JPS6333318Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔技術分野〕 この考案はけい光灯照明器具に関するものであ
る。

〔背景技術〕

従来、速時始動回路方式の点燈回路を有するけ
い光灯照明器具ではランプに近接する近接導体が
用いられる。第１図および第２図はその一例を示
す。図において、１は器具本体であり、下面に反
射板２が反射板取付ねじ３で取付けられ、両端に
直管けい光ランプ４を差込むソケツト５が突設さ
れている。近接導体６は、けい光ランプ４の両端
近傍で反射板２に反射板取付ねじ３で取付けられ
た一対の導体片７と、この導体片７間に張られた
導電性のワイヤー８とからなる。

しかし、近接導体６のワイヤー８がランプ４と
密接しないため、近接導体としての役目が不充分
であつた。また、振動によりワイヤー８がランプ
４に当たり、耳ざわりな音が出るという問題があ
つた。さらに、ワイヤー８を引つぱりながら施工
をしなくてはならないため、施工が行い難いとい
う問題があつた。

また、従来、直管けい光ランプの両端をランプ
保持具で抱持することがあるが、ランプ保持具に
よりランプ光が遮られるという問題点があつた。

〔考案の目的〕

この考案は、近接導体の機能の向上が図れ、し
かも施工が簡単で、かつ雑音発生の問題がなく、
さらにランプ光をランプ保持具で妨げることのな
い照明器具を提供することを目的とする。

〔考案の開示〕

この考案の照明器具は、ランプ保持具を反射板
に導通させ、ランプ保持具および反射板を近接導
体として機能させるようにしたものである。この
近接導体兼ランプ保持具は、透明プラスチツクに
導電膜を形成したものとしてある。

この考案の一実施例を第３図ないし第５図に示
す。図において、９は下向き溝形の器具本体であ
り、下面に反射板１０が反射板取付ねじ１１で取
付けられ、かつソケツト１２が取付けられてい
る。反射板１０の下面にはランプ１３の両端近傍
でランプ１３を密接状態に抱持する近接導体兼ラ
ンプ保持具１４がタツピンねじ１５で取付けられ
ている。近接導体兼ランプ保持具１４は略下向き
コ字形に形成した透明プラスチツク板の内面に薄
い導電膜を形成して内面からの光透過が可能な鏡
状としたものである。１６はねじ挿通穴である。
近接導体兼ランプ保持具１４はタツピンねじ１５
により反射板１０と電気的に導通している。

このように、近接導体兼ランプ保持具１４をラ
ンプ１３に密接させ、かつ反射板１０と電気的に
接続したため、近接導体としての機能が向上す
る。しかも、ランプ保持具１４が近接導体を兼用
するものであるため、部品点数が少なくて施工が
簡単であり、またがたつき等による雑音の発生の
問題がない。近接導体兼ランプ保持具１４の導電
膜は薄膜で形成してあるので、ランプ１３からの
光を妨げない。なお、この導電膜を透明導電膜と
すれば、より一層光の損失が少なくなる。

〔考案の効果〕 この考案の照明器具は、反射板を導電体とする
ことにより、ランプ両端の一対の近接導体兼ラン
プ保持具相互の電気的接触を反射板で行つたの
で、近接導体としての機能が向上し、かつ従来の
ランプ両端の近接導体を相互に接続するワイヤが
不要となり、ワイヤによる雑音の発生の防止や施
工性の向上が図れる。また、近接導体兼ランプ保
持具が透明プラスチツクに導電膜を形成したもの
であるため、ランプ光の透過を妨げずに近接導体
の効果とランプ保持効果とが得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例の斜視図、第２図はその分解斜
視図、第３図はこの考案の一実施例の部分断面
図、第４図はその側面図、第５図は同じくその近
接導体兼ランプ保持具の斜視図である。 ９…器具本体、１０…反射板、１２…ソケツ
ト、１３…直管けい光ランプ、１４…近接導体兼
ランプ保持具、１５…タツピンねじ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 直管けい光ランプ取付用のソケツトと反射板を
   有する器具本体を設け、前記ソケツトに差し込ま
   れた直管けい光ランプの両端の近接導体を兼用し
   この直管けい光ランプの両端を各々抱持する一対
   の近接導体兼ランプ保持具を前記器具本体に取付
   け、この近接導体兼ランプ保持具は透明プラスチ
   ツクに導電膜を形成したものとし、前記反射板を
   前記一対の近接導体兼ランプ保持具を相互に電気
   的に導通する導電体とし、前記一対の近接導体兼
   ランプ保持具を各々前記反射板に導通させた照明
   器具。