JPS6345361A - フタロシアニン薄膜の製造方法 - Google Patents

フタロシアニン薄膜の製造方法

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Publication number
JPS6345361A
JPS6345361A JP18814986A JP18814986A JPS6345361A JP S6345361 A JPS6345361 A JP S6345361A JP 18814986 A JP18814986 A JP 18814986A JP 18814986 A JP18814986 A JP 18814986A JP S6345361 A JPS6345361 A JP S6345361A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phthalocyanine
vacuum
thin film
substrate
deposition rate
Prior art date
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Pending
Application number
JP18814986A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Taomoto
昭 田尾本
Katsuhiro Nichogi
二梃木 克洋
Ikuhiko Machida
町田 育彦
Shiro Asakawa
浅川 史朗
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication of JPS6345361A publication Critical patent/JPS6345361A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は結晶性の良好なフタロシアニン薄膜の製造方法
に関するものである。
従来の技術 近年、フタロシアニンは、これまでの顔料、染料として
の利用以外に、大きなπ電子系を有することから、電導
性、光電導性といった有機半導体としての性質や、さら
には情報交換素子の可能性を持つ機能分子としての性質
が注目されている。
フタロシアニンを機能分子として用いるためには、欠陥
のない均一な極薄膜を形成することが重要である。この
目的のために有機質の真空蒸着における蒸着条件として
は、従来、真空度、蒸着速度、基板温度、基板の種類な
どが挙げられており、フタロシアニンについては特に基
板の種類と基板温度について検討されている。結晶性の
良好なフタロシアニン薄膜の形成法としては、ウェット
プロセスとしてはLB法が、ドライプロセスとして真空
蒸着法で基板温度を高くする方法、クラスタイオンビー
ム法、プラズマ重合法などが用いられている。
発明が解決しようとする問題点 しかしながら、LB法による薄膜はフタロシアニンを溶
媒に可溶するために、フタロシアニンに置換性を付ける
必要があり、置換基の付いたフタロシアニンは、フタロ
シアニン本来の性質と異なることが考えられる。また、
基板温度を高くする方法は、耐熱性のある基板にしか応
用できないし、クラスタイオンビーム法は複雑な装置を
必要とする。また、プラズマ重合フタロシアニン薄膜は
、膜が緑色を呈していることから、プラズマの影響を受
けてフタロシアニン本来の性質と異なっていると考えら
れる。
更に、従来フタロシアニンの蒸着膜は、光導電層として
の応用をはかる目的で、特に銅フタロシアニンを用いて
、種々の蒸着条件検討が行われている。通常実施されて
いる条件は、真空度が10− ’〜10=torr、基
板−熱源距離5〜10cm、基板温度は室温〜250℃
、ルツボとしてはコ二カルパスクットのごとき一般的な
ルツボ、特にその蒸着速度は〜1000 ;7m1nの
場合が多い。これは、一つは光導電層としての機能とし
て、この程度で成長させた薄膜でも用いうる結晶性とな
りうること、また生産性を考慮して極端に遅い蒸着速度
を求めないためであると考えられる。本発明は上記問題
点を解決するもので、真空蒸着法において、基板温度を
高くすることなくどんな基板にも応用することができ、
複雑な装置を必要とせず、フタロシアニン本来の性質で
保持したまま、結晶性の良好な薄膜を形成することを目
的とするものである。。
問題点を解決するための手段 本発明は上記目的を達成するもので、基板温度を常温に
保ち、真空度を10 〜10  Torrf二維持し、
蒸着速度を100 A/ rnin以下で真空蒸着する
ことにより上記目的を達成するものである。
作    用 本発明は蒸着速度を100;/min以下に保って真空
蒸着を行うため、基板温度を上げることなく結晶性の良
好なフタロシアニン薄膜が得られる。
100A/min以下の蒸着速度では、 生産性におい
て従来法よりは劣るけれども、実施例に述べるごとく、
この領域を境にして、生成される薄膜の結晶性が著しく
変化することを、本発明者らは見比し、高結晶性薄膜を
得る目的としては生産性の低下を考慮しても、大きなメ
リットとなる。
また蒸着材料としてはメタルフリーフタロシアニンを使
用することが好ましく、更に蒸着源温度としては400
〜480℃の範囲にあることが望ましい。
実施例 以下に本発明の実施例を図面を用いて説明する。
本発明の一実施例では、真空度を10−5〜10−6T
orrに維持し、蒸着源としてタンタルのチムニ−型ヒ
ーターを用い、膜厚を水晶振子膜厚計でモニターして蒸
発源に流す電流をフィードバックすることにより蒸着速
度を100 A/ min以下の一定値としている。
真空蒸着によるフタロシアニン薄膜の例としてメタルフ
リーフタロシアニンのいろいろな蒸着速度による薄膜の
X線回折パターンを第1図に示す。
第1図から薄膜はα型結晶で、b軸が基板面に平行配向
していることがわかり、蒸着速度が遅い程ピーク強度が
大きくなる。(200)ピークについて半値幅と蒸着速
度との関係を示したのが第2図であり、蒸着速度が遅い
程半値幅が小さくなり、結晶性が良くなっていることが
わかる。特に蒸着速度が100A/min以下(=おい
て半値幅が急激に減少しており、結晶性が良くなってい
る。同様のことは他のフタロシアニンについてもみられ
、蒸着速度を100;/min以下で真空蒸着を行なう
ことにより、顕著に結晶性が良好なフタロシアニン薄膜
を得ることができる。このことは蒸着速度が10OA/
min付近を境界として、100久/minを越えると
きには基板上に飛来したフタロシアニン分子が基板上を
動いて、α型結晶の格子位置に落ち着く前に次のフタロ
シアニン分子が飛来するため結晶性が良くならないのに
対し、蒸着速度が100^/ ml n以下のときには
基板上に飛来したフタロシアニン分子が基板上を動いて
α型結晶の格子位置に落ち着いてから次のフタロシアニ
ン分子が飛来するため結晶性が良くなると考えられる。
このことは、単に連続的条件変化の中での最適値を見出
したものでは無く、通常は考慮されない条件下での、特
異な長所の発見に基くものであり、この方法により、従
来期待されていなかった良好な結晶性薄膜が得られるも
のである。本方法ではクラスタイオンビーム法、その他
で用いられるような高価格の、複雑な装置も不要で、簡
単な低価格のすぐれた方法である。
さらに第2図から、蒸着速度が30X/min以下では
半値幅の減少は大きくないことから、より好ましくは蒸
着速度が70〜30A/minで真空蒸着を行なうこと
により、より一層効率的に結晶性の良好なフタロシアニ
ン薄膜を得ることができる。
〈実 施例〉 フタロシアニンとしてメタルフリーフタロシアニンを昇
華精製して使用し、蒸発源としてタンタルのチムニ−型
ヒーターを抵抗加熱して10  Torr台の真空度で
真空蒸着を行なった。良く清浄化したスライドガラスを
基板とし、蒸発源と基板との距離は230 mmである
。上記の方法で蒸着速度を40A/minで真空蒸着し
た。 その結果、結晶性の良好なフタロシアニン薄膜を
得ることができた。
発明の効果 以上要するに本発明は、基板温度を常温に保ち、蒸着速
度が100^/mln以下で真空蒸着することにより、
簡便に結晶性の良好なフタロシアニン薄膜を形成するこ
とができ、その効果は太さい。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例におけるいろいろな蒸着速度の真空蒸着
によるメタルフリーフタロシアニン薄膜のX線回折パタ
ーン図、第2図は第1図の(200)ピークの半値幅の
蒸着速度依存性を示す特性図である。 代理人の氏名 弁理士 中 尾 敏 男 はか1名第2

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)基板温度を常温に保ち、蒸着速度を100Å/m
    in以下に制御して真空蒸着することを特徴とするフタ
    ロシアニン薄膜の製造方法。
  2. (2)メタルフリーフタロシアンを使用することを特徴
    とする特許請求の範囲第1項記載のフタロシアニン薄膜
    の製造方法。
  3. (3)蒸着源温度が400〜480℃の範囲であること
    を特徴とする特許請求の範囲第1項記載のフタロシアニ
    ン薄膜の製造方法。
JP18814986A 1986-08-11 1986-08-11 フタロシアニン薄膜の製造方法 Pending JPS6345361A (ja)

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JPS6345361A true JPS6345361A (ja) 1988-02-26

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ID=16218607

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1366973A2 (en) 2002-05-30 2003-12-03 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Oscillation type vehicle

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