JPS6342959A - タフテツド製品 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、基布にパイル糸をニードルによってタフティ
ングしパイルを形成した出入口マット、屋内カーペット
、電気カーペット表面材、折畳式簡易敷物、人工芝生、
デイスプレー用内装材、車両床敷材、テーブルクロス、
椅子張地等として使用されるタフテッド製品に関するも
のである。

〔従来の技術〕

タフテッド製品のパイル糸には紡績糸、マルチフィラメ
ント糸及びモノフィラメントテープ糸が用いられている
。

紡績糸とマルチフィシメンｌ−系に成るパイルは嵩高に
開毛し触感風合が柔くカーペットや簡易敷物等屋内で使
用するタフテッド製品に好適である。

他方、モノフィラメントテープ糸に成るパイルは吸湿性
がなく、その反面、剛直で圧縮弾性回復力と耐摩耗性に
優れ、その外観が芝生の葉身に近似しているので屋外で
人工芝生等に使用するタフテッド製品に好適である。

〔発明が解決しようとする問題点〕

タフテッド製品は、上記の通り使用するパイル糸が紡績
糸かフィラメント糸或はテープ糸であるか、そのパイル
糸の種類によって屋内用と屋外用に使い分けられ、テー
プ糸に成るタフテッド製品をカーペットとして屋内で使
用したり、逆に、紡績糸に成るタフチアド製品を人工芝
生として屋外で使用すると言う使い方は通常しない。

何故ならモノフィラメントテープ糸は、プラスチックフ
ィルムを幅２〜５龍に裁断したもので吸湿性がなく剛直
でザラザラしていて肌身に刺々しく感じ、冬期には冷た
く夏期にはベトッキ感を与える。他方、紡績糸やマルチ
フィラメント糸は、芝生の葉身の様な外観を呈せず古来
屋内カーペットに慣用されているので紡績糸とマルチフ
ィラメント糸に成るタフテッド製品を屋外で使用すれば
場違いな奇異な感じを与える。従って人工芝主調の室内
カーペットと言うものはなく、それとは逆に室内カーペ
ット調の柔らかい感触の屋外人工芝生と言うものもなか
った。

又、従来技術において、紡績糸やマルチフィラメント糸
に成るパイル面にペンキで顔料捺染をすれば折角嵩高に
柔らかく開毛している繊維相互間がペンキのバインダー
で接合され貧粗なパイルになってしまい、染液で染料捺
染をすればパイルが嵩高で保水がよいので多量の染液を
要し発色・乾燥が遅く顔料に比して堅牢に染まらない。

他方、モノフィラメントテープ糸は単糸繊度が紡績糸や
マルチフィラメント糸に比して余りにも太いため染料捺
染に不向きであり、又、モノフィラメントテープ糸は表
面がスベスベしたプラスチックフィルムに成るのでペン
キ塗膜が剥離し易い。

この様な訳で紡績糸やマルチフィラメント糸に成る顔料
捺染の室内カーペットはなく、モノフィラメントテープ
糸に成る人工芝生には染料と顔料の何れによっても捺染
されたものがない。

そして前記の通りモレフィラメントテープ糸は吸湿性が
ないので接着剤の接着の仕方も悪く、それ故に基布とパ
イルを接着する裏打仕上（バンキング加工）には接着力
が格別優れた高価な接着剤を必要としている。

〔発明の目的〕

そこで本発明は、屋内でも屋内でも、そして、カーぺ、
トとしても或は人工芝生としても使用することが出来、
パイルの染色及び捺染が容易且つ堅牢に行うことが出来
、バッキング仕上に格別高価な接着剤を必要とせず、物
性品質の面でも外観品質の面でも新規なタフテッド製品
を経済的に製造することを目的とする。

〔発明の構成〕

本発明に係るタフテッド製品１３は、積層する繊維２７
の積層密度或は繊維２７の種類（色彩、デニール、材質
等）を部分的に変えて横縞、縦縞、斜め縞、格子縞等の
縞模様や絣模様、木目模様、霜降模様等の模様２８を描
出した繊維ウェブ２６に成る不織布１１をテープ状に裁
断してパイル糸１９とし、その裁断と同時に基布２０に
タフティングして裁断前の不織布１１の有する模様２８
をパイル面２９に再現したことを特徴とするものである
。

不織布１１は、接着剤溶液を用いて繊維間を接着して抄
造する方法、ニードルパンチングにより繊維間を絡合さ
せる方法、ホントメルト（熱融着）性繊維乃至樹脂を混
和し圧熱セットして繊維間を接着する方法等によって、
好ましくは目付５〜３０ｏｇ／ｒｒｒにつくる。その繊
維間の絡合の仕方からすれば、その多くの繊維が不織布
の長さ方向に稍々ランダムに引き揃えられたものがよく
、そのためには繊維が長さ方向に向きを揃えて紡績カー
ドから送り出される繊維ウェブ２６をそのままニードル
パンチングし、又は、紡績カードから送り出される繊維
ウェブ２６や紡糸され延伸工程を出たフィラメント繊維
のウェブ２６にホットメルト性繊維乃至樹脂を付与して
そのまま圧熱セットして不織布を作るとよい。

しかし、繊維ウェブの送出方向を横切る幅方向に紡績カ
ードのラチェスから繊維ラップを横に並べで重ね合わせ
た繊維ウェブ２６にニードルパンチングを施す従来のニ
ードルパンチング式の不織布の製法にあっては、数基の
紡績カードのラチェスからそれぞれ色彩やデニール、材
質等の異なる繊維ラップを送り出し、横縞、縦縞、斜め
縞、格子縞等の縞模様や絣模様、木目模様、霜降模様等
の模様２８をつくる様に重ね合わせて繊維ウェブ２６を
積層し、そのままニードルパンチングを施してそれらの
模様を不織布１１に描出するとよく、その不織布１１に
はその後グラビア印刷機その他のプリント捺染装置やス
プレー装置或はエンボス加工を通して（奈染や凹凸模様
を重ねて［ｍ出してもよい。

不織布は目付５〜３００　ｇ　／ｍのものがよいが、捺
染或は無地染する場合には目付を５〜５０．／ｍ’、好
ましくは３０ｇ／−以下と比較的低目付にするとよい。

尚、捺染或は無地染には顔料（塗料・ペンキ・インキ）
、染料（加熱発色工程を必要とするもの）の何れも使用
し得るが、好ましくは加熱発色工程を要しない印刷イン
キ（Ｒ料）を用いる。

この様にして模様の付けられた不織布１１をスリッター
２４に通してテープ状に裁断し、タフテッド機のヤーン
ガイド２５に通してニードル１８まで引き出し、そのま
ま基布２０にタフティングする。その場合、ロール状に
巻き上げた数本の不織布１１．２１．３１、・・・・・
・・・・を引き出して数本に重ね合わせ、そのままスリ
ッター２４に通して数枚の不織布１１．２１．３１、・
・・・・・・・・を同時に裁断するとよく、その様にし
て作られる多数のテープ状不織布糸条１２をヤーンガイ
ド２５を通してニードル１８の数に応じた数に分割する
。それら数枚の不織布１１．２１．３１、・・・・・・
・・・の色彩が異なるときは、それら各色のテープ状不
織布糸条数本を以て一本のパイル糸とし、それによって
パイル面に霜降間の無地模様を措出し、或は、色彩の異
なる不織布ｌ【、２１．３１、・・・・・・・・・それ
ぞれのテープ状不織布糸条１２を不織布１１．２１．３
１、・・・・・・・・・毎に編立てて配列し、それによ
ってパイル面に色分けされた縞模様を描出することも出
来、そして又、不織布１１．２１．３１、・・・・・・
・・・に模様を捺染した場合にはニードル１８の列を不
織布１１．２１．３１、・・・・・・・・・の数に応じ
て端から端まで区分し、不織布ｌｌのテープ状不織布糸
条１２は左端の区分のニードルＩ８に、不織布２１のテ
ープ状不織布糸条１２′は隣りの区分のニードル１８に
、不織布２１のテープ状不織布糸条１２”はそれに続く
隣りの区分のニードルＩ８にと言うように不織布毎に区
分けしてタフティングし、それによって不織布１１の捺
染模様がパイル面の幅方向に繰り返し現れる連続柄をパ
イル面に描出することも出来る。

この様にテープ状不織布糸条１２を基布全面にタフティ
ングしてもよいが、従来慣用の紡績糸、マルチフィラメ
ント糸、或は、モノフィラメントテープ糸等と共にステ
ッチ列の一列又は数列おきに使い分けて縞模様をパイル
面に描出し、或は、ステフチ列の一本おきにテープ状不
織布糸条１２と従来慣用のパイル糸とが交互する様に使
い分け、その相隣るパイル糸の二列を一組とし、それら
のニードル１８への供給量を選択的に変えてパイル２２
に高低差を付けてパイル面に所要の別の図柄と複合させ
て最初に不織布の有していた模様２８を再現することも
出来る。

〔発明の効果〕

（１１本発明によると、模様２８を有する不織布１１を
裁断して出来るテープ状不織布糸条１２を、コーンやチ
ーズに巻き取ったりビーム整経したすせず、裁断と同時
にそのままタフティングするので、不織布１１の模様２
８はそのまま正確にパイル面２９に再現することが出来
、又、パイル糸１９の製造からタフティングまでの工程
が直結した一工程なので工程管理がし易くなり、よって
、新規なタフテッド製品１３が効率的に安価に製造する
ことが出来る。

（２）　　パイル２２がテープ状不織布糸条１２に成る
ため従来のプラスチックモノフィラメントテープ糸に成
る人工芝生と同様に芝生の１葉身の観を呈し、それがプ
ラスチックモノフィラメントテープ糸とは異なり不織布
に成るので触感風合が柔らかく吸湿性を有し、よって屋
内でも屋内でもそしてカーペットとしても人工芝生とし
ても外観上そして触感風合上達和感を与えずに使用し得
る新規なタフテッド製品１３が得られる。

（３）　　そして、本発明に係るテープ状不織布糸条１
２はテープ状になっているので従来の人工芝生のパイル
のプラスチックモノフィラメントテープ糸と外観上左程
変わらず、又、従来の室内カーペットのパイルの紡績糸
やマルチフィラメント糸とも吸湿性や触感風合の面でも
左程変わらず、従ってそれら従来のパイル糸と部分的に
使い分けて、その使い分けられた部分に外観上違和感の
ない部分的に室内カーペット風の柔らかい触感風合のあ
る新規な人工芝生、又、触感風合上達和感のない部分的
に人工芝生風の外観の新規な室内カーペットが得られる
。

（４）　　紡績糸やマルチフィラメント糸は嵩高に開毛
するものの繊維が一本一本分離しているので弾撥力に欠
ける。この点で、本発明に係るテープ状不織布糸条では
繊維相互間が接合されて網目構造を成し、よってクツシ
ョン性に優れたタフテッド製品が得られる。

（５）プラスチックフィルムに成る人工芝生のモノフィ
ラメント糸は吸湿性がなく接着剤のアンカリング効果の
少ないものであり、そのバッキング加工に接着力９強い
高価なバッキング剤を要した。この点で本発明に係るテ
ープ状不織布糸条１２は繊維相互間が網目構造を成した
多孔質のものであるから接着剤のアンカリング効果が極
めてよく、よって高価なバンキング剤を要せず、この点
でも加工コストが低減し、パイル抜糸強度が高く耐摩耗
性に優れたタフテッド製品が安価に得られる。

（６）　　バインダー配合の塗料を紡績糸やマルチフィ
ラメント糸に塗着すればカバリング性のない細く貧粗な
ものになり、プラスチックモノフィラメントテープ糸で
は塗料皮膜が剥離し易いため、従来のパイル糸をバイン
ダー配合の塗料で染色或は捺染することは困難であった
。この点で本発明に係るテープ状不織布糸条では、目付
３０　ｇ／ｃｄ程度の極薄の不織布に塗料を塗着し捺染
或は無地染するので塗膜も薄く、而も塗膜のアンカリン
グ効果もよく、そのテープ状不織布糸条１２はニードル
１８を通過する際に折り皺を付けるように幅方向に圧縮
されてタフティングされるが、その後は繊維相互間が網
目構造に起因する不織布特有の弾撥力が作用して幅方向
に拡がるのでカバリング性が損なわれず、却って、ゴム
弾性のある塗料の塗膜に不織布の弾撥力が増長される。

従って本発明によれば従来実用されなかった新規な塗料
で捺染したタフテッド製品も得られる。

（７）テープ状不織布糸条１２と繊維束１４をフィラメ
ント１５で締束した糸条１９のパイル２２は、より一層
紡績糸やマルチフィラメント糸の触感風合に返信したも
のとなり、室内カーペットとしても屋外人工芝生として
も新規なタフテッド製品が得られる。

（８）　　よって明らかな如く本発明によれば、タッチ
、ラドパイル布帛に成る新規な出入口マット、屋内カー
ペット、電気カーペット表面材、折畳式簡易敷物、人工
芝生、デイスプレー用内装材、車両床敷材、テーブルク
ロス、或は、椅子張地が安価に効率的に安価に得られ、
よって本発明の産業上列とするところ多大である。

【図面の簡単な説明】

第１図はテープ状不織布糸条の製造装置を備えたタフテ
ッド機の断面側面図、第２図は第１図に示すタフテッド
機の斜視図、第３図はテープ状不織布糸条の資材となる
繊維ウェブの斜視図、第４図は本発明に係るタフテッド
カーペットのパイル面の斜視図である。 １１・・・不織布、　　　　　１２・・・テープ状不織
布糸条、１３・・・タフテッド製品、　１８・−・ニー
ドル、１９・・・パイル糸、　　　　２０・・・基布、
２１・・・不織布、　　　　　２２・・・パイル、２３
・・・ルーバー、２４・・・スリッター、２５・・・ヤ
ーンガイド、　　２６・・・繊維ウェブ、２７・・・繊
維、　　　　　　２８・・・模様、２９・・・パイル面
。 発明者　　藤　原　　隆　司

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 積層する繊維２７の積層密度を部分的に変え、或は、積
   層する繊維２７の種類（色彩、デニール、材質等）を部
   分的に変えて横縞、縦縞、斜め縞、格子縞等の縞模様や
   絣模様、木目模様、霜降模様等の模様２８を描出した繊
   維ウェブ２６に成る不繊布１１をテープ状に裁断してパ
   イル糸１９とし、その裁断と同時に基布２０にタフテイ
   ングして、その裁断前に不織布１１の有する模様２８を
   パイル面２９に再現したことを特徴とするタフテッド製
   品。