JPH0329500Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、鍵コードを常時は隠蔽しておく摘み
部ケースを備えた鍵に関するものである。

（従来の技術） 従来の鍵は、鍵本体だけから成り、鍵の摘み部
の形状は鍵コードを付す必要性から平面に限られ
ていた。

（考案が解決しようとする問題点） しかしながら、このように常時は不必要な鍵コ
ード表示のために狭い摘み部が平面に限られるこ
とは、摘み部のデザインの余地をせばめていた。

従つて、本考案の目的は、摘み部のデザインの
自由度を大きくすることができ、美的外観を容易
に得られると共に、常時は鍵コードを隠蔽してお
ける摘み部ケース付き鍵を提供することである。

（問題点を解決するための手段） 以下、添付図面中の参照記号を用いて説明する
と本考案の摘み部ケース付き鍵は、鍵本体１と、
鍵本体１の摘み部２の表裏両面に被せられる一対
のケース３，４とから成り、前記ケース３，４を
摘み部２が摺動可能となるように相互に結合一体
化し、該ケースから摘み部２を一部引き出したと
きケース３，４外に露出される部位の摘み部に、
鍵コード５を付したものである。

（作用） 合鍵の作成時のため鍵コード５を使用したいと
きには、鍵本体１をケース３，４から一部引き出
すことにより、鍵コード５の付された摘み部２の
一部が露出する。

鍵コードの読み取り後、鍵本体１をケース３，
４に沿つて摺動させると、鍵コード５はケース
３，４内に隠蔽される。

尚、鍵コードを隠蔽して鍵を使用するとき、ケ
ース３，４の後端部３ａ，４ａと摘み部２の後端
枠部２ａとで形成される閉鎖空間６にキーホルダ
ーのリングを通すことができ、これによつてケー
ス３，４の不要な摺動を阻止できる。

（実施例） 図示の実施例においてケース３の側面枠部３ｂ
にはケース４の側面枠部４ｂが係合し、また、ケ
ース３の中心に位置する案内講３ｃの底面には、
ケース４の中央部に設けた案内突起４ｃが接触す
る。

このケース３，４の接合時に前記突起４ｃの凹
み４ｄには、接着剤が充填され、該凹み４ｄには
案内講３ｃの突子３ｄが嵌込まれる。これによつ
て両ケース３，４は完全に結合一体化される。

第６図に示したように鍵コード５がケース３，
４から引き出された状態においては、ケース４の
案内突起４ｃの後端部４ｅに摘み部２の枠部２ａ
が当接するので、鍵本体１がケース３，４から抜
けることがない。

（考案の効果） 以上のように本考案では、鍵本体１の摘み部２
の表裏両面にケース３，４を被せて両ケース３，
４を結合一体化し、両ケース３，４に沿つて鍵本
体１を摺動させたとき、ケース３，４外に露出す
る部分の摘み部２に鍵コード５を付したので、鍵
コード５は不要時には、ケース３，４内に完全に
隠蔽しておくことができ、鍵コードの存在が、鍵
全体の美的外観の形成に悪影響を与えることがな
い。また、このように鍵コード５は摘み部２に付
けられ、ケース３，４の表面には何等付されない
ので、ケース３，４の表面形状を相当自由に設計
でき、美的外観の造成がより容易となる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示し、第１図は摘み
部ケース付き鍵の正面図、第２図は同鍵の平面
図、第３図は同鍵の右側面図である。第４図は第
１図のＡ−Ａ線断面図である。第５図は第１図に
示した鍵のケースの一方を取外したときのＢ−Ｂ
線断面図であり、鍵コードがケースに収容されて
いる状態を示す。第６図は、鍵コードをケースか
ら引き出した状態での第５図に対応した断面図で
ある。 １……鍵本体、２……摘み部、３，４……摘み
部ケース、５……鍵コード、６……キーホルダー
取付用空間。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 鍵本体１と、鍵本体１の摘み部２の表裏両面に
   被せられる一対のケース３，４とから成り、前記
   ケース３，４を摘み部２が摺動可能となるように
   相互に一体化し、該ケースから摘み部２を一部引
   き出したときケース３，４外に露出される部位の
   摘み部に、鍵コード５を付した摘み部ケース付き
   鍵。