JPS6346347B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、空気調和機の三方弁取付装置に関す
るものである。

従来、セパレート型の空気調和機における室外
機は、第１図および第２図に示すように室外機本
体１の相対する前後面にそれぞれ吹出口１ａおよ
び吸込口１ｂを設け、また内部にこの吹出口１
ａ、吸込口１ｂと連通した通風路１ｃを形成して
いる。そしてその通風路１ｃの上流側から熱交換
器２、モータ３、フアン４、エアガイダー５、
高・低圧冷媒ガス用三方弁６，７およそれらの取
付台８が配設され、また前面の吹出口１ａには金
網９が取付けられている。また図中左側には防音
板１０によつて隔てられた圧縮機１１が配置さ
れ、各種制御を行う電源板（図示せず）もこの部
分に取付けられている。

ところでこの種空気調和機は、近年の高性能、
小型化にともない非常にコンパクトな設計となつ
ており、特に床下などに設置する埋込型空気調和
機の室外機は、その据付スペースが限られている
ことから小型化が要求されている。したがつて熱
交換器２、モータ３，フアン４、エアガイダー５
等は許容される最もせまいスペース内に配設され
ており、三方弁６，７およびその取付台１０にお
いてもそれらを設置するに十分なスペースがとら
れていないのが実情である。

かかる構造において、従来の三方弁取付台８は
第３図に示すように、取付面８ａが室外機本体１
の下面と水平でかつ高・低圧ガス用三方弁６，７
がぶつかり合うことがないよう若干の段差△Ｔを
つけ、また前後に多少ずらせてせまいスペースを
有効に生かすよう構成されている。

しかしながらこのような構造では、三方弁６，
７がフアン４と接近しているため、三方弁６，７
と銅管の接続あるいは取外し作業がやりづらく、
また冷媒封入作業などのように、圧縮機１１およ
びフアン４を回転させながら三方弁６，７を操作
する作業においては、作業者が誤つてフアン４に
よつて指を傷つけるなどの危険がともない、操作
性および安全性において必ずしも満足されるもの
ではなく、三方弁６，７の取扱い操作に関しては
慎重に行う必要があつた。

本発明は、上記従来の空気調和機にみられる欠
点を除去するもので、簡単な構成でありながらス
ペースを拡げることなしに三方弁の操作作業空間
を広め、三方弁取り扱い時における操作性および
安全性の向上をはかるものである。

以下、本発明をその一実施例を示す添付図面の
第４図〜第７図を参考に説明する。ここで、従来
と同一のものについて同一の番号を付して説明を
省略する。

同図において、１２は高圧側三方弁６の取付
台、１３は低圧側三方弁７の取付台で、これらは
第６図、第７図に示すように室外機本体１の底面
１ｄからフアン４側へ上方に向つて所定角度傾斜
した取付面１２ａ，１３ａを有しており、その取
付面１２ａ，１３ａには、固定ねじ１４が貫通す
る穴１５および裏面に溶接されたナツト１６がそ
れぞれ設けられている、さらに前記取付台１２の
先端には引廻し電線（図示せず）を固定するバン
ド１７が設けられている。また取付台１３の後方
下部には高圧冷媒配管１８などが引廻される凹部
１９が設けられている。そしてこれら両取付台１
２，１３は溶接などの適宜手段により室外機本体
１の底面１ｄに、取付台１２が圧縮機１１より遠
く、また取付台１３が圧縮機１１に近くなるよう
に取付けられている。２０は前記フアン４の近傍
に設けられた保護金網である。

上記構成において、高圧側三方弁６、低圧側三
方弁７は、各取付台１２，１３の取付面１２ａ，
１３ａへ固定ねじ１４とナツト１６の締結によつ
て取付けられる。そして高圧冷媒配管１８、低圧
冷媒配管２１が各三方弁６，７に接続される。そ
の結果、各三方弁６，７は室外機本体１の底面１
ｄから前方へ傾いた状態で取付けられる。

したがつて、各三方弁６，７における開閉操作
にともなう工具の回動範囲は、かなりフアン４か
ら遠ざかり、その周辺に作業に支障をきたす遮弊
物もなくなる。これにより、冷媒封入作業などが
きわめて容易に行え、しかも安全性が増す。また
高圧冷媒配管１８は、取付台１３の凹部１９へ収
納されるため、室外機本体１の奥行寸法を大きく
することもない。また高圧冷媒配管１８より太い
曲げ加工の困難な低圧冷媒配管２１は、三方弁７
の取付けに際して曲げ加工を要しないため、組立
作業性が良好となる。さらにフアン４の近傍に保
護金網２０を設けているため、保守・点検作業時
の安全性がより向上できる。

上記実施例より明らかなように、本発明におけ
る空気調和機の三方弁取付装置は、空気調和機本
体の相対する面に、吸込口と吹出口を形成し、ま
た内部に前記吸込口と吹出口に連通する通風路を
形成して、この通風路内に送風機および熱交換器
を配設し、前記送風機の下流側に、前記空気調和
機本体の底面より送風機側へ上方に向つて傾斜し
た取付面を有する取付台を設け、この取付台の取
付面に、冷凍サイクルを形成する三方弁を取付け
たもので、限られたスペース内において三方弁を
その上方先端が送風機から遠ざかるよう取付ける
ため、保守点検時における冷媒封入作業のように
工具を用いる際でも、その周辺空間を広く確保で
き、作業性を良好にしかつ安全性の向上がはか
れ、しかも空気調和機本体を大型化することもな
いなど、種々の利点を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図はそれぞれ従来例における埋込
型空気調和機の室外機の平面断面図および一部切
欠き正面図、第３図は同空気調和機における三方
弁と取付台の分解斜視図、第４図および第５図は
それぞれ本発明の一実施例における三方弁の取付
装置を具備した空気調和機の平面断面図および一
部切欠き正面図、第６図は同空気調和機における
高圧側三方弁と取付台の分解斜視図、第７図は同
低圧側三方弁と取付台の分解斜視図である。 １…室外機本体、２…熱交換器、４…フアン、
６…高圧側三方弁、７…低圧側三方弁、１２，１
３…取付台、１２ａ，１３ａ…取付台。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 空気調和機本体の相対する面に、吸込口と吹
   出口を形成し、また内部に前記吸込口と吹出口に
   連通する通風路を形成して、この通風路内に送風
   機および熱交換器を配設し、前記送風機の下流側
   に、前記空気調和機本体の底面より送風機側へ上
   方に向つて傾斜した取付面を有する取付台を設
   け、この取付台の取付面に、冷凍サイクルを形成
   する三方弁を取付けた空気調和機の三方弁取付装
   置。