JPS6340795Y2 - - Google Patents
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- JPS6340795Y2 JPS6340795Y2 JP13787284U JP13787284U JPS6340795Y2 JP S6340795 Y2 JPS6340795 Y2 JP S6340795Y2 JP 13787284 U JP13787284 U JP 13787284U JP 13787284 U JP13787284 U JP 13787284U JP S6340795 Y2 JPS6340795 Y2 JP S6340795Y2
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Landscapes
- Furnace Housings, Linings, Walls, And Ceilings (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本考案は、各種窯炉の損傷部を熱間でパツチン
グ補修する装置に係り、特にスライス状の補修部
材を機械的に圧着させて形成された再被覆層の耐
用性向上が図れる装置に関する。
グ補修する装置に係り、特にスライス状の補修部
材を機械的に圧着させて形成された再被覆層の耐
用性向上が図れる装置に関する。
従来、高炉、熱風炉、電気炉、転炉、取鍋、タ
ンデイツシユ、加熱炉、焼却炉等各種窯炉の耐火
ライニング損耗部分の補修に際し、プラスチツク
耐火物などの不定形耐火物を押付けて行なうパツ
チング補修は、作業者による手作業によつて行な
われ、窯炉が冷却するのを待つて冷間で行なう
か、または作業者の冷房を行ないながら温間で行
なわれていた。
ンデイツシユ、加熱炉、焼却炉等各種窯炉の耐火
ライニング損耗部分の補修に際し、プラスチツク
耐火物などの不定形耐火物を押付けて行なうパツ
チング補修は、作業者による手作業によつて行な
われ、窯炉が冷却するのを待つて冷間で行なう
か、または作業者の冷房を行ないながら温間で行
なわれていた。
一方、各種窯炉の損傷部を熱間で補修する手段
としては、主として吹付け補修があり、一部では
溶射による補修も行なわれているが、これらの補
修手段には次のような問題がある。
としては、主として吹付け補修があり、一部では
溶射による補修も行なわれているが、これらの補
修手段には次のような問題がある。
(1) 吹付け補修は、材料供給タンクに収納してあ
る粉粒状の不定形耐火物を加圧エアーを用い、
ホースを介して吹付けノズルの液体添加部まで
圧送し、水などの液体と混合してノズル先端部
から噴射させる乾式吹付け法が採用され、装置
が比較的安価で簡単に補修作業ができることか
ら最も普及しているが、付着率が70〜80%程度
であり、リバウンドロスが多いために粉塵の発
生があつて作業環境を悪化し、また被補修面と
不定形耐火物との接着強度が弱く、強固な再被
覆層が得られないために耐用性に劣ると云う欠
点を有している。
る粉粒状の不定形耐火物を加圧エアーを用い、
ホースを介して吹付けノズルの液体添加部まで
圧送し、水などの液体と混合してノズル先端部
から噴射させる乾式吹付け法が採用され、装置
が比較的安価で簡単に補修作業ができることか
ら最も普及しているが、付着率が70〜80%程度
であり、リバウンドロスが多いために粉塵の発
生があつて作業環境を悪化し、また被補修面と
不定形耐火物との接着強度が弱く、強固な再被
覆層が得られないために耐用性に劣ると云う欠
点を有している。
(2) 溶射による補修は、酸素−燃料の火炎中で粉
末耐火溶射材料を溶融させ、この溶融した耐火
材料を炉壁損傷部分に噴射・溶着させて補修す
る手段であるが、設備が複雑で費用が高く、ま
たリバウンドロスや騒音などの問題があるた
め、溶射補修は新技術であり、最近常用化を目
指して検討中である。そのため、リバウンドロ
スと発塵を低下させて作業環境を改善し、付着
率と共に接着強度を高め、形成された再被覆層
の耐用性向上を図るために種々提案されてきた
が、今までのところ十分な補修効果と補修効率
を兼ね備えた有効な補修手段はない。
末耐火溶射材料を溶融させ、この溶融した耐火
材料を炉壁損傷部分に噴射・溶着させて補修す
る手段であるが、設備が複雑で費用が高く、ま
たリバウンドロスや騒音などの問題があるた
め、溶射補修は新技術であり、最近常用化を目
指して検討中である。そのため、リバウンドロ
スと発塵を低下させて作業環境を改善し、付着
率と共に接着強度を高め、形成された再被覆層
の耐用性向上を図るために種々提案されてきた
が、今までのところ十分な補修効果と補修効率
を兼ね備えた有効な補修手段はない。
本考案は、このような従来技術の問題点を解消
することを目的としてなされたもので、冷却保護
された複数箇の圧着用シリンダのシリンダ駆動軸
先端部に、金属製またはセラミツクス製からなる
複数箇の串を設けてスライス状の補修部材を装着
し、圧着用シリンダの圧力によつて機械的に圧着
させることにより熱間における補修効率の向上、
補修効果の増大を図り、形成された再被覆層の耐
用性向上が図れる窯炉のパツチング補修装置を提
供するものである。
することを目的としてなされたもので、冷却保護
された複数箇の圧着用シリンダのシリンダ駆動軸
先端部に、金属製またはセラミツクス製からなる
複数箇の串を設けてスライス状の補修部材を装着
し、圧着用シリンダの圧力によつて機械的に圧着
させることにより熱間における補修効率の向上、
補修効果の増大を図り、形成された再被覆層の耐
用性向上が図れる窯炉のパツチング補修装置を提
供するものである。
以下、本考案を図面に示す一実施例を参照して
詳しく説明する。
詳しく説明する。
本考案に係る窯炉のパツチング補修装置は、第
1図に縦断側面を示すようにシリンダ保護ケース
1とシリンダ保護ガイド2で囲繞され、冷却保護
された複数箇の圧着用シリンダ3のシリンダ駆動
軸4先端部に、金属製またはセラミツク製からな
り、補修部材5を装着させる複数箇の串6が設け
られている。
1図に縦断側面を示すようにシリンダ保護ケース
1とシリンダ保護ガイド2で囲繞され、冷却保護
された複数箇の圧着用シリンダ3のシリンダ駆動
軸4先端部に、金属製またはセラミツク製からな
り、補修部材5を装着させる複数箇の串6が設け
られている。
前記シリンダ保護ケース1とシリンダ保護ガイ
ド2は、再被覆補修を要する窯炉の耐火ライニン
グ表面温度が300〜1000℃程度あり、損傷部を熱
間で再被覆補修する際に高温にさらされるため、
後述する圧着用シリンダ3を囲繞して冷却保護す
るために設けられたものである。
ド2は、再被覆補修を要する窯炉の耐火ライニン
グ表面温度が300〜1000℃程度あり、損傷部を熱
間で再被覆補修する際に高温にさらされるため、
後述する圧着用シリンダ3を囲繞して冷却保護す
るために設けられたものである。
そのため、シリンダ保護ケース1は、複数箇の
圧着用シリンダ3を囲繞できる程度の大きさで中
空長方体状に形成し、内部を冷却保護するために
冷却空気を供給する冷却空気供給口7が基端面の
ほぼ中央部に設けてあり、冷却空気供給口7を設
けた面と相対する側にシリンダ保護ガイド2が設
られ、シリンダ保護ケース1とシリンダ保護ガイ
ド2を仕切る隔壁部8には、シリンダ保護ケース
1内に供給された冷却空気をシリンダ保護ガイド
2内に噴出させるための噴出口9が適当間隔で設
けてあり、圧着用シリンダ3のシリンダ駆動軸4
を冷却することができるようになされている。
圧着用シリンダ3を囲繞できる程度の大きさで中
空長方体状に形成し、内部を冷却保護するために
冷却空気を供給する冷却空気供給口7が基端面の
ほぼ中央部に設けてあり、冷却空気供給口7を設
けた面と相対する側にシリンダ保護ガイド2が設
られ、シリンダ保護ケース1とシリンダ保護ガイ
ド2を仕切る隔壁部8には、シリンダ保護ケース
1内に供給された冷却空気をシリンダ保護ガイド
2内に噴出させるための噴出口9が適当間隔で設
けてあり、圧着用シリンダ3のシリンダ駆動軸4
を冷却することができるようになされている。
上記シリンダ保護ケース1の内側に配設される
圧着用シリンダ3は、第3図に示すようにシリン
ダ駆動軸4を駆動して、先端部に設けた複数箇の
串6に装着した補修部材5を耐火ライニング10
の損傷状態(凹凸状態)に応じて圧着させること
ができるように、シリンダ保護ケース1とシリン
ダ保護ガイド2との間を仕切る隔壁部8を貫通
し、シリンダ駆動軸4がシリンダ保護ガイド2内
側へ駆動する向きに固設して上下方向、および水
平方向へ複数箇宛平行に配設されている(図示の
場合は水平方向)。そして、各圧着用シリンダ3
は、油圧ホース11を介して接続した圧力コント
ロールバルブ(図示せず)によつて圧力を任意に
設定することができるようになされている。
圧着用シリンダ3は、第3図に示すようにシリン
ダ駆動軸4を駆動して、先端部に設けた複数箇の
串6に装着した補修部材5を耐火ライニング10
の損傷状態(凹凸状態)に応じて圧着させること
ができるように、シリンダ保護ケース1とシリン
ダ保護ガイド2との間を仕切る隔壁部8を貫通
し、シリンダ駆動軸4がシリンダ保護ガイド2内
側へ駆動する向きに固設して上下方向、および水
平方向へ複数箇宛平行に配設されている(図示の
場合は水平方向)。そして、各圧着用シリンダ3
は、油圧ホース11を介して接続した圧力コント
ロールバルブ(図示せず)によつて圧力を任意に
設定することができるようになされている。
各圧着用シリンダ3のシリンダ駆動軸4の先端
部には、第2図に縦断側面を示すように補修部材
5を装着し、耐火ライニング10の損傷部に圧着
させるために先端金物12を設けて複数箇の串6
が固設されている。先端金物12と串6は、耐熱
性を有する炭素鋼、ステンレス鋼、真ちゆう等の
金属、またはアルミナ質、炭化珪素質、窒化珪素
質等のセラミツクスからなり、補修部材5を押付
けるための先端金物12は正方体状に形成してシ
リンダ駆動軸4の先端を一端面の中央に固着し、
他端面には補修部材5を装着するための串6が上
下方向、および水平方向へ複数箇宛平行に適当間
隔で設けられている。
部には、第2図に縦断側面を示すように補修部材
5を装着し、耐火ライニング10の損傷部に圧着
させるために先端金物12を設けて複数箇の串6
が固設されている。先端金物12と串6は、耐熱
性を有する炭素鋼、ステンレス鋼、真ちゆう等の
金属、またはアルミナ質、炭化珪素質、窒化珪素
質等のセラミツクスからなり、補修部材5を押付
けるための先端金物12は正方体状に形成してシ
リンダ駆動軸4の先端を一端面の中央に固着し、
他端面には補修部材5を装着するための串6が上
下方向、および水平方向へ複数箇宛平行に適当間
隔で設けられている。
補修部材5を串6部に装着して耐火ライニング
10の損傷状態に応じたパツチング補修を行なう
ためには、先端金物12および補修部材5をでき
るだけ小さくし、隣合う先端金物12同士間を狭
くして先端金物12によつて加圧されない部分を
できる限り少なくし、万遍なく加圧することがで
きるように圧着用シリンダ3を配設することが損
傷部の細かい凹部、あるいは亀裂部によく充填す
ることができて望ましいが、先端金物12および
補修部材5を小さくしすぎると装置が複雑化して
補修能率が低下するため、先端金物12の加圧面
積を50×50m/m程度から100×100m/m程度に
形成し、耐火ライニングの損傷状態、および要求
される補修能率によつて圧着用シリンダ3の配設
数を設定することが大切である。
10の損傷状態に応じたパツチング補修を行なう
ためには、先端金物12および補修部材5をでき
るだけ小さくし、隣合う先端金物12同士間を狭
くして先端金物12によつて加圧されない部分を
できる限り少なくし、万遍なく加圧することがで
きるように圧着用シリンダ3を配設することが損
傷部の細かい凹部、あるいは亀裂部によく充填す
ることができて望ましいが、先端金物12および
補修部材5を小さくしすぎると装置が複雑化して
補修能率が低下するため、先端金物12の加圧面
積を50×50m/m程度から100×100m/m程度に
形成し、耐火ライニングの損傷状態、および要求
される補修能率によつて圧着用シリンダ3の配設
数を設定することが大切である。
補修部材5を装着する串6は、単に補修部材5
装着後圧着時まで保持するだけでなく圧着時には
ストツパーにもなり、更に圧着後は串跡を残して
補修部材5内部に発生する蒸気を速やかに蒸発さ
せる役目をも果すもので、その大きさおよび配設
数は装着する補修部材5の硬さと大きさによつて
決定される。また補修部材5は加圧すると元の厚
さの半分程度に圧縮されるため、保持とストツパ
ーの役目を果すために串6の長さ寸法は補修部材
5の厚さ寸法の20〜50%程度とし、例えば補修部
材5の含有水分を12〜13%程度とすると、圧着後
補修部材5内部に発生する蒸気を蒸発させるため
には串6の直径を2〜3m/mφ程度に形成し10
〜20m/m程度の間隔で配設すればよいことにな
る。
装着後圧着時まで保持するだけでなく圧着時には
ストツパーにもなり、更に圧着後は串跡を残して
補修部材5内部に発生する蒸気を速やかに蒸発さ
せる役目をも果すもので、その大きさおよび配設
数は装着する補修部材5の硬さと大きさによつて
決定される。また補修部材5は加圧すると元の厚
さの半分程度に圧縮されるため、保持とストツパ
ーの役目を果すために串6の長さ寸法は補修部材
5の厚さ寸法の20〜50%程度とし、例えば補修部
材5の含有水分を12〜13%程度とすると、圧着後
補修部材5内部に発生する蒸気を蒸発させるため
には串6の直径を2〜3m/mφ程度に形成し10
〜20m/m程度の間隔で配設すればよいことにな
る。
そして、補修部材5を装着することによつて少
しずつ付着物が串6に堆積する場合には、第4図
に使用時(a)と付着物除去時(b)の状態を示すよう
に、先端金物12と串6を付着物除去金物13で
摺動自在に囲繞し、シリンダ駆動軸4側の付着物
除去金物13と先端金物12の間に複数箇のばね
14を配設し、付着物除去金物13の串6側には
貫通孔15を設けて串6を後退させ、シリンダ駆
動軸4後退時にストツパー23の作動によりばね
14を圧縮させ、串6の付着物を除去することが
できる。
しずつ付着物が串6に堆積する場合には、第4図
に使用時(a)と付着物除去時(b)の状態を示すよう
に、先端金物12と串6を付着物除去金物13で
摺動自在に囲繞し、シリンダ駆動軸4側の付着物
除去金物13と先端金物12の間に複数箇のばね
14を配設し、付着物除去金物13の串6側には
貫通孔15を設けて串6を後退させ、シリンダ駆
動軸4後退時にストツパー23の作動によりばね
14を圧縮させ、串6の付着物を除去することが
できる。
補修部材5は、圧着用シリンダ3のシリンダ駆
動軸4を駆動し、先端金物12によつて圧迫しな
がら耐火ライニング10の損傷部に圧着すること
ができるように、例えば、従来からラミング施工
用に使用されているプラスチツク耐火物などの不
定形耐火物16を先端金物12と同じ大きさのス
ライス状に形成し、圧着時に高温の耐火ライニン
グ10損傷部に接触すると溶融飛散し、圧着用シ
リンダ3を減圧したときには不定形耐火物16が
先端金物12に付着するのを防止し、また貯蔵、
補修時に不定形耐火物16からの水分蒸発を防止
することができるナイロン、ビニール、紙などの
包装部材17で表面が覆われ、一度に装着するこ
とができるように箱などの容器に一定の間隔で並
べ収納されている。
動軸4を駆動し、先端金物12によつて圧迫しな
がら耐火ライニング10の損傷部に圧着すること
ができるように、例えば、従来からラミング施工
用に使用されているプラスチツク耐火物などの不
定形耐火物16を先端金物12と同じ大きさのス
ライス状に形成し、圧着時に高温の耐火ライニン
グ10損傷部に接触すると溶融飛散し、圧着用シ
リンダ3を減圧したときには不定形耐火物16が
先端金物12に付着するのを防止し、また貯蔵、
補修時に不定形耐火物16からの水分蒸発を防止
することができるナイロン、ビニール、紙などの
包装部材17で表面が覆われ、一度に装着するこ
とができるように箱などの容器に一定の間隔で並
べ収納されている。
このように構成した本考案の装置を用いてパツ
チング補修する場合は、従来の吹付け補修装置な
どと同様にした伸縮、上下動、回動自在な中空円
筒状のアームの先端に本考案装置の冷却空気供給
口7側を固定する。スラグラインなどのように広
範囲な面の再被覆補修を行なう場合は、補修部材
5を各シリンダ駆動軸4の先端に設けた串部6に
装着し、局部的な小範囲の損傷部を再被覆補修す
る場合には、損傷状態に応じて必要範囲の補修部
材5を装着する。
チング補修する場合は、従来の吹付け補修装置な
どと同様にした伸縮、上下動、回動自在な中空円
筒状のアームの先端に本考案装置の冷却空気供給
口7側を固定する。スラグラインなどのように広
範囲な面の再被覆補修を行なう場合は、補修部材
5を各シリンダ駆動軸4の先端に設けた串部6に
装着し、局部的な小範囲の損傷部を再被覆補修す
る場合には、損傷状態に応じて必要範囲の補修部
材5を装着する。
そして、アームを操作して補修部材5を装着し
た側を損傷部に対応させ、冷却空気を隔壁部8に
設けた噴出口9から噴出させながら圧着用シリン
ダ3のシリンダ駆動軸4を駆動し、装着した補修
部材5を損傷部に圧着させる。この時点で亀裂な
どの局部的な再被覆補修を行なう場合は、亀裂に
対応する箇所の圧着用シリンダ3の圧力を上昇さ
せ、加圧を増すことにより圧着力が増加して効果
的な再被覆補修を行なうことができる。また溶損
などのように面の再被覆補修を行なう場合には、
面の中央部における圧着用シリンダ3の圧力を優
先的に上昇させ、水分が周囲の補修部材5から飛
散するのを容易にした後、圧着用シリンダ3の圧
力を面中央部から周辺部に向つて順次上昇させ、
面全体に圧着させる。そうして、先端金物によつ
て加圧されなかつた部分は、装置全体を移動させ
再度加圧することにより緻密な再被覆層を形成す
ることができる。
た側を損傷部に対応させ、冷却空気を隔壁部8に
設けた噴出口9から噴出させながら圧着用シリン
ダ3のシリンダ駆動軸4を駆動し、装着した補修
部材5を損傷部に圧着させる。この時点で亀裂な
どの局部的な再被覆補修を行なう場合は、亀裂に
対応する箇所の圧着用シリンダ3の圧力を上昇さ
せ、加圧を増すことにより圧着力が増加して効果
的な再被覆補修を行なうことができる。また溶損
などのように面の再被覆補修を行なう場合には、
面の中央部における圧着用シリンダ3の圧力を優
先的に上昇させ、水分が周囲の補修部材5から飛
散するのを容易にした後、圧着用シリンダ3の圧
力を面中央部から周辺部に向つて順次上昇させ、
面全体に圧着させる。そうして、先端金物によつ
て加圧されなかつた部分は、装置全体を移動させ
再度加圧することにより緻密な再被覆層を形成す
ることができる。
補修部材5は、不定形耐火物16の表面をナイ
ロンなどの包装部材17で覆つていても耐火ライ
ニング10の被補修面温度が300〜1000℃程度の
高温であるため、接着強度が低下することはない
が、耐火ライニング10の損傷部に接触すると熱
伝達されることにより不定形耐火物16中の水分
が蒸発し、第6図に示すように圧着後は発生した
蒸気の逃げる通路が妨げられ、接着面に空気層1
8が生じる場合がある。空気層18が生成する
と、補修部材5の接着面積が減少し、接着強度が
低下して補修効果を低減させることになる。更に
時間が経過すると、第7図に示すように耐火ライ
ニング10側から順次硬化し、形成された硬化層
19と未硬化層20との間に内部空気層21が生
じ、層状化された補修部材5が窯炉の稼働中に剥
離する危険性がある。
ロンなどの包装部材17で覆つていても耐火ライ
ニング10の被補修面温度が300〜1000℃程度の
高温であるため、接着強度が低下することはない
が、耐火ライニング10の損傷部に接触すると熱
伝達されることにより不定形耐火物16中の水分
が蒸発し、第6図に示すように圧着後は発生した
蒸気の逃げる通路が妨げられ、接着面に空気層1
8が生じる場合がある。空気層18が生成する
と、補修部材5の接着面積が減少し、接着強度が
低下して補修効果を低減させることになる。更に
時間が経過すると、第7図に示すように耐火ライ
ニング10側から順次硬化し、形成された硬化層
19と未硬化層20との間に内部空気層21が生
じ、層状化された補修部材5が窯炉の稼働中に剥
離する危険性がある。
ところが、本考案によれば、第5図に示すよう
に串6を設けて補修部材5を装着しているため、
圧着後は補修部材5に串跡である多数の細孔22
が残り、この細孔22から接着面あるいは補修部
材5内に発生した蒸気を容易に蒸発させることが
でき、空気層18,21の生成を抑制して強固に
付着させ、形成された再被覆層の耐用性を著しく
向上させることとなる。
に串6を設けて補修部材5を装着しているため、
圧着後は補修部材5に串跡である多数の細孔22
が残り、この細孔22から接着面あるいは補修部
材5内に発生した蒸気を容易に蒸発させることが
でき、空気層18,21の生成を抑制して強固に
付着させ、形成された再被覆層の耐用性を著しく
向上させることとなる。
なお、実施例では圧着用シリンダ3と串6を上
下方向および水平方向へ平行に配設し、先端金物
12を正方体状に形成したが、先端金物12が補
修部材5と接する面を3角形、6角形、あるいは
円形などに形成し、圧着用シリンダ3および串6
を千鳥状に配設することもでき、実施例に限定さ
れるものではない。また圧着用シリンダ3の駆動
は、油圧を採用した例について説明してきたが、
空気圧、電動などによつて駆動させることもでき
る。更に補修部材5についても、補修範囲に合わ
せた適当な大きさに形成し、先端金物12と異な
る大きさの補修部材5を用いても同様に再被覆補
修が行えることは云うまでもない。
下方向および水平方向へ平行に配設し、先端金物
12を正方体状に形成したが、先端金物12が補
修部材5と接する面を3角形、6角形、あるいは
円形などに形成し、圧着用シリンダ3および串6
を千鳥状に配設することもでき、実施例に限定さ
れるものではない。また圧着用シリンダ3の駆動
は、油圧を採用した例について説明してきたが、
空気圧、電動などによつて駆動させることもでき
る。更に補修部材5についても、補修範囲に合わ
せた適当な大きさに形成し、先端金物12と異な
る大きさの補修部材5を用いても同様に再被覆補
修が行えることは云うまでもない。
以上説明したように本考案は、圧着用シリンダ
をシリンダ保護ケースとシリンダ保護ガイドで囲
繞して冷却保護し、シリンダ駆動軸の先端に先端
金物を介して複数箇の串を設け、装着した補修部
材を圧着用シリンダの圧力で圧着し、串部に付着
物が堆積する場合には付着物除去金物を設けて堆
積を防止することができるように構成したので、
補修部材を油圧などの高い発生力によつて機械的
に圧着することができ、圧着後は串跡である細孔
から蒸気の蒸発を容易にして空気層が生成するの
を抑制でき、従来の吹付け補修では得ることがで
きなかつた強固な再被覆層が容易に得られ、熱間
で効果的な再被覆補修ができて耐用性の著しい向
上が図れる。またリバウンドロスや粉塵の発生、
あるいは騒音の発生がないために経済的であると
同時に、作業環境を著しく改善することができ
る。更に装置の構造が簡単で単純化でき、特に局
部的な小搬囲の再被覆補修を行なう場合には多大
な効果を発揮することができる。
をシリンダ保護ケースとシリンダ保護ガイドで囲
繞して冷却保護し、シリンダ駆動軸の先端に先端
金物を介して複数箇の串を設け、装着した補修部
材を圧着用シリンダの圧力で圧着し、串部に付着
物が堆積する場合には付着物除去金物を設けて堆
積を防止することができるように構成したので、
補修部材を油圧などの高い発生力によつて機械的
に圧着することができ、圧着後は串跡である細孔
から蒸気の蒸発を容易にして空気層が生成するの
を抑制でき、従来の吹付け補修では得ることがで
きなかつた強固な再被覆層が容易に得られ、熱間
で効果的な再被覆補修ができて耐用性の著しい向
上が図れる。またリバウンドロスや粉塵の発生、
あるいは騒音の発生がないために経済的であると
同時に、作業環境を著しく改善することができ
る。更に装置の構造が簡単で単純化でき、特に局
部的な小搬囲の再被覆補修を行なう場合には多大
な効果を発揮することができる。
第1図から第5図まで本考案の一実施例を示
し、第1図は補修部材を装着した際の縦断面図、
第2図はシリンダ駆動軸の先端部と補修部材の縦
断側面図、第3図は耐火ライニングの損傷状態に
応じて補修部材を圧着した状態を示す説明図、第
4図は付着物除去金物を設けた場合の状態を説明
する図、第5図は補修部材圧着後の状態を示す説
明図、第6図および第7図は圧着後乾燥時の危険
状態を説明する図で第6図は空気層が生じた状
態、第7図は更に時間が経過した状態を示す。図
中の符号は下記の通りである。 1……シリンダ保護ケース、2……シリンダ保
護ガイド、3……圧着用シリンダ、4……シリン
ダ駆動軸、5……補修部材、6……串、7……冷
却空気供給口、8……隔壁部、9……噴出口、1
0……耐火ライニング、11……油圧ホース、1
2……先端金物、13……付着物除去金物、14
……ばね、15……貫通孔、16……不定形耐火
物、17……包装部材、18……空気層、19…
…硬化層、20……未硬化層、21……内部空気
層、22……細孔、23……ストツパー。
し、第1図は補修部材を装着した際の縦断面図、
第2図はシリンダ駆動軸の先端部と補修部材の縦
断側面図、第3図は耐火ライニングの損傷状態に
応じて補修部材を圧着した状態を示す説明図、第
4図は付着物除去金物を設けた場合の状態を説明
する図、第5図は補修部材圧着後の状態を示す説
明図、第6図および第7図は圧着後乾燥時の危険
状態を説明する図で第6図は空気層が生じた状
態、第7図は更に時間が経過した状態を示す。図
中の符号は下記の通りである。 1……シリンダ保護ケース、2……シリンダ保
護ガイド、3……圧着用シリンダ、4……シリン
ダ駆動軸、5……補修部材、6……串、7……冷
却空気供給口、8……隔壁部、9……噴出口、1
0……耐火ライニング、11……油圧ホース、1
2……先端金物、13……付着物除去金物、14
……ばね、15……貫通孔、16……不定形耐火
物、17……包装部材、18……空気層、19…
…硬化層、20……未硬化層、21……内部空気
層、22……細孔、23……ストツパー。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 (1) シリンダ保護ケース1とシリンダ保護ガイド
2で囲繞され、冷却保護された複数個の圧着用
シリンダ3のシリンダ駆動軸4先端部に、金属
製またはセラミツクス製からなり、補修部材5
を装着させる複数個の串6を有する先端金物1
2を設けてなる窯炉のパツチング補修装置。 (2) 前記先端金物12に付着物除去機構を設けた
実用新案登録請求の範囲第1項記載の窯炉のパ
ツチング補修装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13787284U JPS6340795Y2 (ja) | 1984-09-13 | 1984-09-13 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13787284U JPS6340795Y2 (ja) | 1984-09-13 | 1984-09-13 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6154200U JPS6154200U (ja) | 1986-04-11 |
JPS6340795Y2 true JPS6340795Y2 (ja) | 1988-10-25 |
Family
ID=30696275
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13787284U Expired JPS6340795Y2 (ja) | 1984-09-13 | 1984-09-13 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6340795Y2 (ja) |
-
1984
- 1984-09-13 JP JP13787284U patent/JPS6340795Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6154200U (ja) | 1986-04-11 |
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