JPS6337278Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は電気鉛筆削り機のモータ取付装置に関
し、モータのステータコアーの取付を工夫し、モ
ータの特性を落とすことなく小型に組立てできる
ようにするものである。

一般に電気鉛筆削り機は、安価で寿命が長いと
いう理由で隈取コイル型モータが多用されてい
る。ところで、前記モータのステータコアをフレ
ームに取付ける手段として、第５図および第６図
に示すようにステータコアー１に貫通孔２，２′
を設け、この貫通孔２，２′にリベツトやねじを
挿通して取付けていた。なお、図中の３，３′は
コイルである。このような構造であるため、ステ
ータコア１の磁路がせまくなり、モータ特性が低
下するといつた問題があつた。

また特性を確保するためモーター取付ねじをス
テータの外側を通して組み立てる構造としていた
ものもあつた。しかし、このものではねじを締め
付けるだけの大きさの座をステータコアーより外
側にはみださせる構造にする必要があり、当部分
の全体形状を不必要に大きくしてしまうという問
題が発生していた。

本考案はこのような問題点を解消するものであ
り、以下一実施例につき詳細に説明を行う。

第１図〜第４図において、４は本体ケースであ
り、切削機構部５および隈取モータ６を内蔵し、
屑受箱７′を着脱自在に設けている。前記隈取モ
ータ６は前部モータフレーム７と、後部モータフ
レーム８と、コアー９およびコイル１０，１０′
よりなるステータ１１と、ロータ１２よりなつて
いる。

前記の前部モータフレーム７は軸受部を有し、
本体ケース４内において切削機構部５と隈取モー
タ６部を区隔する区隔壁を兼ね、ステータ１１を
挾む一対の側壁７ａ，７a′を有するとともに、前
記７ａ，７a′の内側にタツプボス１３，１３′を
一体に有している。

ステータ１１のコアー９は環状に形成されると
ともに、内側に相対応するように凹状のコイル挿
入路１４，１４′を有し、このコイル挿入路１４，
１４′に一対の環状のコイル１０，１０′を挿入
し、いわゆる２極隈取ステータをなしている。

後部モータフレーム８は両端に当接片８ａ，８
a′を有するほぼコ字状に形成され、中央に軸受部
をもち、また、前記当接片８ａ，８a′におけるコ
アー９のコイル挿入路１４，１４′に対応する部
分に取付用孔１５，１５′を有している。

前記ステータ１１のコアー９は前部モータフレ
ーム７の側壁７ａ，７a′で挾まれるように組み立
てられ、ロータ１２を組み込んだのち、後部に後
部モータフレーム８を配置する。後部モータフレ
ーム８はその当接片８ａ，８a′がコアー９に当接
し、前記当接片８ａ，８a′に通したねじ１６，１
６′を前部モータフレーム７のタツプボス１３，
１３′にねじ込むことにより、、コアー９は前部モ
ータフレーム７に固定される。このとき、ねじ１
６，１６′はコアー９のコイル挿入路１４，１
４′を貫通している。なお、ロータ１２の回転軸
は前部モータフレーム７および後部モータフレー
ム８の軸受部によつて回転自在に保持される。

本考案は以上のような構成よりなり、隈取モー
タ６の組立てにおいて、ねじ１６，１６′が２極
隈取ステータの特徴的コイル挿入路１４，１４′
を通るように設けられ、したがつてコアー９にね
じ１６，１６′が貫通する孔を特別に設けていな
いため、コアー９の磁路を広く確保したまま、当
接片８ａ，８a′をステータより不要に大きくする
ことがなく小型のままぜ特性のよいモータの取付
装置が得られるものである。

なお、本考案はねじ１６，１６′に代り、リベ
ツトを用いてもよく、その作用効果に差異を生じ
ない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の電気鉛筆削り機の
断面図、第２図は同要部断面図、第３図は同要部
背面図、第４図は同要部斜視図、第５図は従来の
隈取モータの平面図、第６図は同側面図である。 ４……本体ケース、５……切削機構部、６……
隈取モータ、７……前部モータフレーム、８……
後部モータフレーム、９……コアー、１０……コ
イル、１１……ステータ、１２……ロータ、１３
……タツプボス、１４……コイル挿入路、１５…
…取付用孔、１６……ねじ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 電気鉛筆削り機の本体ケース内の前部モータフ
   レームに隈取モータを取付る装置において、ステ
   ータのコアーの後部フレームを締めつける取付用
   のねじあるいはリベツトを、ステータのコアーの
   コイル挿入路を貫通して前部モータフレームに結
   合してなる電気鉛筆削り機のモータ取付装置。