JPS6334611Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 イ 産業上の利用分野 本考案は部品収納ケース付電気掃除機に関する
ものである。

ロ 従来技術 例えば、実開昭55−1490号公報に示される電気
掃除機においては、掃除機本体は部品収納ケース
に嵌合されてクランプ体により連結されており、
したがつて掃除機本体と部品収納ケースを分離す
る場合、クランプ体を押圧することによりロツク
を解除して行つている。ところが、この従来技術
においては掃除機本体と部品収納ケースを連結し
た状態で持ち運ぶ場合、クランプ体が柱、ドア等
の突起物に当たるとその押圧によりロツクが解除
されて、その場で部品収納ケースが掃除機本体と
分離し、可撓性ホース、延長管、床用吸込口等の
付属部品が部品収納ケースから脱落・散乱すると
いう欠点があつた。

ハ 考案の目的 本考案は部品収納ケース付電気掃除機におい
て、底面に対して平行に置く通常の収納状態に加
え、直立させて収納する場合にも床面の凹凸に
かゝわらず掃除機本体と部品収納ケースの分離を
防止し且つ部品収納ケース内の付属部品の脱落及
び散乱を防止して床面に対する安定性よく直立収
納することを目的とする。

ニ 考案の構成 以下、本考案の部品収納ケース付電気掃除機の
構成を作用とともに説明する。

本考案の部品収納ケース付電気掃除機の構成は
図面に示すように、掃除機本体と、該本体の底面
部により開口部が開閉される部品収納ケースとよ
り構成し、前記本体及び部品収納ケースの後面部
には前記本体と部品収納ケースの嵌合状態で互い
に離間した四隅に夫々支持突起を設けると共に前
記本体と部品収納ケースを着脱自在に連結するク
ランプ体の周囲には前記支持突起と同一若しくは
少許短いクランプ保護壁を形成してなることを特
徴とする。

上記の構成により床面に垂直に置く直立収納を
行なう場合に、掃除機本体及び部品収納ケースの
後面部に互いに離間した四隅に夫々設けた支持突
起が床面に接地するので床面に対する安定性が良
好であり、且つクランプ体はクランプ保護壁及び
前記支持突起によつて床面の障害物や凹凸に対し
接触しにくくなるので、クランプ体の不意のロツ
ク解除を防止し、掃除機本体と部品収納ケースが
分離しない。

ホ 実施例 以下、本考案部品収納ケース付電気掃除機の構
成を第１図〜第５図に基いて説明する。

１は床面、２は前記床面１に載置された上面開
口の部品収納ケースで該ケース内には可撓性ホー
ス３、延長管４及び床用吸込口５が収納されてい
る。６は前記部品収納ケース２の上面開口に嵌合
載置された内部機構を省略した掃除機本体で該本
体の両側後部には一対の後車輪７を備えると共に
前部にはコ字状のハンドル８を形成している。ま
た前記掃除機本体６の前面下部及び後面下部には
部品収納ケース２の前面上部及び後面上部に回動
自在に設けたクランプ体９，９と係合する係合凹
部１０，１０が設けられている。

而して前記掃除機本体６及び部品収納ケース２
の後面部には、前記嵌合載置状態で互いに離間し
た四隅部に、同一平面を構成するＬ字状の支持突
起１１，１１…を夫々形成すると共に前記部品収
納ケース２に設けたクランプ体９の周囲には前記
支持突起１１より少許短いクランプ保護壁１２，
１２を部品収納ケース２より突出して形成してい
る。前記クランプ保護壁１２はクランプ体９より
高く突出し、支持突起１１と同一の高でもよい。

また部品収納ケース２の底面部にも同一平面を
構成するＬ字状の支持突起１３，１３…が形成さ
れている。

したがつて第１図及び第２図に示す使用例の如
く、掃除機本体６及び部品収納ケース２を結合し
た状態で床面１に水平に置かれた場合において、
後面部が例えば部屋などの壁面に当接しても支持
突起１１，１１…によりクランプ体９のロツク解
除が防止できる。また持ち運び時に敷居或いは突
起物に後面部が接触してもクランプ体９はクラン
プ保護壁１２に囲まれているためクランプ体９の
ロツク解除の懸念はない。

第３図及び第４図に示す使用例は、掃除機本体
６と部品収納ケース２を結合して床面１に対して
垂直に立てて置いた場合で、この場合は第５図に
示す断面図より明らかな如く、クランプ体９はク
ランプ保護壁１２により床上の障害物及び凹凸か
らの不意のロツク解除を防止される。またクラン
プ保護壁１２は掃除機本体６及び部品収納ケース
２より突出した支持突起１１，１１…により床面
１からクランプ体９のストローク距離より若干少
なく、床面１より浮き上つており、結合時掃除機
本体６の重量により部品収納ケース２が変形し、
床面１に接地しても支持突起１１，１１…とクラ
ンプ保護壁１２の５点支持による安定した接地が
保たれるものである。また、前記四隅の支持突起
１１，１１…は互いに離間しているので、接地面
積が大きくなつて床面に対する安定性が良好とな
り、安定した直立収納が行なえる。

ヘ 考案の効果 本考案により部品収納ケース付電気掃除機の構
成は上述の如くであり、特に掃除機本体及び部品
収納ケースの後面部には、前記本体と部品収納ケ
ースの嵌合状態で互いに離間した四隅に夫々支持
突起を設けているから、床面に平行に置く通常の
置き方に加え、床面に対して垂直に置く直立収納
を行なう場合、床面に対する安定性が良好となる
と共に、前記本体と部品収納ケースを着脱自在に
連結するクランプ体の周囲には前記支持突起と同
一若しくは少許短いクランプ保護壁を形成してい
るからクランプ体はクランプ保護壁及び支持突起
により床面の障害物、凹凸に対し接触しにくくな
りクランプ体の不意のロツク解除を防止し、掃除
機本体と部品収納ケースの分離及びそれに起因す
る部品収納ケースからの付属部品の脱落、散乱を
未然に防止できる。

また平面形状の面積が大きい掃除機であつて
も、床面に垂直に立てゝ収納出来るため、床面に
対する占有面積が減少し省スペースが実現出来
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る電気掃除機を床面に平行
に置いた場合の側面図、第２図は第１図の右側面
図、第３図は本考案電気掃除機を床面に直立して
置いた場合の側面図、第４図は第３図の左側面
図、第５図は第４図のＶ−Ｖに相当する内部機構
を省略した要部断面図である。 ２……部品収納ケース、６……掃除機本体、９
……クランプ体、１１……支持突起、１２……ク
ランプ保護壁。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 掃除機本体と、該本体の底面部により開口部が
   開閉される部品収納ケースとより構成し、前記本
   体及び部品収納ケースの後面部には前記本体と部
   品収納ケースの嵌合状態で互いに離間した四隅に
   夫々支持突起を設けると共に前記本体と部品収納
   ケースを着脱自在に連結するクランプ体の周囲に
   は前記支持突起と同一若しくは少許短いクランプ
   保護壁を形成してなることを特徴とする部品収納
   ケース付電気掃除機。