JPS6342114Y2 - - Google Patents

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JPS6342114Y2
JPS6342114Y2 JP4470584U JP4470584U JPS6342114Y2 JP S6342114 Y2 JPS6342114 Y2 JP S6342114Y2 JP 4470584 U JP4470584 U JP 4470584U JP 4470584 U JP4470584 U JP 4470584U JP S6342114 Y2 JPS6342114 Y2 JP S6342114Y2
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cover shell
heating furnace
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water
water quenching
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JP4470584U
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、鋼管等の連続熱処理装置の改良に関
するものである。 〈従来技術とその問題点〉 鋼管等の連続熱処理ラインには、所要の速度で
搬送された材料を加熱する炉と、その被加熱材料
を冷却すべく前記加熱炉の後段で散水する水焼入
装置とが配設されている。 ところで、前記水焼入装置は、材料の通過領域
を取囲む空間円周に多数列の冷却水噴射ノズルを
配設させた構造のものであり、前記冷却水は、フ
レキシブルホースに接続されたヘツダーを介して
供給され、そのポンプ圧力及び水量に準じた冷却
効果を発揮させるようにしたものである。しか
し、この水焼入装置は、前記ノズルからの冷却水
が前記加熱炉方向に飛散し易く、該冷却水が加熱
炉本体前面に飛散して耐火物の損傷原因となるこ
とが多く、その結果、加熱炉の寿命を大幅に縮減
させるという問題があつた。 従つて、従来より、前記加熱炉と水焼入装置と
は、500mm〜600mmの距離を明けて各々を配設させ
ると共にその水焼入装置の冷却水噴射ノズルを送
管方向に傾けて取り付けて、そのノズルからの飛
散水が加熱炉に達しないように配慮がなされてい
た。また、近年では、前記両者間に水切り用シヤ
ツターを昇降自在に吊り下げて、後続材料が搬送
されるまでの冷却水の炉方向への飛散を可及的に
防止する方法も採用されている。 しかし、上記のような従来の熱処理装置にあつ
ては、前記加熱炉と水焼入装置間の500mm〜600mm
の距離が開放された状態になつているために、そ
の間での熱放散が著しく、且つその熱放散に起因
する温度降下により、被加熱材料の熱処理効果を
大きく阻害するという問題があつた。この問題
は、急冷を要するステンレス鋼の溶体化処理にお
いては、特に致命的なものであり、その結晶粒界
にクロムカーバイト等の異質介在物を析出させる
原因となり、ステンレス鋼の品質を著しく悪化さ
せるものであつた。 また、前記水切り用シヤツターが設置されてい
る場合においても、上記両者間の熱放散を軽減し
得るには至らないものであつた。 更に、従来の熱処理装置は、前記水焼入装置の
冷却水噴射ノズルが送管方向に傾けて取り付けら
れているため、加熱炉方向に冷却水が飛散する確
率を低減させることはできるが、反面ノズルを材
料に対する直交方向に取り付けた場合に比べて、
材料の水冷能力が劣り、冷却効率が低下するとい
う欠点もあつた。従つて、ノズルを傾けて取り付
けた熱処理装置は、前記ステンレス鋼の溶体化処
理のような急冷を要する材料に対しては、不向き
であり、多種の被加熱材料に適応させるために
は、この冷却水噴射ノズルを材料に対する直交状
に取り付けることが最適である。 そこで、上記各種の問題を解決するための手段
としては、前記加熱炉と水焼入装置とを接近させ
て設置し、両者間に飛散水防止用のシヤツターを
昇降自在に設けるか、又は被加熱材料流通用孔を
設けた防水壁を介設させる方法が考えられるが、
前者の場合には、材料送管時において、シヤツタ
ーを上昇させた状態にしておかなければならない
ため、水焼入装置による冷却水が加熱炉方向に飛
散して耐火物の損傷原因を誘発するという欠点が
有り、また、後者の場合においては、送管材料の
寸法に常時適応して、しかもその送管材料が蛇行
した場合にもこれに即応し得る被加熱材料流通孔
を備えた防水壁を製作することが不可能であるた
めに実施するまでには至らないものである。 従つて、現在では、前記被加熱材料の熱放散分
を、予め見込んで加熱温度を高め、所期の焼入れ
開始温度を保つという方法や、送管速度を速め
て、均熱温度と焼入れ開始温度との差を小さくす
るという方法が採用されている。しかし、このよ
うな方法を採用することにより、必然的に炉内設
置の燃焼機器の容量、つまり焚量を大きく取る必
量が有り、その結果、設備費が嵩み、排ガス量の
増大による環境汚染の問題が発生し、且つ燃料の
原単位が悪くなると共に送管速度に応じた急速加
熱が必要となり、均一加熱が困難になる等の新た
な問題が提起されている。 〈考案の目的〉 本考案は、上記実状に鑑みてなされたものであ
り、炉本体と水焼入装置間での放散を防止するカ
バーシエル、及び該カバーシエルを保護する防水
装置を介設することによつて、上記従来の問題を
解決することを目的としたものである。 〈考案の構成〉 すなわち、本考案の連続熱処理装置の第1の特
徴は鋼管等の連続熱処理ラインにおいて、加熱炉
の出口に不定形耐火物を内張りした放散防止カバ
ーシエルを設置し、更に上記カバーシエルと水冷
却装置との間に防水装置を介設した点にあり、又
第2の特徴は、上記カバーシエルは少くとも上下
或いは左右に複数分割された結合構造を具備した
点にある。 〈実施例〉 以下この考案の一実施例を第1図〜第3図にも
とづいて説明する。 すなわち第1図において、1は加熱炉であり、
ベースフレーム2上に立設した支脚3によつて鋼
管等の被処理材Aの搬送ラインの高さに適合した
位置で支持され、上記処理材Aの入口4及び出口
5が形成されている。なおその他炉内構造及び燃
焼設備に関しては説明を省略する。 6は上記加熱炉1に対して通常500mm程度離間
したラインの後段に設置された水焼入装置であ
り、これは環状をなすヘツダー7の内側において
送材領域を取囲む空間円周に沿う多列の冷却水噴
射ノズル8を配し、更にノズル全体をカバー9で
包囲した構造であり、支脚10によりベースフレ
ーム2上へ立設支持されている。なお冷却水はフ
レキシブルホース等の配管11を介してヘツダー
7に供給され、所定のポンプ圧力により全てのノ
ズル8から一せいに噴射される。 12は先に説明した加熱炉1の出口5に近接し
て設置された放熱防止カバーシエルであり、これ
は中央に送材空間13を形成したトンネル形状を
呈し、その本体は例えば送材ローラ軸14が位置
する部分を境界として、第2図に示すように上部
シエル15と下部シエル16とに分割し、両者を
結合固定し又必要に応じて分離することができる
ようになつている。なお実施例では上記下部シエ
ル16を更に上下に2分割した構造になつている
が、これを左右に分割し、或いは一体構造として
もよく、更に又上下両シエル15,16の分割境
界位置の選定も自由であり、製作、組立、及び補
修等の便を考慮した上で適宜決定すればよい。 なお上記カバーシエル12は、適宜補強された
ステンレス鋼板をもつてシエル外枠28を構成
し、その内部に不定形耐火物29を充填してい
る。30は該不定形耐火物29の湾曲部に設けら
れた切欠部である。また、17は上部シエル16
に設けた側温孔であり、その上部開口はカバー1
8で閉塞されている。又図中19は上部シエル1
5を吊上げる場合の金具であり、下部シエル16
は支脚20を介してベースフレーム2上へ載設支
持される。 21は上記カバーシエル12と水焼入装置6間
に介設した防水装置であり、これは第3図に明示
するように、ベースフレーム2上に支脚22を介
して立設した門形架構23の前面にガイド24を
装着し、これに沿つて昇降する防水板25を設け
た構造であり、しかも上記門形架構23内には通
水路26を適宜配設し、炉体からの熱影響を避け
るための配慮が払われている。なおこの防水装置
21には、設置及び取外し時において全体を吊上
げるための吊金具27が設けてある。 〈考案の効果〉 以上のようにこの考案によれば、加熱炉の出口
と水焼入装置間に放熱防止カバーシエル及び防水
装置を介設し、更に上記カバーシエルを分割結合
構造としたものであり、従来の開放形の設備と異
なり、加熱炉から水焼入装置間での材料温度の降
下つまり放熱を可及的に防止できるために、送材
速度を最適条件に設定でき、かつ均一適正な加熱
と焼入れを行なうことができ、材料の組成安定と
品質の向上が達成できる。又カバーシエルは優れ
た保護効果を発揮することは勿論、その組立、取
外し、補修が容易であり、しかもこのカバーシエ
ルとその前面を保護する防水装置の存在によつて
送材表面に対する冷却水噴射ノズルの傾斜角度を
従来のものに比してより直角に近づけることが可
能となり冷却効率を高めることができる。 なお焚量の低減が可能となることから、燃焼機
器全体の小容量化が実現でき、加えて排ガス発生
量が抑制されることにより排風機の容量を小さく
することができるので、設備費の低減並びに環境
汚染防止対策の見地からも有効適切である。又ち
なみに従来の設備と、この考案を設けものとで、
326φ×16.5tの鋼管において1.5T/Hrの熱処理量
を行なうものとして比較した結果、次表のような
差異があることが確認された。 【表】
【図面の簡単な説明】
図面はこの考案の一実施例を示すもので、第1
図は縦断側面図、第2図はカバーシエルの正面
図、第3図は防水装置の構造とカバーシエルの関
係を示す正面図である。 1は加熱炉、6は水焼入装置、12は放熱防止
カバーシエル、21は防水装置。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 加熱炉と水焼入装置とからなる鋼管等の連続
    熱処理ラインにおいて、加熱炉の出口に不定形
    耐火物を内張りした放熱防止カバーシエルを配
    置すると共に該カバーシエルと前記水焼入装置
    間に防水装置を介設してなることを特徴とする
    熱処理装置。 (2) 放熱カバーシエルは、上下或いは左右に複数
    分割し得るよう、その所定部位を着脱自在に構
    成したことを特徴とする実用新案登録請求の範
    囲第1項記載の熱処理装置。
JP4470584U 1984-03-27 1984-03-27 熱処理装置 Granted JPS60156169U (ja)

Priority Applications (1)

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JP4470584U JPS60156169U (ja) 1984-03-27 1984-03-27 熱処理装置

Applications Claiming Priority (1)

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JP4470584U JPS60156169U (ja) 1984-03-27 1984-03-27 熱処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS60156169U JPS60156169U (ja) 1985-10-17
JPS6342114Y2 true JPS6342114Y2 (ja) 1988-11-04

Family

ID=30557521

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JPS60156169U (ja) 1985-10-17

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