JPS6348704B2 - - Google Patents

Description

請求の範囲 １ 容器のための複合閉塞体１１０，１５０を製
作する方法であつて、トツプ壁部１１０と内部ね
じ１１４を有するたれ下がる環状スカート部１１
２とを有するプラスチツク・キヤツプ１０４を型
成形し、この型成形にあたつて、前記内部ねじ１
１４と前記トツプ壁部１１０との間の前記環状ス
カート部１１２から内方に延びる環状の裏当てリ
テーナ唇片１１６を型成形する段階と、前記プラ
スチツク・キヤツプ１０４内に型成形可能な裏当
て形成用プラスチツク１０６の所定量を配する段
階と、内側の裏当て形成プランジヤ２４４と該裏
当て形成プランジヤ２４４のまわりに位置して唇
片と係合する外側の環状のスリーブ２４６とを有
するプランジヤ組立体２４２を前進させる段階
と、前記プランジヤ組立体２４２の前記環状のス
リーブ２４６を移動させて前記プラスチツク・キ
ヤツプ１０４の前記環状の裏当てリテーナ唇片１
１６に係合させる段階と、前記プランジヤ組立体
２４２の前記裏当て形成プランジヤ２４４で前記
裏当て形成用プラスチツク１０６を圧縮成型し、
前記プラスチツク・キヤツプ１０４の前記トツプ
壁部１１０に隣接して円盤状のシール裏当て１０
６を形成するように、プラスチツクが前記環状の
裏当てリテーナ唇片１１６によりかかつて流動し
てそれ１１６によつて保持されるようにする段階
とを有し、前記シール裏当て１０６は中央部１０
６ｂと、概ね内側に向いているシール表面１４
６，１４８を有する環状のシール部１０６ａとを
具備することを特徴とする方法。

２ 容器のための複合閉塞体１００，１５０を製
作する装置であつて、トツプ壁部１１０と、内部
ねじ１１４を持つたれ下がる環状のスカート部１
１２と、前記内部ねじ１１４と前記トツプ壁部１
１０との間の前記スカート部１１２から内方に延
びる環状の裏当てリテーナ唇片１１６とを有する
プラスチツク・キヤツプ１０４を型成形するため
の雄型組立体２０８及び雌型組立体２０４と、前
記プラスチツク・キヤツプ１０４内に型成形可能
な裏当て形成用プラスチツク１０６の所定量を配
する装置２４０と、前記トツプ壁部１１０に隣接
してシール裏当て１０６を形成するために、プラ
スチツクが前記環状の裏当てリテーナ唇片１１６
によりかかつて流動してそれ１１６によつて保持
されるようにして、前記裏当て形成用プラスチツ
ク１０６を型成形するプランジヤ組立体２４２で
あつて、前記シール裏当て１０６は中央部１０６
ｂと、概ね内側に向いているシール表面１４６，
１４８を有する環状のシール部１０６ａとを具備
する、前記プランジヤ組立体２４２とを備え、前
記プランジヤ組立体２４２は前記裏当て形成用プ
ラスチツク１０６を圧縮成形するために前記プラ
スチツク・キヤツプ１０４内に前進される裏当て
形成プランジヤ２４４と、前記裏当て形成用プラ
スチツク１０６の圧縮成形の間に前記プラスチツ
ク・キヤツプ１０４の前記環状の裏当てリテーナ
唇片１１６に係合可能であつて、前記裏当て形成
プランジヤ２４４のまわりに位置する外側の環状
のスリーブ２４６とを有することを特徴とする装
置。

発明の背景 本発明は閉塞体、特にびんのための複合プラス
チツク閉塞体を製作する方法に係る。

金属製王冠の内張のため各種の機械ならびに方
法が長年にわたり開発されている。例えば、米国
特許第1931294号および第2069987号に示されてい
るナジー（Nagy）の機械ならびに米国特許第
1852578号に示されているジヨンソン（Johnson）
の機械は金属王冠をコルク裏当てで内張りするた
めに開発されたものである。米国特許第1486937
号、2516647号、2548305号、2688776号、2719564
号、2745135号、2877493号、2952035号および
2952036号に示されている方法ならびに機械は金
属王冠をゴム裏当てで内張りする目的で開発され
たものである。次いで、米国特許第2684774号、
2696318号、2840858号、2851727号、2881475号、
2930081号、2954585号、2963738号、3029765号、
3135019号、3577595号、3674393号、3827843号お
よび3877497号に示されているウイルケンス
（Wilkens）、シンプソン（Simpson）、アイチエ
レ（Aichele）の機械やその他の機械は金属王冠
を熱硬化性プラスチツクや熱可塑性のもので裏打
ちするために開発された。上記の機械ならびに方
法はさまざまな程度の成功をおさめている。

最近、プラスチツクの王冠ならびに閉塞体の利
点が認められてきている。しかしながら、プラス
チツクの物理的特性および性質例えば溶融塑性変
形温度、成型時における弾性、衝撃圧縮強度なら
びに冷凍温度などにより、プラスチツク閉塞体の
成型にともない金属閉塞体の形成の際におけるよ
りもいろいろ異なつた構造上の諸問題が発生す
る。

例えば従来技術によるプラスチツク閉塞体の場
合、壁の厚みは限られた範囲に制限されており、
即ち閉塞体のねじのあるスカート部をプランジヤ
から軸方向に取外しかつたわませることができる
よう壁は十分に薄くしかも必要なねじ高さおよび
その形状を支持するのに十分肉厚でなければなら
ぬ。普通のプラスチツク閉塞体のねじは又プラン
ジヤからねじのついたスカート部を取外したわま
せることができるような一定のテーパ度に制限さ
れている。

ポリプロピレン閉塞体のような普通のプラスチ
ツク閉塞体においては、閉塞体はしばしば低い衝
撃強度をもち、摂氏0゜から4゜（華氏32゜から40゜）の
冷凍範囲の落下テストで不適格となる。

従つて、上記の如き欠点のすべてとは云わずそ
の大半を解決する複合プラスチツク閉塞体を製作
するための改良型の方法を得ることが望ましい。

発明の要約 頂部壁部分とスカート部でキヤツプが形成され
たびんその他容器用の複合閉塞体を製作するため
の改良型の方法及び装置が提供される。本発明に
よれば、容器のための複合閉塞体を製作する方法
であつて、トツプ壁部と内部ねじを有するたれ下
がる環状スカート部とを有するプラスチツク・キ
ヤツプを型成形し、この型成形にあたつて、前記
内部ねじと前記トツプ壁部との間の前記環状スカ
ート部から内方に延びる環状の裏当てリテーナ唇
片を型成形する段階と、前記プラスチツク・キヤ
ツプ内に型成形可能な裏当て形成用プラスチツク
の所定量を配する段階と、内側の裏当て形成プラ
ンジヤと該裏当て形成プランジヤのまわりに位置
して唇片と係合する外側の環状のスリーブとを有
するプランジヤ組立体を前進させる段階と、前記
プランジヤ組立体の前記環状のスリーブを移動さ
せて前記プラスチツク・キヤツプの前記環状の裏
当てリテーナ唇片に係合させる段階と、前記プラ
ンジヤ組立体の前記裏当て形成プランジヤで前記
裏当て形成用プラスチツクを圧縮成形し、前記プ
ラスチツク・キヤツプの前記トツプ壁部に隣接し
て円盤状のシール裏当てを形成するように、プラ
スチツクが前記環状の裏当てリテーナ唇片により
かかつて流動してそれによつて保持されるように
する段階とを有し、前記シール裏当ては中央部
と、概ね内側に向いているシール表面を有する環
状のシール部とを具備することを特徴とする方法
が提供される。また、本発明によれば、容器のた
めの複合閉塞体を製作する装置であつて、トツプ
壁部と、内部ねじを持つたれ下がる環状のスカー
ト部と、前記内部ねじと前記トツプ壁部との間の
前記スカート部から内方に延びる環状の裏当てリ
テーナ唇片とを有するプラスチツク・キヤツプを
型成形するための雄型組立体及び雌型組立体と、
前記プラスチツク・キヤツプ内に型成形可能な裏
当て形成用プラスチツクの所定量を配する装置
と、前記トツプ壁部に隣接してシール裏当てを形
成するために、プラスチツクが前記環状の裏当て
リテーナ唇片によりかかつて流動してそれによつ
て保持されるようにして、前記裏当て形成用プラ
スチツクを型成形するプランジヤ組立体であつ
て、前記シール裏当ては中央部と、概ね内側に向
いているシール表面を有する環状のシール部とを
具備する、前記プランジヤ組立体とを備え、前記
プランジヤ組立体は前記裏当て形成用プラスチツ
クを圧縮成形するために前記プラスチツク・キヤ
ツプ内に前進される裏当て形成プランジヤと、前
記裏当て形成用プラスチツクの圧縮成形の間に前
記プラスチツク・キヤツプの前記環状の裏当てリ
テーナ唇片に係合可能であつて、前記裏当て形成
プランジヤのまわりに位置する外側の環状のスリ
ーブとを有することを特徴とする装置が提供され
るる。本発明の一実施例においては、新規な裏当
て係合台座が頂部壁部分よりスカート部で境にな
つた領域内に延び、裏当て係合台座の部分は互い
にへだてられ裏当て受入れ通路をその間に形成し
ている。

容器の仕上がりをシールするために、EVA（エ
チレンビニールアセテート）又はPVC（ポリ塩化
ビニール）などの如き溶融裏当て形成材がキヤツ
プの裏当て受入れ通路に盛られ、次に成型プラン
ジヤなどにより機械的又は熱的に裏当て係合台座
に相互接続される。

一つの実施例の場合、各台座は加熱と押しつぶ
しなどによりすえ込み状態にされ裏当てと相互錠
止式に係合する張り出しを形成する。好適例の場
合、台座は夫夫すえ込まれきのこ状の張り出しを
形成する。

他の実施例においては、キヤツプには裏当てに
融合できるようになつた熱集中域を有する溶融可
能の台座が形成されている。この構造配置によ
り、台座が裏当てと一緒に溶けるようその溶解塑
性変形温度に加熱され他方キヤツプの残部は溶解
塑性変形温度未満の温度において冷却保持され裏
当てが形成された時キヤツプのゆがみが最小限に
おさえられるようにすることが好適に可能とな
る。

一実施例において、台座の夫々には少くとも熱
集中域の一部を形成するような円形縁を有する円
筒形態が形成されている。

もう一つの実施例の場合、各台座には熱集中域
の一部を形成する頂点が形成される。好適には、
かかる台座は夫々ピラミツド形に成形される。

閉塞体と容器の間のシールが開いているかどう
かを決めるため、キヤツプにはスカート部に取外
しできるよう接続した盗みバンドが形成され、こ
の盗みバンドは閉塞体を容器上に挿入した後容器
のくびまわりに熱収縮される。

本発明のさらに詳しい説明は添付図面参照の下
における下記説明および付属の請求の範囲に与え
られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の方法により作られた複合プラ
スチツク閉塞体の横断面図で閉塞体は容器上にね
じ込まれ容器の仕上がりと一緒に流体封密シール
を構成している。

第２図は台座をすえ込んできのこ型の張り出し
を形成した後における複合閉塞体のキヤツプの下
面の底部平面図で図解便宜上大きく拡大した部分
を破りとつて示す。

第３図は第２図の台座の若干の大きく拡大した
斜視図でキヤツプの頂部壁の部分を横断図示して
いる。

第４図は第２図の台座の若干の横断面図であ
る。

第５図は第４図同様の横断面図なるも裏当てが
台座と相互錠止している所を示す。

第６図は本発明の方法により作られた溶融可能
の円筒形台座を有するもう一つの複合プラスチツ
ク閉塞体の拡大横断面図である。

第７図は第６図の複合閉塞体の溶融可能の円筒
形台座の若干の大きく拡大した斜視図である。

第８図は本発明の方法により作られたもう一つ
の複合プラスチツク閉塞体の溶融可能のピラミツ
ド状台座の若干の大きく拡大した斜視図である。

第９図は本発明の方法の概略流れ工程図であ
る。

第１０図はびん詰め工場で実施できるその後の
工程の概略流れ工程図である。

第１１図はキヤツプを第９図のステーシヨンＡ
で形成した後における底部平面図で図解上大きく
拡大した部分を切りとつて示す。

第１２図は第１１図の台座の若干の大きく拡大
した斜視図でキヤツプの頂部壁の部分を横断面で
示す。

第１３図は第１１図の台座の若干の横断面図で
ある。

第１４図はキヤツプを第９図のステーシヨンＡ
で形成した後におけるキヤツプの部分の局部横断
面図である。

第１５図は台座を第９図のステーシヨンＣでお
しつぶした後におけるキヤツプの部分の局部横断
面図である。

第１６図は第９図のステーシヨンＡにおけるキ
ヤツプ形成プランジヤ組立体およびキヤツプの拡
大横断面図でプランジヤ組立体の中間スリーブは
上方に動きプランジヤ組立体のストリツパースリ
ーブは下降している。

第１７図は王冠が第１６図に示す位置に回され
た時の横断面図でキヤツプ形成プランジヤ組立体
および型を鎖線又は点線で画いてある。

第１８図は第１６図同様の図なるも中間スリー
ブを引き出してある。

第１９図は第９図のステーシヨンＢにおける伸
張および刻みつけ装置の拡大横断面図である。

第２０図は溶融できる円筒形の台座を有する複
合プラスチツク閉塞体を作るためのキヤツプ形成
プランジヤ組立体の拡大横断面図である。

第２１図は溶融できるピラミツド状の台座を有
する複合プラスチツク閉塞体を作るためのキヤツ
プ形成プランジヤ組立体の拡大横断面図である。

実施例の詳細な説明 図面の第１図において、複合プラスチツク閉塞
体１００が設けられ炭酸飲料などのような液の充
満したねじつきびん１０２又はその他の容器の仕
上がりを閉じ流体密封シールする。複合閉塞体に
は、殻体又は王冠としばしば称せられる弾性プラ
スチツクキヤツプ１０４があり、又弾性の流体を
通さないプラスチツク裏当て又はシール１０６が
ある。キヤツプ１０４は好適にはポリプロピレン
やポリエチレンなどのような成型可能の熱可塑材
から作られる。その他の材料も使用できる。裏当
て１０６は好適にはポリ塩化ビニール（PVC）
などの成型可能の熱可塑材から作られる。その他
の裏当て材料例えばエチレンビニールアセテート
（EVA）も使用できる。

キヤツプ１０４は、しばしば「トツプ」と呼ば
れる頂部壁円盤状部分１１０（トツプ壁部）又は
面をもち、又それから垂れ下がる雌ねじのついた
環状スカート部１１２が形成される。熱収縮性で
取外し可能の盗みバンド又はいたずら防止バンド
１２８が弱いブリツジ１３０によりスカート部に
接続している。

裏当て１０６をキヤツプ１０４に相互錠止式に
係合せしめ機械的に接続させるため、キヤツプに
はキヤツプトツプ１１０の下面１１０ｂから垂直
に延びる複数個の裏当てに係合するきのこ状の台
座１３２が形成される。第２図から第５図に示す
ように、裏当てに係合する台座１３２は格子模様
の配置又は長手方向平行列と横方向平行列のマト
リツクス状に互いにへだてられその間に裏当て形
成プラスチツク１０６を入れる複数個の裏当て受
入れ通路、チヤネル又は空間１３４を形成する。
裏当て受入れ通路１３４と台座１３２とはスカー
ト１１２により境され包囲される（第１図）。

スカート１１２には内部環状唇片（裏当てリテ
ーナ唇片）１１６（第１図）があり、これにより
裏当て１０６の環状ビード部分を固定保持し束ば
くするリテーナが得られ、又その唇片は裏当て形
成工程時円筒状スリーブを支持しシールする働き
をする。

裏当て１０６には、横断して延び環状のシール
ビード１０６ａに接続しかつこれに囲まれた中心
配置の円盤状部分（中央部）１０６ｂ（第１図）
がある。円盤部分１０６ｂはキヤツプトツプ１１
０の下側１１０ｂに係合し裏当て係合台座１３２
のきのこ状ヘツド又は張り出し１４０（第３図か
ら第５図まで）の下方の位置に延び台座１３２を
すつかりおおいその上に横たわる。環状ビード１
０６ａがキヤツプトツプ１１０とリテーナ１１６
の間のチヤネル内に制限されている。

上記の複合閉塞体１００は各種方法で作られる
が、上記複合閉塞体を製作するための好適方法は
第９図の概略流れ工程図に示されている。第９図
の概略流れ工程図において、キヤツプ成形裏当て
機械２００が、成型ターレツトやコンベヤ又はス
プロケツト輪としばしば呼ばれるプランジヤドラ
ム２０２と共に概略図示されている。プランジヤ
ドラム２００は連続的に引続いて回転しキヤツプ
１０４をステーシヨンＡ−Ｆに動かす。単一ドラ
ムが示されているが、本発明の方法は複数個のド
ラムの使用により実施できる点理解されねばなら
ぬ。更に、場合によつてはリニヤ（まつすぐな
線）コンベヤー又はその他型式の運搬装置を使用
して本発明の諸段階の一部又はすべてを実施する
ことが望ましい。

キヤツプ形成ステーシヨンにおいて、プラスチ
ツクキヤツプ１０４がトツプ１１０（第１４図）
とリテーナ１１６を有する雌ねじのついたスカー
ト１１２とトツプ１１０の下側１１０ｂからリテ
ーナ１１６の下方の位置に延びる格子模様に配置
された直立の裏当て係合台座１３２とを設けるよ
う形成される。第１１図から第１４図に示すよう
に、裏当て係合台座１３２は互いにへだてられそ
の間に裏当て受入れ通路又は空間１３４を形成し
ている。第１１〜１４図の実施例の場合、台座１
３２には大体正方形面図をもつ本体１３６とキヤ
ツプトツプ１１０からへだてられている自由端１
３８とが形成される。キヤツプ１０４には又ステ
ーシヨンＡで、スカート１１２の底端から延びる
内方に偏位した盗みバンド１２８（第１６図）が
形成される。

第９図および第１６図に示されるように、ステ
ーシヨンＡが王冠１０４を成型するため回転雌型
２０４には内部にキヤツプ形状の空所２０６が設
けられ、カム作動式多重片のキヤツプ形成プラス
チツク組立体２０８が型２０４上方に作動上位置
している。プランジヤ組立体２０８は、空所２０
６にポリプロピレンやポリエチレンなどのような
キヤツプを形成する溶融状の成型可能の熱可塑材
を装入した後型空所２０６内に下降させキヤツプ
形成プラスチツクが固体化し硬化できるのに十分
な時間にわたりプラスチツク装填空所２０６を圧
縮する。従つて、雌型２０４と雄プランジヤ組立
体とは連動して型を構成しこの型によりキヤツプ
１０４を圧縮成型し形成する。キヤツプ形成プラ
ンジヤ２１０を型空所２０６内に移動しキヤツプ
形成プラスチツクを圧縮するのが望ましいが、型
の方を上昇させプランジヤに成型係合させても同
じ効果が得られる点理解すべきである。

第１６図および第１８図に示す如く、多重片の
プランジヤ組立体２０８にはキヤツプと台座の形
成プランジヤ２１０と、外側切頭円錐形シールリ
ング又はストリツパースリーブ２１２と、プラン
ジヤ２１０と外側リング２１２の間に位置する中
間スリーブ２１４とが設けられている。プランジ
ヤ２１０と外側リング２１２および中間スリーブ
２１４は夫々後述の如く互いに独立に移動ができ
るものである。キヤツプを形成するプランジヤ２
１０には、雄ねじ２１６とリテーナ・台座の形成
プランジヤ２１８がある。50メツシユ位のステン
レス鋼のスクリーン２２０がプランジヤ２１０の
面に取付けられ正方形断面の裏当て係合台座１３
２を成型する。場合により、スクリーンの代りに
プランジヤ２１０の面に孔をあけることが望まし
い。

プランジヤ組立体２０８の中間スリーブ２１４
の斜めになつた盗みバンド形成縁部２１４ａが切
頭円錐形の盗みバンド形成プランジヤ部分２２１
に近接した第１６図に示すその最下位の位置に移
動すると、その縁部により中間のプラスチツクが
切頭円錐形の盗みバンド１２８に成形され、この
バンドはキヤツプトツプ１１０から傾斜し収歛状
になつている。盗みバンド１２８（第１６図）は
キヤツプスカート１１２の内径より小さな最小内
径をもつている。これにより盗みバンド１２８が
半径方向内方に偏位され押しよせられる。

第１８図に示すように、キヤツプ１０４が後述
の如く回された中間スリーブ２１４の盗みバンド
形成縁２１４ａは盗みバンド形成プランジヤ部分
２２１から引き抜かれ他方外側リング２１２は下
降しプランジヤ２１０からキヤツプ１０４を外し
プランジヤヘツド２１８上を移動するにつれ盗み
バンド１２８は垂直位置（円筒形状）に伸張す
る。キヤツプ１０４がプランジヤ２１０からはが
されると、盗みバンド１２８はその内側に曲がつ
た切頭円錐形位置に戻る。

キヤツプ１０４の強度を増すために、キヤツプ
形成プランジヤ２１０がキヤツプ形成プラスチツ
ク１０８が固体化する前に型空所２０６内にすつ
かり入るにつれ第１７図に示すようにキヤツプは
その垂直（直立）軸線２２２を中心として回転又
は回される。プランジヤ２１０その最下位位置に
達する前に回転が始まる一方回転の大部分はプラ
ンジヤが底に達した後で発生する。この回転によ
りプラスチツク１０８にらせん状方向づけ又はら
せん状整列を付与し、これにより回転なしに成型
した場合より大きなたが強度と亀裂抵抗力が得ら
れる。かかる回転は、圧縮成型された台座１３２
とねじ１１４の外面形状を実質的に損傷するもの
ではない。好適とされる方法の場合、型の部品の
１つ例えば雌型２０４が回転されプラスチツク分
子１０８のらせん状整列が達成される。しかしな
がら、場合により型２０４の代りにプランジヤ２
１０を回転するか又はプランジヤ２１０を型２０
４と一緒に回転させることが望ましい。この回転
ひねり工程により作られたポリプロピレンキヤツ
プは低温度で比較的良好な耐衝撃性を有し、摂氏
0゜から約4°（華氏約32゜から約40゜）の温度範囲にお
ける落下テストに合格した。

キヤツプ１０４を１つの方向に回し成型した
後、ストリツパースリーブ２１２によりキヤツプ
１０４はプランジヤ２１０からはがされ又は「ポ
ンとはじき」出される。この「ポンとはじき出
す」方法は望ましいが、キヤツプを反対方向に回
転又は回しひねり同時にキヤツプをプランジヤ２
１０から引き離しスカート１１２をプランジヤ２
１０からねじ戻すことによりキヤツプを取り出す
こともできる。これは、プランジヤ２１０の荷重
を取除き（圧力を解放する）雌型２０４を上記回
転方向と反対の方向に回し他方型をプランジヤ２
１０から引込め（下降させ）同時にキヤツプ１０
４をストリツパースリーブ２１２を有するプラン
ジヤ２１０からはがすことにより達成できる。代
りに、王冠１０４のプランジヤ２１０からの抜き
とりはプランジヤ２１０をねじ戻し方向に回し上
昇させることにより達成できる。

次にキヤツプ１０４はステーシヨンＢに移され
る（第９図）。ステーシヨンＢにおいて、盗みバ
ンド１２８は伸ばされ刻み目をつけられ盗みバン
ド１２８をスカート１１２に取外しできるよう接
続する破れ易いブリツジ１３０（第１９図）を形
成する。引き伸ばされ刻みをつけた盗みバンド１
２８は熱せられた時そのもとの切頭円錐形位置
（第１６図）に引込み内方に縮む記憶をもつてい
る。

盗みバンド１２８をステーシヨンＢで引き伸ば
し刻みつけるために、切頭円錐形ストレツチヤー
２２４（第１９図）又は拡げチヤツクならびに刻
みつけ装置２２６が設けられている。第１９図に
示した実施例の場合、刻みつけ装置２２６は剪断
刃２３０をもつた切断ナイフ２２８の形態をして
いる。

ストレツチヤー２２４（第１９図）により盗み
バンド１２８は円筒形（垂直）位置に伸ばされ持
ち上げられ拡げられる。好適実施例の場合、スト
レツチヤー２２４は約摂氏93゜（華氏200゜）に熱せ
られ、伸張を容易ならしめる。好適には、盗みバ
ンド１２８は約10％程円周方向に引き伸ばされス
カート１１２の最小内径より僅かに大きな加熱伸
張した内径を形成し、この盗みバンドが大気によ
り冷却されて収縮する時スカート１１２の内径に
ほゞ等しい円筒状の容器挿入内径に戻る。

盗みバンド１２８がストレツチヤー２２４で引
張られる一方バンドは刻みつけ装置２２６（第１
９図）のナイフ２２８により刻みつけられ盗みバ
ンド１２８を取外し可能にスカート１１２に接続
する破れ易いブリツジ１３０を形成する。ナイフ
２２８にはブリツジ形成垂直ナイフ２２８ａと水
平の刻みつけナイフ２２８ｂとが含まれる。ブリ
ツジ形成垂直ナイフ２２８ａは盗みバンドに垂直
の開口又は切欠きを切り破れ易い接続ブリツジ１
３０を形成する。水平の刻みつけナイフ２２８ｂ
はブリツジ１３０の全部を水平に刻みつける。ブ
リツジ１３０のあるものをその他より厚く形成し
キヤツプ１０４をそのびんから取外した時盗みバ
ンド１２８が１片又は多数片にちぎれしかも厚い
ブリツジ１３０によりキヤツプ１０４に取付けら
れるようにすることが望ましい。場合によつて
は、水平の刻みつけナイフ２２８ｂだけを使用し
てブリツジ１３０の全部を同一の厚みに形成しキ
ヤツプ１０４を取外した時盗みバンド１２８が完
全にそのびん上に残るようにすることが望まし
い。

ステーシヨンＣにおいて、張り出し形成用プラ
ンジヤ２３４としばしば呼ばれるきのこ形成用プ
ランジヤ２３４が加熱ワイヤ２３６と２３８とに
より約摂氏162゜（華氏325゜）に約３秒又は４秒間
熱し裏当て係合台座１３２（第１２図から第１４
図）の自由端１３８をすえ込みきのこ状ヘツドは
張り出し１４０（第２図から第５図および第１５
図）を形成しこのヘツドは次にステーシヨンＤに
おいてキヤツプ１０４におかれる裏当て形成プラ
スチツク１０６（第５図）と相互錠止式に係合す
る。各台座１３２のきのこ状の張り出しは夫々そ
の台座ボデー１３６の外方に横方向に延びる。

各台座１３２のすえ込み又は張り出しの量は張
り出し形成プランジヤ２３４により台座１３２の
自由端にかかる圧力および温度の大きさに比例す
る。圧力および若しくは温度を変えることによ
り、きのこ状のヘツド１４０の直径を選択し裏当
て係合台座１３２の引剥がし強度又はむしり取り
強度としばしば呼ばれる裏当て保持強度を調節す
ることができる。例えば、むしり取り強度は約
0.9Kg（２ポンド）から約2.7Kg（６ポンド）に変
えることができる。これは、後程キヤツプ１０４
から裏当て１０６を取り去りたい時特に望まし
い。台座１３２と裏当て１０６の間の最大の接着
保持強度は台座の張り出し１４０が互いに接触す
る時発生する。

裏当てに対する機械的相互錠止めを得るための
他の形状の張り出し又はヘツドをもつ台座も本発
明の方法により製作ができるものである。

ステーシヨンＤ（第９図）において、約摂氏
149゜（華氏300゜）から摂氏163゜（華氏325゜）に約３
秒から４秒間加熱した溶融ペレツト１０６又は成
型可能の裏当てプラスチツクの球状粒を、裏当て
形成プラスチツクがきのこ状張り出し１４０（第
５図）上に横たわりこれをおおうまで計量装置２
４０によりキヤツプ１０４内に盛りこむ。裏当て
形成プラスチツク１０６は流れ各台座間の裏当て
受入れ通路１３４を満たし台座１３２およびキヤ
ツプトツプ１１０の下面１１０ｂに係合する。

裏当て形成ステーシヨンＥ（第９図）において
は、カム作動による裏当て形成プランジヤ組立体
２４２がキヤツプ１０４内に下降し摂氏65゜（華氏
150゜）未満の温度などのようなキヤツプ１０４を
変形させないような温度で裏当て形成プラスチツ
ク１０６を成型できるように圧縮する。プランジ
ヤ組立体２４２は裏当て形成プラスチツク１０６
が圧縮を受けて固まり容器の仕上がりを流体シー
ルする弾性裏当てを形成するよう十分な時間にわ
たり下方に保持される。図示例の場合、プランジ
ヤ組立体２４２は可動性のばね偏位された円筒形
スリーブ２４６で囲まれた裏当て形成プランジヤ
２４４をもつている。プランジヤ２４４は裏当て
形成プラスチツク１０６を圧縮し同時にスリーブ
２４６はキヤツプ１０４の内部環状唇片１１６と
スカート１１２に係合し裏当て形成プラスチツク
がスカート１１２に成型されるのを防止する。裏
当て形成プランジヤ２４４は形成プラスチツク１
０６を圧縮成形し、プラスチツク・キヤツプ１０
４のトツプ壁部１１０に隣接して円盤状のシール
裏当て１０６を形成するように、プラスチツクが
環状唇片１１６よりかかつて流動して環状唇片１
１６によつて保持されるようにする。このシール
裏当て１０６は中央円盤形部分１０６ｂと、概ね
内側に向いているシール表面１４６，１４８を有
する環状のシール部１０６ａとを有している。エ
チレンビニールアセテート（EVA）の裏当て形
成プラスチツクを使用した場合、きのこ状の台座
１３２の張り出し１４０は裏当て形成プラスチツ
ク１０６に相互錠止式に係合しそして溶着する。
ポリ塩化ビニール（PVC）などのような裏当て
形成材料でポリプロピレンキヤツプ１０４に容易
には溶着しないような材料の場合には、きのこ状
の台座１３２により裏当て１０６に対するしつか
りした機械的相互錠止めおよび接続が得られる。

都合の良いことには、押しつぶされた台座１３
２の保持強度に基いて得られるしつかりした機械
的相互接続なるものにより、ステーシヨンＤおよ
びＥにおいてキヤツプを又は少くともキヤツプの
非台座部分をその溶融塑性変形温度に加熱するこ
となく裏当て形成プラスチツクの沈殿および形成
が可能となり従つて裏当てが形成される際のキヤ
ツプのゆがみを最小限におさえる。

裏当て１０６形成後、裏当て形成プランジヤ組
立体２４２が引抜かれる。上記のステーシヨンＡ
−Ｅの１つ又はそれ以上を必要な場合組合せるこ
とができる点当業者には理解される。

放出ステーシヨンＦにおいて複合プラスチツク
閉塞体１００は放出シユート２４８に案内されそ
こで収集容器にためられ又は他の場所に運ばれ
る。

次にこれらの複合プラスチツク閉塞体１００は
びん詰め業者に出荷される。びん詰め工場では、
びんに所要の飲み物や液が詰められ回転ドラム又
はターレツトの上でステーシヨンＧとＨに運ばれ
る（第１０図）。

ステーシヨンＧ（第１０図）では、複合プラス
チツク閉塞体１００がびん１０２にあてがわれね
じこめられる。

ステーシヨンＨ（第１０図）において、閉塞体
１００の盗みバンド１２８がびんくびの周りに熱
収縮しその内方に偏した位置に戻る。第１０図に
示す実施例の場合、キヤツプを施したびん１０２
は加熱炉２５０に送り盗みバンド１２８を熱収縮
する。場合によつては、ガス熱や電気放射熱など
により盗みバンド１２８を局部的に熱収縮するこ
とが望ましい。

次に第６図および第７図において、複合プラス
チツク閉塞体１５０は、台座１５２が溶融可能の
円筒形台座の形態を有し張り出しをもつていない
点を除けば第１図に示す複合閉塞体１００と同じ
である。台座１５２（第７図）の夫々は少くとも
溶融可能の熱集中域の一部を形成する円形縁１５
６を有するほゞ平面状又は平らな端部１５４をも
つており、これは裏当て１０６がステーシヨンＥ
（第９図）で王冠内で圧縮成型され熱される時裏
当て１０６（第６図）に熱的に溶融するようにな
る。溶融可能の台座１５２の形状ならびに配置
は、それら台座が裏当て１０６に溶融できる融解
塑性変形温度に熱せられることができ他方キヤツ
プ１０４の他部分は冷却して保たれそれにより裏
当てが形成された時キヤツプのくるいを最小限に
おさえるようになつている。

溶融可能の円筒形台座１５２をもつた複合プラ
スチツク閉塞体１５０を製作するための方法は第
９図および第１０図の概略流れ図において既述し
た方法とほゞ同じであるが、ただ裏当て形成プラ
スチツク１０６がステーシヨンＥで摂氏65゜−
120゜（華氏150゜−250゜）の温度範囲で台座１３２に
融合する点と台座１５２の自由端１３８をおしつ
ぶす必要がないのでステーシヨンＣが省略される
という点が異なつている。第９図および第２０図
に示すように、ステーシヨンＡにおいて円形開口
を有するワイヤメツシユスクリーン２２０がキヤ
ツプ形成プランジヤ２１８の面に固着され円筒状
の台座１５２を形成する。この代りに、円筒状台
座１５２は多数のソケツト又は孔をあけて設けた
プランジヤ２１８により形成することができる。

第８図において、ここに示す複合プラスチツク
閉塞体は第６図および第７図に示す複合閉塞体１
５０と同じなるも、ただ溶融可能の台座１６２が
ピラミツド形をしており横方向の各列１６６にお
けるピラミツド１６２のベース１６４がつながつ
ている点が異なる。各ピラミツド１６２の頂点１
６８とそのすぐ近くの部分により、裏当てがステ
ーシヨンＥ（第９図）でキヤツプ内で圧縮成型さ
れ加熱される際溶融裏当て形成プラスチツクに熱
的に融合するようになる溶融可能の熱集中域１７
０が得られる。溶融可能のピラミツド状台座１６
２は又、台座を裏当て１０６に融合できるよう溶
融塑性変形温度に加熱させることができ他方キヤ
ツプ１０４の他の部分を冷温に保ち裏当て成形時
キヤツプ１０４のくるいを最小限におさえる。ピ
ラミツド形状の台座１６２の形状配置ならびに熱
伝導性の理由で、ピラミツド形状台座１６２のキ
ヤツプは円筒形台座１５２に比べ裏当て成形時に
おいてより冷温に保つことができるものと信じら
れている。

溶融可能のピラミツド形の裏当て係合の台座１
６２をもつた複合プラスチツク閉塞体を製作する
ための方法は、ステーシヨンＡ（第９図および第
２１図）においてキヤツプおよび台座形成プラン
ジヤ２１０の面２５２がのこぎり歯形を形成され
ピラミツド１６２を形成する点を除いては溶融可
能の円筒形台座１５２を有する複合閉塞体１５０
を製作するための方法とほぼ同じである。好適に
は、王冠トツプ１１０の下面１１０ｂは約摂氏
65゜（華氏150゜）に王冠裏当てステーシヨンＥにお
いてあらかじめ熱せられる。

約0.05mm（0.002インチ）の頂角をもつピラミ
ツドの場合、50メツシユのステンレス鋼スクリー
ンを形成した0.33mm（0.013インチ）直径の円筒
形台座と同じ裏当てとの接着性（熱的接続強さ）
を有することが認められた。先行技術による閉塞
体の場合、ピラミツドと円筒のわずか1/5の接着
（保持強さ）が得られたにすぎない。

当業者には明かな如く、その他の形状を有する
台座も本発明の方法により作られる。

本発明の方法の数多くの利点のうちには、キヤ
ツプスカートに高モジユール材料を使用できる点
があげられる。その理由は、本発明の場合キヤツ
プをキヤツプ形成プランジヤから取外す時よく先
行技術の方法に行われるようにスカートを過度に
たわませキヤツプを曲げることができるようにす
ることは、本発明においてキヤツプ形成プランジ
ヤからのキヤツプの取外しがねじ戻し作用により
達成できる以上必要ではない。キヤツプは又、製
作経済上「ポンとはじき出す」作用により取り出
すこともできる。先行技術による方法の場合、プ
ラスチツクスカートの厚みがいつたん一定量を超
過すると、プラスチツクスカートのたが応力と剛
性によりスカートの容易な拡がりならびにキヤツ
プの軸方向放出が阻止されるので型から簡単には
取り出すことができない。これは、本発明の新規
な方法で避けられる。

更に、本発明の利用によりスカートの壁厚みを
必要な場合先行技術による閉塞体より薄くして雌
ねじ高さと外形のより大きな範囲を得ることがで
きる。その理由は、キヤツプをキヤツプ形成プラ
ンジヤから取出すため先行技術閉塞体における如
くねじをテーパづけしスカートの拡がりを可能に
する必要はない。従つて、本方法により所要の場
合テーパなしにねじを形成しより大きな保持力を
得ることができる。

本発明の新規性のある方法はプラスチツクキヤ
ツプ内に熱可塑性の裏当てを内張りするのに特に
適しているが、この方法はその他の材料の裏当て
およびキヤツプにも使用できる。

本発明の実施例を図示説明したが、本発明の新
規な趣旨および範囲を離脱することなく各種の変
更ならびに代用が当業者には可能である点理解す
べきである。