JPS5921667Y2 - 釣用仕掛箱 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、主としてへら鮒釣用の仕掛巻具を収納する
際に使用される釣用仕掛箱に関するものである。

すなわち、この考案は、箱体と蓋体との一方の長板同志
を両開自在に連結し、この箱体及び蓋体の短板側両端部
夫々には、内側部分に多数の切欠溝を適宜間隔に相対向
させて配設した支持板を取付けると共に、箱体及び蓋体
の一方の支持板下方には弾性体を設け、且つ箱体及び蓋
体の他方の支持板の各切欠溝下部夫々には突当部を凹設
するように形成することにより、仕掛巻具の収納操作及
び取出操作を容易にできるようにするばかりでなく、箱
体及び蓋体を逆さにしても仕掛巻具が零れず、しかも仕
掛巻具の収納状態の安定性を良くし、更に箱体及び蓋体
の小型化を図れるような釣用仕掛箱を提供するものであ
る。

以下、この考案の一実施例を図面に基いて詳細に説明す
る。

図ひ示すように一対の長板１と一対の短板２と底板３と
から威る箱体４及び蓋体５を互いに同大で且つ同形状に
成形し、この箱体４と蓋体５との一方の長板１同志を蝶
番６にて両開自在に連結する。

また、箱体４及び蓋体５の短板２側両端部夫々には、内
側部分に多数の切欠溝７を適宜間隔に相対向させて配設
した支持板８，９を取付け、箱体４及び蓋体５の一方の
支持板８とこれに対応する底板３との相互間にはスポン
ジ、ゴム、スプリング等の弾性体１０を支持板８の切欠
溝７奥面より若干凹むように設け、且つ箱体４及び蓋体
５の他方の支持板９の各切欠溝７下部夫々には突当部１
１を支持板９の切欠溝７奥面より若干凹むように設ける
。

更に、箱体４及び蓋体５内の底板３上夫々には布帛１２
が敷設されている。

尚、１３は箱体４と蓋体５とを閉鎖する錠金具であって
、箱体４の開放側長板１に穿設されたスリット１４に閉
蓋時に嵌入されるよう、蓋体５の開放側長板１に穿設さ
れたスリット１５に揺動自在に軸支されている。

また、この考案の仕掛箱に主として収納される仕掛巻具
Ａは、一対の支杆Ｂの両端部近傍相互間に糸巻板Ｃを夫
々架設し、各支杆Ｂには鉤掛駒り及び糸留駒Ｅをスライ
ド自在に取付けである。

この考案は前述のように構成したから、仕掛巻具Ａを収
納する際は、両開きにした箱体４及び蓋体５の各支持板
８，９の相対向する一方の切欠溝７に仕掛巻具Ａの一方
の糸巻板Ｃを、下側の支杆Ｂの一端で弾性体１０が圧縮
されるように差込み、次に箱体４及び蓋体４の各支持板
８，９の相対向する他方の切欠溝７に仕掛巻具Ａの他方
の糸巻板Ｃを、下側の支杆Ｂの他端が弾性体１０の弾撥
力で押されて突当部１１内に嵌入されるよう差込むよう
にする。

また、仕掛巻具Ａを取出す際は、仕掛巻具Ａの一端部を
指先で摘んで、他端方向の弾性体１０を圧縮させるよう
に一旦移動させてから持上げれば良い。

すなわち、弾性体１０の弾性を利用して、仕掛巻具Ａの
収納操作及び取出操作が極めて容易にできるのである。

しかも、箱体４及び蓋体５の一方の支持板８下方に弾性
体１０を設け、且つ箱体４及び蓋体５の他方の支持板９
の各切欠溝７下部夫々に突当部１１を凹設したことによ
って、仕掛巻具Ａを前述のように収納した際に、仕掛巻
具Ａは、弾性体１０の弾撥力で突当部１１側へ常時押圧
されているため、下側の支杆Ｂが各支持板８，９の外側
へ飛び出さないことと、各糸巻板Ｃが切欠溝７の両側面
に支持されていることとが相俟って、箱体４及び蓋体５
を逆さにしても、仕掛巻具Ａが零れないばかりでなく、
仕掛巻具Ａの収納状態が頗る安定している。

また、箱体４と蓋体５との一方の長板１同志を両開自在
に連結し、この箱体４及び蓋体５の短板２側両端部夫々
には、内側部分に多数の切欠溝７を適宜間隔に相対向さ
せて配設した支持板８，９を取付けたことによって、箱
体４及び蓋体５の両面の少ないスペースを最大限利用し
て多数の仕掛巻具Ａを整然と収納できるため、箱体４及
び蓋体５の小型化を著しく図ることができる。

以上説明したように、この考案によれば、仕掛巻具の収
納操作及び取出操作が極めて容易にできるばかりでなく
、箱体及び蓋体を逆さにしても仕掛巻具が零れず、しか
も仕掛巻具の収納状態の安定性が良好で、更に箱体及び
蓋体の小型化を著しく図れる等の諸効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示すもので、第１図は閉蓋
状態の斜視図、第２図は開蓋状態の平面図、第３図は第
２図のＸ−Ｘ矢視線断面図、第４図及び第５図は第３図
の要部拡大断面図で、第４図は仕掛巻具の収納状態、第
５図は仕掛巻具の取出状態である。 １・・・・・・長板、２・・・・・・短板、３・・・・
・・底板、４・・・・・・箱体、５・・・・・・蓋体、
６・・・・・・蝶番、７・・・・・・切欠溝、８，９・
・・・・・支持板、１０・・・・・・弾性体、１１・・
・・・・突当部、１２・・・・・・布帛、１３・・・・
・・錠金具、１４．１５・・・・・・スリット、Ａ・・
・・・・仕掛巻具、Ｂ・・・・・・支杆、Ｃ・・・・・
・糸巻板、Ｄ・・・・・・鉤掛駒、Ｅ・・・・・・糸留
駒。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 箱体と蓋体との一方の長板同志を両開自在に連結し、こ
   の箱体及び蓋体の短板側両端部夫々には、内側部分に多
   数の切欠溝を適宜間隔に相対向させて配設した支持板を
   取付けると共に、箱体及び蓋体の一方の支持板下方には
   弾性体を設け、且つ箱体及び蓋体の他方の支持板の各切
   欠溝下部夫々には突当部を凹設するようにしたことを特
   徴とする釣用仕掛箱。