JPS6333749A - 電子写真用透明フイルム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、オー・々−へッドプロジエクシ１ン等の投影
用に供する電子写真用透明フィルムに関するものである
。

〔従来の技術〕

電子写真方式においては、トナー画像の転写が良好で、
画像濃度が高いものを得るためには、フィルムの表面固
有抵抗値が１０９〜１０１４ｒＶ口の範囲内にあること
が必要であフ、またトナー定着に熱圧着ロール方式を採
用している電子写真機にあっては、圧着ロール温度は、
２００℃を超える高温のものが多く、トナー定着層が、
この温度によって軟化溶融して、擦れキズが付いて透明
性を損ねたフ、時には、圧着ロールにフィルムが付着す
る、という現象が生じることがある。そのため、トナー
定着層には、この高温に耐えるだけの耐熱性が要求され
る。

又、圧着ロールからの熱によって、ベースフィルム自体
も熱軟化変形して、波打ちやベコ等の現象が生じないた
めに、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーゼネイト
、セルローストリアセテート等の耐熱性透明プラスチッ
クフィルムか使用されなければならない。

また、コピーに際して、走行時絽紙用トレーから、１枚
目のフィルムが送り出されるとき、次のλ枚目のフィル
ムが、くっついて−緒に送り出される、いわゆる重送が
生じないためにトナー定着層表面に滑り性と摩擦帯電防
止性が必要とされ、更には、定着されたトナーがトナー
定着層と強固に付着していなければならないし、オーツ
々−へッドプロジエクシ薗ン等の投影の用に供するため
には、塗工されたフィルムに対し高い透明性が要求され
る。

このように、種々な要求がなされる電子写真用逍明フィ
ルムにあって、画像濃度を高め、重送が起夛難い電子写
真用フィルムとして、特公昭５ｉ−３弘７３≠号公報に
は、耐熱温度がｉｏｏ″Ｃ以上のプラスチックフィルム
に粒子サイズが、０．０２μｍから９４ｍのマット剤を
０．１重量％から５重量％含有した有機溶剤可溶なポリ
エステル樹脂、アクリル酸エステル樹脂、メタクリル酸
エステル樹脂、又は、スチレンとメタクリル叛エステル
の共重合体よりなる層を厚み／−１０μｍに設けたもの
が提案されている。しかしながら、このものは画像濃度
を高めたシ、重送を起シ難くすることについての改善は
果されているかもしれないが、電子写真用フィルムとし
てみるとき改善すべき欠点を有しているものである。す
なわち、ここに挙げられている有機溶剤可溶な樹脂群は
、確かに透明性が高く、トナーとの密着性に優れたもの
であるが、２００℃以上の高温に耐えるといり耐熱性に
おいて問題を残しており、複写機の熱圧着ロールのため
に、トナー定着層が溶融軟化して融着したシ、擦れ傷を
付は易く、そのため透明性が損なわれるという欠点を有
している。この欠点を改良するために、トナー定着層に
メラミン、インシアネート、エポキシ等の架橋剤を加え
て、熱硬化性樹脂に変えることによって耐熱性を改良す
るという手段があるが、この場合、トナーの付着強度が
著しく低下することが判った。

〔発明が解決しようとする問題点〕

本発明は上記に鑑みなされたもので、複写機の熱圧着ロ
ールの高温にも充分に耐えて、トナー定着層の溶融軟化
に基づく擦シ傷等によって透明性を損ねたシ、波打ち、
ベコ等を生じないような耐熱性を有し、かつ、画像濃度
が高く、定着後にトナーが強固に付着するトナー定着層
をもった、走行性に優れた電子写真用透明フィルムを提
供しようとするものである。

〔問題点を解決するための手段〕

上記問題点を解決するための本発明による電子写真用透
明フィルムは、耐熱性のあるプラスチックフィルムの少
くとも片面に、アクリル酸エステル、メタクリル酸エス
テル、スチレン−アクリル酸エステル共重合体、スチレ
ン−メタクリル酸エステル共重合体、ポリビニルブチラ
ール、ポリエステル樹脂の中から選ばれた１つもしくは
λつ以上の成分からなる樹脂分Ｗ−９０重量％、平均粒
径３〜１００　ｍＢのシリカゾル１０〜７５重量％、及
び滑り性付与剤０．０！　−６重量％よりなり、その厚
さが７４ｍ〜１０μｍのトナー定着層が設けられ、かつ
フィルムの表面と裏面を重ね合せたときの動摩擦係数（
ＡＩ９ＴＭＤ／♂り弘に測定方法による）μｋが０．１
ｊ以下で、トナー定着層の表面固有抵抗値がｔｃＰ−ｔ
ｄ’Ωになッテイる。

本発明に用いられる耐熱性プラスチックフィルムとは、
耐熱性があフ、透明性の良好なものであフ、例えば、ポ
リエチレンフタレート、ポリヵー〆ネイト、セルロース
トリアセテート等の繊維系樹脂、ポリサルホン、Ｉリエ
ーテルサルホン、ポリエーテルケトン、ボリアリレート
等の樹脂からなるフィルムである。また、これらフィル
ムの表面がトナー定着層との密着性を上げる目的で、コ
ロナ放電処理や、アンカー処理が施こされているものを
使用してもよい。

トナー定着層を設けるために用いられる樹脂分は、アク
リル酸エステル、メタクリル酸エステル、スチレン−ア
クリル酸エステル共重合体、スチレン−メタクリル酸エ
ステル共重合体、ポリビニルブチラール、ポリエステル
樹脂の中から選ばれた１つもしくはｉつ以上からなるが
、これらは、水溶性樹脂塗料、エマルジョン塗料、有機
溶剤型塗料、いずれのタイプの塗料系であってもかまわ
ない。又、ベースフィルムとの密着性や透明性の向上等
の目的で他の樹脂、例えば、塩化ビニール−酢酸ビニル
共重合体、ポリ酢酸ビニル、繊維素系樹脂、ポリアミド
樹脂、塩素化オレフィン樹脂等を混合してもよい。

トナー定着層中のシリカゾルは、平均粒径３〜１００　
指の二酸化ケイ素ポリマー粒子であり、その表面をナト
リウムイオン等の陽イオンで安定化した形で水に分散さ
れた水分散型シリカゾルや、表面のヒドロキシル基を、
疎水化することによって有機溶剤分散可能にしたオルガ
ノゾルの形になったものである。具体的には、水分散型
シリカゾルとしては、商品名として「スノーテックス」
（日量化学（株）製）や「０ａｔａｌＯ１ａ　Ｊ　（触
媒化成（株）製）があり、オルガノゾルとしては、「０
８ＯＡＬ　Ｊ　−「０８ＣＡＰ　Ｊ　（いずれも触媒化
成（株）製）があジ、塗料系によって任意に選択できる
。又、シリカゾルと樹脂成分が、Ｓｉ　−０−Ｒ結合に
よって複合体になった、例えば、シリカ−アクリル酸エ
ステル複合体やシリカ−スチレン−アクリル酸エステル
複合体を用いても良いし、これら複合体に、更にシリカ
ゾルを混合したものを用いてもよい。

シリカゾルを混合することによって麿トナー定着層の耐
熱性が著しく改良される。さらには塗膜硬度も上がり耐
傷性が向上するとともに表面の電気抵抗値を下げる効果
もある。

トナー定着Ｊ５中のシリカゾルの割合は、　ｉｏ〜７ｊ
重量％の範囲になければならない。すなわち、ｉ。

重量％より少ないとシリカゾルを混合した効果が殆んど
表われず、また７５重量％を越えると塗膜層が白化した
Ｌ　５まく成膜されず容易にクラックを生じたシして衝
撃、折り曲げ等に脆くなる。

一方、走行時の重送防止に関してトナー定着層表面の物
性との関係を鋭意研究の結果、フィルムの表面と裏面を
重ね合せた時の動摩擦係数（ＡＳＴＭＩ）／ＩｒＰ弘に
規定された測定方法による）μｋかび、！！以下で、ト
ナー定着層の表面固有抵抗値が１０Ｑ〜１０１′Ωの範
囲にあれば重送が生じないことを見出した。すなわち、
動摩擦係数μｋが０、！！を超えると、滑り性不足のた
め重送が生じ、また表面固有抵抗値が７０１４　Ωを超
えると摩擦帯電が生じフィルム同志が静電気的にくっつ
き重送を生じる。

本発明のトナー定着層に混合される滑り性付与剤は、透
明性、耐熱性、及びトナーの定着性を損ねない限り公知
の滑υ剤が使用できる。

混合される滑り性付与剤としては、例えば四７ツ化エチ
レンポリマーやエチレン−四フッ化エチレンポリマー等
のフッソ系ポリマー、ステアリン酸亜鉛等のステアリン
酸塩、ポリエチレン、ポリエチレン等の有機ポリマー、
シリカ、アルミナ等の無機物の微粒子、ワックス、シリ
コンオイル、界面活性剤、植物油、動物油、鉱油等が用
いられるが、中でもフッ素化ポリマーは、ポリマーその
ものの表面潤滑性が優れておシ最も適している。

滑り性付与剤の添加量は、成分によって異なるが、微粒
子成分を混合するときは、トナー定着層中に、０、Ｏｊ
重Ｉ１％〜！、Ｑ重量％が好ましく、０．Ｏｊ　Ｎ量チ
より少ないと効果が発揮できず、３．０重量％を超える
と透明性が低下してくる。また微粒子成分の粒径は、０
．／−／！ｉμｍのものが使用でき、０．７μｍよ９粒
径が小さくなると、滑り剤としての効果が充分でなく、
１５μｍを超えると、透明性が損なわれ、オーツマーヘ
ッドプロ・ジエクタによって投影された時にスクリーン
上に粒子の影が映り、見苦しいものとなってくる。又、
シリコンオイルの場合は、０．２重量％以下に、界面活
性剤、植物油。

動物油、鉱油等の場合には、！重ｆｉ％以下に抑えられ
なければならず、これを超えるとトナーの定着性が悪く
なってくる。

又、トナー定着層の表面電気抵抗値は、本発明の７リカ
ゾルを混合することによって、帯電防止効果が現われ１
０１４Ω以下に下がってくるが、必要ならば他の導電性
樹脂や帯電防止剤を加えることもできる。

〔作用〕

本発明のトナー定着層を構成する塗膜成分に、平均粒径
３〜ｉｏｏμｍのシリカゾルを混入することによって、
その塗膜成分が乾燥固化するときに、シリカゾルのヒド
ロキシル基同志が脱水縮合して、シロキサン結合５ｉ−
０−８ｉをつくり、強固な三次元網目構造を形成する。

これによって、トナー定着層の耐熱温度が著しく改良さ
れ、２００℃以上の温度にも充分に耐え、軟化溶融しな
い塗膜となる。

更に、トナー定着層の塗膜硬度も上が９、耐傷性が向上
すると共に、帯電防止効果を有し、表面固有抵抗値を、
−ｔｏ’〜１Ｏ１４０１０の範囲内に下げる。

又、シリカゾルは、粒径が３〜１００ｍμと、可視光部
の波長≠００〜７００　ｍμに比べて小さいために。

光散乱による塗膜の透明性の低下がなく、定着後のトナ
ー付着強度も保持されていた。

又、トナー定着層に混合される滑り仕付与剤の働きで、
フィルムの表面と裏面とを重ね合わせたときの動摩擦係
数μｋが、０．６！以下で、トナー定着層上の表面固有
抵抗値が１０９　’％ｒ１０９Ωの範囲にあるので走行
時の重送も生じない。

〔実施例〕　２ 以下、本発明の代表的な実施例を説明する。なお、比較
例は本発明を適用外の例である。

四フッ化エチレン分散液の調整 平均粒子径ｊμｍの低分子量四フフ化エチレン粒子（商
品名ルブロンＬ−２、ダイキン工業（株）ｆｉ　）　＃
　ｆを、ポリエチレングリコールオクチルフェニルエー
テルをｔｏｙ含む水溶液タフＪ−１に加えて攪拌後、ホ
モミキサーを用いて分散を行い、四フフ化エチレン粒子
の２．３重量％分散液を調整する。

実施例１ 厚さ１００μｍの透明なポリエチレンテレスタレートフ
イルムの両面に、以下の配合の塗布液をリノ々−スロー
ルコータを用いて塗布、１２０℃の乾燥炉でλ分間乾燥
する。

得られたフィルムには、両面に、それぞれ厚さｊｌｔｍ
のトナー定着層が設けられている。

実施例λ 厚さ１００μｍの透明なポリカーダネイトフィルムの両
面に、以下の配合の塗布液を、ワイヤー・々−コーター
を用いて塗布乾燥する。

得られたフィルムには、両面に、それぞれ厚さ弘μｍの
トナー定着層が設けられている。

比較例１ 実施例１の塗布液を以下の配合に変える以外は、実施例
１と同様の操作を行った。

得られたフィルムには両面に、それぞれ厚さ！μｎｏ塗
工層が設けられており、塗工層中にシリカゾルを重量％
を含み、四７ツ化エチレン粒は、実施例１と同じく、０
．６重量％である。

比較例λ 実施例／の塗布液配合から、四フッ化エチレン粒子２、
ｊ％分散液を除いた塗布液を用いて、実施例１と同じ操
作を行った。

以上の各実施例により得られた電子写真用透明フィルム
を１ｌｏｖｔｔｘ　２ｙ７ｍｍ（Ａ　−ａ　ｆイー？）
　ノ大きさに裁断して、実際に電子写真複写機にかけて
、それぞれ１００枚連続コピーを行う。その結果及びフ
ィルムの物性が表に示されている。

電子写真複写機は、ゼロックス弘ｔＳＯ（富士ゼロック
ス（株）製）を用い、表中のトナーの密着性は、セロテ
ープ剥離試験及び爪先で強く擦ることによって評価した
。又、耐熱性は、コピー後のフィルム表面の傷付きの有
無で評価した。全光線透過率及びヘイズ度は、：Ｊより
Ｋ７１０よに規定された測定法により測定した。表面電
気抵抗値は、ｘ’ｃ　、　ｔｓ％ＲＨ環境下に２弘時間
放置後、電圧１００Ｖ″′Ｑ／分値を測定した。

表 〔発明の効果〕 以上、説明したように、本発明の電子写真用透明フィル
ムは、ンリカゾルを混合することによって定着時の熱圧
着ロールによる、溶融軟化に基づく傷付きもなく、画像
濃度、トナー密着性にも優れていると共に、滑り性、帯
電防止性も良好で、コピ一時の重送障害もなく、透明性
の高い、電子写真用透明フィルムである。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネイト、
   セルローストリアセテート等の如き耐熱性透明プラスチ
   ックフィルムの少なくとも片面に、アクリル酸エステル
   、メタクリル酸エステル、スチレン−アクリル酸エステ
   ル共重合体、スチレン−メタクリル酸エステル共重合体
   、ポリビニルブチラール、ポリエステル樹脂の中から選
   ばれた１つもしくは２つ以上の成分からなる樹脂分２５
   〜９０重量％、平均粒径３〜１００ｍμのシリカゾル１
   ０〜７５重量％、及び滑り性付与剤０．０５〜５重量％
   よりなるトナー定着層を、その厚さが１μｍ〜１０μｍ
   設けてあり、フィルムの表面と裏面とを重ね合せたとき
   の動摩擦係数（ＡＳＴＭＤ１８９４に規定された測定方
   法による）μｋが０．５５以下で、かつトナー定着層の
   表面固有抵抗値が１０＾９〜１０＾１＾４Ωであること
   を特徴とする電子写真用透明フィルム。 ２、前記シリカゾルの一部もしくは全部が、Ｓｉ−Ｏ−
   Ｒ結合（Ｒ：樹脂成分）によって、樹脂成分と複合体を
   形成していることを特徴とする特許請求範囲第１項記載
   の電子写真用透明フィルム。