JPS6342580B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、複数の印刷ヘツトにより共通の文字
や記号を印刷する印刷装置に関する。

従来ECR用のドツトプリンタは高印字スピー
ドが要求され、印字スピードを上げる為に印字ヘ
ツドの応答速度を上げ、印字ヘツドの移動速度を
上げるという方法がとられていた。しかし印年ヘ
ツドの応答速度を上げるには、印字ヘツドの機械
的な動作を敏速なものとする必要があり印字ヘツ
ドの構造を複雑なものとし、さらに電気的に応答
速度を上げる為大電流、大電圧による駆動も必要
となり印刷装置のコストアツプにつながつてい
た。また印字ヘツドの機械的動作には限界があ
り、印字スピードアツプにも限界があつた。

本発明は上記欠点を除去し、同一の文字や記号
を印刷する際、ヘツドの性能をアツプせずに高速
の印刷を可能ならしめることを目的とする。

第１図はECR用インパクトドツトプリンタの
構造の一例を示し、レシート印字ヘツド１とジヤ
ーナル印字ヘツド２は共通の印字ヘツドキヤリア
３に取り付けられ、ヘツド送りカム軸５が矢印Ａ
のごとく回転することにより、ヘツド送りカム軸
５のら線状の溝に従い印字ヘツドキヤリア３と供
に案内軸４上を左右に移動する。レシート印字ヘ
ツド１とジヤーナル印字ヘツド２の出力の同一ド
ツトが共通に駆動され、レシート記録紙７、ジヤ
ーナル記録紙８に同一の文字を印刷する。レシー
ト印字ヘツド１とジヤーナル印字ヘツド２の出力
は基板６を介し、フラツトケーブル９にて印字ヘ
ツド駆動回路に接続される。

第２図はECR用インパクトドツトプリンタの
構造の他の一例を示し、レシート印字ヘツド１０
はＲヘツドキヤリア１４を介し、ヘツド送りベル
ト１６の上側に取り付けられ、ジヤーナル印字ヘ
ツド１１はＪヘツドキヤリア１５を介しヘツド送
りベルト１６の下側に取り付けられ、ヘツド送り
ベルト１６の回転によりレシート印字ヘツド１０
とジヤーナル印字ヘツド１１は相反する方向へ同
期して移動する。各印字ヘツドの移動量を検出板
１９と位置検出器１７，１８で検出し、各印字ヘ
ツドを位置検出器１７，１８の幅で往復運動する
ようにされている。レシート印字ヘツド１０とジ
ヤーナル印字ヘツド１１の出力は、１と７ドツ
ト、２と６ドツト、３と５ドツト、４と４ドツ
ト、５と３ドツト、６と２ドツト、７と１ドツト
が共通に駆動されレシート記録紙１２に正規の文
字、ジヤーナル記録紙１３に逆の文字が印刷され
る。レシート印字ヘツド１０とジヤーナル印字ヘ
ツド１１が相反する方向の移動を繰り返すことに
より、印字ヘツド移動による振動を無くすること
ができる。

第３図は第１図、及び第２図のECR用インパ
クトドツトプリンタの印字ヘツド駆動回路を示
し、レシート印字ヘツド２１のマグネツトコイル
の共通線はトランジスタ２９を介して電源端子２
４に接続され、トランジスタ２９のベースは抵抗
３０、オープンコレクタインバータバツフア３１
を介し、レシート電源供給信号入力端子２５に接
続され、レシート電源供給信号入力端子２５に
“Ｈ”の信号が入力されるとレシート印字ヘツド
２１のマグネツトコイルの共通線に電源が供給さ
れるようになつている。ジヤーナル印字ヘツド２
２のマグネツトコイルの共通線はトランジスタ３
２を介して電源端子２４に接続され、トランジス
タ３２のベースは抵抗３３、オープンコレクタイ
ンバータバツフア３４を介しジヤーナル電源供給
信号入力端子２６に接続され、ジヤーナル電源供
給信号入力端子２６に“Ｈ”の信号が入力される
とジヤーナル印字ヘツド２２のマグネツトコイル
の共通線に電源が供給されるようになつている。
レシート印字ヘツド２１とジヤーナル印字ヘツド
２２の同一ピン番号のマグネツトコイルの出力は
マグネツトコイル駆動回路２７の同一のトランジ
スタのコレクタに接続され、入力端子２８の任意
の端子に“Ｈ”の印字信号が印加されるとトラン
ジスタがONし、レシート印字ヘツド２１とジヤ
ーナル印字ヘツド２２の同一ピン番号のマグネツ
トコイルが同時に通電される回路となつている。
ダイオード２３は印字しないマグネツトコイルへ
の電流の逆流を防止する為のものである。また２
０は第１図、第２図に含まれる範囲を示す。レシ
ート電源供給信号入力端子２５とジヤーナル電源
供給信号入力端子２６を“Ｈ”にし、入力端子２
８の任意の端子に“Ｈ”の印字信号を印加する
と、“Ｈ”の信号が印加された端子に対応するレ
シート印字ヘツド２１とジヤーナル印字ヘツド２
２のマグネツトコイルが同時に通電され、レシー
ト記録紙及びジヤーナル記録紙に同一の文字を印
字する。レシート電源供給信号入力端子２５を
“Ｈ”にし入力端子２８の任意の端子に“Ｈ”の
印字信号を印加すると、“Ｈ”の信号が印加され
た端子に対応するレシート印字ヘツド２１のマグ
ネツトコイルのみ通電されレシート記録紙に文字
を印字する。ジヤーナル電源供給信号入力端子２
６を“Ｈ”にし、先と同様に入力端子２８に印字
信号を印加するとジヤーナル記録紙のみの印字を
行なう。

以上のごとく本発明によれば、印字ヘツド駆動
回路を簡素化できると共に印字ヘツドの応答性を
上げずに印字スピードアツプが計れる為、安価な
印刷装置を提供することができる。また各印字ヘ
ツドからの出力線、マグネツトコイル共通線を共
通化し直接印字ヘツドより取り出し、レシート、
ジヤーナル共に同一の文字だけを印刷する方式と
し、さらに安価な印刷装置とすることも可能であ
る。また本発明は、インパクトドツトプリンタに
限らずサーマル、インクジエツトなど各種ドツト
プリンタに使用することができる。

又、本願は、さらに以下に示す効果を有する。

(a) 同一のベルトにより第１、第２のヘツドが反
対方向に移動させられるので、互いの慣性によ
る振動がキヤンセルされ、安定的なヘツド走行
が実現でき、印字品質が格段に向上する。

(b) ECRのジヤーナル印字では、キヤツシヤー
の便利を考え、キヤツシヤーの手前側に紙を送
る必要がある。この場合、レシート印字は、キ
ヤツシヤーの反対側に紙送りするので、ジヤー
ナル印字とレシート印字では紙送りは逆方向と
なる。したがつて、同一データを印字する場
合、レシートとジヤーナルでは、文字の上下を
逆転させ、さらに印字方向も反転させねばなら
ない。本願によれば上下反転及び、印字方向反
転が同時に実現でき、キヤツシヤーにとり見や
すい印字結果が実現できる。

(c) 本願においては、レシート用紙とジヤーナル
用紙の対応する位置に、同一のパターンが同時
に印字される。したがつて、印刷ヘツドを制御
する側からすると、あたかも単一のヘツドを駆
動している如くなり、２つのヘツドの紙に対す
る相対位置のずれ等を考慮する必要がなくな
り、制御が大幅に簡単になる。

(d) 本願では、上下反転されたパターンが同時に
印字されるので、通常の文字パターンの反転を
印字する際でも、そのパターンが、どの文字か
を容易に確認でき、ユーザーの使い勝手が格段
に向上する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明によるECR用インパクトドツ
トプリンタの構造の一例。 １……レシート印字ヘツド、２……ジヤーナル
印字ヘツド、５……ヘツド送りカム、７……レシ
ート記録紙、８……ジヤーナル記録紙、 第２図は本発明によるECR用インパクトドツ
トプリンタの構造の他の一例。 １０……レシート印字ヘツド、１１……ジヤー
ナル印字ヘツド、１６……ヘツド送りベルト、１
２……レシート記録紙、１３……ジヤーナル記録
紙、 第３図は本発明によるECR用インパクトドツ
トプリンタの印字ヘツド駆動回路。 ２１……レシート印字ヘツド、２２……ジヤー
ナル印字ヘツド、２３……ダイオード、２４……
電源端子、２５……レシート電源供給信号入力端
子、２６……ジヤーナル電源供給信号入力端子、
２７……マグネツトコイル駆動回路、２８……入
力端子。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ドツトにより文字、記号を形成する印刷装置
   において、 第１及び第２のプーリーによりガイドされる単
   一の回転ベルトと、 該回転ベルトの第１の面と結合された第１の印
   刷ヘツドと、 前記第１及び第２のプーリーをはさんで前記単
   一の回転ベルトの第１面と対向し、該第１面と反
   対方向に移動する前記回転ベルトの第２の面と結
   合され、かつ前記第１印刷ヘツドの印刷素子の配
   列と上下が反転した印刷素子配列を有する第２の
   印刷ヘツドと、 前記第１及び第２印刷ヘツドに、共通のデータ
   を時分割で供給するヘツド駆動回路と から構成されることを特徴とする印刷装置。