JPS6346431Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は紙幣等の紙葉類を計数処理等する紙葉
類処理機のホツパ装置に関する。

近年、紙葉類処理機はその用途の拡大化に伴な
い、軽量化が図られるとともに、紙葉類の処理枚
数の増大化が図られている。

この紙葉類処理機には、紙葉類を積層部に積層
し、紙葉を１枚ずつ取出して計数処理するように
形成されている。

このような紙葉類処理機において、紙葉類の処
理枚数を増大するために、従来は積層部に紙葉類
を案内するホツパ装置を大型化することにより行
なつていた。

ところが、従来のホツパ装置は紙葉類処理機と
別体に設けられていたので、紛失するおそれがあ
り、また紙葉類処理機を軽量にして携帯化する場
合ホツパ装置特に大型のホツパ装置は携帯の邪魔
になり、使用に不便であつた。

本考案はこれらの点に鑑みてなされたものであ
り、紙葉類積層部を開閉する蓋に開位置において
積層される紙葉類を揃えるように案内する紙葉受
けガイドを設けて形成し、蓋でホツパをも兼ねる
ことができホツパが携帯の邪魔にならない紙葉類
処理機のホツパ装置を提供することを目的とす
る。

以下、本考案を第１〜６図に示す実施例につい
て説明する。

紙葉類処理機は第１図に示すように形成されて
おり、その機体１の表面上部には操作部２が設け
られており、下部には計数した紙葉類を貯めるス
タツカー部３が設けられており、上面部にはホツ
パ装置４が設けられている。

このホツパ装置４は、主に紙葉類を積層する紙
葉類積層部２６（第６図）と、この紙葉類積層部
２６を開閉する蓋５とから形成される。

紙葉類積層部２６は、機体の上部内側に設けた
ステー１５に垂下するようにして取付けられたホ
ツパガイド１８と、このホツパガイド１８に対向
して傾斜状態にして設けられた下側ホツパガイド
２５とにより形成されている。

蓋５はこの紙葉類積層部２６の上部に支持ピン
１６を介してその基部を枢着されており、その先
端部に蓋１５を機体１にその閉位置（第６図実線
位置）で施錠するロツク装置２７を構成するダイ
ヤル８が取付けられており、その上面には機体１
の携帯に便利なようにベルト状の把手６が設けら
れている。更に説明すると、蓋５の基部内面には
両端に支持ピン１６を有する支点ブロツク１７が
固着されており、この支持ピン１６，１６をステ
ー１５に枢着することにより開閉自在にして機体
１に取付けられている。この蓋５の内面には、蓋
５が開位置（第６図鎖線位置）にある際に、内面
がほぼ垂直面を形成して積層された紙葉類２８を
揃えるように案内する紙葉受けガイド１１，１
２，１３，１４がそれぞれ取付けられている。

ロツク装置２７を第３図、第５図、第６図によ
り説明する。下端にロツクキー７を有するダイヤ
ル８は、蓋５に固着されたボス９に貫通されてお
り、圧縮ばね１０により常にロツクキー７が上方
へ向う弾力を付与されている。そして、機体１に
は、ロツクキー７が通過できるくぐり孔２２が穿
設された前面カバー２３が設けられ、その下にロ
ツクキー７の掛り即ち施錠を行なうロツクプレー
ト２１が設けられ、その下に中央部にロツクキー
７の逃げ穴２０が穿設されたステー１９が設けら
れている。

また、下側ホツパガイド２５の下部には、紙葉
類２８を１枚ずつ紙葉類積層部２６からスタツカ
ー部３に向けて送出する３個の紙葉類送り込みロ
ーラ２４が設けられている。

次に、本実施例の作用を説明する。

不使用時には、第６図実線で示すように蓋５を
閉じる。この際ダイヤル８を圧縮ばね１０の弾力
に抗してくぐり孔２２およびロツクプレート２１
を通過させ、逃げ穴部２０内に押込み、更にその
ダイヤル８を90度回転させてロツクキー７をロツ
クプレート２１に掛けてロツク装置２７を施錠す
る。この施錠により、蓋５は機体１に強固に固定
され、ホツパ装置は閉塞される。そして、把手６
を持つて機体１を持ち上げ、持ち運ぶことができ
る。

紙葉類の処理を行なう場合には、ダイヤル８を
施錠時と逆に操作してロツク装置２７を解放し、
蓋５を90度回転させて第６図鎖線の開位置に定位
させる。

これにより、紙葉類積層部２５が開かれる。こ
のの紙葉類積層部２６の下側ホツパガイド２５上
に紙葉類２８を積層する。この際、紙葉類２８
は、第６図において左端をホツパガイド１８およ
び蓋５の内面に取付けられた紙葉受けガイド１
１，１２，１３，１４により一線に揃えられる。
従つて、一線状に整列積層された紙葉類２８は、
最下部のものから１枚ずつ紙葉類送り込みローラ
２４によりスタツカー部３へ良好に送り出され
る。このように、蓋５を開くことにより、多数の
紙葉類２８を積層することができる。

紙葉受けガイド１１，１２，１３，１４は、そ
れぞれ距離を離して設けられている。これは紙葉
類２８と紙葉受けガイドとの接触面積を小さくす
ることにより、紙葉類の案内に安定させようとす
るものである。

なお、本考案のホツパ装置は上記実施例のもの
に限定されるものではなく、種々の変形を行なう
ことができる。

このように本考案の紙葉類処理機のホツパ装置
は、紙葉類積層部を開閉する蓋により紙葉類を積
層時に揃えることができ、蓋でホツパをも兼ねる
ことができ、ホツパが紙葉類処理機の携帯時の邪
魔にならず、また、把手６を設けたので携帯を簡
単に行なうことができ、紙葉類処理機の軽量化と
処理紙葉類量の増大化を図ることができる等の効
果を奏する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の紙葉類処理機のホツパ装置の一
実施例を示し、第１図は紙葉類処理機の全体斜視
図、第２図はホツパ装置の平面図、第３図は同正
面図、第４図は同背面図、第５図は蓋を開けた状
態の同平面図、第６図は第２図の−線に沿つ
た断面図である。 ４……ホツパ装置、５……蓋、１１，１２，１
３，１４……紙葉受けガイド、２６……紙葉類積
層部、２７……ロツク装置、２８……紙葉類。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 積層された紙葉類２８を一枚ずつ繰出し処理す
   る紙葉類処理機の紙葉類積層部２６を開閉する蓋
   ５と、この蓋５が開位置にある時に上下方向に延
   びるよう該蓋５の裏面に複数列平行に配置され、
   前記紙葉類積層部２６に積層された紙葉類の端部
   に当接してこれを揃える紙葉受けガイド１１，１
   ２，１３，１４と、前記蓋５の開口側の端部に設
   けられ、該蓋５が閉位置にある時にこれを前記紙
   葉類処理機の機体１に施錠するロツク機構２７
   と、前記蓋５の上面に取付けられた把手６とを有
   することを特徴とする紙葉類処理機のホツパ装
   置。