JPS6342994A - 消サイズ剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は紙のサイズ度を低下減少させる消サイズ剤に関
する。

（従来の技術〕 製紙工場では、１台の抄紙機を使用して強サイズ度を必
要とする紙からサイズ度を全く必要としない紙まで多種
製造している。強サイズ紙から無サイズ紙に移行する抄
き替え時には、製紙白水中に多量に存在するサイズ剤が
紙に歩留るため、本来その紙に要求されるサイズ度まで
にサイズ度が低下するのに必要な時間が長くなり、その
間に多量の横紙が発生する。

また段ゴール原紙の構成要素である中芯原紙はライナー
と貼合させる際、原紙中に接着剤が容易に浸透して接着
力が高まるようにする九めに高い吸水性が要求されてい
る。ところが中芯原料であるケミグランド／９ルグある
いはセミケミカル／臂ルグは強度面では申し分がないが
、多量の樹脂酸等のサイズ性を付与し得る物質（以後サ
イズ物質と称する。）ｔ−包含している。中芯・ぐルデ
原料として使用される段が−ル古紙中にはサイズ剤が内
添されたライナーが含まれており、′１念古紙原料だけ
では強度が不充分のため、紙力剤とこれを歩留めるため
に硫酸バンドが加えられる。このようにサイズ物質を多
量に含有するパルプ原料を使った中芯は吸水性が低下し
、ライナーとの貼合が不充分となり、ライナーと中芯と
の相互剥離、段ｙＮ　−ルの圧縮強度の低下等の悪影響
が出る。

（発明が解決しようとする問題点） 本発明は、従来技術における上記の問題点即ち、横紙発
生時間の短縮および中芯の吸水性の改善を行うものであ
る。

（間頂点を解決するための手段） 本発明は上記問題点を解決する念めの、１価または２価
以上のアルコール化合物、フェノール化合物、第１級ま
たは第２級のアミン化合物から成る群より選ばれる少な
くとも１種の化合物にプロピレンオキサイドを付加して
得られた化合物（以下Ｐｏ付加体という。〕を含有する
ことを特徴とする消サイズ剤を提供する′ものである。

Ｐｏ付加体の製造に用いられるアルコール化合物として
は、例えばメチルアルコール、エチルアルコール等の低
級アルキルアルコールあるいはエチレングリコール、プ
ロピレングリコール、クリセリン、（ンタエリスリド−
ル、ソルビトール等の多価アルコールがあげられる。ま
たフェノール、ビスフェノールＡ等のフェノール化合物
も用いられる。

第１Ｒま念は第２級のアミン化合物としてはメチルアミ
ン、エチルアミン、エチレンジアミン、プロピレンツア
ミン、ジエチレントリアミン等のアルキルアミンがあげ
られる。

本発明を構成するＰｏ付加体は、本質的に水には難溶性
であり、それ自身は水への分散性が悪い。

水に易溶性のＰｏ付加体は消サイズ効果が認められない
。したがって、消サイズ剤として・やルデスラリーに添
加するにあたっては、できるだけ均一に分散するような
状態で添加することが均一な紙の吸水性を得る上で重要
である。このＰｏ付加体の分散あるいは乳化性を改善す
るためだ、核ＰＯ付加体を分散あるいは乳化させる乳化
分散剤を混合して用いることができる。本発明に用いら
れる乳化分散剤としては、Ｐｏ付加体を分散させ得るも
のであれば何ら制限はなく、従来公知の界面活性剤を用
いることができる。たとえば、ノニオン性界面活性剤の
例としては、ポリオキシアルキレンソルビトール脂肪酸
エステル、ポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エス
テル、？リオキシアルキレンアルキルエーテル、Ｉリオ
キシアルキレンアルキルアリールエーテル、ポリオキシ
アルキレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンポリオ
キシプロピレンブロック共重合体、エチレンジアミンポ
リオキシエチレン−リオキシプロピレンプロ、り共重合
体、ポリオキシアルキレンアルキルアミン、ポリオキン
アルキレン脂肪酸アミドなどがあげられる。またアニオ
ン性界面活性剤は前記ノニオン性界面活性剤と併用する
かあるいは単独で用いられるが、代表的な例としてアル
キルベンゼンスルホン酸の金属塩、アルキル硫酸エステ
ル塩、ポリオキシアルキレンアルキル硫酸エステル塩、
ポリオキシアルキレンアルキルアリール硫酸エステル塩
、アルキルナフタレンスルホン酸塩、ナフタレンスルホ
ン酸塩ホルマリン縮合物、モノ置換又は／／ｆ換スルホ
コハク酸エステル塩等が挙げられる。使用に際してはこ
れら界面活性剤とＰｏ付加体とを事前に混合して添加し
ても良いし、また別々に添加して本良い。

ま交情サイズ剤としてのＰｏ付加体の粘度を下げ、分散
を助けるためにケロシン等相溶性のある溶剤で希釈して
添加する事もできる。

本発明の消サイズ剤を用いて紙のサイズ度を低下させる
抄紙系は、サイズ物質の種類にかかわらない。すなわち
サイズ物質を含み、その之めに要求される紙の物性とし
ての吸水性が低下してしまうような系なら、どのような
抄紙系にでも本発明の消サイズ剤を適用できる。また、
・ぐルデ、抄紙時ＰＨあるいは填料、紙力剤、歩留り向
上剤等添加剤の種類あるいは、その有無に関係なく使用
できる。

本発明の消サイズ剤の添加方法は、一般にウニ、トエン
ドに添加すれば良く、／ｆルプスラリーヘの添加量は含
有するサイズ物質の量と、目標とする紙の吸水性によっ
て決定されるが、通常は・やルグ（絶乾固型分〕重量当
り０．００１〜１．０重量優、好ましくは０．０１〜０
．１俤である。勿論添加はウェットエンドに限定される
事はなく、ウェットハートの湿紙あるいは、ドライヤー
から巻き取りリールとの間でのスプレー塗布あるいはサ
イズプレス、ｒ−トロール、キャレングーなどの塗布装
置を用いて塗布してもよい。ウェットエンドへの添加と
、前記スグレー塗布あるいは塗布装置を用いての塗布を
併用するのも効果的な方法である。

（作用） 本発明の消サイズ剤が優れた性能を示す機構については
未だ明らかではないが、サイズ物質に親水性のエーテル
結合をもった水難溶性のＰＯ付加体が吸着することによ
り疎水性のサイズ物質が親水性となり、その結果サイズ
物質の存在する系での消サイズ剤として有効に働くもの
と考えられる。

（実施例） 以下に実施例を示すが、部はすべて重看部を示すＯ 実施例１ プロピレングリコールのＰＯ付加体　　　　　　　１０
０部（平均分子量２０００） 実施例２ プロピレングリコールのＰＯ付加体　　　　　　　１０
０部（平均分子ｔ３０００） 実施例３ グリセリンのＰＯ付加体（平均分子量３０００）　　１
００部実施例４ グリセリンのＰＯ付加体（平均分子ｔ４０００）　　１
００部実施例５ ビスフェノールＡのＰＯ付加体　　　　　　　　　１０
０部（平均分子量４００） 実施例６ （１）　　プロピレングリコールのＰＯ付加体　　　　
　　９−・０部（平均分子［３０００）　　　　　’ （２）　　アルキルベンゼンスルホン酸カルシウム　　
　　　５部（３）ジスチレン化フェノールのエチレンオ
キサイド（以下ＥＯと略記する。〕付加体　　　　　　
　５部〔製品名　ノイｒンＥＡ１６７第一工業製薬〔株
〕裏〕実施例７ （１）　　プロピレングリコールのＰＯ付加体　　　　
　　７０部（平均分子量３０００　） （２）ケロシン　　　　　　　　　　　　　２５部（３
）ノニルフェノールのＥＯ付加体　　　　　　　　　５
部〔製品名　ノイｌ’７Ｅム１５０第一工業製薬（株）
製〕く発明明消サイズ剤の評価１〉 段が一ル原紙である中芯原紙における消サイズ剤の効果
をみる目的で、カナダ標準フリーネス３９５ＣＨの段？
−ル古紙からなるパルプ原料を用い、この２．５係濃度
のパルプスラリーに紙力剤として、アニオン性ポリアク
リルアミドを対ノクルグ絶乾固型分あたり（以後、薬品
添加率は対）々ルプ絶乾固型分あたりの数値を示す。）
０．３９ｇ、次いで硫酸バンド’ｔ　１．０４、マンニ
、と変性の両性ポリアクリルアミド（製品名エビノック
スＨＭ１３３゜デイック・バーキュレス（株）製）０．
１１を添加し、消サイズ剤無添加あるいは表１に記載の
消サイズ剤をそれぞれ０．１４添加した。このノクルゾ
スラリディック・バーキュレス（株〕製〕を対・９ルグ
０．２優となるようにあらかじめ希釈用水中に添加した
用水を用いて、ノープル・アンド・ウッド製の手抄き装
置で抄紙を行ない、ドラムドライヤーにて１１０℃、１
．５分間乾燥させ、坪量１２０±２　Ｉｉ／ｍ雪の手抄
き紙を得た。この紙片を用いて破裂強さく　ＪＩＳ　Ｐ
−８１１２）、圧縮強さくＪＩＳＰ−８１２６）および
吸水性の指標としてコブ吸水度（ＪＩＳＰ−８１４０に
準じる）を測定し、表１の結果を得た。

表　　１ コツ吸水度：３０秒後の吸水量 く発明明消サイズ剤の評価２〉 ・９ルデとしてカナダ標準フリーネス４０３ＣＨのケミ
グラウンドノ々ルア’５０部、同じくフリーネス４２８
ＣＣの段♂−ル古紙５０部を用い、これらの２．５％濃
度のパルプスラリーに硫酸バンド１．０係、紙力剤とし
てポリアクリルアミド系紙力剤（エビノックスＲ８６３
１、デイック・バーキュレス（株〕製）０．５％を加え
、表２に示した消サイズ剤をそれぞれ０．０３４あるい
は０．０６４添加した。評価１と同様に坪量１２０±２
１１／ｍ”の手抄き紙を得、その紙片について測定した
結果を表２に示す０表　　２ コツ吸水度＝１分後の吸水量 く本発明消サイズ剤の評価３〉 ・母ルデとしてカナダ標準フリーネス３５ｆ）ＣＣの晒
クラフト・９ルデを用い、填料として重質炭酸カルシウ
ムを２０幅、歩留り向上剤としてポリアミドＩリアミン
エピクロロヒドリン縮合物（１！！品名カイメン５５７
［、デイック・）１−キュレス（株）製）ｔ−０，０７
５％、表３に示し之消サイズ剤を、それぞれ０．０５４
添加し念。この／９ルデスラリーを、アルキルケテンダ
イマーエマルションサイズ剤（製品名　バーコン４０Ｃ
，’デイック・バーキュレス（株）製）ｔ一対・々ルプ
０．５４となるようにあらかじめ希釈用水中に添加した
用水を用いて評価１と同様に坪量Ｔｏｌｌ／ｍ”の手抄
き紙を得た。得られ次紙片の吸水性の指標として、ステ
キヒトサイズ度（ＪＩＳＰ−８１２２）ｔ”、強度の指
標として引張り強さくＪＩＳＰ−８１１４）を測定し、
表３の結果を得た。

表　　３ 〔発明の効果〕 本発明による消サイズ剤は格段に優れた吸水性の向上を
示す。これは本発明消サイズ剤の評価１〜３の結果から
明らかであり、消サイズ剤を使用することにより、使用
しない場合に比較して評価１では約６〜１４倍、評価２
では約２〜３倍、評価３では約７〜９倍の吸水性の向上
を示している。

また、消サイズ剤を添加しているにもかかわらず１紙力
（強度）が無添加の場合に比較してほとんど低下してい
ない点も大きな特徴である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １価または２価以上のアルコール化合物、フェノール化
   合物、第１級または第２級のアミン化合物から成る群よ
   り選ばれる少なくとも１種の化合物にプロピレンオキサ
   イドを付加して得られた化合物を含有することを特徴と
   する消サイズ剤。