JPS63500656A - モノマ−IgGの製造方法 - Google Patents
モノマ−IgGの製造方法Info
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- JPS63500656A JPS63500656A JP50281486A JP50281486A JPS63500656A JP S63500656 A JPS63500656 A JP S63500656A JP 50281486 A JP50281486 A JP 50281486A JP 50281486 A JP50281486 A JP 50281486A JP S63500656 A JPS63500656 A JP S63500656A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
モノマーIgGの製造方法
〔発明の分野〕
本発明は正常なまたは過免疫のヒトガンマグロブリン(IgG)、例えばコーン
分画■または他の適当な材料から得られた生成物の新しい処理方法に関する。凝
集したIgGとモノマーIgGとはこの方法によって分離されて、実質的にモノ
マー1gGから成り、静脈注射によって投与可能な生成物を生ずる。本発明はさ
らにIgA。
IgM、プラスミノゲン、プラスミン、第X I I−IJ子、プレカリクレイ
ン活性化因子(PKA)、カリクレイン。
°及びその他のカリクレイン様エステラーゼ活性を含む混入蛋白質の種々な除去
方法に関する。
現在入手可能なIgG製剤に付随するいくつかの欠点を多少とも克服することが
本発明の目的である。本発明の方法がモノマー形の免疫グロブリンから凝集形と
ダイマー形の免疫グロブリンの除去を可能にし、その結果いわゆる抗補体活性(
ACA)を滅じ、さらに他の混入蛋白質、特にキニンを生成させるような蛋白質
の有意な除去を可能にすることが判明している。前記の全ての形のIgGはコー
ンフラクション■のようなIgG冨化フラクション中に通常存在する。
ヒト血液の血清または血漿は、種々な発生源からの異なる性質範囲を有する抗原
に対応する免疫グロブリンG (IgG’)に冨んでいる。例えば、ウィルスま
たは細菌微生物の侵入及びその結果による固体の特異的免疫原への暴露は一般に
、B細胞リンパ球によるIgGクラスの特異的抗体の産生をもたらす。これらの
抗体は微生物のいっそうの増殖を、マクロファージ及び補体系の血漿蛋白質と共
に効果的に抑制する。このプロセスは体液免疫として知られている。
固体が特異的免疫原に対して体液反応を開始する能力の度合は種々であり、免疫
原の性質によって変化する。体液免疫は生後6か月〜12か月の間で最も弱く、
20才すぎまで発達し続ける。成る人々は弱いIgG産生力を有するにすぎない
ため、妥協した免疫を有する。
このような条件は遺伝的である (例えば、乳児のX染色体結合像ガンマグロブ
リン血症−ブルトン病−)か、または後天的であり、通常選択的または部分的抗
体欠乏症候群として存在する。このような人は通常、種々なしばしば再発性の感
染症に罹患しており、可能な場合には、正常なドナーの血液プールから調製した
IgGが与えられる。IgGによる受動免疫も、感染症の治療と予防に、特に抗
生物質療法に耐性な細菌に感染した場合に、さらに最近では、特発性の血小板減
少性紫斑病の治療に重要な選択すべき手段になっている。従って、ヒ)rgG製
剤の必要性は充分に認められており、実証されている。
ストークス(Stokes)等が1944年にIgG製剤(すなわちガンマグロ
ブリン濃縮物)主臨床導入して以来(J。
5tokes、E、P、Maris、S、S、Ge1lis、J、C11n I
nvest、(1944)23巻、531頁〕、副作用を生ずることなく静脈内
投与す、ることのできる製剤を製造するために多くの試みがなされている。それ
にも拘らず、以下に述べる困難性のために、ブルドン(Bruton)が195
2年に無ガンマグロブリン血症の治療に用いたコーン■分画IgGの筋肉内注射
法は(0,C,Bruton Pediatrics(1952) 9巻、72
〜777)、多年にわたって標準的方法になっており、実際に米国ではごく最近
になって旧式な方法と見做されるようになった。筋肉内径路は静脈内投与に比べ
て、多くの重大な欠点を有している。例えば、注入量は限られており、筋肉塊の
小さい小児では特に問題であり、注入部位からの吸収は比較的緩慢であり、免疫
グロブリンの大部分は注入部位で蛋白質分解によって破壊され、その結果、血漿
レベルは不変であり予測し難く、また注入は痛みを伴う。
上記の欠点から、IgG注入の静脈内経路が選択すべき経路であることが明らか
である。重要な特別の利点は、IgGがより効果的に利用されることである。例
えば、妊娠中の胎児から得られるD Rhesus陽性細胞を中合には筋肉内投
与する場合に比べて数分の−である。
しかし、既述したように、初期のIgG製剤は副作用を生ずるために、静脈内投
与することができなかった(C,A、Janeway等、New Engl、J
、Med、 (1968)278巻、919頁)。現在用いられている製剤の大
部分はまだ副作用が無いわけではないので、特にIgG製剤の不利な性質に対し
て正常な対照よりも敏感な、抗体欠乏症候群患者に対しては、希釈形で非常に緩
慢に通常投与する。
初期のガンマグロブリン濃縮物に対する不利な反応は重度であり、低血圧性環境
不全によるショック反応をしばしば生じた。第2世代FG’(74縮物、すなわ
ち静脈内投与用に改良したIgG製剤の多くは、特に無ガンマグロブリン血症に
罹患している患者のような、影響されやすい患者の場合には、悪心、嘔吐9発熱
、硬直。
背痛、胸狭窄感、潮紅、低血圧等の2反応をまだ生ずる。
アナフィラキシ一様反応及びアナフィラキシ−反応は、IgG製剤中に種々な量
で存在する凝集1gGの抗補体活性(ACA)に帰因されている。これは、凝集
IgGが補体を不活化する、すなわち抗原−抗体複合体と同様に、補体カスケー
ドを活性化することが判明しているからである(T、l5hizaka、に、l
5hizaka、T、Boros、J、Immu−nol、 (1961)87
巻、433頁)。
補体カスケードの活性化は特に、血管拡張剤効果を有し、毛細血管の透過性を高
めるアナフィラキシンを発生させる。従って、制御されない活性化は低血圧と環
境虚脱を生じ得る。
補体固定部位は1g0分子のFcフラグメント中に局在すルコとが判明している
(A、Taranta、 E、C,Franklin+5cience(196
1) 134巻、 1981頁)。このため、コノ後にはIgGのFc部分が酵
素によって除かれた生成物が得られている(以下参照)。2つのFcフラグメン
トを固定補体に並置させなければならないことも判明している(H,Is 1j
ker、 H,Jaco t−Gu i I Iarmod、 J、CJa J
on、 Ergebn。
physiol、 (1965)56巻、67頁) 、 Fc部分のこの「非特
異的活性化」は抽出中にIgGが損傷する結果であると思われるが、この機構は
まだ解明されていない。IgGは配座変化を受けて、それまで隠れていた部位を
露出して、この部位が細胞とMi繊織上Fcレセプタ部位と結合してこれを活性
化すると考えられる。IgG製造方法はIgGを活性化するような過程を避けな
ければならないことになり、モノマー形のIgGを得ることの望ましさが強調さ
れる。
凝集体が不利な反応を生ずるが、または不利な反応の原因の一部であるという臨
床証明はまだ存在しない。
この不満足な状況は不利な反応の原因となる因子を検出し、その量を評価するた
めの適当な薬理学的モデルが存在しないことに基づいている。副作用の機序が充
分に理解されていす、また現在の静脈内用■gG製剤が非常に不均質であるので
、不利な反応の原因である因子の全てを標準化した臨床条件下で研究することは
現在困難である。
静脈内投与用の安全なIgG製剤を製造業者が製造する可能性は、不利な反応の
機構についてのこ□T完全な知識によって妨げられている。種々な製造業者の製
品が不均質であることもこの分野の論争に寄与している。そのため、特許及び科
学文献に多数のIgG精製精製法が存在することも意外ではない。比較的良く知
られた方法の幾つかを以下簡単に検討する。
(al IgG分画:血漿、血清、胎盤及びその他の液体のような、ヒトまたは
動物起源の出発物質がらIgGを分画する幾つかの方法が公知である。例えば、
低温でのアルコールによる分画(E、J、Cobn等、 J、Am、Chem。
Soc、 (1946)68巻、459〜475頁; J、L、0ncley、
M、Mel in。
D、A、Richert、J、W、Cameron、P、M、Gross、Jr
、、J、八m、Chem。
Soc、 (1949)71S、 541頁; P、K15tler、H,Ni
tschmann+Vox Sang、 (1962) 7巻、414〜424
頁) ; R4vanol(アクリノールの商品名)−硫酸アンモニウムによる
分画(J、Horejisi、R,Smetana、Acta Medica
5candinavica(1956) 155巻、65〜70頁)とイオン交
換クロマトグラフィによる分画(H,Hope等、Plunchen Medi
zinischeWochenschrift(1967)34巻、 1749
〜1752頁)。
さらに、カナダ特許第L137,413号は少なくとも1種類の水溶性の塩基性
窒素含有有機化合物(解離定数7以下)または同化合物の酸塩の存在下で分画を
実施することによってこれらの方法を改良すると、モノマー含有量の高い生成物
が得られることを述べている。
IgG凝集体の除去:超遠心分離は静脈内投与用に充分に寛容化された低ACA
生成物を生ずることができるが(S、 Barundan等、 Vox San
g、(1962)7巻、157〜174頁)、分取用超遠心分離は非実用的な手
段である。igc凝集体の除去は活性炭による吸着(M、5tein−buch
、Vox Sang ・(1967)13巻、103頁)、澱粉による吸着、ケ
イ酸塩による吸着(西ドイツ公開明細書第2658343号)によって、ならび
にポリエチレングリコールによる沈澱によって(西ドイツ公開明細書第2751
717号) (A、Po1son等、Vox Sang、(1972)23巻、
107〜118頁; W、5chneider等、 Vox Sang、(19
76)31巻。
141〜151頁参照)試みられている。しかし、これらの方法のいずれも抗補
体活性を完全には除去することができない。
酵素分解:ペプシンによるIgGの酵素分解()1.B。
5chu l tze、 G、 Schwick、 Dtsch、Med 、W
schr、 (1967) 87巻。
1643頁)は、ACAを有しない市販製剤の製造に利用されている。例えば、
フランス特許第2,382.000号はこのような製剤を述べている。この方法
は抗体力価を減することなくACAを効果的に低下させる。
しかし、Fcフラグメントが完全に破壊されるので、1g0分子の組織結合力が
除去される。この特徴と尿中に小フラグメントが失われることが(Barand
un等。
上記)、この製剤の体内での半減期が非常に低下することの原因である(H,K
oblet、 H,Diggelmann、 S、Ba−randun 、 H
,Gerber、 Bib 1. Haema t、 (Basel) (19
65) 23tJ +1102頁)。さらに、Fcフラグメントが除去されると
、このような製剤は胎盤バリヤーを通過できなくなる。
ヒトプラスミンによるIgGの処理によって、IgGは分子量50,000の3
成分とACAを有しない生成物とに分割される(J、T、Sgouris、Vo
x Sang、(1967)13巻。
71頁)。充分に低レベルのプラスミンを用いると、分子の15%のみが分解し
て、85%は完全なガンマグロブリンとして残る(Sgouris、上記)。消
化されないで残留する完全なガンマグロブリンは殆んど抗補体活性を示さず、不
利な反応を生ずることなく静脈内投与されている(J、Hinman等、 Vo
x Sang ・(1967)13巻、85頁)このようにして製造された物質
はインビトロ及びインビボの防御活性を有するよ・うに思われる (F、に、F
itzpatrick、Vox Sang、(1967)13巻、85頁)。こ
のアプローチの欠点の1つは、プラスミンが完全には除去されないことである。
従って、この物質を4℃で保存する場合にも、分解が続けられる。
プラスミン処理rgc製剤は西ドイツ公開明細書箱2752、694号に述べら
れている。
S、Barandun等(上記)は、pH4,0,37℃におけるガンマグロブ
リンのインキュベーションが抗補体活性を低下させることを示した:例えば、2
4時間インキュベーションすると、完全にACAが除去される。この結果はガン
マグロブリン中に不純物として存在する小量の血清酵素の活性に起因することが
示唆されている(C,Blatrix等、 Presse Med、(1969
) 77S、 635〜636頁)。プラスミン処理したガンマグロブリンと同
様に、このrpH4,0ガンマグロブリン」は患者に投与する前に、抗補体活性
を回復することが判明している(J、Malgras等、 Rev、Franc
、Trans。
(1970)13巻、173頁)。
プラスミン処理ガンマグロブリンとpH4,0ガンマグロブリンの両方は、非修
飾ガンマグロブリンよりも短いインビボ半減期を有しており、例えば非修飾ガン
マグロブリンの20日間に比べて14〜16日間のインビボ半減期を有する(H
,KobIet等、Vox Sang。
(1967) 13巻、93頁; E、Merler等、Vox Sang、(
1967)13巻、103頁)。
((If) 化学的修飾二次の例に示すように、商業的に用いられる多くの方法
が文献からめられる。
i) β−プロビオラクトンムこよるIgGのFcセグメント補体レセプターの
ブロッキング(W、5tephan。
Vox Sang、(1975)28巻、422〜437頁)。このようにして
得られた生成物はもはや補体を固定せず、90%程度までのモノマーから成る。
しかし、生物学的半減期は4〜12日間に減少する(ヨーロッパ特許出願75)
9巻、39〜60頁Karger、 Ba5el)。
ii) 1g0分子のジスルフィド架橋の還元とスルホン化は抗補体活性を非常
に減する(T、Yamanaka等。
Vox Sang、(1979)37巻、14〜20頁;この他カナダ特許第1
,128,418号と米国特許第4,168,303号にも述べられている)。
iii ) 部分的還元とアルキル化(D、D、5chroder等。
Vox Sang、(1981) 40巻、383〜394頁とさらに、米国特
許第3,903,262号に述べられている)またはアミド化(西ドイツ公開明
細書箱2442655号)は低反応性製剤を生ずる。
失と新しい抗原決定因子のIgG分子内への出現は、これらの化学的干渉によっ
て除外することができない。
(e) イオン交換クロマトグラフィ法:イオン交換クロマトグラフィに基づく
、ヒト血漿と血清からの免疫グロブリンG (IgG)の調製方法は充分に確立
されている(Baums tark等、 Archiv、Biochem、&
Biophys。
(1964) 108巻、514〜522頁; A、J、Webb、Vox S
ang。
(1972) 23巻、279〜290頁)。コーン分画■からIgG凝集体そ
の他の好ましくない成分を除去してACAの低い生成物を得るだめのDEAEセ
ルロールの使用は述べられている(A、F、S、A、Habeeb等、Vox
Sang。
(1977)32巻、143〜158頁;米国特許第4.312.949号)同
様に、プロトロンビン−複合蛋白質の除去に有効であると主張されているDEA
E 5ephadex A−50の使用も述べられている(PCT特許出願第U
S83101016号等)。Rho(D)のような過免疫1gGと抗破傷風免疫
グロブリンのイオン交換(DEAE 5ephadex)による精製も述べられ
ている(tloppe等、 Vox Sang、 (1973)25巻、308
〜316頁; Fr1esan等、 J、Appl、Biochem。
(1981) 3巻、164〜175頁)、またイオン交換クロマトグラフィも
スルホン化キノマーIgGの精製に用いられている (カナダ特許第1,128
,418号)。
カルボキシメチルセルロースのような陽イオン交換体が、モノマーからIgG凝
集体を部分分割するために用いられている(オーストラリア特許出願第AU−A
−91328/82号)。
イオン交換(DEAE 5epharose Fast Flow)とアフィニ
ティクロマトグラフィ(アルギニン−5epharose4Bとベンズアミジン
−5epharose 6 B)の組合せが低■レベルでIgG濃縮物から凝集
体、フラグメント及びPKAを除去すると報告されている(J、H,Berg−
1of、S、Er1kssen、第18回国際血液輸注学会会議ミュンヘン19
84)。
イオン交換クロマトグラフィの可能で特に望ましい特徴は、オーストラリア特許
出願AU−A−17277/83号に述べられているように、例えばIgGがD
EAE 5e−phadexまたはQAE 5ephadexに結合して、選択
的に溶出される場合のように混入肝炎8表面抗原を除去または減少できることで
ある。
伝統的なイオン交換クロマトグラフィには、幾つかの周知の欠点も存在する。例
えば、イオン交換材に結合し、選択的に溶出されるモノマー1gGに依存する方
法は交換材の結合力が限定されている、過程が全体的に緩慢であるという欠点を
有している。イオン交換クロマトグラフィはしばしば5i02吸収段階と組合さ
れて、脂質物質とプロ酵素を吸収するが、この方法はIgGを著しく損失させる
ことになる (20%)。他の欠点はクロマトグラフィ自体がIgGを凝集させ
る可能性があるということである。例えば、PCT特許出願第US831010
16号はIgGを陰イオン交換樹脂で精製する場合にこの傾向を克服するために
、実質的に非界面活性な種々な安定剤をIgGに包含させることを扱っている。
伝統的なイオン交換媒質上の流速は、直線流速度25〜30c+++/時を典型
的に超えないが、架橋を改良したアガロースゲルは120cm/時の流量で用い
られている。さらに、これらの慣晋的なイオン交換樹脂は、免疫グロブリン製剤
を含めたバイオポリマーの迅速な高分解能分離への利用を限定する、次のような
欠点を有している:
1、機械的安定性が不充分である。
・2.溶離剤条件、流量、温度等の選択により樹脂変形が生ずる。
3、粒径分布と孔度分布の両方に関して、樹脂粒子が多分散性である。
4、動的条件下で負荷能力が低い。
5、粒子の性質に機械的、物理的または化学的変化が生ずるため、使用後の樹脂
再生が困難である。
6、高い直線流速度での単位時間あたりの分解能が低い。
7、特別なスループットで最適分解能を達成するために必要な溶離剤組成物の選
択を限定せざるを得ない問題がある。
8、ゾーン展開速度が低いことにより、すなわち可能な直線流速度が低いことに
より必要な保持時間と分離時間が大きくなるため、生物学活性が著しく失われる
。
記述したように、以上の公知の方法と生成物に伴う欠点を避け、木質的にモノマ
ー1gGからなる生成物を生ずるように、免疫グロブリンG含有分画を分割する
方法を提供することが本発明の目的である。
本発明の第1態様によると、次の段階:(i) メゾ及びマクロ孔質表面を存す
る微粒状強陰イオン交換樹脂上での免疫グロブリンG含有物質の分画、及び(i
i)前記樹脂から溶出による精製IgG分画の回収から成るIgG含有物質の精
製方法を提供する。
この態様では、本発明は上記方法によって得られる精製1gGにまで及んでいる
。
微粒状陰イオン交換樹脂は、例えば、3. 5.10゜30及び90μmの公称
粒径を有し、粒径分布は狭い、また> 10mMの孔度を基準にして孔度分布も
狭い。このような陰イオン交換体ばJ、Ugels Lad、 P、C,Mor
k、 A、Berge+T、EIlingaen及びA、A、Kahnによって
rEmulsion Poly−merizationJ (f、Piirma
によって編集)383〜413頁にューヨーク、 Academic Pres
sから1983年出版)に述べられている。陰イオン交換樹脂は?Iono Q
樹脂のような、Monobeadsの商標(Pharmacia Fine C
hemicals)で入手される物質に基づくものであることが望ましい。
おおまかに上述したような粒度と孔度を特徴とする強陰イオン交換体の使用は、
例えばコーン分画■のペーストまたは粉末のようなIgG含有出発物質から、ガ
ヅマグロブリン凝集体、抗補体活性、プレカリクレイン活性化因子活性、第XI
I因子、プラスミンとプラスミノゲン活性、IgAならびにIgMの除去を可能
にすることが判明している。従って、この方法は静脈内使用に耐え得るrgcの
製造に寄与する。
例えばMono Q樹脂のような微粒状4級及び3級強陰イオン樹脂の使用は次
の利点を提供する:1、良好な機械的安定性。
2、樹脂が溶離剤条件によって実質的に変形しない。
3、樹脂が粒度分布と孔度分布の点で限定された分散性を示す。
4、負荷能力が高い。
5、直線流速度が高く、機械的安定性が良好である等のために、再生が比較的容
易である。
6、単位時間あたりの分解能が大きい。
7、樹脂の機械的及び化学的安定性を損なうことなく、また分割と回収を不利に
損なうことなく、非常に多様な溶離剤組成物、流速及び温度の使用が可能。
8、保持時間と分離時間が短いために回収率が大きく、生物学的活性の損失が低
下する。
迅速で大規模な処理に適した性質を有する他の樹脂は、例えば八cce I I
QMA (Diosynth、オランダ、オッス)と5pherosil QM
A(Rhone Poulenc、フランス)のようなシリカを主成分とする樹
脂ならびに使用度は低いが、例えばFast Flow Q(Pharmaci
a、スウェーデン、ウプサラ)のような高度に架橋したアガロース支持体を含む
。
本発明はまた、1gG含有物質からカリクレイン様エステラーゼ活性を除去する
ために色素アフィニティクロマトグラフィを用いる方法をも提供する。この方法
は単独で、または上記陰イオン交換方法と組合せて用いることができる。
本発明のこの態様では、TgG含有物質にマクロ孔質の機械的に安定なゲル支持
体に固定した蛋白質結合色素を接触させ、カリクレイン含有量の低い、精製した
IgG含有物質を回収する段階から成る、rgc含有物質からカリクレイン様エ
ステラーゼ、その他のプロテアーゼ酵素またはプロテアーゼチモーゲン活性を除
去する方法を提供する。
本発明はさらに、上記方法によって得られる精製rgGに及ぶ。
rgc含有物質はコーン分画■製剤(任意に、上記陰イオン交換段階を予め受け
されたもの)のようなIgG冨化吻質である。
陰イオン交換段階と色素アフィニティクロマトグラフィ方法との組合せは、この
ようなIgG冨化製剤から良好な分割率でモノマー1gGを迅速に分離して、静
脈色素アフィニティクロマヒグラフィは陰イオン交換方法の前に実施するのが好
ましい。
蛋白質結合色素は、典型的にはProcionタイプ(ICIAustrali
a 0perations)のトリアジニ)Ii色素または、他の製造業者によ
って製造されたこれの同等物であることが好ましい。色素アフィニティクロマト
グラフィに用イルマトリックスもFractogel (Merck、西ドイツ
。
ダルムシュタソト)、もしくはTSK (東洋曹達)のようなその同等物、また
はTrisacryl (Reactifs 1.B。
F、、フランス)もしくは同様な物質のような半固定マトリックスである。
色素アフィニティクロマトグラフィは多くの酵素及び蛋白質の精製に用いられて
いる。一般にクロロトリアジンを主成分とする色素が用いられている。これらは
アガロース、 5ephadex、ビーズ化セルロース、金属ron、ガラス、
微粒状シリカ及びアガロース−アクリルアミド(111tragel)コポリマ
ーを含む種々な支持体に共有結合している(C,Low+J、Pearson、
Methods in Enz。
104 巻、 ハートC197〜113頁参照)。クロロトリアジン色素も実験
室規模の方法で血清蛋白質の精製または除去に用いられている。
最も一般的に用いられる色素マトリックスはアガロースに結合したC1bacr
on F3GA(C4ba Geigy)である。
C1bacron F3GAマトリックスは種々な血漿蛋白質の分画(E、Gi
anuzza、P−Ainaud、Biochem、 J、(1982)201
巻。
129〜136頁)、他の血清蛋白質から血清アルブミンとリボ蛋白質の除去(
J、Travis、R,Pannell、C11n、Chjm。
Acta(1973)49巻、49頁)、補体蛋白質の精製(A、Gee等。
Jjmm、Meths(1979)30巻、 19頁)及びα2マクログロブリ
ンの精製(G、Virca等、 Anal、Bioch (1978)89巻。
274頁)に用いられている。ブルーデキストラン(デキストランに結合した一
Cibacron B]ue F3GA)は血清リボ蛋白質の精製(L、Wil
le、Cl1n、Chim、Acta、 (1976)71巻、35頁)、第X
因子の単離(L、Viccan、G、Ti5hkoff。
Biochim、Biophys、Acta (1976) 434巻、199
頁)及び凝固箱■、第■、第■と第X因子の分離(A、Swart、 H,)I
emker。
Biochim、Biophys、Acta(1970)222巻、692頁)
に用いられている。アガロースに結合したProcion Red (ICIA
ustralia)は血清からプラスミノゲンの抽出に用いられている(N、H
arris、P、Byfield、FEBS Ltrs(1979)103巻。
162頁)に用いられている。
本発明の方法では、今までに用いられていない、Procionシリーズ(IC
I Au5tralia 0perations)の色素のような他のトリアジ
ン色素を、例えばFractogel、と7risacrylのような大規模/
工業的プロセス規模の分離に適した、機械的に安定なゲルマトリックスに結合さ
せて、ガンマグロブリン溶液からのカリクレイン様活性の除去に用いる。Fra
ctogelは親水性ビニルポリマーから成り、Trisacrylはアクリル
モノマーと二官能性の親水性モノマーとのコポリマーである。これらの支持体の
利点は次の通りである:
i 機械的安定性が大きい。
11 ゲルマトリックスに対する蛋白質の特異的結合が一般に弱い。
iii 色素に対する結合力が高い〔通常、Fraetogelまたは7ris
acrylの1dがMXシリーズからのProcion色素10■と結合するが
、アガロース1dは色素2〜4■と結合するにすぎない(C,Lowe、J、P
earson、Me−thods in Enz、104巻、パートC,97〜
113頁)〕。
iv 微生物による分解に耐性がある。
Fractogelに結合した種々なProcion色素がガンマグロブリン製
剤中のカリクレイン様活性と結合することが判明している。IgG製剤からカリ
クレイン様活性を高度にアフイニテイ結合させるために適した色素の例は、Na
vy NER,Navy HERD、 Red HE3B、 Red MX5B
。
Red MX8B、 5carlet MX GR及びYellow MX G
Rである。
本発明に用いる色素アフィニティクロマトグラフィは、カリクレイン活性の除去
に対して、例えばベンズアミジンのような固定化基質の使用を凌駕する幾つかの
利点を有している。このような利点は大きい蛋白質結合力、低コスト、−i的な
入手可能性、マトリックス材への結合の容易さ、細菌及び酵素による分解に対す
る耐性ならびに低毒性を含んでいる。このことが色素アフィニティクロマトグラ
フィを大規模な蛋白質精製に理想的なものにしている。
エタノールはコーン分画Hのペースト(25%)の主要な成分である。従っ−6
出発物質中のエタノール濃度は重要である。10%までのエタノール濃度はイオ
ン交換と色素アフィニティクロマトグラフィの両方による上記成分の分離に殆ん
どまたは全く影響を存さないことが判明している。
本発明のイオン交換方法の典型的な例では、Mono Q樹脂を20mM Tr
is C1pH8,0(緩衝液A)、 60mM NaC1中で平衡化させる。
コーン分画■のペーストまたは粉末から製造したガンマグロブリン溶液をカラム
に装入し、緩衝液A 60mM NaC1によってカラムから落出させて、凝集
体を含まず、ダイマーガンマグロブリン含量が低く、抗補体活性が低く、IgA
、IgM、PKA、第Xll因子、プラスミンまたはプラスミノゲン活性の検出
されないガンマグロブリン溶液を製造する。この製造はガンマグロブリンの高い
回収率で行われる。このアプローチは実施例1と3によって説明する。
本発明による色素アフィニティクロマトグラフィの典型的な方法はFracto
gel TSt(−HW55 (F)またはTSK−)IW65. (F )
に結合したYelloiy MX GRのようなProcion色素を用いる。
この色素アフィニティヵラムを緩衝液A、、 60mM NaC1中で平衡化さ
せる。コーン分画■のペーストまたは粉末から調製したガンマグロブリン溶液を
カラムに装入し、カラムから緩衝液A、 60mM NaC1により溶出させて
、カリクレイン活性の低下したガンマグロブリン溶液を製造する。ガンマグロブ
リンの高い回収率とともに、カリクレイン様活性の95〜70%の低下が認めら
れる。残留活性は既述のイオン交換方法によって除くことができる。この活性は
PKAの存在によると思われる。このアプローチは実施例2によって説明する。
凝集体(トリマー以上)、抗補体活性、PKA、第Xll因子、カリクレイン、
プラスミンとプラスミノゲン、IgAとTgMを含まないガンマグロブリンの製
造は、本発明によって、色素アフィニティクロマトグラフイとイオン交換クロマ
トグラフィとを組み合わせることによって達成される。1つの好ましい方法では
、YellowMX−GR−Fractogel とMono口樹脂全樹脂る。
この方法では、カラムを緩衝液A、 60mM NaC1中で平衡化させる。
次に、ガンマグロブリン溶液を両力ラムに通し、緩衝液A、 60mM NaC
1によって溶出させて、上記性質を有するガンマグロブリン溶液を得る。クロマ
トグラフィの好ましい順序としては、色素アフィニティ支持体でのクロマトグラ
フィが低レベルの凝集体1gGを生成させて抗補体活性を高めるので、色素アフ
ィニティクロマトグラフィの次にイオン交換クロマトグラフィを配置する。この
抗補体活性はイオン交換方法によって除去される。さらに、アフィニティカラム
から漏出する色素はイオン交換体によって除去される。
他のイオン交換樹脂(Accell QMA、 Fast Floow Q)の
使用は実施例5,6と7によって説明する。使用可能な他の色素(Red M
X 5 B)の使用は実施例4と6によって説明する。これらの実施例において
、色素は実施例2におけるよりも低い配位子密度で異なるマトリックス(Tri
sacryl GF 2000)に結合している。カリクレイン様活性の除去は
この実施例ではあまり効果的でないが、IgGの回収率は大きい。
実施例1
コーン分画■のペーストのMono Q処理LCC500マイクロプロセッサ−
、UVI制御光学装置。
REC4822チヤンネルチヤートレコーダー、 P500ポンプ2個、混合室
、MV7電動弁及び50m/スパーループがら成るFPLC系(Pharmac
ia社製)でクロマトグラフィを実施した。緩衝液は全て、石英ガラス容器で蒸
溜し、Milli Q系(Millipore社製アメリカ、ミズーリ州。
ベッドフォード)を用いて脱イオン化した水を用いて調製した。緩衝液は全て脱
ガス化し、0.45μm膜を通して濾過した。緩衝液化合物は全てSigma
Chemic、alsCo、(アメリカ、ミシシソピ州、セントルイス)から入
手した。用いたイオン交換体はMono Q HR16/10(Pha−rma
cia社製)であった。
Mono Q HR16/10 (カラム容積20m1)をFPLC系に結合し
、20mM Tris/CI pH8,0(緩衝液A)60mM NaC1中で
平衡化させた。コーン分画■のベース) 10gを緩衝液A、 60mM Na
C130mf中に入れ、0.45.crm膜を通して濾過した。濾過した溶液の
濃度は65■/mlであった。
この?容液17m1をMono Q HR16/10カラムに、3.0m//分
の流量で装入した。装入後に、流量は背圧が3.5MPaを超えないように、徐
々に6m//分まで上昇した。保持されない蛋白質を回収し、HPSECによっ
て分析し、蛋白質分解活性と抗補体活性を評価した。第1表では、Mono Q
による処理前後のコーン分画■の溶液の性質を比較する。
(本頁以下余白)
第 1 表
コーン分画■溶液とMono Q処理コーン分画■溶液の性質の比較
M’onoQ処理
コーン分画■ コーン分画■
凝集体% )10
ダイマー% )1 7 2
モノマー% ) 92 98
抗補体活性 2 11 <2
(Cl3゜/mg/時)
PKA(B、0.Bχ参照2) ) 13 0第XII因子発生PKA ) 3
4 0(B、0.Bχ参照2))
プラスミン(ΔA405/分/mg) ) 3.4X10−5 0プラスミノケ
ン(ΔA405/分/mg)) 4 9.5X10−’ 0カリクレイン (Δ
A405/分/mg)) 7.7X10”’ 5.6X10−’IgG回収率は
83%
第1表の脚注
1、ガンマグロブリン溶液中のIgG凝集体レベルは、600 X 7.5 *
m TSK G3000SWカラム(東洋曹達工業。
日本)での高性能サイズ排除クロマトグラフィ (Hデータは全て、Model
M6000Δ溶媒分配ポンプ、 06にユニバーサルインジェクター、 Mo
del M450可変波長デデクターとModel 730 Data Mod
ule(全てがWatersAssoc、社製)を用いて集積した。クロマトグ
ラフィは0.1Mリン酸ナトリウムpH7,0によってlrn!/分の流速で実
施した。
2、抗補体活性はWeirの方法(1978)に基づく微小力価プレート免疫溶
血方法(実験免疫学ハンドブック1巻、セクション5A 3〜13.第3版、
1978年、 Black−well)によって測定した。抗A、抗体を含まな
いヒトAB血清のプールを補体とヘモリシンのソースとして用い、ヒツジ赤血球
の1.4%V/V 2.濁液(グループii)を溶血インジケータ系として用い
た。IgGを補体4CI+5゜単位とともに1時間インキュベートした。
結果は、存在するIgG1■あたりの、IgGとの1時間インキュベーションで
「消費された」 (すなわちもはや溶血反応に利用されない)補体単位として報
告する。
3、PKA、この分析方法はImanari等1974の方法(Fogerty
Int Center Proc、27号、205〜213頁)に基づくもの
である。この分析はプレカリクレイン活性化因子(PKA)がプレカリクレイン
(ヒト血漿から抽出)をカリクレインに転化させる能力と、合成Mi3HTAM
E (トシルアルギニンメチルエステル)からの3Hメタノール発生によるカリ
クレイン活性の監視とに依存する。結果は、生物学基準局(Bureau of
Biologics Reference)製剤Igc 60mg/)容液d
として表す。
第XIT因子分解から発生するPKAは、IgGサンプルをプレカリクレインと
硫酸デキストランの存在下で最初にインキュベートしくり、L、Tankers
ley等の方法、 Blood(1983)62巻、448真に基づ<)、上記
方法を用いて硫酸デキストラン依存性PKAを決定することによって測定した。
4、プラスミンとカリクレイン活性は、それぞれ色素生産性基質52251と5
2303(Kabi Vitrum、ストックホルム)とCaryのモデル15
分光光度計とを用いて分光測光的に測定した。
分析は全て、基質(1mM) 40μ!とサンプルμlとを含む反応量20(l
u#によって50mM Tris C1,50mM NaC1pH8,0(緩衝
液C)中で37℃において実施した。2%酢酸800μlを添加して、反応を停
止した。
プラスミノゲン活性はストレプトキナーゼ250車位/dの存在下、37℃にお
いてサンプルを30分間ブレインキュベートし、次にストレプトキナーゼ依存性
プラスミン活性を測定することによって測定した。
実施例2
コーン分画■のペーストのYellow MX GR−Fractogal処理
ICI Au5tralia社から入手したYellow ’rIX GR,ジ
クロトリアジン色素(以下では色素と呼ぶ)を次のように、Fractogal
支持体に結合させた:水10−に溶かした色素0.15gを加えた水30+nZ
中に、生重量で10gのゲルを懸濁させた。5M NaC14−を加え、混合物
を室温において攪拌しながら、1時間インキュベートした。5 M NaOHO
,125+nZを加え、30℃において撹拌しながら、インキュベーションを2
時間続けた。この結合方法後に、色素−Fractogel支持体を2〜5倍量
の6F尿素、0.5M NaOHで洗浄し、次に水で完全に洗浄した。
7−量のYellow MX GR−FractogalカラムをPharma
cia社製のHR10/10カラム中に用意した。これを実施例1に述べたFP
LC系に結合させ、20mM Tris/CI pH8,0(緩衝液A)60m
M NaC1中に平衡させた。ペースト2gを緩衝液A、 60mM NaC1
6−中に入れ、0.45μm膜を通して濾過した。濾過した溶液の深度は50■
/dであった。この溶液3.5 m/を色素カラム中に1.0mff/分の流量
で装入した。この装入後に、背圧が0.7MPa(100Psi)を超えないよ
うに流量を2.On//分に高めた。保持されない蛋白質を回収した。この保持
されない蛋白質は装入した全蛋白質の87%を含んだ。この溶液をHPSECで
分析し、抗補体活性と蛋白質分解酵素活性を評価した。第2表では、コーン分画
■の溶液の性質と色素カラム処理したコーン分画■の性質とを比較する。
第 2 表
コーン分画■溶液とYelloiy MX−GR−Fractogel処理コー
ン分画■との比較
色素処理した
コーン分画■ コーン分画■
凝集体% 11
ダイマ一% 7 10
モノマー% 9289
ACA(C)isa/分/mg) I 1 19PKA(B、0.Bχ参照2)
17 7第H1因子(B、0.B″A参照2)53TIE Mデキストラン依
存性PKA
プラスミン(ΔA405/分/mg) 0 0プラスミノケン(Δ八405/分
/mg) 1.73 X 10−’ 1.91 X 10−’カリクトイン(Δ
4405/分/mg) 7.93X10−’ 2.45X10−’IgG回収率
は87%であった。
パラメータの説明は表1の脚注を参照のこと。
実施例3
コーン分画HのペーストのMono Q、 Yelloiy MXGR−Fra
ctogal処理
Mono Q HR16/10+ Yellow MX GR−Fractog
alカラム(色素−Fractogal 7−をPharmacia製HR10
/10カラムに充填)を連続的に結合して、サンプルをMono Qカラムに装
入すると、保持されない蛋白質が直接、色素−Fractogalカラムに通過
するようにした。カラムを20mM Tris/CI pH8,0(緩衝液A)
、 60mM NaC1中で平衡化させた。コーン分画■ベース) 10gを緩
衝液A。
60mM NaC130m!中に加え、0.45μm膜を通して濾過した。濾過
した溶液の密度は65mg/−であった。この溶液をカラムに装入した。初期流
速は2ml/分であったが、装入中に背圧を3.5MPa未溝に保つために0.
5d/分に減少した。装入後には背圧が低下した場合に、流速を再び2ml/分
に戻した。保持されない蛋白質を回収した。保持されない蛋白質溶液は装入した
全蛋白質の70%を含有した。この溶液をHP S E Cで分析して、抗補体
活性と蛋白質分解酵素活性とを評価した。第3表では、コーン分画■の溶液とM
ono Q−色素処理コーン分画■の性質を比較する。
(本頁以下余白)
第 3 表
コーン分画■溶液と、Mono Q−色素処理コーン分画■との比較
MonoQ−色素処理
コーン分画■ コーン分画■
凝集体% 1゜
ダイマー% 72
モノマー% 9298
八CA(C)Iso/分/mg) LL <2PKA(B、0.Bχ参照2)
3. 0第XII因子(B、O,Bχ参照2)40−硫酸デキストラン依存性P
KA
プラスミン(Δ八405/分/mg) 3.4 X 10−’ 0プラスミノケ
ン(ΔA405/分/mg) 9.5 x 10− ’ 0カリクレイシ(ΔA
405/分/mg) 7.7 X 10−’ OIgG回収率は70%であった
。
パラメーターの説明は表1の脚注参照のこと次の実施例では、コーン分画Hのペ
ーストと20mMTris/CI、 60mM NaCl、p)(8,0緩衝液
を1=4の比で混合して、最終蛋白質濃度54■/dにすることによって出発物
質を調製した。樹脂を全て10−カラムに充填して、20mM Tris/C1
−、60mM NaCl pH8,0中で予め平衡化させた。
実施例4
コーン分画■の溶液のRed MX5B−Trisacryl処理Red MX
処理Re族例2に述べた方法によって、Trisa−cryl GF 2000
に結合させた。但しこの実施例では、湿ったゲル]、Og対色素0.05gの比
を用いた。
コーン分画■の溶液10rnlを1ml/分の速度でカラムに装入した。保持さ
れないピークを回収したが、これは装入した全蛋白質の95%を含有した。出発
物質とRedMX5B−Trisacryl処理物質を性質のいくつかを第4表
で比較する。
実施例5
コーン分画■溶液のAccell叶A処理コーン分画■溶液4.3−をAcce
ll QMAカラムに2m1Z分の流速で装入した。保持されないピークを回収
したところ、装入した全蛋白質の95%を含有した。出発物質とAccell
QMA処理物質の性質の幾つかを第4表で比較する。
実施例6
結合したRed MX5B−Trisacryl、 Accell QMAによ
る処理
実施例4から保持されないピーク1o−をAccell QMAカラムに2m/
/分で装入した。結合段階からの回収率は87%と計算された。出発物質と色素
−Accell QMA処理物質の性質の幾つかを第4表で比較する。
実施例7
コーン分画■熔液のFast Flow Qの処理コーン分画■溶液5mlをF
ast Flowカラムに1mZ/分で装入した。保持されないピークを回収し
たところ、全蛋白質の84%を含有した。出発物質とFast Floiv Q
処理物質の性質の幾つかを第4表で比較する。
(本頁以下余白)
第 4 表
実施例4〜7からのデータの要約
車60mg/m/溶液として標準化
分析方法の説明に関しては表1の脚注参照実施例8
コーン分画■のペースト1 kgを20mM Tris/CI−、60mM N
aC1pH8,0緩衝液1.5りに溶かして濾過した。
濾液を300+r/ Yellow MX GR−Fractogelカラムと
HR16/10 Mono Qカラムに数回のバッチで通して処理した。
カラム溶出液をプールし、酸性化し、エタノールを除去し、蛋白質濃度を透析濾
過によって6%誓/νに調節した。次に溶液を無菌濾過し、IgGサブクラスと
IgA含有量について分析した。
第5表に見られるように、製剤中には全てのクラスのIgGが許容できる濃度で
存在した。さらに、この溶液はIgAの3種類の市販テストキットの中の2つの
検出レベル未満のIgA4Jを含有した(第6表)。しかし、2回の分析に見ら
れた、3種類のキットの間で明らかに矛盾した値が得られたことの理由は、この
段階では不明である。
(本頁以下余白)
第 5 表
色素−Monobead処理IgGのIgGサブクラス含量、市販T1gG静注
用装剤との比較
プロセス IgG1 IgG;z IgG31gGaバ、7チA (15,0>
15.6 >1.88 0.76バソチB (>23.5 >15.6 1.8
8 0.76# IgG 60g/IgG;容’Ig、 1 r4’、 Mil
es ACCRAサフ゛クラス分類キットにより分析
本実施例8に述べた通り
(本頁以下余白)
第 6 表
色素−Monobead処理1gGのI処理1量G市販)gG静注用裂剤と比較
IgA濃度(μg/m/’)
ハツチ1 220 5]、0 150
ハツチ2 270 410 250
本実施例8に述べた通り
国際調査報告
lIIlmllnA−1^−”””””’PCT/ALI8610OIIQAN
NEX TOTHεINTERNATIONAL 5EARCHREPORT
0NUS 4546LfiL WO7900541AU 51030/85 ε
P 186360 JP 61145125 US 4590002END O
F ANNEX
Claims (16)
- 1.次の工程: (i)メゾ孔質面とマクロ孔質面とを有する微粒状強陰イオン交換樹脂上での免 疫グロブリンG含有物質の分画、及び (ii)前記樹脂からの溶出による精製IgGフラクションの回収 からなる、IgG含有物質の精製方法。
- 2.前記樹脂が微粒状4級または3級強陰イオン交換樹脂である請求の範囲第1 項記載の方法。
- 3.前記樹脂が3,5,10,30及び90μmの公称粒径を有し、粒径分布が 狭い、孔度分布も孔度>10nMを基準にして狭いものである請求の範囲第1項 または第2項記載の方法。
- 4.前記免疫グロブリンG含有物質がコーン分画IIのペーストまたは粉末であ る請求の範囲第1項〜第3項のいずれかに記載の方法。
- 5.前記陰イオン交換樹脂がMonoQ樹脂である請求の範囲第1項〜第4項の いずれかに記載の方法。
- 6.請求の範囲第1項〜第5項のいずれかに記載の方法によって製造した精製I gGフラクション。
- 7.次の工程: (i)機械的に安定な、マクロ孔質ゲル支持体上に固定化された蛋白質結合色素 に、IgG含有物質を接触させ、 (ii)酵素とチモーゲンを含まないIgG含有物質を回収すること から成る、IgG含有物質からカリクレイン様エステラーゼ、その他のプロテア ーゼ酵素またはプロテアーゼ・チモーゲン活性を除去する方法。
- 8.前記IgG含有物質が請求の範囲第1項〜第5項のいずれかに記載の方法に よって製造した精製IgG分画である請求の範囲第7項記載の方法。
- 9.前記IgG含有物質がコーン分画IIのペーストまたは粉末である請求の範 囲第7項記載の方法。
- 10.前記酵素とチモーゲンとを含まないIgG含有物質を請求の範囲第1項〜 第5項のいずれかの方法によってさらに精製する請求の範囲第7項記載の方法。
- 11.前記蛋白質結合色素がトリアジニル蛋白質結合色素である請求の範囲第7 項〜第10項のいずれかに記載の方法。
- 12.前記トリアジニル色素がプロシオン(Procion)タイプの色素であ る請求の範囲第11項記載の方法。
- 13.前記色素をネイビーHER,ネイビーHERD,レッドRE3B,レッド MX5B,レッドMX8B,スカーレットMX GR及びイエローMX GRか ら或る群から選択する請求の範囲第12項記載の方法。
- 14.前記ゲル支持体が半固体または固体マトリックスである請求の範囲第7項 〜第13項のいずれかに記載の方法。
- 15.前記マトリックスがフラクトゲル(Fractogel)とその同等物ま たはトリスアクリル(Trisacryl)材料から作成されたものである請求 の範囲第14項記載の方法。
- 16.請求の範囲第7項〜第15項のいずれかに記載の方法によって製造した、 カリクレイン,プラスミン及びプラスミノゲンを含まないIgG含有物質。
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1987
- 1987-01-15 DK DK021187A patent/DK21187A/da not_active Application Discontinuation
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Publication number | Publication date |
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DK21187D0 (da) | 1987-01-15 |
DK21187A (da) | 1987-03-13 |
EP0222838A4 (en) | 1987-12-09 |
NZ216094A (en) | 1989-06-28 |
EP0222838A1 (en) | 1987-05-27 |
WO1986006727A1 (en) | 1986-11-20 |
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