JPS633620Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は空気圧送式のエアーポツトに関するも
ので、その目的とするところは構造簡単にしてコ
ツプ等の受器に確実に注ぎ得ると共に、衛生的な
エアーポツトを提供するにある。

以下、本考案の実施例を図面に基き説明する。

エアーポツト１は内容器２と、内容器２を囲ん
だ外装ケース３と、外装ケース３の前面上部に係
合しかつ内方へ凹んだ前カバー４と、前カバー４
を覆う開閉自在な覆部材５と、外装ケース３の上
端に無理嵌めしかつ中央開口の水切部材６と、水
切部材６の中央開口に着脱自在に装着した中栓７
と、水切部材６の上端に開閉自在に装着しかつベ
ローズポンプ８を内蔵の上蓋９と、外装ケース３
の下端に無理嵌めした底板１０とから構成されて
いる。

内容器２はアルミニウム、合成樹脂等にて有底
筒状に形成されており、上部を内方へすぼめて上
端の中央を細口とした口元を設けている。

内容器２を囲んだ筒状の外装ケース３は前面上
部に切り欠き部を設けており、上、下端を内側へ
カーリングしている。

この外装ケース３の切り欠き部は、略Ｕ字状に
形成されている。

外装ケースの上端に無理嵌めされた水切部材６
は中央に内容器２の口元と連通する開口を設け、
前面に後述の中栓７の吐出パイプ２０を載置する
嘴部１１を設け、後部に上蓋９を装着するヒンジ
部１２を設けている。

この嘴部１１の先端には斜め前方に延びた吐出
パイプ２０の口元２１を挿入する中空のガイド筒
１３を設けている。

１４はシールパツキンで水切部材の中央開口下
面と内容器２の口元との間に密に張設している。

前カバー４は第３図に示すように外装ケース３
の略Ｕ字状に切欠いた切り欠き部を覆つており、
後部を内方に大きく凹ませ、上部を水切部材６の
嘴部１１下面に当接し、下部にヒンジ部１５を設
けている。

水切部材の嘴部１１下面に当接した前カバー４
の上部は内方に向けてわずかに降下傾斜してお
り、嘴部１１のガイド筒１３を挿通しうる透孔を
穿設している。

覆部材５は第１図乃至第３図に示すように、前
カバー４及び水切部材６の嘴部１１のガイド筒１
３を覆つており、下端に前カバー４のヒンジ部１
５にヒンジピン１６を介して倒立自在に枢支され
ている。

１７は指フツク部で使用時この指フツク部に指
をかけ手前に引けば第３図に示すようにヒンジピ
ン１６を介して覆部材５を倒すことができ、不使
用時指フツク部に指をかけ前カバーに向けて軽く
押せば前カバーの傾斜した上部に係止できる。

中栓７は第３図に示すように中栓本体１８と、
下端を内容器内底部に垂下した揚水パイプ１９
と、この揚水パイプと中栓本体１８を介して連通
した吐出パイプ２０とを備えている。

吐出パイプ２０は水切部材の嘴部１１に載置さ
れており、吐出パイプの口元２１を水切部材のガ
イド筒１３内に挿通している。

上蓋９は水切部材のヒンジ部１２にピンを介し
て開閉自在に装着されており、上、下中央を開口
したベローズポンプ８と、ベローズポンプを押下
げる押板２２と、押板の降下を規制するロツクピ
ン２３と、ベローズポンプを復帰する復帰バネ２
４と、上蓋を水切部材の前部にフツクするフツク
板２５と、フツク板を復帰するバネ２６と、上蓋
の下部を覆う下板２７とを備えている。

２８は内容器２外周を覆つた発泡材、２９は底
板１０と内容器の底面との間に介在し内容器を常
時押上げている弾性材、３０はハンドル、３１は
コツプ等の受器である。

以上の如く、本考案に於いては、内容器を囲ん
だ外装ケースの上端に嘴部を備えた水切部材を無
理嵌めし、嘴部に吐出パイプの口元を挿通するガ
イド筒を設け、外装ケースの前面上部を切欠き、
この切欠き部を覆つて後部が内方へ凹んだ前カバ
ーを外装ケースに係合し、前カバーの下端にヒン
ジ部を設け、上部にガイド筒を挿通する透孔を穿
設すると共に上部を内方へ降下傾斜させて水切部
材の嘴部下面に当接させる一方、前カバー及びガ
イド筒を覆いヒンジ部を介して倒立自在な覆部材
を設け、覆部材の前面左右に指フツク部を設けて
いるので、構造が至つて簡単でしかもコツプ等の
受器を内方へ凹んだ前カバー後部に当接するまで
挿入できるために、受器の口元を水切部材のガイ
ド筒内を介して吐出パイプの口元に近接すること
ができ、吐出パイプ口元からの液体の飛び散りを
防止し容易に注ぎ得ることができる。

又、不使用時覆部材を立てておけば、内方へ凹
んだ前カバー、吐出パイプの口元並びに水切部材
のガイド筒を覆つているために、ゴミ等が侵入し
かつ付着することなく長期使用に際しては常に清
潔で衛生的なものとなる。

更に、覆部材の指フツク部に指をかけ軽く引く
か又は軽く押すだけで覆部材を非常に簡単に倒立
することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案実施例の正面図、第２図は本考
案実施例の右側面図、第３図は本考案の注ぎ状態
を示す縦断面図である。 １……エアーポツト、２……内容器、３……外
装ケース、４……前カバー、５……覆部材、６…
…水切部材、７……中栓、８……ベローズポン
プ、９……上蓋、１５……ヒンジ部、１７……指
フツク部、２０……吐出パイプ、２１……吐出パ
イプの口元。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 内容器を囲んだ外装ケースの上端に水切部材を
   装着し、水切部材の前部に嘴部を設け中央に内容
   器の口元と連通する開口を設け、中栓を水切部材
   の中央開口に着脱自在に装着し、中栓の吐出パイ
   プ口元を嘴部先端より斜下方に突出し、水切部材
   上端にベローズポンプ内蔵の上蓋を開閉自在に装
   着したエアーポツトに於いて、上記外装ケースの
   前面上部に切り欠き部を設け、この切り欠き部を
   覆い内側に凹んだ前カバーを装着すると共に前カ
   バーの下端にヒンジ部を設ける一方、前カバー及
   び吐出パイプ口元を覆いかつヒンジ部に係止して
   倒立自在な覆部材を設け、覆部材の前面両端に指
   フツク部を設けたことを特徴とするエアーポツ
   ト。