JPS6338218B2 - - Google Patents

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JPS6338218B2
JPS6338218B2 JP17078184A JP17078184A JPS6338218B2 JP S6338218 B2 JPS6338218 B2 JP S6338218B2 JP 17078184 A JP17078184 A JP 17078184A JP 17078184 A JP17078184 A JP 17078184A JP S6338218 B2 JPS6338218 B2 JP S6338218B2
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Japan
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incinerator
flow rate
exhaust gas
drying
amount
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JP17078184A
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JPS6150670A (ja
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Tadashi Jo
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Kawasaki Steel Corp
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Publication date
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Publication of JPS6150670A publication Critical patent/JPS6150670A/ja
Publication of JPS6338218B2 publication Critical patent/JPS6338218B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は塗料乾燥焼付炉の雰囲気制御方法およ
び装置に係り、特に塗料中の有機溶剤が、乾燥焼
付炉内で爆発するのを防止することが大前提であ
り、その前提条件のもとで、インシネレータの平
均燃料原単位を削滅するための塗料の連続乾燥焼
付炉からの炉排ガス量を制御する方法および装置
に係り、カラー鋼板等の連続乾燥焼付の分野に利
用される。
〔従来の技術〕
従来、塗料の連続乾燥焼付装置は金属ストリツ
プの加熱により発生する塗料の溶剤蒸発ガスが乾
燥焼付炉内で爆発することを防止するため、乾燥
焼付炉内の溶剤蒸発ガス濃度を乾燥焼付炉の雰囲
気ガス酸素濃度によつて決まる爆発下限界の設定
値以下にすべく乾燥焼付炉からの炉排ガス量をコ
ントロールしている。その代表的な例が特開昭58
−124113に提案されている。この方法の一例を第
5図によつて説明する。
金属ストリツプ2はコーターロール4で塗料を
塗布されて乾燥焼付炉6に通板される。乾燥焼付
炉6では、インシネレータ8からの焼却排ガスの
一部をリターンガス配管10、流量調節弁12、
ブロワ14を介して受入れて塗料の乾燥焼付の熱
源としている。インシネレータ8から排出される
残部の焼却排ガスの排出経路16には、熱交換器
18が設けられている。乾燥焼付炉6の炉排ガス
は炉排ガス配管20、ブロワ22、熱交換器1
8、流量調節弁24、流量計26を経てインシネ
レータ8に供給される。また、インシネレータ8
には燃焼用空気28が流量調節弁30を介して供
給され、燃料32が流量調節弁34を介して供給
されてバーナ36で燃焼し、乾燥焼付炉6から供
給される炉排ガスに含有されている溶剤蒸発ガス
を焼却する。インシネレータ8の焼却排ガスの一
部は前記の如く乾燥焼付炉6に供給され、残部は
熱交換器18において排熱が回収された後、煙突
38から大気中に放散される。
集中制御装置40には、理論蒸発溶剤量と、乾
燥焼付炉6の炉内溶剤濃度設定値とが入力されて
いる。前記理論蒸発溶剤量はコーターロール4の
塗布量と溶剤含有率等から求められ、塗布量は塗
膜厚、ロールギヤツプあるいはラインスピード等
から求められるとともに、前記理論蒸発溶剤量は
刻々と集中制御装置40へ入力されて溶剤濃度設
定値と比較され、調節計42を介してインシネレ
ータ8への炉排ガス量を調節弁24により調節す
る。なお、この調節は流量計26からの信号によ
り調節される。また、集中制御装置40から前記
炉排ガス量の焼却に見合つた燃焼用空気28と燃
料32とをバーナ36に供給すべく酸素濃度指示
調節計44を介して空気流量制御弁30が制御さ
れ、温度指示調節計46を介して燃料量制御弁3
4が制御される。またインシネレータ8の焼却排
ガス排出経路16に設けた酸素検出器48および
温度検出器50で酸素濃度および温度をそれぞれ
検出し、これらの検出値と予め乾燥焼付炉6の炉
内溶剤濃度、塗料の種類等によつて定まる設定値
とを比較し前記空気流量制御弁30および燃料量
制御弁34が微調整されるようになつている。す
なわち、インシネレータ8に供給する乾燥焼付炉
6からの炉排ガス量は、上記の如くコーターロー
ル4で塗布した塗料からの理論蒸発溶剤量と乾燥
焼付炉6の炉内溶剤濃度設定値から乾燥焼付炉6
からの炉排ガス量をコントロールしているが、こ
のような従来の制御法には次の如き欠点がある。
(A) ラインが停止した場合乾燥焼付炉6の炉内溶
剤蒸発ガス濃度が急激に低下するので、インシ
ネレータ8の燃料使用量がライン稼動中のイン
シネレータ8の燃料使用量に比べ3〜4倍に増
大する。特に、多品種少量生産ラインは、色
替、テスト塗、板厚変更等によつてラインの稼
動率が50%前後になることもあり、平均的なイ
ンシネレータ8の燃料使用量は多くなる。
(B) 乾燥焼付炉6の実操業では溶剤蒸発ガスを含
んだ乾燥焼付炉6の炉内ガスが、乾燥焼付炉6
の出口から吹出したり、またインシネレータ8
の焼却排ガスの一部を乾燥焼付炉6で使用する
が、この排ガスは酸素濃度が低いため、インシ
ネレータ8で使用する燃料によつては露点が高
くなり、乾燥初期の結露の影響で塗料の色むら
等の品質上の問題を生じるため、塗布時に金属
ストリツプ2の温度を露点以上に加熱する必要
がある。その結果、コーターロール4で塗布
後、乾燥焼付炉6に入るまでの空間で金属スト
リツプ2の温度が高くなるため、揮発分が蒸発
する等の問題がある。この揮発分の蒸発量の増
加分だけ、インシネレータ8で蒸発する溶剤量
が減少するので、インシネレータ8における燃
料消費量が増大する欠点がある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明の目的は、上記従来技術の問題点である
インシネレータにおける燃料消費量の増大の問題
点を解決し、インシネレータの燃料消費量を低減
できるようにした塗料乾燥焼付炉の雰囲気制御方
法および装置を提供するにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記本発明の目的を達成する本発明方法の要旨
は次の如くである。すなわち、塗料を付着させた
金属ストリツプを乾燥焼付炉に連続的に通板し発
生した炉排ガスをインシネレータに導くことによ
り含有する溶剤蒸発ガスを焼却する塗料の連続乾
燥焼付方法において、前記乾燥焼付炉内の理論蒸
発溶剤量と溶剤の発熱量と前記インシネレータで
焼却する前記乾燥焼付炉からの炉排ガス量と前記
インシネレータで焼却する前記乾燥焼付炉からの
炉排ガス温度と前記インシネレータの燃焼温度と
からインシネレータで使用する燃料使用量を算出
し該算出値に基いて前記インシネレータで燃焼す
る溶剤量にかかわらず前記インシネレータで使用
する燃料使用量が一定になるように前記インシネ
レータで焼却する前記乾燥焼付炉からの炉排ガス
量をコントロールすることを特徴とする塗料乾燥
焼付炉の雰囲気制御方法である。
次に上記本発明方法は次の要旨の本発明装置に
よりいずれも有効に実施することができる。
すなわち、その第1の本発明装置は、塗料を付
着させた金属ストリツプを乾燥焼付炉に連続的に
通板しその際に発生する炉排ガスをインシネレー
タに導くことにより含有する溶剤蒸発ガスを焼却
する塗料の連続乾燥焼付装置において、前記イン
シネレータに供給される炉排ガスの温度を検出す
る炉排ガス温度検出装置、インシネレータに供給
される燃料の流量を検出する燃料流量検出装置と
インシネレータの燃焼温度を検出する温度検出装
置と、前記インシネレータに供給される炉排ガス
量の流量を検出する炉排ガス流量装置と、前記イ
ンシネレータで燃焼させる燃料の供給量を調節す
る第1の流量調節弁と、前記インシネレータに供
給される炉排ガス量を調節する第2の流量調節弁
と、前記炉排ガス温度検出装置の温度検出値、前
記乾燥焼付炉内の理論蒸発溶剤量、溶剤の発熱
量、前記乾燥焼付炉内の溶剤濃度設定値及び前記
インシネレータの燃焼温度設定値の各々に基づい
て該インシネレータが必要とする燃料使用量を演
算する集中制御装置と、前記集中制御装置の演算
結果及びインシネレータ燃料流量検出装置の燃料
流量検出値に基づいて前記第1の流量調節弁を制
御する流量指示調節計と、前記集中制御装置によ
る演算値、前記インシネレータ温度検出装置の燃
焼温度値及び該インシネレータに供給される炉排
ガス流量検出装置の炉排ガス量検出値の各々に基
づいて前記第2の流量調節弁を制御する炉排ガス
調節装置と、を設けたことを特徴とする塗料乾燥
焼付炉の雰囲気制御装置である。
また、第2の本発明装置は、塗料を付着させた
金属ストリツプを乾燥焼付炉に連続的に通板しそ
の際に発生する炉排ガスをインシネレータに導く
ことにより含有する溶剤蒸発ガスを焼却する塗料
の連続乾燥焼付装置において、前記インシネレー
タに供給される炉排ガスの温度を検出する炉排ガ
ス温度検出装置と、前記インシネレータに供給さ
れる燃料の流量を検出する燃料流量検出装置とイ
ンシネレータの温度を検出する温度検出装置と、
前記インシネレータに供給される炉排ガスの流量
を検出する炉排ガス流量検出装置とインシネレー
タに供給する加熱空気の温度検出装置と、前記イ
ンシネレータで燃焼させる燃料の供給量を調節す
る第1の流量調節弁と、前記インシネレータに供
給する炉排ガス量を調節する第2の流量調節弁
と、前記インシネレータに供給する加熱空気の流
量を調節する第3の流量調節弁と、前記炉排ガス
温度検出装置の温度検出値、前記乾燥焼付炉内の
理論蒸発溶剤量、溶剤の発熱量、前記乾燥焼付炉
内の溶剤濃度設定値、前記インシネレータに供給
する加熱空気の流量検出装置の検出流量及びイン
シネレータに供給する加熱空気の温度検出装置の
検出温度、前記インシネレータの燃焼温度設定値
の各々に基づいて該インシネレータが必要とする
燃料使用量を演算する集中制御装置と、前記集中
制御装置の演算結果、及びインシネレータ燃料流
量検出装置の燃料流量検出値に基づいて前記第1
の流量調節弁を制御する流量指示調節計と、前記
集中制御装置による演算値、前記インシネレータ
温度検出装置の燃焼温度値及び該インシネレータ
に供給される炉排ガス流量装置の炉排ガス量検出
値の各々に基づいて前記第2の流量調節弁を制御
する炉排ガス調節装置と、前記インシネレータの
焼却ガスの酸素濃度を検出するインシネレータ酸
素濃度検出器と、前記インシネレータ酸素濃度検
出器からのインシネレータの焼却ガスの酸素濃度
と前記集中制御装置による酸素濃度設定値を比較
する酸素濃度指示調節計と、前記酸素濃度指示調
節計の出力と前記インシネレータへの加熱空気の
供給流量検出値の各々に基づいて前記第3の流量
調節弁を制御する加熱空気調節装置と、を設けた
ことを特徴とする塗料乾燥焼付炉の雰囲気制御装
置である。
本発明の詳細を第1図に図示した実施例により
説明する。なお第1図においては第5図と同一の
装置は同一の符号数字またはアルフアベツドAを
付した符号数字で示している。
インシネレータ8Aの焼却排ガスの排出経路1
6Aには大型の熱交換器52が設けられ、乾燥焼
付炉6Aへ供給する経路54を介して、熱交換器
52によつて加熱した加熱空気が流量調節弁12
Aに供給される。熱交換器52に供給する空気の
除塵を行なうためにフイルタ56が設けられ、こ
の後段に清浄空気の流量を調節するための空気流
量調節弁58が設けられる。更に、該調節弁58
よりの清浄空気を熱交換器52へ送風するために
ブロワ60が設けられると共に、このブロワ60
と熱交換器52の空気導入口との間に加熱空気量
を設定するための連動弁62が設けられている。
また、ブロワ60よりの清浄空気の一部を分岐し
熱交換器52よりの加熱空気に混合して、流量調
節弁12Aに供給する加熱空気の温度を調節する
連動弁64が、ブロワ60と経路54の間に設け
られる。
一方、燃料供給系の流量調節弁34Aの入側に
は、供給燃料の流量を検出する流量検出器66が
設けられる。この流量検出器66の検出信号及び
集中制御装置40Aより出力される制御指令に基
づいて流量調節弁34Aを操作するために、流量
指示調節計68が設けられる。インシネレータ8
に供給する炉排ガスの温度を検出するために、炉
排ガス経路に温度検出器70が設けられ。この検
出器70の検出信号に基づいて炉排ガス温度指令
を集中制御装置40Aに出力するために、炉排ガ
ス温度指示計72が設けられる。また、燃焼温度
指示調節計46A及び炉排ガス量検出器26Aの
出力信号に基づいて流量調節弁24Aを操作する
ために、炉排ガス量指示調節計74が設けられ
る。集中制御装置40Aは、溶剤濃度設定値及び
理論蒸発溶剤量のほか、インシネレータの燃焼温
度設定値、溶剤の発熱量及び炉排ガス温度指示計
72の出力信号の各々に基づいて、燃料流量指示
調節計68及び燃焼温度指示調節計46Aの各々
を制御する。
〔作用−1〕 以上の構成において、ブロワ60により取り込
まれた清浄空気は、連動弁62で規制された量が
熱交換器52に供給される。熱交換器52より出
力される加熱空気と連動弁64より出力される清
浄空気とは混合されて所定の加熱空気に調節され
たのち、調節弁12Aに供給される。調節弁12
Aは乾燥焼付炉6Aの各ゾーンの要求する温度に
合せて開度が調節され、ブロワ14Aの各々によ
つて各ゾーンに供給される。この温度コントロー
ルした加熱空気単独で塗料の乾燥焼付を行う。乾
燥焼付炉6Aの溶剤蒸発ガスを含有した炉排ガス
配管20A、ブロワ22A、炉排ガス流量検出装
置26A、流量調節弁24Aの各々を介してイン
シネレータ8Aに送風される。インシネレータ8
Aは清浄空気に、溶剤蒸発ガスを混合した炉排ガ
スと燃料32とで、特に燃焼用空気を必要とする
ことなく安定した燃焼ができる。インシネレータ
8Aの焼却排ガスは排出経路16A、熱交換器5
2を経て煙突38から大気中に拡散される。
集中制御装置40Aには、(金属ストリツプ2
に塗布する塗料の塗膜厚、金属ストリツプ2の板
幅、ラインスピード、塗料中の溶剤含有率等から
求められる)理論蒸発溶剤量と、溶剤の発熱量
と、乾燥焼付炉6Aの(インシネレータ8Aで焼
却する乾燥焼付炉6Aからの炉排ガス理論量に基
づいて求められる)炉内溶剤濃度設定値と、イン
シネレータ8Aの燃焼温度設定値とが入力されて
いる。前記理論蒸発溶剤量とインシネレータ8A
で焼却する乾燥焼付炉6Aからの炉排ガス温度
は、刻々と集中制御装置40Aへ入力されて、イ
ンシネレータ8Aに必要な燃料使用量を演算し、
燃料の流量指示調節計68へ送る。燃料の流量指
示調節計68は、インシネレータ8Aへ供給する
燃料32の使用量が集中制御装置40Aで演算し
た使用量になるように、流量計66からの信号に
より調節弁34Aで調節する。また、炉排ガスの
流量指示調節計74Aは、集中制御装置40Aで
演算した前記インシネレータ8Aの燃料使用量に
よつて、インシネレータ8Aの燃焼温度が集中制
御装置40Aに設定した温度になるように、炉排
ガス流量検出器26Aからの信号により調節弁2
4Aを調節して乾燥焼付炉6Aからの炉排ガス量
をコントロールする。すなわち、インシネレータ
の燃焼温度が設定温度より低い場合は、炉排ガス
量を減量し、逆に高い場合は炉排ガス量を増量し
てインシネレータの燃焼温度が設定温度になるよ
うに炉排ガス量をコントロールする。
本発明によれば、ラインが停止する等の外乱が
発生して乾燥焼付炉の炉内溶剤蒸発ガス濃度が急
激に低下してもラインが停止する前の条件で、演
算した前記インシネレータの燃料使用量に見合つ
た乾燥焼付炉からの炉排ガス量をインシネレータ
に供給すべく、インシネレータ燃焼温度指示調節
計を介して乾燥焼付炉の炉排ガス量制御弁を制御
することができる。
第2図は燃焼溶剤発生率(インシネレータで燃
焼する溶剤量/理論蒸発溶剤量)と炉排ガス焼却
率(インシネレータで燃焼する炉排ガス量/理論
的に必要な炉排ガス焼却量)の関係を示すもので
ある。
第2図における燃焼溶剤発生率とは、インシネ
レータで燃焼しうる溶剤が発生する率を表わす。
また、縦軸の炉排ガス焼却率とは、発生した溶剤
の中、どれだけインシネレータで燃焼するかの率
を示す。また図中、論理値として示しているの
は、発生した燃焼溶剤と同量の溶剤をインシネレ
ータに供給して燃焼すれば、炉内の溶剤の蒸発ガ
ス濃度は一定に保たれ、しかも安全であるという
限界線を示している。
従つて、本発明のように限界以上の炉排ガス量
をインシネレータに供給し燃焼させれば安全度は
より確保される。従来法で炉排ガス焼却率が100
%になつているのは、第5図のブロワ22によつ
て一定量の炉排ガスが焼却されているためであ
る。
また、乾燥焼付炉の出入口から乾燥焼付炉の溶
剤蒸発ガスを含有した炉内ガスが吹出したり、コ
ーターロールから乾燥焼付炉に入るまでの空間で
溶剤の揮発分が蒸発する等の外乱によつて、イン
シネレータで燃焼する溶剤量が減少することがあ
らかじめ判明している場合には、理論蒸発溶剤量
に常数をかけて、インシネレータに供給する燃料
を演算し、前述のコントロールを行うことも可能
である。
第3図は本発明の他の実施例を示すものであ
る。先ず、その構成について説明する。本実施例
は、第5図の装置と同様にインシネレータの焼却
排ガスを乾燥焼付炉に供給すると共に、インシネ
レータに2基の熱交換器を直列に接続し、その1
つによつて乾燥焼付炉より排出される炉排ガスを
加熱し、他の1つによつて外気を加熱し、各々を
流量調節してインシネレータに供給するようにし
たものである。なお、第3図においては、第1図
及び第5図と同一装置あるいは同一機能を有する
ものには、アルフアベツドのBを符号数字に付し
て示している。
インシネレータ8Bと煙突38との間には、熱
交換器18B及び78が直列に接続して挿入され
る。熱交換器18Bには乾燥焼付炉6Bの炉排ガ
スが供給され、熱交換器78にはブロワ76によ
つて取り込まれた外気が供給される。乾燥焼付炉
6Bの炉排ガスは経路20Bを介し、ブロワ22
Bによつて熱交換器18Bに供給される。熱交換
器78と空気流量制御弁30Bの間には、熱交換
器78よりの加熱空気の流量を検出する流量検出
器80及び温度を検出する温度検出器82が設け
られている。更に、流量検出器80には、検出信
号を流量信号に演算して集中制御装置40Bに出
力する流量指示計84が接続されると共に、温度
検出器82には検出信号を温度信号に演算して集
中制御装置40Bに出力する温度指示計86が接
続される。更に、空気流量制御弁30Bには燃焼
用空気の流量を調節するための流量指示調節計8
8が設けられ、この調節計88は流量検出器80
及び酸素濃度指示調節計44Bの各出力信号に基
づいて制御される。なお集中制御装置40Bに
は、理論蒸発溶剤量と、溶剤の発熱量と、乾燥焼
付炉6Bの炉内溶剤濃度設定値と、インシネレー
タ8Bの燃焼温度設定値と、インシネレータ8B
の焼却排ガス酸素濃度設定値と、インシネレーテ
8Bの燃焼用空気量と、インシネレータ8Bの燃
焼用空気温度とが入力されている。
以上より明らかなように、第3図の実施例の燃
料及び燃焼用空気系の構成は第5図に準じ、イン
シネレータへの炉排ガス供給系の構成は第1図に
準じたものとなつている。
〔作用−2〕 以上の構成において、インシネレータ8Bより
の焼却排ガス熱によつて、熱交換器78に供給さ
れる冷空気及び熱交換器18Bに供給される乾燥
焼付炉6Bよりの炉排ガスが所定温度に加熱され
て、インシネレータ8Bに供給されている。集中
制御装置40Bには溶剤の発熱量と、乾燥焼付炉
6Bの炉内溶剤濃度設定値と、インシネレータ8
Bの燃焼温度設定値と、インシネレータ8Bの焼
却排ガス酸素濃度設定値とが入力されている。一
方、前記理論蒸発溶剤量と、インシネレータ8B
で焼却する乾燥焼付炉6Bからの炉排ガス温度
と、インシネレータ8Bの燃焼用空気量と、イン
シネレータ8Bの燃焼用空気温度とが刻々と集中
制御装置40Bへ入力されて、該集中制御装置4
0Bによつてインシネレータ8Bに必要な燃料使
用量を演算し、この演算値が燃料の流量指示調節
計68Bに送られる。燃料の流量指示調節計68
Bは、インシネレータ8Bへ供給する燃料32の
使用量が、前記集中制御装置40Bで演算した使
用量になるように、流量計66からの信号により
調節弁34Bで調節する。また、炉排ガスの流量
指示調節計74Bは、集中制御装置40Bで演算
した前記インシネレータ8Bの燃料使用量に基づ
いて、インシネレータ8Bの燃焼温度が集中制御
装置40Bに設定した温度になるように乾燥焼付
炉6Aからの炉排ガス量をコントロールすべく、
炉排ガス流量検出器26Bからの信号により調節
弁24Bで調節する。さらに、酸素濃度指示調節
計44Bは、インシネレータ8Bの焼却排ガス酸
素濃度が集中制御装置40Bに設定した酸素濃度
になるようにするため、インシネレータ8Bへ供
給する空気量をコントロールすべく、空気流量検
出器80からの信号により調節弁30Bによつて
調節する。
〔実施例〕
本発明者は次の条件で本発明の実施を試みた。
(A) 乾燥焼付炉内の理論蒸発溶剤量:100Kg/h (B) 溶剤の発熱量:8500Kcal/Kg (C) インシネレータで焼却する乾燥焼付炉からの
炉排ガス量:溶剤爆発下限界の1/4 (D) インシネレータで焼却する乾燥焼付炉からの
炉排ガス温度:260℃ (E) インシネレータの燃焼温度:700℃ 実施結果の燃焼溶剤発生率とインシネレータの
燃料使用量の関係の従来法との比較は第4図の如
くであつた。第4図より明らかなように、本発明
は燃焼溶剤発生率に関係なく、インシネレータの
燃料使用量を一定にしたものであるが、従来法は
燃焼溶剤発生率によつて、インシネレータの燃料
使用量は大きく変化することがわかる。特に、ラ
インが停止する等、乾燥焼付炉の炉内溶剤蒸発ガ
ス濃度が零になると、燃焼溶剤発生率が100%の
ときに比べてインシネレータの燃料使用量は3〜
4倍になる。
〔発明の効果〕
本発明は上記実施例からも明らかな如く、燃焼
溶剤発生率に関係なくインシネレータの燃料使用
量が一定のため、多品種少量生産ライン等の如
く、ライン停止の多い稼動率の低い乾燥焼付炉に
おけるインシネレータの平均燃料原単位を削滅す
ることができる。
また、インシネレータの焼却排ガスと熱交換し
た加熱空気によつて乾燥焼付炉に必要な熱量を供
給しているが、短時間のライン停止等においては
常にインシネレータを操業しているので、熱交換
器が定常状態になつており、再稼動できる利点が
ある。
更に装置が簡単であるので設備費が安価であ
り、かつ、操業、システムが単純であるので操業
を容易にすることができる。また、燃焼溶剤発生
率が低下しても乾燥焼付炉の炉内溶剤蒸発ガス濃
度は設定値より低くなるので安全性の向上が図れ
る等大きな効果を有している。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す系統図、第2
図は燃焼溶剤発生率と炉排ガス焼却率の関係を従
来法、本発明法および理論値と対比する線図、第
3図は本発明の他の実施例を示す系統図、第4図
は燃焼溶剤発生率とインシネレータの燃料使用量
の関係を従来法と対比して示す線図、第5図は従
来の塗料の連続乾燥炉の系統図である。 2……金属ストリツプ、6,6A,6B……乾
燥焼付炉、8,8A,8B……インシネレータ、
16,16A,16B……排出経路、20,20
A,20B……炉排ガス配管、24,24A,2
4B……流量調節弁、26,26A,26B……
炉排ガス流量検出装置、30,30A,30B…
…流量調節弁、34,34A,34B……流量調
節弁、40,40A,40B……集中制御装置、
42……調節弁、44,44B……酸素濃度指示
調節計、46,46A,46B……温度指示調節
計、48,48B……インシネレータ酸素濃度検
出器、50,50B……温度検出装置、52……
熱交換器、54……清浄空気配管、68B……流
量指示調節計、70,70A,70B……炉排ガ
ス温度検出装置、74,74A,74B……炉排
ガス調節装置、80……加熱空気の流量検出装
置、82……加熱空気の温度検出装置、88……
加熱空気供給調節装置。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 塗料を付着させた金属ストリツプ2を乾燥焼
    付炉6A,6Bに連続的に通板し発生した炉排ガ
    スをインシネレータ8A,8Bに導くことにより
    含有する溶剤蒸発ガスを焼却する塗料の連続乾燥
    焼付方法において、前記乾燥焼付炉6A,6B内
    の理論蒸発溶剤量と溶剤の発熱量と前記インシネ
    レータ8A,8Bで焼却する前記乾燥焼付炉6
    A,6Bからの炉排ガス量と前記インシネレータ
    8A,8Bで焼却する前記乾燥焼付炉6A,6B
    からの炉排ガス温度と前記インシネレータ8A,
    8Bの燃焼温度とから前記インシネレータ8A,
    8Bで使用する燃料使用量を算出し、該算出値に
    基づいて前記インシネレータ8A,8Bで燃焼す
    る溶剤量にかかわらず前記インシネレータ8A,
    8Bで使用する燃料使用量が一定になるように前
    記インシネレータ8A,8Bで焼却する前記乾燥
    焼付炉6A,6Bからの炉排ガス量をコントロー
    ルすることを特徴とする塗料乾燥焼付炉6A,6
    Bの雰囲気制御方法。 2 塗料を付着させた金属ストリツプ2を乾燥焼
    付炉6Aに連続的に通板しその際に発生する炉排
    ガスをインシネレータ8Aに導くことにより含有
    する溶剤蒸発ガスを焼却する塗料の連続乾燥焼付
    装置において、前記インシネレータ8Aに供給さ
    れる炉排ガスの温度を検出する炉排ガス温度検出
    装置70A、インシネレータに供給される燃料の
    流量を検出する燃料流量検出装置66Aとインシ
    ネレータの燃焼温度を検出する温度検出装置50
    Aと、前記インシネレータ8Aに供給される炉排
    ガス量の流量を検出する炉排ガス流量検出装置2
    6Aと、前記インシネレータ8Aで燃焼させる燃
    料の供給量を調節する第1の流量調節弁34A
    と、前記インシネレータ8Aに供給される炉排ガ
    ス量を調節する第2の流量調節弁24Aと、前記
    炉排ガス温度検出装置70Aの温度検出値、前記
    乾燥焼付炉6A内の理論蒸発溶剤量、溶剤の発熱
    量、前記乾燥焼付炉6A内の溶剤濃度設定値及び
    前記インシネレータ8Aの燃焼温度設定値の各々
    に基づいて該インシネレータ8Aが必要とする燃
    料使用量を演算する集中制御装置40Aと、前記
    集中制御装置40Aの演算値及びインシネレータ
    燃料流量検出装置66Aの燃料流量検出値に基づ
    いて前記第1の流量調節弁34Aを制御する流量
    指示調節計68Aと、前記集中制御装置40Aに
    よる燃焼温度設定値、前記インシネレータ温度検
    出装置50Aの燃焼温度値及び該インシネレータ
    8Aに供給される炉排ガス流量検出装置26Aの
    炉排ガス量検出値の各々に基づいて前記第2の流
    量調節弁24Aを制御する炉排ガス調節装置74
    Aと、を設けたことを特徴とする塗料乾燥焼付炉
    6Aの雰囲気制御装置。 3 塗料を付着させた金属ストリツプ2を乾燥焼
    付炉6Bに連続的に通板しその際に発生する炉排
    ガスをインシネレータ8Bに導くことにより含有
    する溶剤蒸発ガスを焼却する塗料の連続乾燥焼付
    装置において、前記インシネレータ8Bに供給さ
    れる炉排ガスの温度を検出する炉排ガス温度検出
    装置70Bと、前記インシネレータ8Bに供給さ
    れる燃料の流量を検出する燃料流量検出装置66
    Bとインシネレータの温度を検出する温度検出装
    置50Bと、前記インシネレータに供給される炉
    排ガスの流量を検出する炉排ガス流量検出装置2
    6Bとインシネレータに供給する加熱空気の流量
    検出装置80とインシネレータに供給する加熱空
    気の温度検出装置82と、前記インシネレータ8
    Bで燃焼させる燃料の供給量を調節する第1の流
    量調節弁34Bと、前記インシネレータ8Bに供
    給する炉排ガス量を調節する第2の流量調節弁2
    4Bと、前記インシネレータ8Bに供給する加熱
    空気の流量を調節する第3の流量調節弁30B
    と、前記炉排ガス温度検出装置70Bの温度検出
    値、前記乾燥焼付炉6B内の理論蒸発溶剤量、溶
    剤の発熱量、前記乾燥焼付炉6B内の溶剤濃度設
    定値、前記インシネレータ8Bに供給する加熱空
    気の検出流量及びインシネレータに供給する加熱
    空気の温度検出装置82の検出温度、前記インシ
    ネレータ8Bの燃焼温度設定値の各々に基づいて
    該インシネレータ8Bが必要とする燃料使用量を
    演算する集中制御装置40Bと、前記集中制御装
    置40Bの演算値及びインシネレータ燃料流量検
    出装置66Bの燃料流量検出値に基づいて前記第
    1の流量調節弁34Bを制御する流量指示調節計
    68Bと、前記集中制御装置40Bによる燃焼温
    度設定値、前記インシネレータ温度検出装置50
    Bの燃焼温度値及び該インシネレータ8Bに供給
    される炉排ガス流量検出装置26Bの炉排ガス量
    検出値の各々に基づいて前記第2の流量調節弁2
    4Bを制御する炉排ガス調節装置74Bと、前記
    インシネレータの焼却ガスの酸素濃度を検出する
    インシネレータ酸素濃度検出器48Bと、前記イ
    ンシネレータ酸素濃度検出器48Bからのインシ
    ネレータの焼却ガスの酸素濃度と前記集中制御装
    置40Bによる設定値を比較する酸素濃度指示調
    節計44Bと、前記酸素濃度指示調節計44Bの
    出力と前記インシネレータ8Bへの加熱空気の供
    給流量検出値の各々に基づいて前記第3の流量調
    節弁30Bを制御する加熱空気供給調節装置88
    と、を設けたことを特徴とする塗料乾燥焼付炉6
    Bの雰囲気制御装置。
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