JPS6340693Y2 - - Google Patents
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- JPS6340693Y2 JPS6340693Y2 JP1983191774U JP19177483U JPS6340693Y2 JP S6340693 Y2 JPS6340693 Y2 JP S6340693Y2 JP 1983191774 U JP1983191774 U JP 1983191774U JP 19177483 U JP19177483 U JP 19177483U JP S6340693 Y2 JPS6340693 Y2 JP S6340693Y2
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Landscapes
- Gasket Seals (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
この考案は、渦巻型ガスケツトに係るもので、
とくに膨張黒鉛の薄板をフイラー材とした渦巻型
ガスケツトの改良に関するものである。
とくに膨張黒鉛の薄板をフイラー材とした渦巻型
ガスケツトの改良に関するものである。
膨張黒鉛をフイラー材とした渦巻型ガスケツト
は、すぐれたシール性、耐熱性、耐薬品性を具備
しているので、石油精製や石油化学等の産業分野
で多用されている。
は、すぐれたシール性、耐熱性、耐薬品性を具備
しているので、石油精製や石油化学等の産業分野
で多用されている。
しかし、上記渦巻型ガスケツトにあつては、
400℃を超える高温酸化雰囲気(大気中を含む)
で使用すると、黒鉛が酸素と反応し、一酸化炭素
(CO)、あるいは二酸化炭素(CO2)となつて消
失するので、シール機能がなくなる致命的な欠点
がある。そのため、高温部への使用を控え、それ
に代つてシール性の劣る他のガスケツトの使用が
余儀なくされている。また、黒鉛質フイラーのす
ぐれたシール性を期待し、消失を懸念しつゝ使用
しているのが現状である。
400℃を超える高温酸化雰囲気(大気中を含む)
で使用すると、黒鉛が酸素と反応し、一酸化炭素
(CO)、あるいは二酸化炭素(CO2)となつて消
失するので、シール機能がなくなる致命的な欠点
がある。そのため、高温部への使用を控え、それ
に代つてシール性の劣る他のガスケツトの使用が
余儀なくされている。また、黒鉛質フイラーのす
ぐれたシール性を期待し、消失を懸念しつゝ使用
しているのが現状である。
この考案は、上記の問題を解消するためになさ
れたものであつて、膨張黒鉛をフイラー材とする
渦巻型ガスケツトにおいて、ガスケツト本体の外
周部位に、外側から内側に向う気体の侵入を接合
面と共同して遮断することができ、かつ酸素によ
つて酸化消失することのない耐熱性遮断材を設け
ることにより、膨張黒鉛フイラー材を高温酸化雰
囲気で安全に保護するようにしたものである。
れたものであつて、膨張黒鉛をフイラー材とする
渦巻型ガスケツトにおいて、ガスケツト本体の外
周部位に、外側から内側に向う気体の侵入を接合
面と共同して遮断することができ、かつ酸素によ
つて酸化消失することのない耐熱性遮断材を設け
ることにより、膨張黒鉛フイラー材を高温酸化雰
囲気で安全に保護するようにしたものである。
以下、この考案を、その実施例を示した図面に
基づいて具体的に説明する。
基づいて具体的に説明する。
第1図において、Aは渦巻型ガスケツトの本体
であり、断面がほゞV字形のメタルフープ材1を
膨張黒鉛のフイラー材2と共に渦巻状に巻いて輪
形に形成したものである。3はガスケツト本体A
の外側に嵌着された金属製外輪である。
であり、断面がほゞV字形のメタルフープ材1を
膨張黒鉛のフイラー材2と共に渦巻状に巻いて輪
形に形成したものである。3はガスケツト本体A
の外側に嵌着された金属製外輪である。
前記ガスケツト本体Aの外周部位には、外輪3
との隙間部分から段差部分に至る凹所に、珪酸ソ
ーダ(水ガラス)、硼酸ソーダ(硼砂)のように、
加熱されると結晶水を放出して発泡する無機質発
泡遮断材4が、塗着または詰め込みによつて塊状
に盛り付けられている。
との隙間部分から段差部分に至る凹所に、珪酸ソ
ーダ(水ガラス)、硼酸ソーダ(硼砂)のように、
加熱されると結晶水を放出して発泡する無機質発
泡遮断材4が、塗着または詰め込みによつて塊状
に盛り付けられている。
第2図および第3図に、前記渦巻型ガスケツト
の使用状態が示されている。第2図は、ガスケツ
トをフランジ5,5間に挾持し、フランジを締付
けた状態を示したもので、第3図は、ガスケツト
が高温にさらされ、発泡遮断材4が外輪3とフラ
ンジ6の接合面とのあいだに残されている隙間
6,6に発泡充塞された状態を示したものであ
る。
の使用状態が示されている。第2図は、ガスケツ
トをフランジ5,5間に挾持し、フランジを締付
けた状態を示したもので、第3図は、ガスケツト
が高温にさらされ、発泡遮断材4が外輪3とフラ
ンジ6の接合面とのあいだに残されている隙間
6,6に発泡充塞された状態を示したものであ
る。
すなわち、前記渦巻型ガスケツトの構成によれ
ば、ガスケツト本体Aの外周部位に無機質発泡遮
断材4が設けられているので、前記遮断材4はフ
ランジ接合面と共同し、ガスケツトの外周部位
で、前記隙間6からガスケツトの内側に向う気体
の侵入を遮断する。とくに、遮断材4が珪酸ソー
ダや硼酸ソーダのように、加熱されると結晶水が
放出して発泡する発泡体であれば、前記隙間6に
緻密な発泡体が形成されるので、遮断効果は一層
高められる。
ば、ガスケツト本体Aの外周部位に無機質発泡遮
断材4が設けられているので、前記遮断材4はフ
ランジ接合面と共同し、ガスケツトの外周部位
で、前記隙間6からガスケツトの内側に向う気体
の侵入を遮断する。とくに、遮断材4が珪酸ソー
ダや硼酸ソーダのように、加熱されると結晶水が
放出して発泡する発泡体であれば、前記隙間6に
緻密な発泡体が形成されるので、遮断効果は一層
高められる。
したがつて、上記のように、ガスケツト本体A
の外周部位で、外側から内側に向う気体の侵入が
遮断されゝば、ガスケツト本体を形成している膨
張黒鉛フイラー材2は高温酸化雰囲気から隔離さ
れるので、黒鉛フイラーの酸化消失は防止され
る。
の外周部位で、外側から内側に向う気体の侵入が
遮断されゝば、ガスケツト本体を形成している膨
張黒鉛フイラー材2は高温酸化雰囲気から隔離さ
れるので、黒鉛フイラーの酸化消失は防止され
る。
前記無機質発泡遮断材4は発泡体単体でもよい
が、適当な充填材を配合したものでも使用でき
る。また、有機質遮断材としては、シリコンゴム
等のエラストマーおよびそれらの発泡体を使用す
ることができる。これらは加熱されるとSiOの粉
末として残留し、その残留物で遮断作用が得られ
るが、前記無機質遮断材に比べて効果に劣るとこ
ろがある。
が、適当な充填材を配合したものでも使用でき
る。また、有機質遮断材としては、シリコンゴム
等のエラストマーおよびそれらの発泡体を使用す
ることができる。これらは加熱されるとSiOの粉
末として残留し、その残留物で遮断作用が得られ
るが、前記無機質遮断材に比べて効果に劣るとこ
ろがある。
第4図に示したものは、この考案の渦巻型ガス
ケツトを嵌め込み形フランジのシールに用いた例
である。この嵌め込み形フランジ用ガスケツトの
場合、外輪が省かれているので、遮断材4には、
例えば、石綿紐などの耐熱性ある紐に前述した発
泡遮断材を含浸させたものを用い、これをガスケ
ツト本体の外周部位の凹所に詰めこんで構成する
のがよく、これは加熱されると、石綿紐に含浸さ
れている発泡遮断材が発泡して隙間を充填するの
で、前記と同様に、酸素遮断による黒鉛質フイラ
ー材の消失防止効果が得られる。
ケツトを嵌め込み形フランジのシールに用いた例
である。この嵌め込み形フランジ用ガスケツトの
場合、外輪が省かれているので、遮断材4には、
例えば、石綿紐などの耐熱性ある紐に前述した発
泡遮断材を含浸させたものを用い、これをガスケ
ツト本体の外周部位の凹所に詰めこんで構成する
のがよく、これは加熱されると、石綿紐に含浸さ
れている発泡遮断材が発泡して隙間を充填するの
で、前記と同様に、酸素遮断による黒鉛質フイラ
ー材の消失防止効果が得られる。
第5図に示したものは、この考案の他の実施例
であつて、フープ材1と共に渦巻状に巻かれるフ
イラー材2の輪のうち、最外側の輪2aが、石綿
材に代えられている。この構成の渦巻型ガスケツ
トにあつては、最外側の石綿フイラー材は高温酸
素雰囲気で酸化消失することがなく、接合面との
密な接触が保たれ、その内側に置かれている黒鉛
質フイラー材2は酸素雰囲気から遮断されるの
で、酸化消失は防止される。
であつて、フープ材1と共に渦巻状に巻かれるフ
イラー材2の輪のうち、最外側の輪2aが、石綿
材に代えられている。この構成の渦巻型ガスケツ
トにあつては、最外側の石綿フイラー材は高温酸
素雰囲気で酸化消失することがなく、接合面との
密な接触が保たれ、その内側に置かれている黒鉛
質フイラー材2は酸素雰囲気から遮断されるの
で、酸化消失は防止される。
第6図に示したものは、この考案の更に他の実
施例であつて、フープ材1と共に渦巻状に巻かれ
るフイラー材2の輪のうち、外側の輪2bの一巻
以上(図示では三巻)が石綿紙に前述した発泡遮
断材を含浸させたものに代えられている。この構
成の渦巻型ガスケツトにあつては、加熱されると
石綿紙は高温酸素雰囲気で酸化消失することがな
く、又、石綿紙に含浸されている発泡遮断材が発
泡して接合面との密な接触が保たれ、その内側に
置かれている黒鉛質フイラー2は酸素雰囲気から
確実に遮断されるので、酸化消失の防止が確保さ
れる。
施例であつて、フープ材1と共に渦巻状に巻かれ
るフイラー材2の輪のうち、外側の輪2bの一巻
以上(図示では三巻)が石綿紙に前述した発泡遮
断材を含浸させたものに代えられている。この構
成の渦巻型ガスケツトにあつては、加熱されると
石綿紙は高温酸素雰囲気で酸化消失することがな
く、又、石綿紙に含浸されている発泡遮断材が発
泡して接合面との密な接触が保たれ、その内側に
置かれている黒鉛質フイラー2は酸素雰囲気から
確実に遮断されるので、酸化消失の防止が確保さ
れる。
こゝで、前記第1図に示した渦巻型ガスケツト
と、遮断材のない従来のガスケツトについて行つ
た比較実験を下記に示す。
と、遮断材のない従来のガスケツトについて行つ
た比較実験を下記に示す。
すなわち、両ガスケツトを、第7図に示す盲フ
ランジ7に400Kgf/cm2の締付け圧力で装填し、
電気炉にて800℃の温度で2週間(336時間)加熱
した後の状態を観察したところ、遮断材のないガ
スケツトは、黒鉛質フイラー材が完全に消失して
いたのに対し、遮断材のあるガスケツトは、黒鉛
質フイラー材がほゞ完全に残つていたことが確認
された。また、加熱後に、第7図の締付け状態
で、N2ガスシール試験(10Kgf/cm2G)を行つ
たところ、遮断材のないガスケツトは、漏れ量が
極めて多く、測定不能であつたが、遮断材のある
ガスケツトでは、漏れ量が0c.c./20分(水上置換
法)であることが認められた。
ランジ7に400Kgf/cm2の締付け圧力で装填し、
電気炉にて800℃の温度で2週間(336時間)加熱
した後の状態を観察したところ、遮断材のないガ
スケツトは、黒鉛質フイラー材が完全に消失して
いたのに対し、遮断材のあるガスケツトは、黒鉛
質フイラー材がほゞ完全に残つていたことが確認
された。また、加熱後に、第7図の締付け状態
で、N2ガスシール試験(10Kgf/cm2G)を行つ
たところ、遮断材のないガスケツトは、漏れ量が
極めて多く、測定不能であつたが、遮断材のある
ガスケツトでは、漏れ量が0c.c./20分(水上置換
法)であることが認められた。
以上に述べたように、この考案によれば、フイ
ラー材を黒鉛者フイラー材で形成する渦巻型ガス
ケツトにおいて、ガスケツト本体の外周部位に、
外側から内側に向う気体の侵入を接合面と共同し
て遮断することができ、かつ酸素によつて酸化消
失することのない耐熱性遮断材が設けられている
ので、黒鉛質フイラー材を高温酸化雰囲気で酸化
消失させることなく、安全に保護することができ
る。
ラー材を黒鉛者フイラー材で形成する渦巻型ガス
ケツトにおいて、ガスケツト本体の外周部位に、
外側から内側に向う気体の侵入を接合面と共同し
て遮断することができ、かつ酸素によつて酸化消
失することのない耐熱性遮断材が設けられている
ので、黒鉛質フイラー材を高温酸化雰囲気で酸化
消失させることなく、安全に保護することができ
る。
第1図はこの考案の一実施例を示す渦巻型ガス
ケツトの要部の縦断面図、第2図はフランジ間に
渦巻型ガスケツトを装填した状態の断面図、第3
図は遮断材が発泡した状態の断面図、第4図は嵌
め込みフランジ間に渦巻型ガスケツトを装填した
状態の断面図、第5図は他の実施例を示す渦巻型
ガスケツトの要部の縦断面図、第6図は更に他の
実施例を示す渦巻型ガスケツトの要部の縦断面
図、第7図は渦巻型ガスケツトを試験用盲フラン
ジに装填した状態の断面図である。 A……渦巻型ガスケツト本体、1……メタルフ
ープ材、2……フイラー材、3……外輪、4……
遮断材、5……フランジ、6……隙間。
ケツトの要部の縦断面図、第2図はフランジ間に
渦巻型ガスケツトを装填した状態の断面図、第3
図は遮断材が発泡した状態の断面図、第4図は嵌
め込みフランジ間に渦巻型ガスケツトを装填した
状態の断面図、第5図は他の実施例を示す渦巻型
ガスケツトの要部の縦断面図、第6図は更に他の
実施例を示す渦巻型ガスケツトの要部の縦断面
図、第7図は渦巻型ガスケツトを試験用盲フラン
ジに装填した状態の断面図である。 A……渦巻型ガスケツト本体、1……メタルフ
ープ材、2……フイラー材、3……外輪、4……
遮断材、5……フランジ、6……隙間。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 (1) フイラー材を黒鉛質フイラー材で形成する渦
巻型ガスケツトにおいて、ガスケツト本体の外
周部位に、外側から内側に向う気体の侵入を接
合面と共同して遮断することができ、かつ酸素
によつて酸化消失することのない耐熱性遮断材
が設けられていることを特徴とする渦巻型ガス
ケツト。 (2) 渦巻型ガスケツトは、ガスケツト本体と金属
製外輪とから成り、ガスケツト本体の外周部位
には、外輪との隙間部分から段差部分に至る凹
所に、珪酸ソーダ(水ガラス)、硼酸ソーダ
(硼砂)のように、加熱されると結晶水を放出
して発泡する発泡遮断材が、塗着または詰め込
みによつて塊状に盛り付けられている実用新案
登録請求の範囲第1項記載の渦巻型ガスケツ
ト。 (3) 石綿紐に珪酸ソーダまたは硼酸ソーダを含浸
させたものを遮断材に用いる実用新案登録請求
の範囲第1項記載の渦巻型ガスケツト。 (4) メタルフープ材と共に渦巻状に巻かれるフイ
ラー材の輪のうち、最外側の輪が石綿材で形成
され、それが遮断材とされている実用新案登録
請求の範囲第1項記載の渦巻型ガスケツト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19177483U JPS6099360U (ja) | 1983-12-13 | 1983-12-13 | 渦巻型ガスケツト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19177483U JPS6099360U (ja) | 1983-12-13 | 1983-12-13 | 渦巻型ガスケツト |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6099360U JPS6099360U (ja) | 1985-07-06 |
JPS6340693Y2 true JPS6340693Y2 (ja) | 1988-10-24 |
Family
ID=30412887
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19177483U Granted JPS6099360U (ja) | 1983-12-13 | 1983-12-13 | 渦巻型ガスケツト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6099360U (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0449160Y2 (ja) * | 1986-03-06 | 1992-11-19 | ||
JP4674055B2 (ja) * | 2004-04-27 | 2011-04-20 | 日本バルカー工業株式会社 | ガスケット |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5456055U (ja) * | 1977-09-05 | 1979-04-18 |
-
1983
- 1983-12-13 JP JP19177483U patent/JPS6099360U/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6099360U (ja) | 1985-07-06 |
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