JPS6341992Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔技術分野〕 本考案は、電動歯ブラシの取換え用歯ブラシを
立てておくための歯ブラシスタンドに関する。

〔背景技術〕

従来の歯ブラシスタンドは、第１図及び第２図
に示すように、歯ブラシ収納部１′の透明カバー
７を上方へ開いて歯ブラシ２の出し入れするよう
になつていたので、片手では歯ブラシ２を出し入
れできず、不便であつた。又、歯ブラシ２は歯ブ
ラシ収納部１′内の切欠溝８内に保持されている
だけで歯ブラシ２は前方が支持されていなかつた
ので、一本の歯ブラシ２を取り出す場合、他の歯
ブラシ２に手等が当つたり、振動させたりすると
他の歯ブラシ２が前方へ落ちてしまうという問題
があり、歯ブラシ２を出し入れしにくかつた。上
記の問題点を解決するものとして、特開昭58−
50912号公報にて歯ブラシを挿入して立てること
のできる上端開口した一対のスタンド穴を並べて
凹設し、スタンド穴の底面にこの一対のスタンド
穴の中心から周囲に向けての前下がり傾斜部を形
成し、スタンド穴の内周壁に上方ほど外周方向へ
傾いた前倒し傾斜面を形成したスタンドが知られ
ている。この場合スタンド穴に立てた歯ブラシ等
が上方ほど外周方向に倒れた状態で立てられるの
で出し入れがし易く、又スタンド底面での排水も
滑らかになされるのである。しかし、スタンド穴
の底面及び内周壁の傾斜方向が一対のスタンド穴
の中心から見て180度に広がつているため、確か
に前倒しに立てることはできるがそれが一定方向
ではなく広がつてしまうものである。特に歯ブラ
シ用のスタンドとして使用する場合、複数のスタ
ンド穴に夫々一本づつ歯ブラシを立てるために複
数のスタンド穴を並設する必要があり、上記のス
タンドの如く広がつて立てられるものでは隣り合
つた歯ブラシのブラシ部が接触してしまい、また
夫々の歯ブラシの向きがばらばらになるため見た
目も悪いという問題がある。

〔考案の目的〕

本考案は、歯ブラシが落下しにくく、歯ブラシ
の出し入れを容易に行なうことのできる歯ブラシ
スタンドを提供することを目的とする。

〔考案の開示〕

本考案は、歯ブラシ収納部１に歯ブラシ２を挿
入して立てることのできる上端開口したスタンド
穴３を鉛直方向に凹設し、スタンド穴３の底面に
水抜き孔４を穿設すると共にこの底面にスタンド
背面から前面に向けての前下がり傾斜部５を形成
し、スタンド穴３の内壁前面にのみ上方ほど前方
へ傾いた前倒し傾斜面６を形成して成る歯ブラシ
スタンドを要旨とするものであり、歯ブラシが前
方へ倒れた状態で立てられるために出し入れし易
く、又滑らかに排水されるものである。

以下、本考案の実施例を添付図により詳述す
る。第５図に電動歯ブラシ装置Ａの全体を示して
ある。９は歯ブラシ本体であり、内部に充電式の
電池１０や整流用ダイオード１６、モータ１１等
が内蔵されており、上端の駆動軸１２に歯ブラシ
２を嵌着させ、モータ１１を駆動させると揺動機
構部１３によつて駆動軸１２に取付けられた歯ブ
ラシ２が30度の角度でローリング運動させられる
ようになつている。１４は歯ブラシ本体９を立て
て収納しておくと同時に収納中に電池１０に充電
を行なう充電スタンドであり、右側面に電源コー
ド１５が設けられている。充電スタンド１４内に
は、第８図及び第９図に示すように電源コード１
５より給電される交流100Vを降圧させるトラン
ス１７と整流用のダイオード１８が組込まれてお
り、充電スタンド１４に歯ブラシ本体９を立てる
と第９図のような半波整流を行なう充電回路とな
つて電池１０に充電されるのである。更に、充電
スタンド１４内では充電用接触金具２８とトラン
ス１７２次側からのリード線３０との半田付け部
３１は充電スタンド１４内の凹所３２において接
着剤３３でモールドされており、たとえ充電スタ
ンド１４内に水が浸入してきても直接水が半田付
け部３１に触れることがなく、腐食や錆を発生さ
せることがないようになつており、充電用接触金
具２８の外れ防止にもなつている。又、充電スタ
ンド１４の背面下部には蟻溝状の取付け溝１９が
凹設されており、洗面所等の壁面２０に取付けら
れた蟻〓状の壁掛け具２１を取付け溝１９に下か
ら差込んで取付け溝１９の上の突出部２２を壁掛
け具２１上端に引掛けて充電スタンド１４を壁面
２０に着脱自在に取付けてある。電源コード１５
は充電スタンド１４の側面から引き出されている
ので、もちろん、充電スタンド１４を壁掛け具２
１から外して第７図のように突起２７によつて洗
面台の上などに定置することもできる。又、充電
スタンド１４の電源コード１５と反対側には蟻〓
状の連結片２３を突設してある。１は歯ブラシ収
納部であり、上面には前下がりとなつた勾配部２
４が形成され、上面から下方へ向けて上端が開口
した複数個のスタンド穴３が凹設されている。ス
タンド穴３の底面は前下りに形成されて前下がり
傾斜部５となつており、水抜き孔４が穿孔されて
いる。前下がり傾斜部５としては、第１０図及び
第１１図に示すように、スタンド穴３の水平な底
面の上面に突設された三角形のリブ２５の傾斜面
によつて形成しても良い。更に、スタンド穴３の
内壁前面は上方ほど前方へ傾くように傾斜させら
れて前倒し傾斜面６を形成されている。したがつ
て、歯ブラシ２をスタンド穴３内に挿入して立て
ると歯ブラシ２は前傾姿勢をとるので出し入れし
易く、歯ブラシ２に含まれている水分も水抜き孔
４から滑らかに排水されるようになつている。ま
た歯ブラシ収納部１の上面も傾斜して勾配部２４
となつているので、歯ブラシ２は一層出し入れし
易くなつている。更に、歯ブラシ収納部１の片側
面には上記連結片２３と嵌合して一体に保持され
る蟻溝状の連結片嵌合溝２６が下端から凹設さ
れ、他側面には蟻〓状の連結片２３が突設されて
いるので、歯ブラシ２の必要数に応じて幾つでも
歯ブラシ収納部１を接続できるようになつてい
る。

〔考案の効果〕

本考案は叙述の如く構成されているから、要す
るに、スタンド穴に歯ブラシを立てると歯ブラシ
は上部が前方へ倒れるので出し入れし易く、しか
も各歯ブラシはスタンド穴内に保持されているの
で他の歯ブラシが落ちたりすることがなく、使用
し易いという利点がある。又、スタンド孔内にた
まつた水は水抜き孔から排水されるので衛生的で
ある。更に鉛直方向に凹設されたスタンド穴の内
壁前面にのみ上方ほど前方へ傾いた前倒し傾斜部
を形成しているので、立てた歯ブラシが広がつて
倒れてしまうということがなく、一定方向に倒れ
るため複数のスタンド穴を並設した場合にも隣り
合う歯ブラシのブラシ部が接触するということが
ない。また複数のスタンド穴に夫々立てた歯ブラ
シが一定の方向に倒れるため、見た目も良いとい
う効果もある。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は従来例の斜視図及び正面
図、第３図及び第４図は本考案の一実施例を示す
斜視図及び断面図、第５図及び第６図は電動歯ブ
ラシ装置を壁に取付けた状態の一部破断した平面
図及び側面図、第７図は同上の定置した状態の一
部破断した正面図、第８図は充電スタンドの底蓋
を外した状態の下面図、第９図は充電スタンドと
歯ブラシ本体の充電回路を示す回路図、第１０図
及び第１１図は本考案の他例を示す平面図及び断
面図である。 １……歯ブラシ収納部、２……歯ブラシ、３…
…スタンド穴、４……水抜き孔、５……前下がり
傾斜部、６……前倒し傾斜面。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 歯ブラシ収納部に歯ブラシを挿入して立てる
   ことのできる上端開口したスタンド穴を鉛直方
   向に凹設し、スタンド穴の底面に水抜き孔を穿
   設すると共にこの底面にスタンド背面から前面
   に向けての前下がり傾斜部を形成し、スタンド
   穴の内壁前面にのみ上方ほど前方へ傾いた前倒
   し傾斜面を形成して成る歯ブラシスタンド。 (2) 歯ブラシ収納部のスタンド穴が開口した上面
   を前下がりに傾斜させて勾配部を形成して成る
   実用新案登録請求の範囲第１項記載の歯ブラシ
   スタンド。