JPS6348258A - アミノエチルスルホン酸の製造方法 - Google Patents

アミノエチルスルホン酸の製造方法

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JPS6348258A
JPS6348258A JP19171686A JP19171686A JPS6348258A JP S6348258 A JPS6348258 A JP S6348258A JP 19171686 A JP19171686 A JP 19171686A JP 19171686 A JP19171686 A JP 19171686A JP S6348258 A JPS6348258 A JP S6348258A
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JP
Japan
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sodium sulfite
reaction
temperature
chloroethylamine hydrochloride
aqueous solution
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JP19171686A
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English (en)
Inventor
Kenichi Arai
研一 荒井
Masayoshi Suzuki
政芳 鈴木
Masaru Takahara
勝 高原
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野〕 本発明は2−アミノエチルスルホン酸の製造方法に関す
るものである。
〔従来技術〕                ゛2−
アミノエチルスルホン酸は医薬品、界面活性剤等の中間
原料として有用な化合物であり、さらに解毒、疲労回復
、滋養強壮等の薬理作用も有する化合物でもある。
2−アミノエチルスルホン酸の製造方法としては従来い
くつかの方法が知られているが、使用する原料が毒性で
あり作業に大きな危険性を伴ったり、原料が安全な物質
である方法では収率が極めて低いといった様な重大な欠
点を有していた為、本発明者らは既に特開昭60−23
360号および特開昭60−23361等において原料
が安全で取扱やすく、さらに高純度の2−アミノエチル
スルホン酸を高収率で安価に製造し得る方法を提案して
きた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
2−クロルエチルアミン塩酸塩と亜硫酸ナトリウムとを
反応させ2−アミノエチルスルホン酸を製造する際、通
常、両者とも水溶液の状態で反応を行うが、本発明者ら
の検討によると亜硫酸ナトリウムの水溶液は極めて不安
定で、反応系内に酸素が混入することにより容易に酸化
されて硫酸ナトリウムに変化する。このため、2−クロ
ルエチルアミン塩酸塩に対し亜硫酸ナトリウムが不足し
亜硫酸ナトリウムと2−クロルエチルアミン塩酸塩との
モル比がくずれ収率低下の原因となることがわかった。
さらに、2−クロルエチルアミン塩酸塩が未反応物とし
て残って目的化合物中に混入したり、亜硫酸ナトリウム
の酸化によって生じる硫酸ナトリウムが目的化合物中に
混入してくるため、製品の品質を低下させる問題があっ
た。この様に、前記出願にはなお改良の余地があった。
本発明が解決しようとする問題点は、2−アミノエチル
スルホン酸の製造過程で亜硫酸ナトリウムの安定化をは
かり、上記の様な問題点を解決しさらに高収率で、高品
質の目的化合物を製造することである。
〔問題点を解決するための手段〕 上記問題点を解決するための手段として、本発明におい
ては亜硫酸ナトリウムを溶解させる水として溶存酸素を
放出させた水を用いてかつ反応系内を窒素等の不活性ガ
スによりシールし該不活性ガス雰囲気下にしておくこと
により亜硫酸ナトリウム水溶液の安定化をはかる。つま
り2−クロルエチルアミン塩酸塩に対し亜硫酸ナトリウ
ムが酸化されて不足するのを防ぐことにより、亜硫酸ナ
トリウムと2−クロルエチルアミン塩酸塩とのモル比が
くずれ収率低下の原因とならない様にし、さらに、未反
応の2−クロルエチルアミン塩酸塩および亜硫酸ナトリ
ウムの酸化によって生じる硫酸ナトリウムが目的化合物
中に混入することを防ぐことによって、製品の品質の低
下を防止する様な反応条件を選択して採用した。すなわ
ち、本発明は2−クロルエチルアミン塩酸塩と亜硫酸ナ
トリウムを反応させて2−アミノエチルスルホン酸を製
造するに際し、溶存酸素を放出させた水を用い、反応系
内を窒素等の不活性ガスによりシールし該不活性ガス雰
囲気下に過剰量の亜硫酸ナトリウムを溶解させ、該水溶
液を常温乃至65℃とし、亜硫酸ナトリウム1モルに対
して2−クロルエチルアミン塩酸塩を平均して0.1〜
1.0モル/ hrの速度で分割添加した後、常温乃至
65℃および50℃乃至沸点までのそれぞれの温度範囲
内で少くとも1回以上の定温反応を行わしめる工程を含
む、少くとも2回以上に分けて段階的に昇温して反応さ
せることを特徴とする2−アミノエチルスルホン酸の製
造方法である。
本発明においては、亜硫酸ナトリウムを溶解させる水と
して溶存酸素を放出させた水を用い、かつ反応系内を窒
素等の不活性ガスによりシールし該不活性ガス雰囲気下
に保持して以後の操作を行うが、この効果は非常に太き
(、本発明者らの実験的知見によれば、通常の水に亜硫
酸ナトリウムを溶解させた場合、常温で1時間経過後に
は、亜硫酸ナトリウムの約10%が酸化され、3時間経
過後には約60%が酸化されて硫酸ナトリウムに変化す
る。これに対して、溶存酸素を放出させた水を用いかつ
不活性ガスによるシールを行った場合には亜硫酸ナトリ
ウムを溶解させ3時間経過後でも亜硫酸ナトリウムの酸
化は殆んど見られない。したがって、溶存酸素を放出さ
せた水を用いかつ不活性ガスによるシールを併用した場
合には、使用する亜硫酸ナトリウムの量は、2−クロル
エチルアミン塩酸塩に対して当量もしくはやや過剰量、
すなわち1.0〜1.3倍当量、好ましくは1.05〜
1.1倍当量用いれば充分である。これに対して、通常
の水を用いた場合は、反応液中の相当量の亜硫酸ナトリ
ウムが容易に酸化されて硫酸ナトリウムに変わるため、
大過剰の亜硫酸ナトリウムを用いることが必要であり、
しかも、この場合、生成する多量の硫酸ナトリウムが、
目的化合物中に混入してくるため本発明の目的を達成す
ることは出来ない。なお、1倍当量未満では、2−クロ
ルエチルアミン塩酸塩が未反応物として残り目的化合物
中に混入してくるため純度の低下をもたらし、さらに収
率も極端に低下し好ましくない。また、1.3倍当量を
越えて大過剰量を用いても、上記範囲ですでに充分な結
果が得られるところ、それを更に越える効果は得られな
いので経済的に何ら意味は無い。むしろ過剰の亜硫酸ナ
トリウムの回収本発明において、水中の溶存酸素の放出
方法は任意であるが、通常の場合、水に窒素を吹き込み
バブリングし、ストリッピング操作(放散操作)を行う
ことで充分本発明の目的が達せられる。なお該放散操作
が終了した後は、反応系内に外部より空気が混入し、溶
存酸素を放出させた水に再び空気中の酸素が溶解するの
を防ぐため、反応系内を窒素等の不活性ガスでシールし
ておくことが望ましいことはすでに述べた通りである。
亜硫酸ナトリウムの水溶液濃度は凡そ10%から飽和濃
度程度までの濃度が好ましい。勿論10%未満の濃度で
も反応は充分進行するが、工業的に反応装置が大型とな
り経済的でない。一方亜硫酸ナトリウムを飽和濃度以上
としてスラリー状態で反応を進行せしめてもさしつかえ
ないが、飽和濃度以下の濃度で充分な効果が得られるの
で強いてスラリーとして反応せしめることは通常必要な
い。
2−クロルエチルアミン塩酸塩の水溶液濃度は10%か
ら飽和までが好ましい。10%未満の濃度でもさしつか
えないが、工業的に反応装置が大型化するので経済的で
ない。
2−クロルエチルアミン塩酸塩の添加速度は亜硫酸ナト
リウム1モルに対して0.1〜1モル/hr程度であり
、通常1時間から10時間程度が好ましい。 0.1モ
ル/hr以下の添加速度および10時間以上の添加時間
であってもさしつかえないが、通常、前記の添加速度、
添加時間で充分な効果が得られる。1モル/hrを越え
る添加速度および1時間未満の添加時間では分割添加の
効果が充分には得られない。
2−クロルエチルアミン塩酸塩の添加時の温度は常温乃
至65℃が好ましい。65℃を越える温度では、2−ク
ロルエチルアミン塩酸塩の加水分解がおこりやすくなり
、収率の低下が生じ好ましくない。
2−クロルエチルアミン塩酸塩の添加後の加熱時間は1
〜10時間程度が好ましい。1時間より短時間の場合は
反応が充分終了していないため低収率となり、一方lO
時間を越える反応時間では収率がもはやそれ以上増加し
ないのに対し反応時間が無闇に長くなるだけであり好ま
しくない。
本発明の方法でいう2−クロルエチルアミン塩酸塩添加
後の反応温度を段階的に昇温して反応させる方法とは、
一定時間おきに所定の温度幅だけ昇温し、その温度を一
定時間保つ操作を断続的に繰り返す方法であり、更に詳
しくは、常温から沸点までの温度範囲内で2回以上に分
けて昇温を段階的に行うものである。特に、常温乃至6
5℃、好ましくは常温乃至60℃、および50℃乃至沸
点までのそれぞれの温度範囲で少くとも1回の定温反応
の工程を含むようにし、少くとも2回以上に分けて段階
的に昇温して反応させる。このような条件を満たすため
に、例えば常温から沸点の範囲内で2〜5回に分け、0
.5〜4時間毎に10〜30℃づつ昇温させて反応を実
施する方法があげられる。また、前記の各温度範囲にお
ける定温反応は、常温乃至60℃の温度範囲で、好まし
くは0.5〜10時間/所定温度で、および50℃乃至
沸点の温度範囲で少くとも1回、0.5〜4時間/所定
温度で反応させる工程を意味し、反応は反応全体として
少くとも2回以上前記の様な定温反応を含み、段階的に
昇温し反応を完結させる方法で実施する。
上記の様な条件により、常温乃至65℃での反応で、2
−クロルエチルアミン塩酸塩の加水分解反応を抑制し、
ついで昇温して50℃乃至沸点までの温度範囲で段階的
に昇温することにより、2−アミノエチルスルホン酸の
生成率を数%高めることができる。0.5時間より短時
間で温度を変えても昇温する効果が少なく、10時間を
越える場合は反応時間が単に長くなるだけであり経済的
に無意味であり好ましくない。
反応後、反応液から2−アミノエチルスルホン酸を単離
する方法はそれ自体公知の方法により実施出来る。例え
ば、水を濃縮して除き、その後、塩酸を加えて2−アミ
ノエチルスルホン酸だけを溶解し、無機塩を濾別する。
この2−アミノエチルスルホン酸を含む塩酸溶液を濃縮
し、これにエタノールを加えることによって、目的物を
析出させ、これを濾過によっ′ζ取り出すことができる
この様にして本発明の製造方法により、極めて安全でか
つ取扱いやすく、しかも安価な原料を用いて高収率で高
純度の2−アミノエチルスルホン酸を製造することがで
きる。
〔実施例〕
以下、実施例により本発明をより具体的に説明するが、
これらは単なる例示であり、本発明がこれら実施例に限
定されるものでないことはもちろんである。
実施例 1 水142gを窒素バブリングと同時に昇温して35℃と
した、このときの水中の溶存酸素量は0.lppm以下
であった。これに亜硫酸ナトリウム35.0g(純度9
4%、硫酸す゛トリウム6%を含む)を溶解させて亜硫
酸ナトリウム水溶液を調整した。これに80%2−クロ
ルエチルアミン塩酸塩水溶液36.4 gを53〜55
℃で6時間かけて徐々に滴下し、その後55℃に3時間
保った。次いで、温度を上げ65℃で2時間、80℃で
2時間、90℃で2時間、沸点で1時間反応を行った。
以上の反応は全て窒素シール下で行った。
反応終了後、減圧下で水を除去した後、これに濃塩酸2
00m1を加え、生成した2−7ミノエチルスルホン酸
を溶解した。不溶の無機塩を濾別し一ル120m Aを
加えて2−アミノエチルスルホン酸を析出させた。濾過
して2−アミノエチルスルホン酸を単離し、減圧下に乾
燥し、純度99.6%の2−アミノエチルスルホン酸2
9.4g(収率94.8%)を得た。
比較例 l 窒素バブリングおよび窒素シールを行わなかったほかは
実施例1と同様の操作を行った。実施例1と同様に後処
理を行い、2−アミノエチルスルホン酸17’、7g 
(収率57.0%)を得た。
比較例 2 2−クロルエチルアミン塩酸塩を滴下した後、加熱して
内温を100℃として8時間反応を行ったほかは、実施
例1と同様の操作を行った。実施例1と同様に後処理を
行い、2−アミノエチルスルホン酸22.4g (収率
72.2%)を得た。
手続補正書(自発) 昭和A/年1り月/日 特許庁長官 黒田明誰 殿・       °−1、事
件の表示             □昭和61年特許
側第191716号 2、発明の名称 アミノエチルスルホン酸の製造方法 3、補正をする者 事件との関係  特′許出願人 住所  東京都千代田区霞が関三丁目2i5号氏名(3
12)三井東圧化学株式会社 4、補正の対象 明細書の「発明の詳細な説明Jの欄。
5、補正の内容

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 2−クロルエチルアミン塩酸塩と亜硫酸ナトリウムを反
    応させて2−アミノエチルスルホン酸を製造するに際し
    、溶存酸素を放出させた水を用い、反応系内を不活性ガ
    スによりシールし該不活性ガス雰囲気下に過剰量の亜硫
    酸ナトリウムを溶解させ、該水溶液を常温乃至65℃と
    し、亜硫酸ナトリウム1モルに対して2−クロルエチル
    アミン塩酸塩を平均して0.1〜1.0モル/hrの速
    度で分割添加した後、常温乃至65℃および50℃乃至
    沸点までのそれぞれの温度範囲内で少くとも1回以上の
    定温反応を行わしめる工程を含む、少くとも2回以上に
    分けて段階的に昇温して反応させることを特徴とする2
    −アミノエチルスルホン酸の製造方法。
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