JPS6337865Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、鍵コードを常時は隠蔽しておく摘み
部ケースを備えた鍵に関するものである。

（従来の技術） 従来の鍵は、鍵本体だけから成り、鍵の摘み部
の形状は、鍵コードを付す必要性から平面的形状
に限られたいた。

（考案が解決しようとする問題点） しかしながら、このように、常時は不必要な鍵
コード表示のために狭い摘み部が平面的形状に限
られることは、摘み部のデザインの余地をせばめ
ていた。

従つて本考案の目的は、摘み部のデザインの自
由度を大きくすることができ、美的外観を容易に
得られると共に、常時は鍵コードを隠蔽しておけ
る摘み部ケース付き鍵を提供することである。

（問題点を解決するための手段） 以下、添付図面中の参照符号を用いて説明する
と本考案の摘み部ケース付き鍵は、鍵本体１と、
鍵本体１の摘み部２の表裏両面に被せられる１対
のケース３，４と、摘み部２の側面２ａを押圧す
るようにケース３に設けられた弾性ストツパー５
とから成り、前記ケース３と４を摘み部２が摺動
可能となるように相互に結合一体化し、ケース
３，４から摘み部２を一部引き出したときケース
３，４外に露出される部位の摘み部２に鍵コード
６を付し、前記鍵コード６がケース３，４内に隠
蔽されたとき前記ストツパー５の先端部５ａが、
係合する凹部７を摘み部２の側面２ａに設けたも
のである。

（作用） 合鍵の作成等で鍵コード６を使用したいときに
は、鍵本体１をケース３，４から一部引き出すこ
とにより、鍵コード６の付された摘み部２の一部
が露出する。このとき、摘み部２の側面２ａが、
ストツパー５の先端部５ａに押圧されるため、鍵
本体１は鍵コード６が露出された当該引出し状態
に保持される。

鍵コードの読取り後、鍵本体１をケース３，４
に沿つて摺動させると、鍵コード６はケース３，
４内に隠蔽される。このとき、摘み部２の側面２
ａに設けられた凹部７にストツパー５の先端部５
ａが係合するため、摘み部２はその引込み状態に
保たれる。

摘み部２が引込み状態にあるとき、ケース３，
４の後端切欠部３ａ，４ａと摘み部２の後端枠部
２ｂとによつて形成される閉鎖空間８に、キーホ
ルダーのリングを通すことも可能である。

（実施例） 図示の実施例において、弾性ストツパー５は、
その後端部５ｂがケース３の軸孔部３ｅに嵌込ま
れ、これを中心に回動可能である。ケース３の前
端隅部に設けた矩形窪み３ｂにはケース４の前端
隅部に設けた矩形凸部４ｂが係合し、またケース
３の中心に位置する円形受孔３ｃにはケース４の
中央部に設けた円形突起４ｃが係合する。このケ
ース３，４の接合時に、前記受孔３ｃには接着剤
が充填され、これによつて両ケース３，４は完全
に結合一体化される。

第４図に示したように、鍵コード６がケース
３，４から引き出された状態においては、ケース
３の凹部３ｃの縁部３ｄに摘み部２の枠部２ｂが
当接するので、鍵本体１がケース３，４から抜け
ることがない。

（考案の効果） 以上のように本考案の鍵では、鍵本体１の摘み
部２の表裏両面にケース３，４を被せて両ケース
３，４を結合一体化し、両ケース３，４に沿つて
鍵本体１を摺動させたときケース３，４外に露出
する部分の摘み部２に鍵コード６を付したので、
鍵コード６は不要時にはケース３，４内に完全に
隠蔽して置くことができ、鍵コードの存在が鍵全
体の美的外観に悪影響を与えることがない。

また、このように鍵コード６は摘み部２に付け
られ、ケース３，４の表面には何等付されないの
で、ケース３，４の表面形状を相当自由に設計で
き、美的外観の形成がより容易となる。

更に、ケース２に設けた弾性ストツパー５の先
端部５ａが摘み部２側面の凹部７に係合したり、
或は側面２ａに圧接するので、鍵本体１は摘み部
２全部をケース３，４に収容した位置、或は摘み
部２の一部を引出した位置に安定に保持され、使
用上至便である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示し、第１図は摘み
部ケース付き鍵の正面図、第２図は同鍵のケース
の一方を取外したときの正面図であり、摘み部の
全部がケースに収容されている状態を示す。第３
図は前記取外したケースの背面図である。第４図
は摘み部をケースから一部引き出したときの第２
図に対応した正面図、第５図は第１図のＡ−Ａ線
断面図である。 １……鍵本体、２……摘み部、３，４……摘み
部ケース、５……弾性ストツパー、６……鍵コー
ド、７……摘み部側面の凹部、８……キーホルダ
ー取付用空間。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 鍵本体１と、鍵本体１の摘み部２の表裏両面に
   被せられる１対のケース３，４と、摘み部２の側
   面２ａを押圧するようにケース３に設けられた弾
   性ストツパー５とから成り、前記ケース３と４を
   摘み部２が摺動可能となるように相互に結合一体
   化し、ケース３，４から摘み部２を一部引き出し
   たときケース３，４外に露出される部位の摘み部
   ２に鍵コード６を付し、前記鍵コード６がケース
   ３，４内に隠蔽されたとき、前記ストツパー５の
   先端部５ａが係合する凹部７を摘み部２の側面２
   ａに設けた摘み部ケース付き鍵。