JPS633848B2 - - Google Patents

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JPS633848B2
JPS633848B2 JP53079081A JP7908178A JPS633848B2 JP S633848 B2 JPS633848 B2 JP S633848B2 JP 53079081 A JP53079081 A JP 53079081A JP 7908178 A JP7908178 A JP 7908178A JP S633848 B2 JPS633848 B2 JP S633848B2
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JP
Japan
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enzyme preparation
oil
preparation according
aqueous phase
fatty acid
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JP53079081A
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Norio Yanagibashi
Hidenori Fukuda
Shigeko Tanaka
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Lion Corp
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  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明はW/O/W(水相/油相/水相)型複
合エマルシヨンタイプの酵素製剤に関し、更に詳
述すれば酵素がW/O/W型エマルシヨンの最内
水相に配合されてなる酵素製剤に関する。 従来より、種々の酵素が医薬用として使用され
ているが、酵素を生体内に適用する場合、そのま
ま生体内に投与すると、蛋白特有の抗原抗体反応
が生じる問題があり、このため酵素を一度に大量
投与することができず、また投与された酵素自体
の安定性並びに持続性にも多くの問題があつた。 このような酵素投与の問題点を解決する方法と
しては、従来、酵素をマイクロカプセル内に封入
して投与する方法が知られているが、この方法は
経口投与にしか有効に適用できす、また酵素をマ
イクロカプセルに封入する際に酵素の大部分が失
活してしまう問題があり、更に生体内に適用した
際、マイクロカプセル壁膜が高分子であるため壁
膜の処理ができず、かつ壁膜のフレキシビリテイ
ーが弱いために手細血管にまで行きわたらない等
の問題を有していた。 なお、従来、W/O/W型エマルシヨンの最内
水相に制癌剤を配合することが提案されている
が、これは、制癌剤の臓器指向性をコントロール
するものであり、また、これは極く一部で実験的
にリンパ内に投与されているにすぎないものであ
つた。 本発明者らは、上記事情に鑑み、マイクロカプ
セル化酵素と同様の機能を有し、かつマイクロカ
プセルのもつ前記欠点のない酵素製剤を得るため
に、鋭意研究を行つた結果、W/O/W多相乳化
型エマルシヨンの最内水相に酵素を配合すると、
酵素が安定化されて存在し、37℃の体温条件にお
いても安定性が高い上、生体内に適用した際の持
続化が達成されると共に、蛋白特有の抗原抗体反
応が有効に阻止され、大量投与が可能であり、し
かも製剤調製時における酵素の失活も少ないとい
う優れた作用を発揮する製剤が得られ、経口投与
のみならず静脈内等にも有効に投与し得ることを
知見し、本発明をなすに至つた。 即ち、本発明はW/O/W多相乳化型エマルシ
ヨンの最内水相に酵素を配合することを特徴とす
るW/O/W多相乳化型エマルシヨンタイプの酵
素製剤を提供するものである。 以下、本発明につき詳しく説明する。 本発明に係る酵素製剤は、酵素を配合した水相
を油相に乳化、分散させることにより得た油中水
滴型(W/O型)エマルシヨンを分散質とし、こ
のW/O型エマルシヨンを最外水相に分散させて
なるW/O/W型エマルシヨンを基本形態とする
ものであり、酵素としてはL−アスパラギナー
ゼ、アルギナーゼ、ウロキナーゼ、リゾチーム、
デキストラナーゼ、アミラーゼ、プロテアーゼ、
リパーゼ、カタラーゼ等の一種又は二種以上が配
合される。酵素の配合量は特に限定されないが、
本発明においては酵素の抗原抗体反応が有効に防
止されるため、大量に配合することも可能であ
る。 前記酵素は製剤の種類等に応じて注射用蒸留水
や生理食塩水等に溶解され、これら酵素の配合溶
解した水相はW/O/W型エマルシヨンの最内相
(W/O型エマルシヨンの内相)を構成する。 この場合、この水相(最内水相)中には糖類を
配合することが好ましく、糖類の添加により、
W/O型エマルシヨン粒子界面膜の機械的強度を
増加させ、粒子の安定性を増大させて、W/O/
W型エマルシヨンの多相乳化型粒子の調製割合を
増加させる。なお、糖類としては、グルコース、
ガラクトース、マンノース、フルクトース、キシ
ロース等の単糖類、マルトース、ラクトース、シ
ユクロース、デキストラン加水分解物等の少糖
類、ソルビツト、キシリツト等の糖アルコール、
特に少糖類と単糖類が使用される。また、これら
糖類の配合量は最内水相中0.1〜20重量/容量%、
特に0.5〜10重量/容量%とすることが好ましい。 本発明において、油相を形成するために使用さ
れる油成分は植物性のもの、動物性のもの、鉱物
性のものいずれでもよいが、特に毒性の面から植
物性のものが好ましく、オリーブ油、ピーナツツ
油、綿実油、ゴマ油、ココナツツ油、トウモロコ
シ油などが使用される。また、油成分としてフル
オロカーボンを用いることもできる。なお、これ
ら油成分の配合量は、目的とする薬剤の剤型によ
り異なるが、注射剤の場合は0.5〜10重量%、内
服の場合は0.5〜30重量%、外用剤の場合は10〜
40重量%である。 また、本発明においては前記油相中に脂肪酸を
配合することが好ましく、脂肪酸の配合は特に注
射剤の調製の場合に効果的である。使用される脂
肪酸としては、炭素数12〜38のもの、特に12〜18
のものが好ましく、例えばラウリン酸、ミリスチ
ン酸、パルミチン酸、ステアリン酸などが用いら
れる。上述した炭素数の脂肪酸は、これを油相中
に配合して使用することにより、後述するように
最外水相中に添加する弱アルカリ塩との相乗的な
作用で、W/O/W型エマルシヨンの粒子径
(W/O型エマルシヨン粒径)を確実に2μm以下
にすることができると共に、W/O/W型エマル
シヨンの安定性を向上させることができる。この
場合、前記脂肪酸の配合量は、油相に対して1〜
30重量/容量%とすることが好ましく、この範囲
の配合量において、確実にW/O/W型エマルシ
ヨンの粒子径を2μm以下にすることができる。 更に、本発明では、酵素製剤を注射剤として構
成する場合、極性基を有する親油性物質を前記油
相中に配合することが好ましい。極性基を有する
親油性物質としては、解離してプラスの電位を示
すもの、マイナスの電位を示すもの、いずれを用
いてもよいが、例えばフオスフアチジン酸、ガン
グリオシド、ジセチルフオスフエート等のマイナ
スの電位を示す親油性物質を使用することが好ま
しく、これら親油性物質の配合により、W/O/
W型エマルシヨンの粒子の凝集を確実に防止する
ことができ、注射剤として使用する場合に致命的
な血栓を引き起すことを防止できる。なお、これ
ら親油性物質は、油相に対し0.0001〜1重量/容
量%の割合で配合することが好ましい。 W/O型エマルシヨンの形成に用いる油溶性乳
化剤としては、非イオン系活性剤、特に毒性のき
わめて少ないソルビタン誘導体が好ましく、例え
ばソルビタンモノオレエート、ソルビタンモノラ
ウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビ
タンモノステアレート、ソルビタントリステアレ
ート、ソルビタンセスキオレエート、ソルビタン
トリオレエート等、或いはグリセロールモノ脂肪
酸エステル、ジグリセロールジ脂肪酸エステル
等、又はこれらの混合物が使用される。なお、こ
れら油溶性活性剤の配合量は、油相中1〜20重
量/容量%、特に5〜10重量/容量%とすること
が好ましい。 そして、上述の油成分、油溶性乳化剤、更に必
要に応じて添加される脂肪酸、極性基を有する親
油性物質等により油相が構成されるが、この場
合、この油相中に大豆レシチン等のリン脂質が適
量添加することが好ましく、これらリン脂質の添
加によりW/O/W型エマルシヨンの安定性が更
に向上する。 また、必要により、前記油相中に酸化防止剤が
添加される。酸化防止剤としては、フエノール
系、キノン系、アミン系、有機酸、無機酸、イオ
ウ化合物等が用いられるが、特にフエノール系や
有機酸が望ましく、例えばブチルヒドロキシアニ
ソール、クエン酸等が使用される。 また、本発明においては、W/O/W型エマル
シヨンの最外相を構成する水相中に弱アルカリ金
属塩を配合することが好ましく、このような弱ア
ルカリ塩の配合は特に注射剤の調製の場合に効果
的である。弱アルカリ塩としては、有機酸のアル
カリ金属塩が好ましく、例えばクエン酸ナトリウ
ム、コハク酸ナトリウム、アスコルビン酸ナトリ
ウム、炭酸ナトリウム等が使用されるが、無機塩
でもよく、弱塩基性を示すものならいずれでもよ
い。これら弱アルカリ塩を最外水相中に配合する
ことにより、W/O/W型エマルシヨンの粒子径
を2μm以下にすることを確実に可能にする。ま
た、これら弱アルカリ塩は注射液等を等張化する
作用を果す。なお、弱アルカリ塩の配合量は、前
記脂肪酸と等モル量とすることが好ましい。 更に、W/O型エマルシヨンを最外水相に分散
させるために使用される水溶性乳化剤としては、
イオン性のもの、非イオン性のもの、いずれでも
よいが、注射剤の場合には非イオン性のものが好
ましく、特に、溶血作用が極めて少なく、かつ
W/O/W型エマルシヨンを確実に安定化し得る
等の点で、酸化プロピレンを重合して得られるポ
リプロピレングリコールをベースとして、これに
酸化エチレンを付加して得られるポリオキシエチ
レン・ポリオキシプロピレンブロツクポリマー
(プルロニツク系活性剤、下記(1)式)を用いるこ
とが好ましい。 HO(C2H4O)a(C3H6O)b(C2H4O)cH ……(1) なお、前記水溶性乳化剤の配合量は通常全体の
0.2〜10重量/容量%であり、この乳化剤、更に
は必要により添加される弱アルカリ塩を蒸留水等
に溶解することにより最外水相が構成される。ま
たこの場合、油溶性乳化剤と水溶性乳化剤との配
合割合を重量比で2:1〜40:1とすることが好
ましく、これにより非常に安定性の高いW/O/
W型エマルシヨンを得ることができる。 そして本発明に係る酵素製剤は、前記酵素が配
された最内水相を前記油相に乳化、分散させて
W/O型エマルシヨンを形成させた後、このW/
O型エマルシヨンを前記最外水相に分散させ、
W/O/W多相乳化型エマルシヨンを得ることに
より製造される。この場合、最内水相、油相、最
外水相の配合割合は、目的とする薬剤の剤型によ
り異なるが、例えば注射剤の場合はそれぞれ2〜
10容量%、0.5〜10容量%、97.5〜80容量%とす
ることが好ましい。 なお、本発明に係る酵素製剤は、経口用或いは
注射用等として調製されるが、経口用の場合に
は、W/O/W型エマルシヨンの粒子径は特に問
題とはならないが、エマルシヨンの安定性の点か
ら通常20μm以下に調製され、粘度についてはそ
の飲み易さの点から10ポイズ以下に調製される。
また、注射用の場合には、粒子径は7μm以下、
特に静脈内注射では2μm以下に調製することが
望ましく、また粘度は注射の際の疼痛緩和の点か
ら1〜4センチポイズに調製することが好まし
い。この場合、上述したように、油相に脂肪酸を
配合すると共に最外水相に弱アルカリ塩を配合す
ることにより、W/O/W型エマルシヨンの粒子
(分散質であるW/O型エマルシヨン)を均一に、
その粒子径をいずれも2μm以下の微細粒子とし
て形成できる。かつ、前記脂肪酸、弱アルカリ金
属塩の配合、及び極性基を有する親油性物質、リ
ン脂質、糖類等の配合により非常にW/O/W型
エマルシヨンの安定性が高まり、粒子の凝集現象
や溶血現象、赤血球の萎縮が確実に防止され、ま
た赤血球細胞内液との等張化も確実に達成された
酵素製剤を容易に得ることができる。 而して、本発明に係るW/O/W多相乳化型エ
マルシヨンを基本形態とする酵素製剤は、酵素が
W/O/W型エマルシヨンの最内水相中に配合さ
れていることにより、酵素が室温下は勿論、37℃
の体温条件下においても安定に存して、活性の低
下がなく、単なる酵素溶液と比較して体温条件下
における安定性がより増大するという特徴を有す
る。また、本発明に係る酵素製剤は、酵素反応の
速度が遅延化され、従つて効果の持続化が確実に
達成されると共に、生体内に適用した場合に抗原
抗体反応が生じることが少なく、このため酵素を
大量に投与することも可能となる。更に、調製時
において酵素の失活度合も少なく、このため本発
明によれば、酵素を有効に生体内に適用し、投与
された酵素の効果を良好に発揮させることができ
るという優れた特徴を有する。 かつまた、本発明に係る酵素製剤は、血液中に
投与してもマイクロカプセル剤と異なつて問題は
なく、内服剤としては勿論、静注、皮下注、筋注
用剤として好適に使用でき、更に眼科用剤、外皮
用剤、化粧料等としても有効に作用できる。 以下実施例を示し、本発明を具体的に説明す
る。 〔実施例 1〕
【表】 上記Aの各成分を互に混合溶解して得た油相A
に、アルギナーゼ50mgとマルトースとを緩衝液に
溶解することにより得た水相Bを氷冷下で徐々に
加え、撹拌乳化してW/O型エマルシヨンを得
た。次に、このW/O型エマルシヨンを水相Cに
分散させて、アルギナーゼが最内水相に配合され
たW/O/W多相乳化型エマルシヨンタイプの酵
素製剤を調製した。 次に、このW/O/W型多相乳化型エマルシヨ
ンタイプの酵素製剤のアルギナーゼ活性を常温で
14日間にわたり測定した。また、比較のため、ア
ルギナーゼ溶液の活性を同様にして測定した。結
果を第1図に示す。なお、図中EはW/O/W多
相乳化型エマルシヨンタイプの酵素製剤、Nはア
ルギナーゼ溶液である(以下同じ)。また、アル
ギナーゼを界面重合法によりマイクロカプセル内
に封入した場合、その活性はアルギナーゼ溶液の
活性の15〜20%まで低下した(これに対し、前記
W/O/W型エマルシヨンタイプの酵素製剤の活
性は、第1図から明らかなように、アルギナーゼ
溶液の活性の65%程度であつた。) また、前記酵素製剤とアルギナーゼ溶液とを用
い、そのアルギナーゼの温度に対する影響を調べ
て第2図に示す結果を得た。なお、温度は生体内
投与を考慮して37℃とした。 更に、前記酵素製剤とアルギナーゼ溶液とにつ
き、そのアルギナーゼの反応速度を尿素を用いて
比較した。結果を第3図に示す。第3図から反応
速度定数を計算すると、アルギナーゼ溶液の場合
が65.1hr-1であるのに対し、アルギナーゼがW/
O/W型エマルシヨンの最内水相に配合されてな
る酵素製剤の場合は14.4hr-1であり、このことか
ら、この酵素製剤は反応速度が遅延化され、効果
が接続化していることが知見された。 なお、更に、前記W/O/Wエマルシヨンに配
合されたアルギナーゼが抗原抗体反応を引き起こ
すか否かをOuchterlony法により調べたところ、
W/O/W型エマルシヨンに配合されたアルギナ
ーゼはかなりの高濃度(0.2mg/ml−W/O/W
エマルシヨン)でも抗原抗体反応を引き起こさな
いことが確認された。これに対し、アルギナーゼ
溶液は容易にアルギナーゼの抗原抗体反応が生じ
てしまうものであつた。 従つて、以上の結果から明らかなように、アル
ギナーゼがW/O/W型エマルシヨンの最内水相
に配合されてなる本発明に係る酵素製剤は、アル
ギナーゼ配合時における活性低下度合も少なく、
これを放置しておいてもアルギナーゼ活性の変化
がなく、また37℃の温度条件下においても安定
で、アルギナーゼ溶液よりも安定性が増加するこ
とが知見された。更に、本発明に係る酵素製剤
は、アルギナーゼ溶液に比べて明らかに反応速度
が遅くなつており、従つて本発明によれば効果の
持続化が達成されると共に、抗原抗体反応が有効
に阻止されて、大量投与も可能になることが知見
された。 なお、前記W/O/W多相乳化型エマルシヨン
タイプの酵素製剤の粒子径(W/O型エマルシヨ
ン粒子の径)は1.5μm以下(平均粒径0.7μm)で
あり、粘度は2.5センチポイズであつた。また、
この酵素製剤は非常に安定で室温で5週間放置し
てもエマルシヨンの破壊は殆んど生じなかつた。 〔実施例 2〕
【表】 実施例1と同様にして、油相Aに水相Bを氷冷
しながら徐々に加え、W/O型エマルシヨンを調
製し、次いでこのW/O型エマルシヨンを水相C
に分散させて、L−アスパラギナーゼが最内水相
に配合されたW/O/W多相乳化型エマルシヨン
タイプの酵素製剤を調製した。 このW/O/W型エマルシヨンタイプの酵素製
剤の粒子径は2μm以下(平均1.1μm)、粘度は3.1
センチポイズであつた。 なお、上記酵素製剤は、滅菌、検査後、急性リ
ンパ性白血病などの疾病に静脈内に注射或いは点
滴で投与される。 〔実施例 3〕
【表】 実施例1と同様にして油相Aに水相Bを氷冷下
で徐々に加え、W/O型エマルシヨンを調製し、
次いでこのW/O型エマルシヨンを水相Cに分散
ささて、ウロキナーゼが最内水相に配合された
W/O/W多相乳化型エマルシヨンタイプの酵素
製剤を調製した。 このW/O/W型エマルシヨンタイプの酵素製
剤の粒子径は1.5μm以下(平均0.6μm)、粘度は
1.8センチポイズであつた。 なお、上記酵素製剤は、滅菌後、薬局方規定の
検査をして、末梢動・静脈血栓症、肺塞栓症、冠
動脈閉塞症、心筋硬塞症、脳血管塞栓症、網膜
動・静脈血栓症などに静脈内に注射或いは点滴で
投与される。また、網膜静脈血栓症、網膜動脈塞
栓症、黄斑部出血、結膜下出血、硝子体出血、網
膜出血、前房出血などに眼科用としても投与でき
る。 なお、実施例2,3の酵素製剤は、いずれも実
施例1と同様に酵素自体の安定性、持続性に優
れ、失活度合も少なく、また抗原抗体反応を引き
起こさないものであつた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係るアルギナーゼ
配合の酵素製剤とアルギナーゼ溶液とのアルギナ
ーゼ活性を比較したグラフ、第2図は同酵素製剤
とアルギナーゼ溶液とにおいて、アルギナーゼの
温度に対する影響を比較したグラフ、第3図は同
酵素製剤とアルギナーゼ溶液とにおいて、アルギ
ナーゼの反応速度を比較したグラフである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 水相/油相/水相型複合エマルシヨンの最内
    水相に酵素を配合したことを特徴とする水相/油
    相/水相型エマルシヨンタイプの酵素製剤。 2 油相が油成分と脂肪酸と油溶性乳化剤とを含
    むと共に、最外水相が弱アルカリ塩と水溶性乳化
    剤とを含む特許請求の範囲第1項記載の酵素製
    剤。 3 脂肪酸が炭素数12〜38のものである特許請求
    の範囲第2項記載の酵素製剤。 4 脂肪酸が炭素数12〜18のものである特許請求
    の範囲第3項記載の酵素製剤。 5 油溶性乳化剤がソルビタン脂肪酸エステルで
    ある特許請求の範囲第2項記載の酵素製剤。 6 弱アルカリ塩が有機酸のアルカリ金属塩であ
    る特許請求の範囲第2項記載の酵素製剤。 7 水溶性乳化剤がポリオキシエチレン・ポリオ
    キシプロピレンブロツク重合体である特許請求の
    範囲第2項記載の酵素製剤。 8 脂肪酸が炭素数12〜38のものであり、油溶性
    乳化剤がソルビタン脂肪酸エステルであると共に
    弱アルカリ塩が有機酸のアルカリ金属塩であり、
    水溶性乳化剤がポリオキシエチレン・ポリオキシ
    プロピレンブロツク共重合体である特許請求の範
    囲第2項記載の酵素製剤。 9 脂肪酸配合量が油相に対して1〜30重量/容
    量%であり、弱アルカリ塩配合量が脂肪酸と等モ
    ル量である特許請求の範囲第2項又は第8項記載
    の酵素製剤。 10 油溶性乳化剤の配合量が油相中1〜20重
    量/容量%であり、水溶性乳化剤の配合量が全体
    の0.2〜10重量/容量%であると共に、油溶性乳
    化剤と水溶性乳化剤との配合割合が重量比で2:
    1〜40:1である特許請求の範囲第2項、第8
    項、又は第9項記載の酵素製剤。 11 最内水相に単糖類、少糖類、又は糖アルコ
    ールを配合した特許請求の範囲第2項又は第8項
    記載の酵素製剤。 12 油相に極性基を有する親油性物質及びリン
    脂質を配合し、注射剤として形成した特許請求の
    範囲第2項、第8項又は第11項記載の酵素製
    剤。 13 極性基を有する親油性物質が解離してマイ
    ナスの電位を示すものである特許請求の範囲第1
    2項記載の酵素製剤。
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