JPS6334478Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はモータドライブ回路に関するもの
で、たとえば搬送体を往復させるのに便利な切換
手段を設けた回路である。

物体を搬送するのに用いられるモータの制御を
行うのに、ある一連の工程において予じめ所定の
動作を行なわせる場合、モータドライブ回路が用
いられる。このモータドライブ回路には、モータ
を正転、停止あるいは逆転させるためのスイツチ
ング手段が設けられているが、そのスイツチング
動作の安全確実性、消費電力の軽減等が要求され
ている。

この考案は上記の事情に鑑みてなされたもの
で、動作の確実性を得るとともに低消費電力化に
寄与し得るモータドライブ回路を提供することを
目的とする。

以下この考案の実施例を図面を参照して説明す
る。

第１図において１１は電源であり、これは、第
１のスイツチSW₁を介して第１のトランジスタ
Q₁、第２のトランジスタQ₂のエミツタに接続さ
れるとともに抵抗１２，１３の一端に接続されて
いる。第１のトランジスタQ₁のベースは前記抵
抗１２の他端に接続されるとともに抵抗１４を介
して第２のトランジスタQ₂のコレクタに接続さ
れ、前記第２のトランジスタQ₂のベースは前記
抵抗１３の他端に接続されるとともに抵抗１５を
介して第１のトランジスタQ₁のコレクタに接続
される。前記第１のトランジスタQ₁のコレクタ
は、抵抗１６を介して第３のトランジスタQ₃の
コレクタに接続され、前記第２のトランジスタ
Q₂のコレクタは抵抗１７を介して第４のトラン
ジスタQ₄のコレクタに接続される。第４のトラ
ンジスタQ₄のエミツタは接地され、コレクタは
抵抗１９を介して第３のトランジスタQ₃のベー
スに接続され、このベースは抵抗２０及びコンデ
ンサ２１の並列回路を介して接地されている。第
３のトランジスタQ₃のエミツタは接地され、コ
レクタは抵抗１８を介して第４のトランジスタ
Q₄のベースに接続され、このベースは抵抗２２
及びコンデンサ２３の並列回路を介して接地され
る。さらに、第４のトランジスタQ₄のベースは、
第２のスイツチSW₂を介して接地される。

次に、第３のトランジスタQ₃のコレクタは、
ダイオード２６、第３のスイツチSW₃の並列回路
を介してモータ２５の一方の電源供給端子に接続
され、このモータ２５の他方の電源供給端子は、
抵抗２４を介して第４のトランジスタQ₄のコレ
クタに接続される。

この考案の第１の実施例によるモータドライブ
回路は上述の如く構成され、次に動作を説明す
る。

まず、第１のスイツチSW₁がオンした場合、こ
の回路は、トランジスタQ₁，Q₄が必ずオンする
ように設定されている。（現在、第２、第３のス
イツチSW₂，SW₃はオフ）これは、コンデンサ２
１と抵抗２０の時定数（トランジスタQ₃側）と、
コンデンサ２３と抵抗２２の時定数（トランジス
タQ₄側）とに差を設定し、トランジスタQ₄のベ
ース電位が速く立上るようにしてあるからであ
る。トランジスタQ₄のコレクタに対する電源供
給ラインは、抵抗１２，１４，１７を結ぶ系路で
あり、ベースに対するバイアス供給ラインは、抵
抗１３，１５，１６，１８を結ぶ系路である。ト
ランジスタQ₁，Q₄がオンすると、モータ２５に
対しては、ダイオード２６を介して電流が流れ込
み、このモータ２５は正転する。この状態におい
て第３のスイツチSW₃がオンしても問題はない。

次に、第２のスイツチSW₂がオンした場合は、
第３のスイツチSW₃、第１のスイツチSW₁がオン
していることを条件に、トランジスタQ₂，Q₃が
オンし、トランジスタQ₁，Q₄はオフし、モータ
２５は逆転を始める。そして、第３のスイツチ
SW₃がオフされれば、モータ２５は、停止する。

上記のスイツチSW₁，SW₂，SW₃のオンオフ状
態と、モータ２５の正転及び逆転の状態とを第２
図に示す。第２図ａは第１のスイツチSW₁、同図
ｂは第２のスイツチSW₂、同図ｃは第３のスイツ
チSW₃、同図ｄはモータ２５の両端電圧の波形を
示す。

第３図はこの考案の他の実施例であり、第１、
第２のトランジスタQ₁，Q₂に付随させて第５、
第６のトランジスタQ₅，Q₆を接続したもので、
動作は先の実施例と同様な動作を得る。即ち、モ
ータ２５が正転するときにはトランジスタQ₁，
Q₅，Q₄がオンしており、逆転するときはトラン
ジスタQ₂，Q₆，Q₃がオンしている。なお第１図
と同一部は同符号を付して説明は省略する。

上記したモータドライブ回路は、たとえばビデ
オデイスクプレーヤの自動デイスク着脱装置に使
用される。自動デイスク着脱装置はビデオデイス
クをターンテーブルの上に自動的に装着したりあ
るいは離脱させたりする装置である。この自動デ
イスク着脱装置は、第４図に示すようにターンテ
ーブル３０を囲むことのできる昇降プレート３１
を有する。この昇降プレート３１の中央開口上面
には、ビデオデイスク３２を配設することができ
る。昇降プレート３１は、ターンテーブル３０の
下方位置まで降下することができるもので、プレ
ート駆動装置３３によつて上下動される。プレー
ト駆動装置３３は、たとえば、スクリユウ軸３
４、このスクリユウ軸３４に関連するウオームギ
ア３５、このウオームギア３５を回転させるモー
タ２５等によつて構成される。モータ２５が正転
する場合は、スクリユウ軸３４が回転することに
よつて、プレート３１は下降させられる。所定の
下降位置まで前記プレート３１が下降したとき、
ビデオデイスク３２はターンテーブル３０の上面
に残される。またモータ２５が逆転する場合は、
昇降プレート３１が上昇するため、ビデオデイス
ク３２はターンテーブル３０から持ち上げられ図
に示すような状態となる。３６は前述したこの考
案によるモータドライブ回路である。今、第１の
スイツチSW₁を操作してオンすると、モータ２５
は正転してプレート３１を降下させる。その降下
途中において、プレート３１の動きによつて第３
のスイツチSW₃がオンする。プレート３１が所定
の位置まで降りてくると、検知スイツチ３７が働
き、第１のスイツチSW₁をオフせしめる。これに
よつてモータ２５は停止してプレイ操作が可能と
なる。次に操作によつて、プレート３１を上昇す
べき操作がなされると、第１のスイツチSW₁、第
２のスイツチSW₂がオンされる。これによつて、
モータ２５は逆転し、プレート３１が上昇する。
上昇の途中において、第３のスイツチはオフされ
る。そして、プレート３１が所定の位置まで上昇
すると、位置検出スイツチ３８によつて、第１の
スイツチSW₁がオフされる。

上記したようにこの考案は動作の確実性を得る
とともに低消費電力化に寄与し得るモータドライ
ブ回路を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例を示す回路図、第
２図ａ〜ｄは第１図の回路の動作信号波形図、第
３図はこの考案の他の実施例を示す回路図、第４
図はこの考案の使用例を示す説明図である。 １１……電源、Q₁〜Q₄……トランジスタ、
SW₁〜SW₃……第１〜第３のスイツチ、２５……
モータ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 各々のエミツタに第１のスイツチを介して電源
   が接続される第１、第２のトランジスタを少なく
   とも備えた第１のフリツプフロツプと、前記第
   １、第２のトランジスタとは逆極性であつて、前
   記第１のトランジスタのコレクタにコレクタが接
   続された第３のトランジスタ及び前記第２のトラ
   ンジスタにコレクタが接続された第４のトランジ
   スタからなる第２のフリツプフロツプと、前記第
   ３、第４のトランジスタのベース・接地間にそれ
   ぞれ接続され、第４のトランジスタ側の時定数が
   小さく設定された時定数回路及びこの第４のトラ
   ンジスタのベース接地間に接続された第２のスイ
   ツチと、前記第３、第４のトランジスタのコレク
   タ間にモータとともに直列に接続されたダーオド
   と第３のスイツチの並列回路とを具備し、前記第
   １のスイツチがオンで前記第２、第３のスイツチ
   がオフのとき前記第１のトランジスタ、ダイーオ
   ード、第４のトランジスタを通る電流で前記モー
   タが一方向に回転し、更に前記第２、第３のスイ
   ツチがオンすることで前記第２のトランジスタ、
   第３のスイツチ、第３のトランジスタを通る電流
   で前記モータが逆転し、更にこの状態で前記第３
   のスイツチがオフすることで前記モータが停止す
   るように成されたことを特徴とするモータドライ
   ブ回路。