JPS6348771B2

JPS6348771B2 -

Info

Publication number: JPS6348771B2
Application number: JP55169549A
Authority: JP
Inventors: Takao Naito
Original assignee: Hitachi Ltd
Current assignee: Hitachi Ltd
Priority date: 1980-12-03
Filing date: 1980-12-03
Publication date: 1988-09-30
Also published as: JPS5793817A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は磁力により複数の強磁性物品を相互に
非接触状態で磁場空間領域内に方向性を揃えて分
布ストツクする強磁性物品の供給装置に関する。

ダイオード等の電子部品を選別機、マーク機、
包装機等のメインマシンに個別供給する装置とし
て、従来は第１図及び第２図に示す構造の供給装
置が用いられている。この装置は永久磁石を利用
して磁石１をＮ、Ｓ極が互に対向する配置とする
と共に、対向する空間の磁力勾配を付けるために
対抗する磁石群に勾配を付けて設置し、その間に
非磁性材から成る２枚のガイド板２をダイオード
３の長さよりわずかに広い間隔で平行に配設し、
ガイド板間のストツク空間領域４内に強磁性から
なるリード部分を有するダイオード３を浮遊整列
ストツクするようになつている。しかし、このよ
うな供給装置では、ストツク空間領域におけるダ
イオード３の分布は磁界内でバランスを取つて分
布するため、ダイオードのストツク量が減少する
に従い供給率が低下し、あるストツク量に達する
と供給不能となる。また、ダイオードのリード線
曲り及びストツク量の減少等でストツク空間領域
（空間領域）４に残留品ができるために、残留品
の確認、追加供給、リード線曲り品除去等の付帯
作業が必要となると共に、リード線曲り品の混入
の危険性が高い等の問題がある。

したがつて本発明の第１の目的は、ストツク空
間領域内のダイオードのストツク量が減少しても
供給率が低下しない供給装置を提供することにあ
る。また、他の目的は、ストツク空間領域内に残
留した残留品を排除することができる供給装置を
提供することにある。

このような目的を達成するために本発明は、ダ
イオード等のストツク量に応じて空間領域内を移
動する払出機構及び、マグネツト部を上昇、下降
運動させ磁場を移動することで空間領域外に残留
品を自動的に排除するクリーニング機構を備え、
空間領域内にストツクされたダイオード等を完全
処理するものである。

以下実施例により本発明を設明する。

第３図及び第４図は本発明の強磁性物品の供給
装置の一実施例を示す図であり、第３図は一部を
取り除いた状態の斜視図、第４図は断面図であ
る。１対の平行に配設された非磁性体からなるガ
イド板２の外側には磁石１が配設されている。ガ
イド板２を介して対面する磁石１の対応面は相互
に異極となり、１対のガイド板２間のストツク空
間領域４にはダイオード３をその磁力によつて浮
遊保持する。また、対面する磁石１は一方（図中
右側）に向かうにつれてその間隔が徐々に狭くな
り、右側の取出口から順次ダイオード３を取り出
すと、左側に位置するダイオード３は磁界の強い
取出口側に自然に移動するようになつている。ま
た磁石１を取り付けたマグネツト部５の底部の枠
体６はベース７に取り付けた昇降シリンダ８のロ
ツド９の上端に固定されている。また、枠体６は
ベース７に垂設されたガイド支柱１０に摺動自在
に嵌合している。また、ガイド支柱１０の上端に
は支持アーム１１が固定されている。この支持ア
ーム１１の先端はガイド板２のほぼ中間部に達
し、その先端部にはシユート１２の一端がピン継
手１３によつて上下に首振可能に取り付けられて
いる。このシユート１２の略下面中央にはストツ
パ１４が取り付けられている。また、ベース７上
には、筒状の排出ケース１５が取り付けられ、シ
ユート１２が傾斜した際、滑動落下するダイオー
ド３をその筒内に案内するようになつている。

一方、ストツク空間領域４の上部一側にはスト
ツク空間領域４に沿つて送りねじ１６およびガイ
ド棒１７が平行に配設され、これらには移動体１
８が嵌合している。送りねじ１６は正逆可能な送
りモータ１９に連結され、送りモータ１９の正転
によつて移動体１８を取出口側に前進移動させ、
送りモータ１９の逆転によつて移動体１８を後退
させるようになつている。また、前記ガイド棒１
７に平行に配設されるセンサ支持棒２０には所定
間隔にポイントセンサ２１が配設されている。ま
た、前記移動体１８には正逆回転可能な押出用モ
ータ２２が取り付けられ、この押出用モータ２２
の回転軸に取り付けられた回転板２３の外周面に
は支持板２４が固定されている。この支持板２４
の先端部には蝶番２５によつて押し板２６が取り
付けられている。押し板２６は押出用モータ２２
の反転逆転によつて後部上方に後退して先端部を
ストツク空間領域から外し、押出用モータ２２の
反転正転によつて前部下方に前進してストツク空
間領域４に臨ませるようになつていて、残留ダイ
オードの払出機構を形作つている。このような装
置にあつては押し板２６は通常後部上方に位置
し、この状態でダイオード３は順次取出口から取
り出される。その後、ストツク空間領域４のダイ
オード残留量が減つてくると、押し込み動作開始
信号が発せられて押出用モータ２２が半転正転し
て押し板２６がストツク空間領域４に臨む。その
後、この押し板２６は送りモータ１９により動作
し、ダイオードのストツク量に応じて前進し、移
動範囲に設けられたポイントセンサ２１で停止す
る。この動作の繰り返しでダイオードは確実に押
し出され供給完了信号で押し板２６が上昇半転す
る。この時昇降シリンダ８により上側に保持され
ていたマグネツト部５が下降をはじめリード線曲
り等によつて空間領域内に残留したダイオードは
磁場の下降に伴なつてシユート１２に落下する。
昇降シリンダ８の下降が進むにつれて、マグネツ
ト部５の底面がストツパ１４を押しさげ、シユー
ト１２を傾斜させシユート内に落下したダイオー
ドを排出ケース１５に収納する（この機構をクリ
ーニング機構と称す。）。その後、シリンダ下降完
了信号により昇降シリンダ８は上昇し、排出ケー
ス１５周辺の磁場がなくなり排出ケース１５内の
ダイオードは自重で落下し、装置外に排出され
る。

このような実施例によれば空間領域内にストツ
クされたダイオードは、そのストツク量に応じて
順次に押し込まれるために、ストツク量の減少に
伴なう供給率の低下を防止できると同時に、押し
板は強磁性体であり、空間領域内ではダイオード
と同極に誘起されるためにダイオードとは常に一
定の間隔を保ち非接触状態にあるため最後の一本
まで確実に押し出すことができ、ダイオードの完
全供給が可能となる。また、リード線の曲り等で
空間領域内に残留したダイオードは、マグネツト
部の上昇、下降に伴なう磁場の移動により空間領
域内から確実に残留品を取り除くことができ空間
領域内の自動クリーニングが可能となる。

以上のように本発明の強磁性物品の供給装置に
よれば、空間領域内にストツクされたダイオード
は最後の一本まで確実に処理されると同時に、リ
ード線の曲り等によつて残留したダイオードも確
実に排除されるために効率向上が計れるととも
に、混入防止ができ品質向上が計れる。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は、従来のダイオード等の供
給装置を示す説明図、第３図及び第４図は本発明
の供給装置の一実施例を示す斜視図及び断面図で
ある。１……磁石、２……ガイド板、３……ダイオー
ド、４……ストツク空間領域、５……マグネツト
部、８……昇降シリンダ、１２……シユート、１
４……ストツパ、１５……排出ケース、１６……
送りねじ、１８……移動体、２１……ポイントセ
ンサ、２２……押出用モータ、２６……押し板。

Claims

【特許請求の範囲】１複数の強磁性物品を磁力によつて磁場空間領
域に方向性を揃えてストツクする供給装置におい
て、前記磁場空間領域は前記強磁性物品が取出口
へ自然に移動するように磁界を前記取出口に向か
うほど強くなるように形成し、前記磁場空間内の
強磁性物品のストツク量が少なくなつた場合に前
記強磁性物品を送出方向に移動させる払出機構を
備えたことを特徴とする強磁性物品の供給装置。２複数の強磁性物品を磁力によつて磁場空間領
域に方向性を揃えてストツクする供給装置におい
て、前記磁場空間領域は前記強磁性物品が取出口
へ自然に移動するように磁界を前記取出口に向か
うほど強くなるように形成し、前記磁場空間内の
ストツク量が少なくなつた場合に前記強磁性物品
を送出方向に移動させる払出機構と、空間領域内
の残留品を空間領域外へ排除するクリーニング機
構とを備えたことを特徴とする強磁性物品の供給
装置。