JPS6342965Y2 - - Google Patents

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JPS6342965Y2
JPS6342965Y2 JP1980125777U JP12577780U JPS6342965Y2 JP S6342965 Y2 JPS6342965 Y2 JP S6342965Y2 JP 1980125777 U JP1980125777 U JP 1980125777U JP 12577780 U JP12577780 U JP 12577780U JP S6342965 Y2 JPS6342965 Y2 JP S6342965Y2
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JP
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chip
breaker
cutting edge
throw
cutting
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JP1980125777U
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JPS5748003U (ja
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  • Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、主として難削性材料の切削に適し
たスローアウエイチツプに関する。
従来、この種のスローアウエイチツプにおける
切刃については、切削抵抗を小さくするため、ノ
ーズ部1aの切刃高さを辺部2aのそれよりも大
きくし、ホルダへセツトしたとき切刃傾き角が正
になるように設計されたもの(第1図参照)と、
ノーズ部1bおよび辺部2bの切刃高さが等しい
もの(第2図参照)とが一般に知られている。
ところで、このような切刃形状をもつスローア
ウエイチツプを用いてステンレス鋼などの難削性
の材料を切削した場合、工具寿命の点で不都合な
現象が生じる。すなわち、難削性の材料の中に
は、加工硬化が激しく、また溶着や構成刃先の生
じやすいものが多い。そのような難削性の材料を
前述した従来のスローアウエイチツプを用いて切
削を行なつた場合、第3図に示すように、切削面
のエツジ部3にバリが発生しやすい。このバリは
加工硬化を起こして著しく被削性の悪いものであ
る。このため、このバリに出合う切込み境界部の
切刃4では、比較的被削性の良い材料に比べチツ
ピングが大きく、いわゆる異常摩耗により切刃の
欠損あるいは工具寿命時間を極端に短かくさせる
等問題があり、切刃(特に切込み境界部)での異
常摩耗を防止させることが工具寿命を延長させ、
かつ安定させるため必要であつた。
この考案は以上の点を考慮してなされたもの
で、難削性の材料の切削に対しても安定した工具
寿命が得られるスローアウエイチツプを提供する
ものである。
以下、添付の第4図〜第10図を参照しながら
この考案の内容について詳述する。
ここでまず、この考案を案出する基礎となつた
実験データの一つを紹介し、この考案の特徴を明
らかにする。第4図は、ステンレス鋼SUS304材
を旋削した場合(この切削条件:チツプの超硬材
種M20、切削速度:100m/mm、送り:0.3mm/
rev、切込み:2mm)の切刃傾き角θとスローア
ウエイチツプの切込み境界部の工具摩耗VB(逃
げ面摩耗)、KB(すくい面摩耗)への影響を示
す。第6図に境界部の工具摩耗VB,KBを示す
がこれらはバリと相関関係にある。切刃傾き角θ
は、第5図に示すように、被削材5の中心線lに
対するチツプ6のすくい面の傾斜度合であり、通
常ホルダには5゜〜6゜の前逃げ角が得られるようチ
ツプ座(図示せず)が設けられている点を考慮す
ると、チツプ6取り付け時に切刃傾き角θはマイ
ナス(符号−、以下−と記す)でθが−5゜〜−6゜
の傾斜状態にある。
前記第1図に示した従来のものは、θが0゜〜+
6゜程度、また第2図のものは、θが−5゜〜−6゜程
度であり、それらのVBは、0.22〜0.31mm程度、
またKBは、0.42〜0.48mm程度である。これに対
して、θがたとえば−12゜〜−18゜であると、VB
は、0.16〜0.17mm程度、KBは、0.29〜0.31mm程度
となり、VB,KB共大きく減少する。したがつ
て、θの値を−5゜〜−6゜よりも大きくとることに
より、工具摩耗VB,KBを小さくさせ、つまり
バリ発生を減少させることになる。
すなわち、この考案は、通常のホルダにこの考
案のチツプをとりつけた場合、従来同様5゜〜6゜の
前逃げ角が得られる一方、各切刃を、チツプ底面
からチツプ上面の各切刃までの距離をノーズ部で
小さく、切刃中央部(辺の中央部)に行くにつれ
て大きくなるように所定範囲の傾斜角でほぼ直線
状に形成してバリを生じにくくし、また切削抵抗
の増加や発熱の問題を、ブレーカすくい面の角度
が大きいブレーカと、切刃よりも低いブレーカ壁
とを設けることによつて解決したものである。
次にこの考案の実施例を述べることにより、上
のような特徴をより明らかにする。
〔三角形チツプへの適用例〕
(第7図〜第9図参照) 第7図はこの考案による三角形状のスローアウ
エイチツプ7の平面図、第8図はその正面図、第
9図は第8図のx−x線に沿う断面図である。こ
れらに示されるように、三角形状のスローアウエ
イチツプ7は、チツプ底面71が平坦である一
方、チツプ上面の各切刃8については、平坦なチ
ツプ底面71からの切刃高さがノーズ部81で小
さく、また切刃中央部(辺中央部)82で大きく
なるように、ノーズ部81あるいはその周辺から
ほぼ直線状に傾斜角αで立上がり、切刃中央部8
2が頂点になつている。この傾斜角αは0゜<α<
20゜であるが、工具寿命の安定性からすると、5゜
≦α<10゜が望ましい。なお、傾斜角αは、これ
を20゜以上にすると切削抵抗が増大するとともに、
発熱が激しくなるので、20゜よりも小さくする。
また、このようなスローアウエイチツプ7のチ
ツプ上面には、チツプブレーカ(ブレーカ溝)9
が全周にわたつて設けられているが、このチツプ
ブレーカ9のブレーカすくい面の角度βは20゜〜
30゜と大きくなされ、またこのチツプブレーカ9
のブレーカすくい面の内方部には、このチツプブ
レーカ9の底部から内方部に向けてチツプ底面7
1からの高さが漸次大きくなる方向に立ち上がる
ブレーカ壁91が形成されている。なお、ブレー
カすくい面の角度βは、これを大きくすると切削
低抗が小さくなつて切削性が良好になる半面、切
刃の強度が低下し、また切削熱を受ける容積が小
さくなつて切刃の寿命が短かくなるため、この考
案においては、ブレーカすくい面の角度βを上記
の範囲に設定する。
ここで、このチツプブレーカ9の内方部のブレ
ーカ壁91部分は切刃8よりΔdだけ低くなされ
ている。これは、ブレーカ壁91の高さを低くし
てブレーカ壁91に沿つて移動する切屑の移動抵
抗を小さくし、切削抵抗の増大と発熱を防ぐため
である。このため、前記切刃8とブレーカ壁91
部分との段差関係は、チツプ7をホルダに取り付
けた状態でも切刃8がブレーカ壁91部分より上
方にあるよう維持されるべきである。なおこの場
合、切刃中央部82のすくい面には、チツプ底面
71に対して平行となるように稜線10の周辺に
破線で囲むような平坦部分Pを設けてもよい。
〔四角形チツプへの適用例〕
(第10図参照) 第10図はこの考案による四角形状のスローア
ウエイチツプ11を示すが、これに示すものの切
刃12の高さも、平坦なチツプ底面111に対
し、ノーズ部121で小さく、切刃中央部122
に行くにつれて大きくなるように構成され、かつ
チツプブレーカ123の内方部にブレーカ壁12
4が形成されているなど、前記三角形状のスロー
アウエイチツプ7とほぼ同様である。
なお、これらの実施例では、全周にわたるチツ
プブレーカ(ブレーカ溝)9をもつているものに
ついて述べたが、この考案は勝手つきのチツプブ
レーカをもつものにも適用することができる。
以上のように、この考案は、チツプブレーカを
もつすくい面の周縁に複数の切刃がある多角形状
のスローアウエイチツプにおいて、各切刃は、平
坦なチツプ底面からの距離がノーズ部で小さく切
刃中央部に行くにつれて大きくなるように、0゜よ
り大きく20゜より小さい傾斜角でほぼ直線状に形
成され、チツプ上面の上記チツプブレーカのブレ
ーカすくい面の角度は20゜〜30゜とされるととも
に、上記チツプブレーカのブレーカすくい面の内
方部にチツプブレーカの底部から上記内方部に向
けて上記底面からの高さが漸次大きくなる方向に
立ち上がるブレーカ壁が形成され、チツプブレー
カの内側のチツプ上面部分は周縁の切刃部分より
も低くされた構成とされているので、切刃傾き角
θを従来よりも十分に大きくし、ステンレス鋼な
どの難削性の材料を切削した場合でもバリの発生
を減少させることができるとともに、異常摩耗を
極力防止して工具寿命を長くすることができる。
また、切刃によつて生成された上記難削性の材料
のいわゆるねばりのある切屑を、上記チツプブレ
ーカのブレーカ壁で確実に分断することができる
上、切屑がブレーカ壁に沿つて移動する場合でも
その移動抵抗を小さくして発熱を防止することが
できる。したがつて、工具寿命の安定したスロー
アウエイチツプを得ることができる。またスロー
アウエイチツプ自体の形状が従来のものに比べて
少し複雑になるが、型による成形加工によつて製
造されるため、その製造も容易である。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図はそれぞれ従来のスローア
ウエイチツプ例を示す斜視図、第3図はスローア
ウエイチツプ付きのスローアウエイホルダでの旋
削を示すモデル図、第4図はステンレス鋼
SUS304材の切削実験結果を示す特性図、第5図
はその場合の切削状態を示すモデル図、第6図は
工具摩耗を示す部分斜視図、第7図〜第9図はこ
の考案の第1実施例を示し、第7図が平面図、第
8図が正面図、第9図が第8図のx−x線に沿う
断面図、第10図はこの考案の第2実施例を示
し、aが平面図、bが側面図である。 5……被削材、6……チツプ、7……三角形状
のスローアウエイチツプ、71,111……チツ
プ底面、8,12……切刃、81,121……ノ
ーズ部、82,122……切刃中央部、9,12
3……チツプブレーカ、91,124……ブレー
カ壁、11……四角形状のスローアウエイチツ
プ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. チツプブレーカをもつすくい面の周縁に複数の
    切刃がある多角形状のスローアウエイチツプにお
    いて、各切刃は、平坦なチツプ底面からの距離が
    ノーズ部で小さく切刃中央部に行くにつれて大き
    くなるように、0゜より大きく20゜より小さい傾斜
    角でほぼ直線状に形成され、チツプ上面の上記チ
    ツプブレーカのブレーカすくい面の角度は20゜〜
    30゜とされるとともに、上記チツプブレーカのブ
    レーカすくい面の内方部にチツプブレーカの底部
    から上記内方部に向けて上記底面からの高さが漸
    次大きくなる方向に立ち上がるブレーカ壁が形成
    され、チツプブレーカの内側のチツプ上面部分は
    周縁の切刃部分よりも低くされたことを特徴とす
    るスローアウエイチツプ。
JP1980125777U 1980-09-04 1980-09-04 Expired JPS6342965Y2 (ja)

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JP1980125777U JPS6342965Y2 (ja) 1980-09-04 1980-09-04

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JP1980125777U JPS6342965Y2 (ja) 1980-09-04 1980-09-04

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5748003U JPS5748003U (ja) 1982-03-17
JPS6342965Y2 true JPS6342965Y2 (ja) 1988-11-10

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ID=29486230

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9364898B2 (en) 2010-11-15 2016-06-14 Mitsubishi Materials Corporation Cutting insert

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56132612U (ja) * 1980-02-29 1981-10-07

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9364898B2 (en) 2010-11-15 2016-06-14 Mitsubishi Materials Corporation Cutting insert

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