JPS633429B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、オーブンレンジやキヤビネツト等の
本体上面に組み込む誘導加熱調理器に関するもの
で、組み込む本体側に、吸排気孔等の特別な加工
や構造を要しないで誘導加熱調理器本体内を冷却
可能としたものである。

従来、誘導加熱調理器をオーブンレンジやキヤ
ビネツト等の本体上面に設置する場合、誘導加熱
調理器本体内部の冷却を行うために、吸排気構造
を本体側に設ける必要があつた。具体的には、第
１図及び第２図のように、誘導加熱調理器を組み
込むキヤビネツト等の前面や天板に、吸気孔１や
排気孔２を設け、設置された誘導加熱調理器内部
へ冷却風を導びいて、冷却し排気させていた。し
かし、この構成であるとキヤビネツト等の本体側
に、吸排気孔の加工や、その部分を体裁良くする
ためのグリルの設置が必要で取付作業が複雑とな
つたり、コスト的にも高く、不都合な面が多い。
特にキヤビネツト等の下部にオーブン等の加熱機
器が設置されている場合は断熱材等も付加される
ため、その吸排気構造は複雑となつていた。

そこで本発明は、誘導加熱調理器本体に独立し
た通路を有する冷却構造をとることによつて、キ
ヤビネツト等の形状や構造を大幅に変えることな
く、誘導加熱調理器の冷却を可能にするものであ
る。

以下、図面に基づいて本発明の一実施例につい
て説明する。第３図、第４図において、３はオー
ブンレンジの本体で、上面に天板４を有する。こ
の天板４には各種の加熱調理器を着脱自在に収納
する凹部５が設けられている。６は前記凹部５内
に着脱自在に組み込まれる誘導加熱調理器本体で
ある。７は凹部５に設けられた電力供給用の差し
込み用ソケツトで、誘導加熱調理器本体６の受電
用差し込みプラグ８と接続して、誘導加熱調理器
本体６に電力を供給する。９は電気ヒーターで、
前記誘導加熱調理器本体６と同様に着脱自在に天
板４に組み込まれている。

次に前記した誘導加熱調理器本体６について、
第４図、第５図をもとに説明する。誘導加熱調理
器本体６は、上部にトツププレート１０を有し、
内部には誘導加熱コイル１４および冷却フアン１
６を有している。そして誘導加熱調理器本体６の
外側ケースを、前記トツププレート１０の周縁に
設けた複数の通気孔１１，１８，１９を有する金
属製で枠状の上方部材１２と、その下方に設けた
下方部材１７とにより構成するとともに、前記下
方部材１７にはこれとの間にダクト２２を形成す
る別部材１５を設け、このダクト２２を、前記冷
却フアン１６により外気を取り入れこれを誘導加
熱調理器本体６内を通して前記上方部材１２の通
気孔１８に導く通路としている。この実施例で
は、別部材１５を下方部材１７の内側に位置さ
せ、内部部品の保持を行なうとともに開口部２３
に冷却フアン１６を位置させた状態で保持してい
る。また通気孔１９は誘導加熱調理器本体６内と
連通しており、ダクト２２を介して連通孔１８と
連通している。さらに連通孔１１は図示していな
いが誘導加熱調理器本体６内およびダクト２２を
介して相対向する側の通気孔と連通している。な
お、図中２０はオーブン焙焼室で、内部にヒータ
ー２１を有する。

さて以上のように構成した誘導加熱調理器の使
用中における冷却動作を第５図にもとづき説明す
る。

まず、誘導加熱調理器本体６の電源がオンされ
ると、冷却フアン１６も同時に作動され、上方部
材１２の前面の通気孔１９より冷気を吸入し、誘
導加熱コイル１４や内部の部品を冷却した後、冷
却フアン１６の下部に吐き出される。吐出された
空気は、ダクト２２を通り上方部材１２の通気孔
１８へ導びかれ、器外へ排出される。

つまり、この冷却機構において、上方部材１２
の前面の通気孔１９は吸気孔を、後面の通気孔１
８は排気孔を形成し、ダクト２２は通路を構成す
る。このようにこの構造においては、誘導加熱調
理器本体自体に外部から独立した吸排気経路が形
成されており、オーブンレンジやキヤビネツト等
の本体側に吸排気のための加工、構造を必要とし
ない。

また吸気孔と排気孔が分離されているため、冷
却風のシヨートサーキツトが形成されることもな
く、冷却効率も向上する。さらに、本実施例のよ
うに下部へオーブンレンジ等の加熱機器を組み込
んだ場合は、オーブン部からの伝達熱を前記下方
部材１７で遮蔽するという効果もある。

さて、本実施例においては、吸排気の流れは誘
導加熱調理器本体６内からダクト２２側とした
が、逆方向にしても同様の効果を得ることができ
る。また実施例のような吸排構成に限らず、要は
冷却フアン１６の駆動により誘導加熱調理器本体
６内が冷却される構成であればよい。

以上の説明から明らかなように、本発明の誘導
加熱調理器は、誘導加熱器調理器自体に、独立し
た通路を形成するため、組み込むキヤビネツト等
に吸排気孔等の加工、処理が不要となるものであ
る。そして誘導加熱調理器本体の外側ケースを構
成する部材を利用してダクトを構成しているた
め、吸排の通路構成が合理的なものとなつている
ものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の誘導加熱調理器を組み込んだキ
ヤビネツトの斜視図、第２図は同キヤビネツトの
横断面図、第３図は本発明の一実施例における誘
導加熱調理器を組み込んだオーブンレンジの全体
斜視図、第４図は同誘導加熱調理器の組み込み状
態を示す斜視図、第５図は同要部断面図である。 ６……誘導加熱調理器本体、１０……トツププ
レート、１１，１８，１９……通気孔、１２……
上方部材、１６……冷却フアン、１７……下方部
材。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 上部にトツププレートを有し、内部には誘導
   加熱コイルおよび冷却フアンを有する誘導加熱調
   理器本体を、オーブンレンジまたはキヤビネツト
   等の本体上面に設けた凹所に着脱自在に収納する
   とともに前記誘導加熱調理器本体の外側ケース
   を、前記トツププレートの周縁に設けた複数の通
   気孔を有する上方部材と、その下方に設けた下方
   部材とにより構成するとともに前記下方部材には
   これとの間にダクトを形成する別部材を設け、こ
   のダクトを、前記冷却フアンにより外気を取り入
   れこれを誘導加熱調理器本体内を通して前記上方
   部材の通気孔に導く通路とした誘導加熱調理器。