JPS6334162Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は例えば非常灯、作業灯或いはレジヤー
灯等として各種用途に使用することができる携帯
用多目的灯に関するものである。

（従来技術） この種の多目的灯では置き場所の問題があり、
都合の良い部位であつてもその形やスペース等に
より必要な所を照らすことができなかつたり、ま
たラジオ感度を最良にするとライトが必要な方向
を向かなかつたり、或いはその逆の問題が生ず
る。これに対しライトの向きを変えられる形式の
ものが考えられたが、従来のものはライトの動き
が制限的で要求を完全に満足できるものがなく、
また向きを変えるとバランスがくずれ倒れてしま
う問題があつた。

（技術的課題） 従つて本考案の目的は前記の問題を解消し、ラ
イト即ち灯体部分をどのような方向にも向けるこ
とができ、かつ灯体が如何なる向きにあつても安
定した使用が可能な携帯用多目的灯を提供するこ
とにある。

（技術的手段） 前記目的は、本体１の内部に電源電池２の収納
部とラジオ３を備え、外部に灯体４を備えて成
り、２個の略コ字型のアーム５，６を背面で軸１
０より回動可能に連結した回動アーム部材７の両
端の開放部に、前記軸に直交する支軸４ａ，１１
ａにより回動可能に灯体４と本体１を連結し、ま
た本体１には前記アーム部材７の収容凹部８を形
成した構成により達せられる。

（実施例） 図示の実施例に於いて、符号１は携帯用多目的
灯の本体で、底部材１Ｂと容部材１Ａとから成
り、底部材１Ｂには電源電池２の収容部と充電装
置９が、また容部材１Ａには本体１後面に操作部
３ａを有するラジオアセンブリ３が夫々設けら
れ、両部材１Ａ，１Ｂをねじにより結合してい
る。電源電池は充電式でなくても良く、またラジ
オ２用と独立していても共用でも良い。

４は灯体、５，６は灯体４を本体１に取付けた
コ字型アームで、両アーム５，６は夫々の背面板
部５ａ，６ａで回動自在に軸１０により連結され
てアーム部材７を構成し灯体４とコ字型アーム５
とはアーム開放端部５ｂ，５ｃと灯体４に突設し
た取付片４ｂ，４ｃを支軸４ａにより回動可能
に、また他方のコ字型アーム６は開放端部６ｂ，
６ｃを本体１の上部に固定した手提杆１１の先端
に支軸１１ａにより回動可能に、夫々枢支されて
いる。８は合成樹脂等により形成された本体１の
前面に凹設したアーム部材７の収容が可能な凹
部、また１３は本体上面に設けた点灯用スイツ
チ、１４は本体１の前面下部に設けた電圧計、１
５は充電装置の入力端子、１６は電池抑え金具、
１７はコードを夫々示す。尚、回動アーム７は灯
体４を本体１上に突出して、360度水平回動可能
な位置に配置される。

（作用） 上記に於いて各図に実線で図示したのが灯体４
の通常の位置であり、灯体４と本体１、実施例で
は本体１に固定された手提杆１１は回動アーム部
材７により三つの軸４ａ，１０，１１ａを介して
連結されており、灯体４は３軸回りに回転可能で
あるから上下方向、前後方向、左右方向及びこれ
らの合成方向へ灯体４を向けることが可能であ
る。

（効果） 本考案は以上の様な内容を有するので灯体４を
本体１に対し如何なる方向へも向けることがで
き、したがつて内蔵したラジオ３の指向性により
本体１の向きが制約を受けても灯体４は望みの方
向を照らすことが可能であるという顕著な効果を
発揮する。

また本体内の電源及びラジオ３が重りとなり、
かつ回動アーム部材７もコ字型アーム５，６から
成る短寸のものであるので不安定にならずどのよ
うな状態でも安心して使用でき、また３軸が集中
するアーム部材７は収容凹部８に納まるので外力
から保護され携帯性も向上する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る携帯用多目的灯の一実施例
を示すもので第１図は縦断面図、第２図は要部斜
視図、第３図は上面図、第４図及び第５図は前及
び後方から見た斜視図である。 １……本体、２……電池、３……ラジオ、４…
…灯体、４ａ，１１ａ……支軸、５，６……略コ
字型のアーム、７……回動アーム部材、８……収
容凹部、１０……軸。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 本体１の内部に電源電池２の収納部とラジオ３
   を備え、外部に灯体４を備えて成り、２個の略コ
   字型のアーム５，６を背面で軸１０により回動可
   能に連結した回動アーム部材７の両端の開放部
   に、前記軸に直交する支軸４ａ，１１ａにより回
   動可能に灯体４と本体１を連結し、また本体１に
   は前記アーム部材７の収容凹部８を形成したこと
   を特徴とする携帯用多目的灯。