛Ｃ°を上方へ取外すために、蓋１０ の溝部１２にグリップが取付けられる。

階段状に設計されたストッパ１４において、扇形部材３を一緒に移動させる間に 作用する力は、次のように分散される。押部材１６がロッド１９と協働すると、 まずローラ１８が押部材１６の移動方向゛Ｄ°　に対して小さな角α１だけ傾い た第１段階１５に沿って進む。これによって、最終製品“Ｃ゛から扇形部材３を 分離するのに必要な少なからぬ半径方向の力が発生する。ローラ１８が第２段階 １７に沿って進むと、扇形部材３に作用する半径方向の力は減少するが、扇形部 材３の半径方向の移動は増加し、このことによって円筒体１の周長をかなり減少 することができる。これによって、最終製品Ｉ　Ｃ１の分離作業を容易に行なう ことができる。

押部材１６の端部に配置されたローラ１８と協働するＴ型溝部を有するストッパ １４を設けることによって、前記扇形部材３が接近する場合のみならず、押部材 １６の後進工程の間に扇形部材３が互いに離れる場合においても、押部材６によ って生じる部材３への半径方向の力を増加させることができる。このことは特に Ｖ−ベルト製造装置において重要となる。この装置は厳密な半径方向の力が必要 であり、可動扇形部材を蓋によって適所に取付けることは行なわれていない。

本発明によって行なわれる歯付ベルトの製造装置の試験モデルの実験によれば、 最終製品を他の装置を用いることなく、容易かつ実用的に分離でき、また操作員 によって手動で行なうことができることを示している。

扇形部材を互いに接近させる（自己折りたたみ性）ものは装置自体の重さである 。

産業上の利用可能性 本発明は動力伝達を行なう歯付ベルトの製造に用いられることが適当である。

また、本発明はＶベルト製造にも用いることができる。

ＦＩＧ、　７ 国際調査報告 ３１頁の続き ）発　明　者　コザチェフスキー、ゲンナデイ　ソビエト連邦ミンー　ケンナデ イエウイツチ　本コルプス　２、＞発明者コロドニチェフ、ユーリー　ニ　ソビ エト連邦モ２コラエウイツチ　ルプス　１、カー １林昭６３−５０２１７０　（５） ／スフ、ウーリッツア　ヤクボフスコボ　デー、１、カーベー、２７１ スクワ、ウーリツツア　ゲルツェナ、デー、３７、コーベー、７２

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. １．ハブ（４）とハブの周囲に設けられた円筒体（１）とを備え、前記円筒体は 扇形部材（２，３）よりなり、一方の扇形部材（２）はハブ（４）に堅固に連結 され、他方の扇形部材（３）はハブに相対移動可能に連結され、ハブ（４）内軸 方向に押部材（６）を設け、この押部材は移動中他方の扇形部材（３）に向って 伸びる端部（７）を介して他方の扇形部材（３）に固着されたストッパ（８）と 協働し、ハブ（４）に対して他方の扇形部材（３）を移動させる環状ポリマ製品 の製造装置において、ストッパ（８）が他方の扇形部材（３）に、他方の扇形部 材（３）が接近する際の押部材の移動方向（Ｄ）に対して９０°より小さい角度 （α）で保持されていることを特徴とする環状ポリマ製品の製造装置。
2. ２．押部材（６）の端部（７）はストッパ（８）の傾斜角と同一角度（α）だけ 折曲げられていることを特徴とする請求の範囲第１項に記載の環状ポリマ製品の 製造装置。
3. ３．ストッパ（１４）は階段状となっており、第１段階（１５）は扇形部材（３ ）が接近する際の押部材の移動方向に沿っており、その長さ（ｌ）はストッパ（ １４）の第２段階（１７）の長さ（Ｌ）よりかなり短くなっており、第１段階（ １５）の傾斜角（α１）は第２段階（１７）の傾斜角よりかなり小さく、また押 部材（１６）の端部に、押部材の移動中ストッパ（１４）の各段階（１５，１７ ）と協働するローラ（１８）を設けたことを特徴とする請求の範囲第１項に記載 の環状ポリマ製品の製造装置。
4. ４．ストッパは押部材（６）のローラ（１８）と協働する面を有する溝部を備え ていることを特徴とする請求の範囲第３項に記載の環状ポリマ製品の製造装置。