JPS6349383Y2 - - Google Patents

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JPS6349383Y2
JPS6349383Y2 JP14536681U JP14536681U JPS6349383Y2 JP S6349383 Y2 JPS6349383 Y2 JP S6349383Y2 JP 14536681 U JP14536681 U JP 14536681U JP 14536681 U JP14536681 U JP 14536681U JP S6349383 Y2 JPS6349383 Y2 JP S6349383Y2
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valve
brake
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ball valve
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JP14536681U
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【考案の詳細な説明】 本考案は登坂路における自動車の発進のための
ブレーキ力制御弁に関する。
通常、自動車が登坂路において停止し、その後
に発進しようとする場合には、ハンドブレーキ装
置により自動車を停止状態に保持した状態でアク
セルペダルを踏み込んでエンジンの回転数をある
程度高めつつ、クラツチ操作によりクラツチ板を
徐々に接合させ、いわゆる半クラツチの状態に
し、次いで半クラツチの状態を保持しながらハン
ドブレーキ装置を徐々に解放しつつ、アクセルペ
ダルを更に踏み込んで徐々に発進させるようにし
ている。しかし、このような登坂路における発進
の際の操作すなわち、ハンドブレーキ操作、クラ
ツチ操作、アクセル操作を適切に行なうのは運転
未熟者にとつて非常に困難であり、この発進の失
敗により自動車が後方に移動して他の自動車等に
衝突する事故の原因ともなつている。
このため、従来より登坂路における発進を容易
にする目的で、内部に、クラツチマスタシリンダ
に接続されるプランジヤ孔とブレーキマスタシリ
ンダおよびホイールシリンダに接続される弁孔と
を有する本体と、この弁孔内に配置され、登坂路
で自重により移動して弁孔の端壁に設けた弁座に
着座し、ホイールシリンダからブレーキマスタシ
リンダへのブレーキ液の流通を阻止する球弁部材
と、上記プランジヤ孔内に摺動可能に配置され上
記クラツチマスタシリンダからの作動液圧を受け
るとともにこの液圧力に対向する予負荷ばねの付
勢力を受けるプランジヤとを備え、上記クラツチ
マスタシリンダの操作に応じてプランジヤを駆動
し上記球弁部材を離着座するようにしたブレーキ
力制御弁が提案されている。
上述のブレーキ力制御弁によると、登坂路で停
止する際、マスタシリンダを作動させてブレーキ
配管系内にブレーキ液圧を保持した状態でクラツ
チ操作を行ない、クラツチ板を非接合状態にする
と、上記球弁部材が弁座に着座してホイールシリ
ンダからブレーキマスタシリンダへのブレーキ液
の流通を阻止し、次いでブレーキマスタシリンダ
を非作動状態にしても、上記弁孔からホイールシ
リンダに至るブレーキ配管系内のブレーキ液圧を
そのまま保持し、発進の際には、クラツチ操作に
よりクラツチ板を半クラツチの状態で接合させる
と上記プランジヤが移動して球弁部材を離座し、
ブレーキ配管系内に保持されていたブレーキ液圧
を解放し、このクラツチ操作と同時にアクセル操
作を行ないエンジンの回転数を徐々に高めてゆく
と、ハンドブレーキ操作を行なうことなく、平坦
路面での発進と同様の操作で坂道発進ができる。
かかる従来の登坂路発進のためのブレーキ力制
御弁においては、球弁部材を、弁孔内に摺動自在
に押入され一端がプランジヤの端部に固定され他
端にこの球弁部材に係合可能な爪部を形成した案
内部材内に配置し、クラツチマスタシリンダの液
圧に応じて駆動されるプランジヤと共に移動する
この案内部材により球弁部材の着座を阻止する構
造となているため、案内部材の分だけ部品点数が
多くなつて装置が複雑になるばかりでなく、案内
部材を弁孔内に収容するために装置が大型化し、
また案内部材とプランジヤとの結合を要するため
この結合作業がめんどうであると言う不具合を有
していた。
本考案は上述の問題に鑑みてなされたものであ
つて、簡単な構造で組立て作業を容易にする登坂
路発進のためのブレーキ力制御弁を提供すること
を目的とし、その特徴とするところは、前記弁孔
の内面に前記球弁部材を転動可能に配置するとと
もに、前記プランジヤの一端に前記弁孔内に突出
し前記球弁部材に係合して該球弁部材の着座を阻
止する突出部を形成したことにあり、弁孔に直接
球弁部材を配置し、プランジヤの一端に形成した
突出部により上記球弁部材の着座を阻止すること
により、弁孔内に配置する案内部材を不要にした
ものである。
以下、図示の実施例に基いて本考案について詳
しく説明する。
全体を1で示すブレーキ力制御弁は、その本体
2の内部に段付のプランジヤ孔3と、プランジヤ
孔3に対して略直角方向に伸びる弁孔4とが穿設
されており、この弁孔3は自動車の走行路面に平
行になるよう配置される。弁孔4の開口5には端
部にOリング6を装着したプラグ7が螺着され、
弁孔4の端壁8との間に弁室9が画成されてい
る。弁室9内には自重により転動可能な球弁部材
10が弁孔4の底部内面11に接して配置され、
この球弁部材は、端壁8に設けた溝12内に圧入
固定した合成樹脂より成る弁座13に着座可能で
ある。弁孔4の底部内面11から弁座13の中心
までの高さは、球弁部材10の半径と同寸法に設
定されており、球弁部材10が転動して図の右方
に移動したとき弁座13に密着するようになつて
いる。こうして、球弁部材10と弁座13とで弁
14を構成している。
一方、プランジヤ孔3内には中央部に大径部1
5を形成したプランジヤ16が摺動可能に挿入さ
れ、大径部15の上部の肩17とプランジヤ孔3
の肩18との間に室19が区画されるとともに、
プランジヤ孔3の開口20に螺着したプラグ21
と大径部15の下部の肩22との間に室23が区
画されている。円筒形状を呈するプラグ21に
は、その内部に内孔24が形成されており、内孔
24内にプランジヤ16の下部小径部25が摺動
自在に嵌合し、下部小径部25の下方にばね室2
6が形成されている。このばね室26内に予負荷
を与えて張設したばね27は、プランジヤ16を
上方に押圧している。肩22はプラグ21の上端
面28に当接可能であり、肩22がこの上端面2
8に当接することによりプランジヤ16の下方へ
の移動が制限される。プランジヤ16の上部小径
部29の上端部には突出部30が形成されてお
り、この突出部30はプランジヤ孔3の上端に形
成され弁室9に向けて開口する孔31を貫通して
球弁部材10の下部に係合可能である。上部小径
部29の肩32が孔31の肩33に当接した図示
の状態では、突出部30は球弁部材10に係合し
て、球弁部材10が弁座13に着座するのを阻止
している。プランジヤ孔3内の室23はプランジ
ヤ16に穿設した軸方向の通路34および半径方
向の通路35によつて常時弁室9に連通する。プ
ランジヤ16の上部小径部29の外径と下部小径
部25の外径とは同径であり、又、大径部15の
外径は、大径部15の有効受圧断面積から上部小
径部29の有効受圧断面積を差し引いた値が上部
小径部29の有効受圧断面積の値より大きくなる
ように、その外径寸法が設定されている。
本体2の上部に形成され弁室9に連通する接続
口36は、配管37によつて後輪ブレーキ装置3
8に接続され、又弁孔4に対向して本体2に形成
され、弁14を介して弁室9に連通する接続口3
9は、配管40により、車体41に取付けられた
タンデムマスタシリンダ42の一方の吐出口に接
続されている。さらに、接続口39に並行に本体
2に形成され室19に連通する接続口43は、配
管44により、車体41に取付けられたクラツチ
マスタシリンダ45に接続されている。46はク
ラツチオペレーチングシリンダ、47はブレーキ
ペダル、48はクラツチペダルである。49,5
0,51,52はOリングである。
以上の構成によるブレーキ力制御弁1の作用を
以下に説明する。
今、自動車が登坂路を走行中であるとし、運転
者がブレーキ操作およびクラツチ操作を行なつて
いないとすると、ブレーキ力制御弁1のプランジ
ヤ16はばね27により押圧されて上部小径部2
9の肩32が孔31の肩33に当接する位置にあ
り、プランジヤ16がこの位置にあるときは、突
出部30が球弁部材10に係合して球弁部材10
は弁座13から離座しており、弁14は開いてい
る。
弁14が開いている際に運転者がブレーキペダ
ル47を踏み込みタンデムマスタシリンダ42を
作動させると、ブレーキ液が接続口39内に供給
され、弁14、弁室9、接続口36および配管3
7を通つて後輪ブレーキ装置38のホイールシリ
ンダに至り、ブレーキが作動して自動車の速度が
徐々に減少してゆく。次いで、自動車が完全に停
止する際に、ブレーキ液圧を配管系内に保持した
状態で、運転者がクラツチペダル48を踏み込む
と、クラツチ作動液圧がクラツチオペレーチング
シリンダ46に伝達されるとともに、ブレーキ力
制御弁1の接続口43を介して室19に伝達され
る。室19にクラツチ作動液圧が伝達されると、
プランジヤ16は、その大径部15にクラツチ作
動液圧を受圧し、クラツチ作動液圧による押圧力
と上部小径部29に作用する弁室9内の液圧によ
る押圧力とが、これに対向するばね27の予負荷
力と大径部15に作用する室23内の液圧による
押圧力との和に抗して下方に移動し、大径部15
の下部の肩22がプラグ21の上端面28に当接
して停止する。プランジヤ16の下方への移動に
より突出部30は球弁部材10から離れ、球弁部
材10は自重により転動して弁座13に着座し、
弁14が閉じる。
弁14が閉じた状態で運転者がブレーキペダル
47を非作動位置に戻すと、弁14からタンデム
マスタシリンダ42までの配管系のブレーキ液圧
は解放されるが、弁14から後輪ブレーキ装置3
8までの配管系のブレーキ液圧は保持され、クラ
ツチペダル48を踏み込んでおけば自動車を完全
停止状態に保持できる。
次いで、自動車を発進しようとする場合には、
自動車のシフトレバーを操作したのちアクセルペ
ダルを踏み込んでエンジンの回転数を高めるとと
もにクラツチペダル48を徐々に非作動の位置に
戻すと、クラツチ装置のクラツチ板が半クラツチ
の状態で接合するとともに、ブレーキ力制御弁1
の室19内におけるクラツチ作動液圧の低下によ
り、ばね27の作用力とプランジヤ16の大径部
に室23内の液圧が作用して生じる力との和が、
室19内のクラツチ作動液が大径部15に作用し
て生じる力と弁室9内の液圧が上部小径部29に
作用して生じる力との和に打ち勝つて、プランジ
ヤ16は上方に移動し、上部小径部29の肩32
が孔31の肩22に当接して停止する。このと
き、プランジヤ16の突出部32は球弁部材10
に係合して球弁部材10を弁座13から離座せし
め、弁14が開く。弁14が開くと、後輪ブレー
キ装置38のホイールシリンダ内に保持されてい
たブレーキ液圧が解放されるため、ハンドブレー
キ操作を行なうことなく自動車は発進する。
以上詳しく説明したように、本考案は、弁孔の
内面に直接球弁部材を転動可能に配設するととも
に、クラツチマスタシリンダの作動液圧に応じて
駆動されるプランジヤの一端に上記弁孔内に突出
できる突出部を形成し、この突出部を上記球弁部
材に係合して球弁部材の着座を阻止するようにし
たので、弁孔内に別途配設する案内部材が不要と
なり、この案内部材を収容するために要した弁孔
のスペースを小さくしてブレーキ力制御弁を小型
軽量化することができ、また、案内部材とプラン
ジヤとの結合作業が不要になることにより、ブレ
ーキ力制御弁の組立て作業を簡略にすることがで
きると言う利点がある。尚、ブレーキ力制御弁1
を他方のブレーキ系統にも設置して良いことは勿
論である。
【図面の簡単な説明】
図は本考案の実施例の配管系を含む断面図であ
る。 1……ブレーキ力制御弁、2……本体、3……
プランジヤ孔、4……弁孔、7,21……プラ
グ、9……弁室、10……球弁部材、11……弁
孔4の底部内面、13……弁座、14……弁、1
5……大径部、16……プランジヤ、25……下
部小径部、27……ばね、29……上部小径部、
30……突出部、34,35……通路、36,3
9,43……接続口、38……後輪ブレーキ装
置、42……タンデムマスタシリンダ、45……
クラツチマスタシリンダ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 内部に、クラツチマスタシリンダに接続される
    プランジヤ孔とブレーキマスタシリンダおよびホ
    イールシリンダに接続される弁孔とを有する本体
    と、該弁孔内に配置され、登坂路で自重により移
    動して該弁孔の端壁に設けた弁座に着座し、該ホ
    イールシリンダから該ブレーキマスタシリンダへ
    のブレーキ液の流通を阻止する球弁部材と、前記
    プランジヤ孔内に摺動可能に配置され前記クラツ
    チマスタシリンダからの作動液圧を受けるととも
    にこの液圧力に対向する予負荷ばねの付勢力を受
    けるプランジヤとを備えた登坂路発進のためのブ
    レーキ力制御弁において、前記弁孔の内面に前記
    球弁部材を転動可能に配置するとともに、前記プ
    ランジヤの一端に前記弁孔内に突出し前記球弁部
    材に係合して該球弁部材の着座を阻止する突出部
    を形成して成る登坂路発進のためのブレーキ力制
    御弁。
JP14536681U 1981-09-30 1981-09-30 登坂路発進のためのブレ−キ力制御弁 Granted JPS5848534U (ja)

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JPS5848534U JPS5848534U (ja) 1983-04-01
JPS6349383Y2 true JPS6349383Y2 (ja) 1988-12-19

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