JPH024580Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は飲料水容器、詳しくは従来同様の携帯
用水筒の機能を備え、更に容器内の飲料水を直接
吸飲することができる飲料水容器に関するもので
ある。

水筒、ポツトなどの飲料水容器としては既に
種々なものが知られている。キヤツプの着脱によ
つて内部の飲料水をキヤツプまたはコツプ容器に
注ぎ入れるタイプのもの、あるいは近年において
は容器の容量を小さくなし、その口部に内部の飲
料水を吸飲するためのストローを装備したタイプ
等がその代表的な例である。前者のタイプにおい
ては、１人乃至数人が共同して使用可能であり構
造が簡単であるという利点を有しているが、各種
の乗り物の中、あるいは歩きながら使用した場
合、往々にしてこぼれるという不都合がある。ま
た後者のタイプにおいては、容器自体を傾けるこ
となく直接吸飲し得るから、上記した不都合がな
く、所望時に容易に飲料水を飲むことができると
いう便益性を有している反面、個人の独占使用に
特定され、多人数が共同して使用することができ
ない欠点を有している。

本考案は上記した両タイプの飲料水容器におけ
る利点を保存し、不都合や欠点が改善された至便
な飲料水容器を提供することを目的としてなされ
たものであつて、図面にその実施例を示したごと
く、偏平な容器１の上面片側に、外周に螺条２を
備え、キヤツプ３の螺合着脱により開閉される注
出入用口部４が突設され、更に望ましくは容器１
の側面部５にコツプ６の収納可能な凹部７が形成
されてなる飲料水容器において、上記口部４の螺
条２と螺合可能な下部筒状部８と、上記口部４と
同径であり上記キヤツプ３が螺合可能な螺条９を
備えた上部筒状部１０と、該上部筒状部１０の中
心位置から上方に突出した小径の短筒状口部１１
とが一体的に形成された中空キヤツプ体および該
中空キヤツプ体の上記短筒状口部１１の内周部に
上端部が接合され下端部が上記容器１の底面に向
つて延びるストローチユーブ１３とからなる中間
キヤツプ体１２が、容器１の注出入用口部４に着
脱可能に装着されてなるものである。

なお上記したキヤツプ３は鎖１５によつて容器
１側に連繁しておくことが望ましく、また上記し
た小径の短筒状口部１１の外径は８〜12mm程度が
好都合である。

このように本考案における飲料水容器は、偏平
な容器１、該容器１の上面に設けられた注出入用
口部４に螺合可能なキヤツプ３、および上記注出
入用口部４に螺合可能な下部筒状部８と上記キヤ
ツプ３を螺着可能な上部筒状部１０と該上部筒状
部１０の中心位置から上方に突出した小径の短筒
状部１１とが一体的に形成され、更に該短筒状部
１１の内周部に上端部が接合されたストローチユ
ーブ１３を備えた中間キヤツプ１２とからなるも
のであるから、容器１内に飲料水を注入したのち
第３図に示したごとく、容器１の口部４に中間キ
ヤツプ体１４を嵌着し、更に該中間キヤツプ体１
２の上部にキヤツプ３を嵌着すれば、所望時にキ
ヤツプ３を外すことによつて小径の短筒状口部１
１が露出し、該短筒状口部１１を口に含んで吸飲
すれば容器１を傾けることなく飲料水はストロー
チユーブ１３を通つて吸い上げられ、前述したス
トロータイプの水筒として使用することができ
る。この際、短筒状口部１１を有する中間キヤツ
プ体１２を回動させて容器１の口部４からの螺合
を解けば、ストローチユーブ１３を容器１内から
所望長さ自由に引き出すことができ、従つて、容
器１からのストローチユーブ１３の突出長さを飲
みやすい状態にすることができると共に吸飲中に
ストローチユーブ１３が軸方向に妄動しても、容
器１に対して該ストローチユーブ１３が自由に軸
方向に移動して円滑な吸飲が行え、その上、スト
ローチユーブ１３の上端部を固着させている中間
キヤツプ体１２が吸飲時においては摘みの役目を
果たして極めて飲みやすくなるものである。

さらに、使用後にはストローチユーブ１３を容
器１から引き出して容器１とは別々に洗浄するこ
とができ、衛生的に使用し得るものである。ま
た、飲料水の注入後、上記中間キヤツプ体１２を
取付けることなく、第５図に示したように該容器
１の口部４にキヤツプ３を嵌着すれば、従来の水
筒同様に多人数共同して使用することができる。

したがつて本考案によれば、１つの飲料水容器
でもつて２通りの機能を果たすことができ、特に
児童用として極めて好都合である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すものであつて、第
１図は側面図、第２図は第１図のＡ−Ａ線断面
図、第３図および第４図はストロー使用時の装着
状態および使用時の状態を示した１部省略部分断
面図、そして第５図はストロー不使用時の状態を
示した１部省略部分断面図である。 １は容器、３はキヤツプ、４は注出入用口部、
８は下部筒状部、１０は上部筒状部、１１は短筒
状部、１２は中間キヤツプ体、１３はストローチ
ユーブ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 偏平な容器１、該容器１の上面に設けられた注
   出入用口部４に螺合可能なキヤツプ３、および上
   記注出入用口部４に螺合可能な下部筒状部８と上
   記キヤツプ３が螺着可能な上部筒状部１０と該上
   部筒状部１０の中心位置から上方に突出した小径
   の短筒状部１１とが一体的に形成され更に該短筒
   状部１１の内周部に上端部が接合されたストロー
   チユーブ１３を備えた中間キヤツプ体１２とから
   なり、該ストローチユーブ１３を容器１内に引出
   し自在に内装してなる飲料水容器。