JPS6333956Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は薄板連続焼鈍処理設備等におけるハン
ドリング装置であつて対象設備の一例としては竪
型処理設備でのロール及びチユーブ等のメンテナ
ンスに適用する装置に関するものである。

（従来の技術） 第３図に実開昭59−28550号を例として従来の
薄板焼鈍竪型設備のロールハンドリング装置の概
念図を示している。

従来のハンドリング装置はクレーン吊り位置４
を支点としてスクリユー５でウエイト６の位置を
移動させることによりロール１とウエイト６をバ
ランスさせロール１を炉内から炉外へ引き出し所
定の場所まで運搬する。

（考案が解決しようとする問題点） 従来の装置ではメンテビーム３及びハンドリン
グフレーム７が長く固定的であるためメンテナン
ス上かなりのスペースとハンドリングが煩わし
い。従つて従来のものでは建屋幅を広くする必要
があり土木、建築費用が高くなる問題があつた。

（問題点を解決するための手段） 本考案はハンドリングフレームの先端側に進退
自在にメンテビームを連設し、ハンドリングフレ
ームとメンテビームで構成するハンドリング装置
を長くあるいは短くすることができるように形成
しハンドリング装置にバランスウエイトを水平方
向へ移動自在に配設した伸縮ハンドリング装置を
提供するものである。

（作用） 本考案はメンテビーム３及びハンドリングフレ
ーム７を伸縮スライド構造とすることによりハン
ドリング作業時にはロール１とウエイト６を中央
のクレーン吊り位置４寄りに移動させハンドリン
グ装置をコンパクト化することができ建屋幅の短
縮及びメンテナンス性の向上がはかれる。

（実施例） 第１，２図に本考案ハンドリング装置の実施例
装置を示しており、第１図ａは側面図、第１図ｂ
は第１図ａのＡ−Ａ視図、第２図は第１図の作動
図である。

第１，２図において、１はロール、２は炉殻の
一部、３はメンテビーム、４はクレーン吊り位
置、５はスクリユー、６はウエイト、７はハンド
リングフレームをそれぞれ示している。そして本
考案の駆動装置の例は第２図ｂに示すようにギヤ
ードモーター８、ピニオン９、ギヤ１０、ピニオ
ン１１、ラツク１２等で構成している。

而して本考案のハンドリング装置はハンドリン
グ装置が分割タイプであつてメンテビーム３とハ
ンドリングフレーム７とに別れている。

メンテビーム３とハンドリングフレーム７はス
ライド可能に構成され、ギヤードモーター８、ピ
ニオン９、ギヤ１０、ピニオン１１およびラツク
等の駆動装置によつてメンテビーム３を進退させ
るようにしている。

ハンドリング作業手順としてはハンドリング装
置をロール等を取扱う所定の場所までクレーンに
て吊つてくる。メンテビーム３の先端部でロール
１のシヤフト部を掴む。ハンドリング装置固定部
とデツキ間で仮受けを設け、走行抵抗の反力をこ
れで受けさせメンテビーム３をスライドさせた後
に、ウエイト６の位置を移動させる。

コンパクトになつた状態でロール１を所定の位
置まで運ぶ。第２図はハンドリング装置がコンパ
クトになつた状態の概念を示している。

（考案の効果） 本考案はハンドリング装置を伸縮スライド式と
しハンドリング作業時にはロール１とウエイト６
を中央のクレーン吊り位置寄りに移動自在として
いるのでハンドリング装置をコンパクト化するこ
とができるので建屋幅を狭くでき土木建築費の軽
減がはかれる効果は顕著である。

【図面の簡単な説明】

第１図ａは本考案装置の側面図、第１図ｂは第
１図ａのＡ−Ａ視図、第２図は本考案装置の側面
図で第１図の作動を示す。第３図は従来装置の側
面図を示す。 １……ロール、２……炉殻、３……メンテビー
ム、５……スクリユー、６……ウエイト、７……
ハンドリングフレーム、８……ギヤードモータ
ー、９……ピニオン、１０……ギヤ、１１……ピ
ニオン、１２……ラツク。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ハンドリングフレームの先端側に進退自在にメ
   ンテビームを連設しハンドリング装置を形成しハ
   ンドリング装置にバランスウエイトを水平方向へ
   移動自在に配設してなることを特徴とする伸縮ハ
   ンドリング装置。