JPS6347809Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 第１図及び第２図に従来のウインド形空気調和
機におけるドレンの処理構造の概要が示され、室
内熱交換器１から滴下したドレン水はドレンパン
２からガイド３を通つて室外熱交換器４に導かれ
る。

ドレン水はさらに下部ドレンパン５に貯まる。
スプラツシヤモータ６に取付けられた円板１２に
よつてドレン水は室外熱交換器４にはねかけら
れ、ドレン水を蒸発させる。

もし、スプラツシヤモータ６の故障で円板１２
が回転しない時には、ドレン水が蒸発せず空気調
和機の外部に溢れ出してしまうという不具合があ
つた。

本考案は上記従来のものの不具合を解消するた
めに提案されたもので、以下、第３図及び第４図
に示す１実施例を参照しながら具体的に説明す
る。第３図および第４図に示すように、スプラツ
シヤモータ６の軸６ａに回転検知用のフアン７の
羽根車７ａが取付けられており、その上方にアー
ム８が取付けられている。アーム８は軸２０を中
心にして回転し、その一方の端にはフアン７のケ
ーシング７ｂの先端開口部の風圧を受ける受圧板
８ｃが形成され、他方には磁石９が取付けられて
いる。アーム８の上方には磁力により接点が閉と
なるリードスイツチ１０が取付けられている。

モータ６が停止している時は、第３図および第
４図に示すように、リードスイツチ１０と磁石９
とは離れているためリードスイツチ１０の接点は
開となつている。

モータ６が回転すると、フアン７が回転する事
により、ケーシング７ｂ内を通過する空気は受圧
板８ｃを押すため、アーム８が矢視のように時計
回りに回転し、磁石９とリードスイツチ１０が接
近するため、リードスイツチ１０の接点は閉とな
り、冷媒圧縮機が起動される。

本考案は以上実施例について説明したようにモ
ータの駆動軸にフアンの羽根車を取り付け、この
羽根車の回転により生じる風によつてアームを傾
転させることにより、スイツチを接断するように
したので、モータの電流値、発熱量等とは無関係
にモータの回転している状態を検知できるので、
従来のような電流値、発熱量の微小な増加分を検
知するといつた困難さがなくなり、動作の安定が
得られる。またモータの回転停止と同時にスイツ
チが作動するため応答が早い。従つて、スプラツ
シヤモータが回転不良を生じても、確実にこれを
検知して空気調和機用圧縮機の運転を停止するこ
とができるため、ドレンパンから空気調和機外部
へのドレンの溢出を未然に防止することができ
る。

さらに、スイツチをオンオフするために格別の
電子回路を構成する必要がないので安価である。
また、図示のようにリードスイツチを磁石によつ
て励磁又は消磁するようにすれば、接触部分がな
いので動作不良、接触部分の摩耗等の不具合が生
じない。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のウインド形空気調和機における
ドレン処理構造を示す略示的断面図、第２図は第
１図の−線に沿う断面図、第３図は本考案の
１実施例の正面図、第４図は同上の側面図であ
る。 ６ａ……モータ軸、７……回転検知用フアン、
８……アーム、１０……スイツチ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 蒸発器で発生したドレンをドレンパンに集め、
   これをスプラツシヤモータに取付けられた円板に
   よりはね上げて蒸発処理するようにした空気調和
   機のドレン処理装置において、前記スプラツシヤ
   モータのモータ軸に設けられた回転検知用フアン
   と、該回転検知用フアンの回転により生じる風圧
   に応じて回転するアームと、該アームの回転によ
   り接点を閉じるスイツチを設けると共に、前記ス
   イツチを空気調和機用圧縮機の電気回路に介装し
   たことを特徴とする空気調和機のドレン処理装
   置。