JPS6347812B2 - - Google Patents

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JPS6347812B2
JPS6347812B2 JP11228085A JP11228085A JPS6347812B2 JP S6347812 B2 JPS6347812 B2 JP S6347812B2 JP 11228085 A JP11228085 A JP 11228085A JP 11228085 A JP11228085 A JP 11228085A JP S6347812 B2 JPS6347812 B2 JP S6347812B2
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JP
Japan
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yarn
conical
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sheath
core
Prior art date
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JP11228085A
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English (en)
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JPS61275437A (ja
Inventor
Tomoji Kanemura
Hiroki Ishii
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Rayon Co Ltd filed Critical Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Publication of JPS61275437A publication Critical patent/JPS61275437A/ja
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  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明は、吸引により生じせしめた旋回気流に
より芯糸の周囲に鞘糸をループ状で捲回させて
芯・鞘構造の複合糸を形成する糸条処理ノズルに
関するものである。 (従来の技術) 吸引旋回気流により芯糸の周りに鞘糸を捲回さ
せて芯・鞘構造の複合糸を形成するためのノズル
については、先に本出願人によつて特願昭59−
202438号として提案されている。 この先に提案した発明は、中空円筒状の本体の
一端から芯糸導入孔を有する管体を延設すると共
にその一端周壁に気体吸引口を形成し、その他端
周壁には後述する円錐状体の裾部近傍でその接線
方向に向けて気体誘引孔と鞘糸導入孔が夫々穿設
され、前記円錐状体は本体の前記他端に設けられ
るもので、その先端部は前記気体吸引口と気体誘
引孔との間に位置し、かつ該円錐状体の中心軸線
を貫通する複合糸取出し孔が形成されている。さ
らに、前記本体の中空部には円錐状体と対向して
ロート状凹環部を備えた環体を嵌着している。ま
た、上記管体の本体中空部内端部は前記環体の内
周壁に接触することなく嵌挿されて前記円錐状体
の先端部の近くまで延びているものである。 このような構成を採ることによつて、先に提案
した糸条処理ノズルは本体内面、円錐状体の円錐
面及び環体のロート状面の三面に囲まれた気体旋
回室を形成するものである。 このノズルによれば、通常生産され得る各種の
糸条を芯糸に用い、鞘糸にフイラメント糸を用い
ることにより、多様な複合糸を高品質で提供する
ことを可能としたが、唯一残された課題として芯
糸に対する鞘糸の供給量を高く設定する必要があ
るために、細繊度の複合糸が得にくく、中〜厚肉
地の編織物に特長を発揮するものの、薄肉地用途
への展開がしにくいという難点があつた。 すなわち、このノズルは第4図に矢印Aで示す
如く、芯糸の走向方向に対し旋回気流の流れが逆
方向に吸引されるように構成されているため、過
供給された鞘部形成糸は旋回気流の作用によつて
連続的なループを形成し、ほぼループ単位で芯糸
に捲回され連続的に絡合されることにより複合糸
を形成し、その集束性を得るものであり、使用す
る素材によつても異なるが、形成される複合糸の
性状は主として鞘糸の過供給量(発生するループ
数)によつて左右される。従つて、鞘部形成糸の
供給量は芯糸に対し略数倍以上を必要とし、特に
平滑性が高く、粗硬な素材の場合、あるいは後工
程で過酷な条件を必要とするような場合は、これ
を10倍程度以上として複合糸の集束性を強固なも
のとする必要があつた。 (発明が解決しようとする問題点) このように、従来のこの種糸条処理ノズルによ
ると、多様な複合糸を高品質で得ることができる
ようになつたが、その構造上、原理的に芯糸に対
する鞘糸の供給量を高す設定せざるを得ず、従つ
て細繊度の複合糸が得がたく、薄肉地の編織物に
適用が困難であるという問題点を残していた。 そこで、本発明者らは鞘糸の供給量が低くても
集束性の良好な複合糸を得るべく、ノズルの構造
について鋭意検討を重ねた結果、本発明の糸条処
理ノズルを開発するに至り、先行技術が残してい
た上記問題点を解決したものである。 (問題点を解決するための手段) その解決手段として、本発明は糸条処理ノズル
において、中空円筒状体からなる本体と、その一
端に先端部が中空部に向けて設けられ中心軸に沿
つた芯糸導入孔を有する円錐状体と、該円錐状体
の裾部近傍でその接線方向に前記本体周壁に穿設
された気体誘引孔及び鞘糸導入孔と、前記本体の
他端には芯糸導入孔と同軸で前記円錐状体の先端
部付近まで延設された複合糸取出用管体及び本体
周壁に形成された気体吸引口と、前記本体中空部
内で前記気体誘引孔と前記気体吸引口との間に嵌
着された前記円錐状体の中心軸と同軸で該円錐状
体の錐面と略相似したロート状凹陥部を有する環
体から構成され、前記本体内面、円錐状体錐面及
び環体のロート状面とをもつて気体旋回室を形成
することを特徴として、これを上記問題点の解決
手段とするものである。 (作用) 気体吸引口から本体内の空気を吸引すると、気
体誘引孔から外気が流入し、本体内面、円錐状体
の錐面及び環体のロート状面とで形成された気体
旋回室内を旋回気流が芯糸導入孔から複合糸出口
に向けて流れることになる。 一方、芯糸が円錐状体底部中心に設けられた芯
糸導入孔の入口から供給されて本体中心軸を走行
すると同時に、鞘糸が本体周面に設けられた鞘糸
導入孔から芯糸の供給速度以上の速度をもつて過
供給される。このとき、鞘糸は前記旋回気流に乗
つて芯糸の周囲を捲回し、その一部は管体の先端
部でループを形成してそのまま芯糸に捲回され
る。したがつて、得られる複合糸は、芯糸に鞘糸
が単に捲回されている部分と、芯糸に鞘糸がルー
プの状態で捲回されている部分とから構成される
ようになる。 (実施例) 以下、本発明の実施例を図面に従つて説明す
る。第1図は本実施例である糸条処理ノズルの使
用状態を示す断面図で、第2図は同図のX−Y断
面を示すものである。第3図は本実施例によるノ
ズルを用いて複合糸を形成する過程を示すモデル
図で、従来技術として紹介した上記同種ノズルに
よる複合糸の形成過程をモデル化して示した第4
図に対応するものである。 まず、本実施例である糸条処理ノズルの構造に
ついて説明すると、図中、2は本ノズルの本体を
示し、全体が中空で略円筒状をなしている。この
本体2の一端は閉塞され、その端部近傍の周壁に
は気体吸引口1が設けられ、気体吸引口1からは
本体2の中空部内の空気を積極的に吸引されるよ
うになつている。 また、本体2の前記気体吸引口1に続く中空部
内周面には、本体2の他端に向けてロート状の凹
陥部が形成された環体5が密嵌固着され、前記本
体2の他端には、全体形状が略円錐状をなす円錐
状体4がその先端部を本体2の中空部に向けて嵌
合一体化されている。この円錐状体4の中心軸に
は、芯糸8が導入案内される芯糸導入孔9が穿設
される。そして、円錐状体4の裾部近傍の本体2
周壁には、前記裾部の円周接線方向に向けた気体
誘引孔3a,3bが穿設されると共に、同様接線
方向の鞘糸導入孔11が穿設される。図示例で
は、前記気体誘引孔3a,3bが同一平面上に
180゜の位相をもつて2個所設けられたものを示し
たが、必ずしもこれに限るものでないことは理解
されよう。この点は鞘糸導入孔9についても同様
であつて、該鞘糸導入孔9も1個に限るものでは
ない。 さらに、本体2の前記一端開塞部の中心には管
体7が嵌合される孔が形成され、この孔には複合
糸を案内して取り出す複合糸取出し用管体7の一
端が嵌入固着される。この管体7は前記ロート状
の凹陥部を有する環体5の内周面に接することな
く前記円錐状体4の先端部付近まで延設される。 本実施例による糸条処理ノズルは、以上の構成
を採ることによつて、前記本体2の内面、円錐状
体4の錐面及び環体5のロート状面の3面により
気体旋回室6を形成するものである。 次に、本実施例に係る糸条処理ノズルの作用に
ついて述べると、負圧源(図示せず)に連通する
気体吸引口1より本体2内の空気を吸引すると、
本体2の周壁に設けられた気体誘引孔3a,3b
により外気が流入し、この外気は本体2の円周内
面、円錐状体4の円錐面及び環体5のロート状面
の3面によつて形成された気体旋回室6内で安定
した旋回気流Aを形成し、環体5と管体7との間
に形成される環状狭路へ集束されつつ、ここを通
過した後、気体吸引口1により本体2の外へ排出
される。 一方、芯糸8は本体2の下端に設けた円錐状体
4の中心軸に沿つた芯糸導入孔9から本体2内へ
供給され、管体7を通過して外部へと走行してい
る。また、鞘糸10は本体2の周壁に穿設された
鞘糸導入孔11から芯糸8の供給速度以上の速度
をもつて過供給され、気体旋回室6内の旋回気流
Aに乗つて連続的に芯糸8の周囲を旋回しつつ捲
回し、さらにその一部分は管体7の先端部でルー
プを形成し、芯糸8にループのままで捲回されて
複合糸12が形成されつつ管体7内の複合糸取出
し孔13から取り出される。 以上の説明によつても理解される如く、本発明
では芯糸8の走行方向と鞘糸10を捲回させるた
めの旋回気流Aの吸引方向を一致させた点が重要
であつて、第4図に示した従来技術の如く、芯糸
8の走行方向と旋回気流A1の吸引方向が逆にさ
れていない点にある。 すなわち、第3図に示す如く、鞘糸10は本体
2内に過供給されると旋回気流Aに乗つて、まず
芯糸8の走行路を中心に円錐状体4の先端部錐面
から管体7の間を螺旋状に廻りつつ芯糸8の周囲
に捲回し、その一部は管体7の先端部に溜まりル
ープを形成し、そのままの状態で芯糸8に捲回さ
れる。 これらが連続的に行われることによつて、複合
糸12が形成されていく。従つて、鞘部の形成過
程は、ループを形成する以前の糸条の状態で芯糸
8に捲回されている部分と、ループが形成されて
ループの状態を維持したままで芯糸8に捲回され
る部分とからなる重複構造を採ることとなる。 このことは、第4図に示す先行技術のノズルに
よつて得られる複合糸12がほぼループ形態のま
まで連続的に芯糸8に捲回される構造に比較し
て、より緻密で複雑な複合構造を採ることとなる
ため、集束のより強固な複合糸を得ることを可能
とし、さらには鞘部形成糸の供給量を従来のノズ
ルを使用する場合に比して大巾に低下させること
ができ、複合糸の細繊度化を図ることが可能とな
るばかりでなく、複合糸表面の均斉度もより良好
なものとすることができる。 最後に、本実施例に係るノズルを用いて複合糸
を得た具体例を従来のものと比較しつつ説明す
る。 具体例 1 芯糸に綿糸60/1′s、鞘糸にアセテートフイラ
メント糸55d/15fを使用し、加工速度(芯糸の供
給速度)70m/分、吸引負圧80mmHgに設定し、
鞘糸の供給速度を変更し、従来のノズルと比較検
討したところ、下表に示す通り初期の目的を達成
しえた良好な結果を得た。
【表】
【表】 具体例 2 芯糸にポリエステルフイラメント糸75d/36f、
鞘糸にポリエステルフイラメント糸50d/245を
使用し、吸引負圧100mmHg、芯糸供給速度100
m/分に設定し、具体例1と同様の検討を行なつ
たところ、下表に示す通りこの例においても同様
に良好な結果を得た。
【表】 (発明の効果) 以上、詳細に説明した如く本発明によれば、フ
イラメント糸のみならず天然繊維糸、化合繊スパ
ン糸等を含めた多岐多様に及ぶ複合糸を簡易にか
つ高生産性をもつて製造をすることを可能とした
に止まらず、その用途の面においても薄地から厚
地に至るまでの衣料分野或は寝装インテリア用途
等、広範囲な展開が可能となり、その新規で多様
性に富み、かつ安定した品質等の製品が得られる
工業的価値の大きなものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例を示す糸条処理ノズル
とその使用状態を示す側断面図、第2図は第1図
のX−Y断面図、第3図は本実施例であるノズル
を使用して複合糸を形成する過程をモデル化して
示した断面図、第4図は先に開発された従来のノ
ズルによつて複合糸を得るときの複合糸形成過程
をモデル化して示した断面図である。 図の主要部分の説明、1……気体吸引口、2…
…本体、3a,3b……気体誘引孔、4……円錐
状体、5……環体、6……気体旋回室、7……管
体、9……芯糸導入孔、11……鞘糸導入孔。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 中空円筒状体からなる本体と、その一端に先
    端部が中空部に向けて設けられ中心軸に沿つた芯
    糸導入孔を有する円錐状体と、該円錐状体の裾部
    近傍でその接線方向に前記本体周壁に穿設された
    気体誘引孔及び鞘糸導入孔と、前記本体の他端に
    は芯糸導入孔と同軸で前記円錐状体の先端部付近
    まで延設された複合糸取出用管体及び本体周壁に
    形成された気体吸引口と、前記本体中空部内で前
    記気体誘引孔と前記気体吸引口との間に嵌着され
    た前記円錐状体の中心軸と同軸で該円錐状体錐面
    と略相似したロート状凹陥部を有する環体から構
    成され、前記本体内面、円錐状体錐面及び環体の
    ロート状面とをもつて気体旋回室を形成すること
    を特徴とする糸条処理ノズル。
JP11228085A 1985-05-27 1985-05-27 糸条処理ノズル Granted JPS61275437A (ja)

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JP11228085A JPS61275437A (ja) 1985-05-27 1985-05-27 糸条処理ノズル

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JP11228085A JPS61275437A (ja) 1985-05-27 1985-05-27 糸条処理ノズル

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JPS61275437A JPS61275437A (ja) 1986-12-05
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JP11228085A Granted JPS61275437A (ja) 1985-05-27 1985-05-27 糸条処理ノズル

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0726276B2 (ja) * 1989-10-18 1995-03-22 東レ株式会社 嵩高加工糸の製造方法

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JPS61275437A (ja) 1986-12-05

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