JPS633320Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、自動車に搭載されるバツテリの固定
部材の改良に関する。

本考案は、大きさの異なるバツテリに対して、
共通のバツテリ固定部材を使用することを目的と
して考案されたものである。

以下、本考案の一実施例を第１図乃至第５図に
基づいて説明する。

２は、一端が自動車のシヤシフレーム等に固着
され、バツテリ４の底面部分及び側面部分を覆い
バツテリ４を支持するケーシングである。ケーシ
ング２内には、２個のバツテリ４，５が支持され
ており、同バツテリ４，５の上縁部にはサポート
部材６が当接している。ケーシング２の側面壁８
に一端が係止され他端にねじが螺刻された長軸ボ
ルト１０が、サポート部材６とケーシング２の側
面壁８との間に懸架され、上記バツテリ４，５を
固定している。

また、サポート部材６は、サポート本体１２と
第１ブラケツト１４及び第２ブラケツト１６とか
ら構成されている。サポート本体１２は、略コ字
型の断面形状を有し、第２図に示すように長軸ボ
ルト１０が挿通される孔１８が長軸方向の両端部
に穿設されると共に、第１ブラケツト１４をサポ
ート本体１２に固定するための孔２０，２２，２
４，２６が形成されている。第１ブラケツト１４
及び第２ブラケツト１６は、第３図及び第５図に
示すようにバツテリの角を形成する三壁面に夫々
当接する３つの壁面ａ，ｂ，ｃを有する板金部材
から形成されている。更に、第１ブラケツト１４
は、図示するようにサポート本体１２にボルト３
０で上記板金部材を固定するための連結ブラケツ
ト３２が上記板金部材に溶着され、連結ブラケツ
ト３２に穿設された孔３３の上記板金部材側には
ナツト３４が溶着され形成されている。

サポート本体１２の両端側には、２個の第２ブ
ラケツト１６が第２図に示すように溶着されてお
り、２個の第１ブラケツト１４が夫々の第２ブラ
ケツト１６と対となつてバツテリ４及び５の角部
分に当接するようにボルト３０を用いてサポート
本体１２の孔２０，２２，２４，２６の適所に
夫々固定されている。

上記構成によれば、２種の大きさの異なるバツ
テリに対して、同一のバツテリ固定部材を用いる
ことができるので、部品の種類を減少することが
でき、製作コストを下げることができるという効
果を奏するものである。

なお、上記実施例では一例として２種の大きさ
の異なるバツテリの取付構造について示したが、
サポート本体の孔の位置及び数を適宜変更するこ
とにより、幾種もの大きさの異なるバツテリの取
付に用いることができることは勿論である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す全体斜視図、
第２図は同実施例のサポート部材を示す平面図、
第３図及び第４図は同実施例の第１ブラケツトを
示す断面図及び斜視図、第５図及び第６図は同実
施例の第２ブラケツトを示す断面図及び斜視図で
ある。 ２……ケーシング、４，５……バツテリ、６…
…サポート部材、１０……長軸ボルト、１２……
サポート本体、１４……第１ブラケツト、１６…
…第２ブラケツト、３０……ボルト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 自動車に搭載するバツテリを、同バツテリの上
   縁部分に長軸のサポート部材を当接させ同サポー
   ト部材と上記バツテリを支えているケーシングと
   の間に長軸ボルトを架設させて、上記ケーシング
   に固定させる構造において、上記サポート部材
   が、長軸でかつ軸方向に複数個の孔が穿設された
   サポート本体と、上記複数の孔のうち最適な位置
   の孔にボルトを挿通し同ボルトにより固定され上
   記バツテリの上縁部の一端角部を形成する３壁面
   に当接する第１ブラケツトと、上記サポート本体
   に固着され上記バツテリの上縁部の他端角部を形
   成する３壁面に当接する第２ブラケツトとから構
   成されることを特徴とするバツテリ固定部材。