JPS6333917Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〈技術分野〉 本考案は、Ｖ型トラフ等の左右両外側面が傾斜
している物を取り扱うのに適した荷役用クランプ
装置に関する。

〈従来技術〉 従来においては、簡単な構造で、Ｖ型トラフ等
の左右両外側面が傾斜している物を取り扱うのに
適した荷役用クランプ装置は存在しなかつた。

〈目的〉 本考案は、簡単な構造の荷役用クランプ装置を
提供することを目的としている。

〈実施例〉 以下、本考案の実施例を第１，２図により説明
すると、車両本体に伸縮マスト装置を介して昇降
可能にかつ回転駆動装置Ａ（油圧モータＭとリン
グギアと軸受等からなる）を介して回転可能に取
付けられた基盤１と、該基盤１の中央部に垂直部
２ｂが固設された押えアーム２と、前記基盤１に
サイドシフトシリンダ３と案内レール４からなる
左右動装置により基部５ａが左右動可能に取付け
られた左右のクランプ枠５と、該各クランプ枠５
の内側に横軸６により揺動自在に支持されたクラ
ンプ片７とを具えてなるものである。

なお、２ａ，７ａはそれぞれ押えアーム２とク
ランプ片７の内面に装着されたゴム材製パツドで
ある。またフインガーバー８を有する伸縮マスト
装置、回転基盤９と油圧モータＭ等を有する回転
駆動装置、サイドシフトシリンダ３を有する左右
動装置は従来公知の荷役用クランプ装置のものと
同一である。

次に使用方法を説明する。まず第１図の如く地
面ＢのＶ型トラフＶをクランプするには、左右の
クランプ枠５をＶ型トラフＶよりも広げた状態
で、クランプ枠５および押えアーム２を下降して
来て該押えアーム２をＶ型トラフＶの内面中央部
に当てる。（なお、Ｖ型トラフＶが図とは逆に倒
立している場合は、基盤１を180゜回転させてから
クランプ枠５および押えアーム２を上昇して行
き、押えアーム２をＶ型トラフＶの内面中央部に
当ててＶ型トラフＶを少し持上げる。）次にクラ
ンプ枠５を中央側に移動して来てクランプ片７を
Ｖ型トラフＶの外面側部Ｖ１に当ててクランプす
る。この状態で基盤１を所望角度だけ回転してＶ
型トラフＶを移動したり姿勢を変える。

なおこの作業中において、Ｖ型トラフＶの両側
部Ｖ１は互に逆側に傾斜しているので、クランプ
枠５はＶ型トラフＶを浮上らせる方に力を掛ける
が、押えアーム２はＶ型トラフＶを押下げる方へ
力を掛けているので、押えアーム２、クランプ枠
５は簡単な構造でもＶ型トラフＶが滑べり落ちる
ことはない。

〈効果〉 以上の説明から明らかな通り、本考案は、車両
本体に昇降可能にかつ回転可能に取付けられた基
盤と、該基盤の中央部に垂直部が固設された押え
アームと、前記基盤に基部が左右動可能に取付け
られた左右のクランプ枠と、該各クランプ枠の内
側に横軸により揺動自在に支持されたクランプ片
とを具えてなるものである。

従つて本考案によると、Ｖ型トラフの両側部は
互に逆側に傾斜しているので、クランプ枠はＶ型
トラフを浮上らせる方に掛けるが、押えアームは
Ｖ型トラフを押下げる方へ力を掛けているので、
押えアームとクランプ枠は簡単な構造でもＶ型ト
ラフが滑べり落ちることはなく、簡単な構造の荷
役用クランプ装置を提供できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案実施例の正面図、第２図は同じ
く側面図である。 Ａ……回転駆動装置、１……基盤、２……押え
アーム、３……サイドシフトシリンダ、４……案
内レール、５……クランプ枠、６……横軸、７…
…クランプ片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 車両本体に昇降可能にかつ回転可能に取付けら
   れた基盤と、該基盤の中央部に垂直部が固設され
   た押えアームと、前記基盤に基部が左右動可能に
   取付けられた左右のクランプ枠と、該各クランプ
   枠の内側に横軸により揺動自在に支持されたクラ
   ンプ片とを具えてなる荷役用クランプ装置。