JPS6335587Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、釣の仕掛けを巻き付ける枠を係止し
て収納するケースに関する。

従来、篦鮒釣の仕掛巻枠を収納するケースは、
箱形ケース内の両端にそれぞれ仕掛巻枠の端を当
接するスポンジのような発泡弾性樹脂製の棒状の
保持片を取付け、両保持片間に多数本の仕掛巻枠
を並列して嵌込んでいる。ところが、仕掛巻枠を
収納している間、保持片は仕掛巻枠の端によつて
圧縮されているので、発泡弾性樹脂製の保持片は
永久歪が生じて弾性を失うことが多々あり、仕掛
巻枠を長期間収納するには適していない。

本考案の目的は、上記のような従来品の欠点を
なくし、長期間の収納に適した仕掛巻枠のケース
を提供することである。

次に、本考案の実施例について説明する。

第１図乃至第４図に示す本例のケースは、細長
箱形状の木製のケース本体１とこれと同様な蓋体
２を、それらの一方の側板に蝶番３，３を取付け
て、ケース本体１の開口面と蓋体２の開口面が重
合可能に蝶着し、ケース本体１と蓋体２の他方の
側板にケース本体と蓋体を重合状態、閉蓋状態に
保持する係止金具４，４を取付け、ケース本体１
内の両端部に、それぞれ、仕掛巻枠１１の端を挿
入する収納溝６を等間隔に並列した棒状の木片５
を嵌合して接着し、ケース本体１内の一端部の収
納溝６と他端部の収納溝６を向い合せに配置し、
両木片５，５の外側面にそれぞれ各収納溝６の底
側部を横断するすり割溝を設け、このすり割溝に
それぞれこれと同形状のゴム板７を嵌合して接着
し、各収納溝６内の底側部にそれぞれ仕掛巻枠１
１の端の凹部１２に挿入するゴム板７を突設し、
ケース本体１内の両端部の向い合つた両収納溝
６，６間に挿入した仕掛巻枠１１を両収納溝内の
ゴム板７，７によつて係止可能にしている。

本例のケースに仕掛巻枠を収納する場合は、仕
掛巻枠１１の一端をケース本体１内の一端部の収
納溝６に挿入すると共に、その収納溝６内のゴム
板７を仕掛巻枠１１の一端の凹部１２に挿入し、
その後、仕掛巻枠１１の他端をケース本体１内の
他端部の収納溝６内のゴム板７上側位置に挿入
し、収納溝６内のゴム板７に載架した仕掛巻枠１
１の他端をケース本体１の底板側に押して、その
ゴム板７を変形させ、仕掛巻枠１１の他端をケー
ス本体１内の他端部の収納溝６に挿入すると共
に、その収納溝６内のゴム板７を仕掛巻枠１１の
他端の凹部１２に挿入し、第２図に示すように、
ケース本体１内の両端部の向い合つた収納溝６，
６間に挿入した仕掛巻枠１１をその両端の凹部１
２，１２に挿入した両収納溝内のゴム板７，７に
よつて係止する。

本例のケースから仕掛巻枠を取出す場合は、ケ
ース本体１内の仕掛巻枠１１をケース本体内の一
端部側に寄せ、ケース本体内の他端部の収納溝６
内に挿入している仕掛巻枠１１の他端を持上げ
て、その収納溝内のゴム板７を変形させ、ゴム板
７から仕掛巻枠１１の他端の凹部１２を抜出すと
共に、仕掛巻枠１１の他端を収納溝６から抜出
し、その後、ケース本体内の一端部の収納溝６内
に挿入している仕掛巻枠１１の一端をその収納溝
から抜出す。

なお、収納溝６内に突設したゴム板７に収納溝
の両側面に沿つた切目を設けて、ゴム板７を変形
し易くしてもよい。

本考案は、上記の図示実施例の説明からも明ら
かなように、ケース内の両端にそれぞれ仕掛巻枠
の端を挿入する収納溝を設け、収納溝内に仕掛巻
枠の端の凹部に挿入するゴム板を設け、両収納溝
間に挿入した仕掛巻枠を収納溝内のゴム板によつ
て係止可能にしたことを特徴とする仕掛巻枠のケ
ースである。

このケースにおいては、仕掛巻枠を収納してい
る間、係止片のゴム板は仕掛巻枠の端の凹部に挿
入しているので、発泡弾性樹脂製の保持片が仕掛
巻枠の端によつて圧縮されている従来品に比し
て、仕掛巻枠の長期間の収納によつて係止片のゴ
ム板に永久歪が生じることが少なく、仕掛巻枠の
長期間の収納に適している。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例のケースの開蓋状態の
平面図、第２図は第１図の−線断面図、第３
図は第１図の−線断面図、第４図は第１図の
−線断面図である。 １：ケース本体、６：収納溝、７：ゴム板、１
１：仕掛巻枠、１２：凹部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ケース内の両端にそれぞれ仕掛巻枠の端を挿入
   する収納溝を設け、収納溝内に仕掛巻枠の端の凹
   部に挿入するゴム板を設け、両収納溝間に挿入し
   た仕掛巻枠を収納溝内のゴム板によつて係止可能
   にしたことを特徴とする仕掛巻枠のケース。