JPS6338689Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、直流電気動力計を用いた原動機出力
測定装置、特にその漏電検出保護回路に関するも
のである。

直流電気動力計を用いて原動機の出力を測定す
る場合、直流電気動力計の発電機運転、電動機運
転は共にサイリスタレオナード方式によつて行う
のが一般的となつており、またこの種装置には漏
電保護機能を持たせている。その一例を第１図に
示す。

図において、１は電源変圧器、２は漏電遮断
器、３はサイリスタレオナード装置、４は直流リ
アクトル、５は直流電気動力計、６は制御装置で
あり、この制御装置６によるサイリスタレオナー
ド装置３の制御で直流電気動力計５が発電機運転
となつたり、電動機運転となる。即ち、サイリス
タレオナード装置３がインバータ運転になると、
動力計５は発電機（吸収）運転となり、レオナー
ド装置３のコンバータ運転では電動機（駆動）運
転となる。

ところで、直流電気動力計５の吸収運転中に漏
電遮断器２が動作して交流電源が遮断されると、
電気回路に蓄積されたエネルギーのために、サイ
リスタレオナード装置３のサイリスタが導通し回
路短絡が発生する。このため、装置が破壊するお
それもある。

本考案は上記事情に鑑みてなされたもので、漏
電リレーとトリツプコイル付配線用遮断器で漏電
保護回路を構成し、漏電検出時にはまず制御装置
に遮断指令を与えて主回路電流の遮断を行わせ、
その後配線用遮断器にトリツプ信号を与えること
により、漏電検出時に電気回路に過大な異常電流
を生じることなく、電源遮断を行うことができる
原動機出力測定装置を提供することを目的とす
る。

以下、本考案を図示の実施例に基づいて説明す
る。

第２図は本考案の一実施例を示すもので、１は
電源変圧器、３はサイリスタレオナード装置、４
は直流リアクトル、５は直流電気動力計、６は制
御装置、７は漏電リレー、８はトリツプコイル付
配線用遮断器で、前記電源変圧器１とサイリスタ
レオナード装置３の間に設置している。前記漏電
リレー７は漏電検出時に制御遮断指令を制御装置
６に付与するよう制御装置６に接続している。ま
た、制御装置６は主回路電流遮断時にその電流が
零となつたか、否かを判別する機能を備えてお
り、零検出、つまり遮断をもつてトリツプ指令発
令条件とし、遮断器８にトリツプ信号を与えるよ
うになつている。

上記のような回路構成とすると、漏電リレー７
が動作した場合、まず制御装置３における制御遮
断、つまり主回路電流を零とする動作が行われ、
この後トリツプコイル付配線用遮断器８のトリツ
プコイルにトリツプ信号が供給され、遮断器８の
動作で電源遮断が行われる。このため、回路に過
大な異常電流が流れるような事態を生じることは
なく、装置の安全性が向上する。

以上のように本考案によれば、漏電保護動作を
安全かつ確実に行い得る原動機出力測定装置を提
供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は原動機出力測定装置の漏電保護回路の
従来例を示すブロツク回路図、第２図は本考案の
一実施例を示すブロツク回路図である。 １……電源変圧器、３……サイリスタレオナー
ド装置、５……直流電気動力計、６……制御装
置、７……漏電リレー、８……トリツプコイル付
配線用遮断器。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 直流電気動力計の発電機運転および電動機運転
   を、サイリスタレオナード装置のインバータ運転
   およびコンバータ運転を行うことによつて原動機
   出力を測定する装置において、 前記サイリスタレオナード装置を制御するとと
   もに主回路電流遮断時にその電流が零となつたか
   否かを判別する機能を備えた制御装置と、電源と
   前記サイリスタレオナード装置間の電路に設けら
   れ、漏電検出時に前記制御装置に制御遮断指令を
   与える漏電リレーと、前記電路に介挿され、前記
   制御装置による主回路電流遮断後に、その電流が
   零となつたときに前記制御装置からトリツプ指令
   が与えられる遮断器とを備えたことを特徴とする
   原動機出力測定装置。